起承転結で紡ぐナラティヴコーチング入門 自己の物語を再構築するアプローチ 認定資格取得の参考に

🌈 心に聴く、心に響く、心に効く ― 自分の物語を、起承転結で描き直す
NARRATIVE COACHING|起承転結で物語を再構築する|一般社団法人コーチング心理学協会

起承転結で紡ぐナラティヴコーチング入門
自分の物語を描き直すアプローチナラティヴコーチングとは・起承転結の4段階・段階ごとの問いかけ例

「知っている」だけでなく「できる」に。相手の物語を聴き、新しい物語を一緒に描く対話ができる人を育てています。

土台にあるのは人間性のスキル。相手の物語の「作者」は相手自身。答えを書きかえるのではなく、描き直すのを支える姿勢が大切です。

  • ナラティヴとは
  • 起承転結の4段階
  • 段階ごとの問い
  • セラピーとの違い
  • 講座で実践

ひとことで言うと

  • ナラティヴコーチングは、人が自分について語る物語(ナラティヴ)に注目し、問題で埋めつくされた物語を、より自分らしい物語へ描き直すのを支える関わりです。
  • 日本人になじみ深い起承転結を使うと、物語を描き直す流れがわかりやすくなります。
  • 起=今の物語を聴く、承=深めて問題を外に出す、転=例外から新しい見方を見つける、結=新しい物語と行動を決める、の4段階です。
  • 物語が変わると、自分の見方と行動が変わります。
  • 一般社団法人コーチング心理学協会の講座は民間資格ですが、新しい研究や時代のニーズを先取りして独自に研究・実践しています。キャリアコンサルタントや公認心理師などの国家資格と組み合わせると相乗効果(シナジー)が生まれます。

監修:一般社団法人コーチング心理学協会|最終更新日:2026年10月7日

QUICK GUIDE

60秒でわかる 起承転結のナラティヴコーチング

一言で 自分の物語を、より自分らしい物語へ描き直すのを支える関わり
起 今の物語(ドミナント・ストーリー)を聴く
承 物語を深め、問題を自分の外に出して眺める(外在化)
転 例外や見落としていた出来事から新しい見方を見つける
結 新しい物語(オルタナティブ・ストーリー)と次の行動を決める
VISUAL

起承転結の4段階と問いかけ例

①起:今の物語を聴く

「今の状況を、どんな物語として感じていますか?」

②承:深めて外に出す

「その『不安』は、どんなときに大きくなりますか?」

③転:新しい見方

「その物語に当てはまらなかった出来事は?」

④結:新しい物語

「これからの物語に、どんなタイトルをつけますか?」

EXAMPLES

具体例でわかる 起承転結のナラティヴコーチング

「状況 → 関わり → 変化」の流れで、身近な場面に置きかえてみましょう。

例1

キャリアの場面

状況
「自分は何をやっても中途半端」と語る会社員
関わり
起:物語を聴く→承:「『中途半端』はどんなときに顔を出す?」→転:やりとげた経験を探す→結:「いろいろな経験をつなぐ人」という新しい物語にする
変化
自分の経験を強みとして語れるようになり、次の挑戦を選べる
例2

子育ての場面

状況
「私はダメな親」と自分を責めている保護者
関わり
子どもとの関わりでうまくいった場面を探し、「試行錯誤しながら向き合っている親」という物語を描く
変化
自分を責める気持ちがやわらぎ、子どもと向き合う余裕が生まれる
例3

学生の場面

状況
受験の失敗で「自分は負け組」と感じている学生
関わり
失敗から学んだことや、支えてくれた人を思い出し、「挫折から立ち上がる途中の物語」として語り直す
変化
前向きな気持ちで次の目標に向かえる
PRACTICE

今日からできる3つのステップ

  1. 今の物語にタイトルをつける今の自分の状況を、物語のタイトルで表してみます。
  2. 例外の出来事を1つ探すその物語に当てはまらなかった出来事を思い出します。
  3. 新しいタイトルをつけるこれからの物語に、新しいタイトルをつけてみます。
EVIDENCE

研究からわかっていること(やさしく言うと)

数字ではなく、効果の大きさの目安を小中高の3段階で示します。

取り組み・テーマ 期待できること 効果の目安
ナラティヴにもとづく支援 前向きな自己理解、気持ちの安定 小〜中
人生の物語を意味づけること 自分らしさの感覚、心の健康(主に相関研究) 小〜中
経験を言葉にして書く取り組み 心身の健康の小さな改善 小
職場でのコーチング 目標に向けた行動、パフォーマンス、ウェルビーイング 中

*研究によって結果に幅があり、人や状況によって変わります。効果を約束するものではありません。

教訓と現場での活かし方

ナラティヴにもとづく支援には小〜中程度の効果が報告され、経験に意味を見いだし物語としてつなぐことは心の健康と関わることが示されています。起承転結は、日本人にわかりやすい実践の枠組みです。物語の作者は本人。コーチは描き直しを支える役割です。

📘 詳しい解説(これまでの記事本文)ここから下は、これまで公開してきた解説本文です。表や質問例を、学びや対話の参考にしてください。

 

起承転結で紡ぐナラティヴコーチング入門

起承転結で自己の物語を再構築するアプローチ


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人生を物語として捉え、伝統的な「起承転結」の構造を活用して、より豊かな自己実現へと導くコーチング手法

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起承転結に基づくナラティヴコーチング入門

人は誰でも自分自身の物語を持っています。その物語は、私たちの思考、行動、感情を形作り、人生の方向性を決定づけています。しかし、自分自身が語る物語が、必ずしも自分の可能性を最大限に引き出すものとは限りません。

ナラティヴコーチングは、この「自分の物語」に焦点を当て、より建設的で可能性に満ちた新たな物語を構築していくコーチング手法です。そして、伝統的な文章構成法である「起承転結」は、物語を構造化し、より深い理解と変容を促す枠組みとして活用できます。

このウェブサイトでは、ナラティヴコーチングの基本概念と、それを起承転結の構造で実践する方法について解説します。

 

ナラティヴコーチングとは

定義と特徴

ナラティヴコーチングは、個人の人生を物語として捉え、その物語をより望ましい方向に導くためのコーチング手法です。従来の問題解決型アプローチとは異なり、個人の経験や価値観、強みを中心に据え、新たな物語の構築を促します。

ナラティヴという言葉は「語り」や「物語」を意味し、ナラティヴコーチングでは、クライアントが自身の経験や思考を「物語」として語ることで、自己理解を深め、新たな視点や可能性を発見していきます。

「ナラティヴコーチングでは、隠された自分自身を開放的に話すことにより、自分自身を開放していきます。これまで語られていなかった物語を語ることにより、隠された自分の潜在性や才能を開放し、自己理解、他者理解を高めます。」

基本プロセス

1

傾聴してドミナント・ストーリーを理解する

クライアントが現在持っている自己物語(ドミナント・ストーリー)を丁寧に聴き取り、理解します。

2

外在化して客観視を促す

問題や課題を個人から切り離し、客観的に見ることで新たな視点を獲得します。

3

オルタナティブ・ストーリーを構築する

新たな視点や発見を基に、より望ましい物語(オルタナティブ・ストーリー)を共に創造します。

ナラティヴコーチングとナラティヴセラピーの違い

項目 ナラティヴセラピー ナラティヴコーチング
目的 不安・心配、トラウマの対処、希望の発見 個人の成長・自己実現、希望の構築
対象 問題を抱える個人、家族 成長や自己実現を目指す個人、組織、社会
焦点 問題から離脱(外在化)、より最適な環境への移行、物語の転換 個人の強みや資源、能力開発、ポジティブなストーリーの構築、より最適な環境の構築と強化
手法 カウンセラーと相談者の対話 コーチとクライアントの対話、チーム、グループワーク

起承転結の構造と意味

日本の伝統的な文章構成法「起承転結」は、物語を4つの段階に分けて構築する方法です。
この構造をナラティヴコーチングに応用することで、より体系的かつ効果的なプロセスが実現できます。

起 (き) – 導入

物語の導入部分。基本的な状況設定や背景を提示します。
ナラティヴコーチングでは、クライアントの現状認識や課題を整理する段階です。

承 (しょう) – 展開

導入部で提示された状況を発展させる段階。物語に奥行きを与えます。
コーチングでは、クライアントの状況をより深く探索し、理解を深める段階です。

転 (てん) – 転換

物語の転換点。意外な展開や視点の変化が起こります。代替思考、逆転思考で物事を捉えます。
コーチングでは、新たな視点や気づきが生まれ、変化の可能性が開ける重要な段階です。

結 (けつ) – 結論

物語の締めくくり。前段階の内容が収束し、結論に至ります。
コーチングでは、新たな視点や気づきを基に、具体的な行動計画を立てる段階です。

起承転結の特徴と活用のポイント

  • 全体性の重視:起承転結は部分ではなく全体のバランスを重視します。コーチングにおいても、一つの側面だけでなく、クライアントの人生全体を視野に入れることが大切です。
  • 自然な流れ:無理な展開ではなく、自然な流れを大切にします。コーチングにおいても、クライアント自身のペースと自発性を尊重することが重要です。
  • 転換の重視:「転」の段階が物語の転換点となります。コーチングにおいても、新たな視点や気づきが生まれる瞬間を大切にし、促進することが重要です。
  • 調和のとれた結論:「結」では全体を調和させた結論に至ります。コーチングにおいても、新たな気づきと現実的な行動計画のバランスを取ることが重要です。

起承転結を活用したナラティヴコーチング

ナラティヴコーチングのプロセスを起承転結の枠組みで実践する方法を紹介します。

「起」の段階:ドミナント・ストーリーの理解

クライアントが現在持っている自己物語(ドミナント・ストーリー)を丁寧に聴き取り、理解する段階です。

コーチの役割:

  • 傾聴と共感を通じてクライアントの信頼を獲得する
  • 質問を通じてクライアントの現状認識を明確化する
  • 非判断的態度で安全な対話の場を創る

実践的な問いかけ例:

  • 「現在のあなたの状況や課題について、教えていただけますか?」
  • 「その状況があなたの人生にどのような影響を与えていますか?」
  • 「その物語は、いつ頃からあなたの中にありますか?」

「承」の段階:物語の深掘りと外在化

クライアントの物語をより深く探索し、問題や課題を個人から切り離して客観視する段階です。

コーチの役割:

  • 問題を外在化する質問を通じて、クライアントが問題と自分自身を区別できるよう支援する
  • クライアントの物語に含まれる前提や信念を明らかにする
  • 物語の中の例外や矛盾点に注目する

実践的な問いかけ例:

  • 「もしその問題に名前をつけるとしたら、何と呼びますか?」
  • 「その問題はどのようにあなたの生活に影響していますか?」
  • 「その問題が影響力を持たなかった例外的な場面はありますか?」

「転」の段階:オルタナティブ・ストーリーの発見

新たな視点や気づきを基に、クライアントの強みや資源に焦点を当てた新しい物語を発見する段階です。

コーチの役割:

  • クライアントの強みや成功体験に焦点を当てる
  • 新たな意味づけや解釈の可能性を提案する
  • クライアントの価値観や希望に沿った物語の構築を促す

実践的な問いかけ例:

  • 「今のお話から、あなたの強みとして感じられるのはどんな点ですか?」
  • 「もし違う視点からこの状況を見ることができるとしたら、どのように見えるでしょうか?」
  • 「あなたの人生で大切にしたい価値は何ですか?それを今の状況にどう活かせるでしょうか?」

「結」の段階:新たな物語の構築と行動計画

新しい物語を具体的な行動計画に落とし込み、実践に移す段階です。

コーチの役割:

  • 新しい物語を強化し、定着させる支援をする
  • 具体的で実行可能な行動計画の立案をサポートする
  • 変化のプロセスを振り返り、学びを統合する

実践的な問いかけ例:

  • 「この新しい視点をあなたの日常生活に取り入れるには、どのような一歩が考えられますか?」
  • 「誰があなたの新しい物語を支えてくれる存在になりえますか?」
  • 「この新しい物語があなたの未来にどのような変化をもたらすと思いますか?」

実践的なワークフロー例

段階 セッションの流れ 時間配分の目安 ポイント
起
  • ラポール形成
  • 現在の物語を聴く
  • 課題や願望の明確化
20% 安心感のある場を作り、クライアントが自由に語れるようにする
承
  • 物語の詳細探索
  • 問題の外在化
  • 前提や信念の明確化
30% 「問題」と「人」を分離し、客観視できるよう支援する
転
  • 例外の探索
  • 新たな視点の導入
  • 強みや資源の発見
30% 「気づき」や「視点の変化」が生まれるよう促す
結
  • 新しい物語の確認
  • 具体的な行動計画
  • 次回までの取り組み
20% 実践につながる具体的なステップを設計する

実践エクササイズ

起承転結を活用したナラティヴコーチングを実践するためのエクササイズをご紹介します。
コーチとしても、自己成長のツールとしても活用できます。

物語の地図作成

クライアントの人生や課題を地図のように視覚化することで、全体像を把握し、新たな道筋を見出すエクササイズです。

準備するもの:

大きな紙、ペン(複数色あると良い)

進め方:

  1. 紙の中央に現在の自分を表す円や記号を描きます。
  2. 現在抱えている課題や問題を、自分から離れた位置に配置します。
  3. 問題に影響を与えている要素や、問題が影響を与えている領域を書き加えます。
  4. 問題に対抗できる自分の強みや資源を別の色で加えます。
  5. 新たな道筋や可能性を示す道や橋を描き加えます。

起: 現状の確認

承: 問題と影響の整理

転: 強みと資源の発見

結: 新しい道筋の設計

リストーリングワーク

既存の物語を別の視点から再構成することで、新たな意味や可能性を見出すエクササイズです。

準備するもの:

ノート、ペン

進め方:

  1. 重要な出来事や挑戦について、現在の解釈や物語を書き出します。
  2. その物語を離れた視点から見直し、どのような前提や信念が含まれているかを探ります。
  3. 異なる視点や解釈の可能性を3つ以上考えます。
  4. 最も力づけられる、または可能性を感じる解釈を選び、その視点から物語を書き直します。
  5. 新しい物語に基づいて、次に取れる行動を考えます。

起: 現在の物語の確認

承: 物語に含まれる前提の探索

転: 新たな解釈の可能性

結: 新しい物語の構築と行動計画

時間軸ストーリーテリング

過去・現在・未来という時間軸に沿って物語を構築し、自己の成長や変化を可視化するエクササイズです。

準備するもの:

長い紙(模造紙など)、ペン、付箋

進め方:

  1. 紙を横長に置き、左から右へ向かって時間軸を引きます。
  2. 過去のターニングポイントや重要な出来事を時系列に沿って配置します。
  3. 現在の状況や課題を中央付近に配置します。
  4. 未来に向けて、希望や目標、可能性を右側に配置します。
  5. 時間軸全体を見渡し、そこに一貫するテーマや成長のパターンを見つけます。

起: 過去の重要な出来事

承: 現在の状況と課題

転: パターンや一貫性の発見

結: 未来への展望と計画

物語の転換点探し

人生の転換点や例外的な場面に注目し、そこから新たな可能性を見出すエクササイズです。

準備するもの:

カード(ポストイットでも可)、ペン

進め方:

  1. 現在抱えている課題や問題について簡潔に書き出します。
  2. その問題が全く影響を及ぼさなかった、または予想外の良い結果をもたらした例外的な場面を思い出します。
  3. その例外的な場面で何が違っていたのかを詳細に書き出します。
  4. その違いから学べることや活かせる資源を見つけます。
  5. 例外的な場面の要素を日常に取り入れる方法を考えます。

起: 課題や問題の確認

承: 例外的な場面の探索

転: 例外から学べる要素の発見

結: 日常への応用と行動計画

事例紹介

キャリア転換を悩む30代男性の事例

「起」の段階:

Aさんは30代の会社員で、10年勤めた会社での仕事に行き詰まりを感じていました。昇進の機会もなく、毎日同じ業務の繰り返しに充実感を見出せなくなっていました。「このまま定年まで同じことを続けるのか」という不安と、「転職すべきか、それとも現状に甘んじるべきか」という葛藤を抱えていました。

「承」の段階:

コーチとの対話を通して、Aさんの物語をより深く探っていきました。現在の仕事に対する不満だけでなく、「安定を求める自分」と「成長や挑戦を求める自分」という内なる葛藤が明らかになりました。また、「失敗したら取り返しがつかない」「年齢的にもう遅い」といった信念が行動を阻んでいることが分かりました。これらの問題を外在化し、「安定思考」と「挑戦恐怖」と名付けました。

「転」の段階:

過去の経験を振り返る中で、Aさんが社内の新規プロジェクトでリーダーシップを発揮し、高い評価を得た経験が語られました。その時、Aさんは不安を感じながらも新しい挑戦を楽しんでいたことが明らかになりました。また、プライベートでも未経験の趣味に挑戦して成長を感じた経験があり、「実は自分は新しいことへの適応力がある」という気づきを得ました。これにより、「安定だけを求める自分」から「成長と安定のバランスを取れる自分」という新たな物語の可能性が生まれました。

「結」の段階:

Aさんは「成長と安定のバランスを取る」という新たな物語を基に、現在の会社内で新しい挑戦ができる可能性を探ることにしました。具体的には、興味のある部署への異動を上司に相談すること、社外の勉強会に参加して視野を広げることなどの行動計画を立てました。「転職するかしないか」という二択から離れ、「どのように自分の成長を促進できるか」という新たな問いに焦点を移すことで、より柔軟な選択肢が広がりました。

育児と仕事の両立に悩む40代女性の事例

「起」の段階:

Bさんは40代の女性で、管理職として活躍する一方、小学生の子どもを育てる母親でもありました。仕事と育児の両立に疲れ果て、「どちらも中途半端になっている」という自己批判の物語を語っていました。仕事では責任ある立場にあり、家庭では母親としての役割もあり、常に時間に追われていました。

「承」の段階:

Bさんの物語をより深く探ると、「完璧な母親であるべき」「仕事では男性と同等以上に成果を出さなければ」という強いドミナントストーリー(囚われの物語)が浮かび上がりました。また、周囲からのサポートを求めることを「弱さの表れ」と捉え、一人で抱え込む傾向があることも分かりました。これらの問題を「完璧主義」と「独り立ち信仰」として外在化しました。

「転」の段階:

対話を続ける中で、Bさんが実はチームマネジメントにおいて「一人で抱え込まない」ことの重要性を部下に説いていたことが明らかになりました。この矛盾に気づいたBさんは、「自分に求めているものと他者に勧めていることが異なる」という新たな視点を得ました。また、子どもが「ママはいつも頑張っていて尊敬する」と言った言葉を思い出し、「完璧でなくても子どもに良い影響を与えている」という新たな解釈(オルタナティヴな解釈)が生まれました。

「結」の段階:

Bさんは「バランスを取りながらロールモデルになる」という新たな物語を構築しました。完璧を目指すのではなく、時には助けを求め、時には自分の限界を認める姿も子どもや部下に見せることの価値を再確認しました。具体的な行動計画として、家事の一部を外部サービスに依頼すること、職場では業務の権限委譲を進めること、そして自分の時間を確保するためのルーティンを設けることなどを決めました。「完璧な人」ではなく「バランスを取りながら成長し続ける人」という新たな物語が、Bさんに安心感と方向性をもたらしました。

よくある質問

Q: ナラティヴコーチングと一般的なコーチングの違いは何ですか?

A: 一般的なコーチングが目標設定と行動計画に焦点を当てるのに対し、ナラティヴコーチングは個人の物語(ナラティヴ)に焦点を当て、その物語の再構築を通じて変化を促します。物語という観点から自己理解を深め、新たな可能性を見出すアプローチです。

Q: 起承転結を活用したナラティヴコーチングは、どのようなクライアントに適していますか?

A: 自己認識や思考パターンの変化を求める方、人生の転機にある方、キャリアや人間関係に悩む方などに特に効果的です。物語的な思考に親和性がある方や、構造化されたプロセスを好む方にも適しています。

Q: コーチとして起承転結を活用する際の注意点はありますか?

A: 起承転結の枠組みに無理にクライアントの物語を当てはめないよう注意が必要です。あくまでも流れを作るための参考とし、クライアントのペースや物語の自然な展開を尊重することが大切です。また、「転」の段階で新たな視点や気づきが生まれるよう、効果的な問いかけを準備しておくことをお勧めします。

Q: 1回のセッションですべての起承転結を完了させる必要がありますか?

A: 必ずしも1回のセッションで完結させる必要はありません。クライアントの状況や課題の複雑さによっては、複数回のセッションにわたって展開することが効果的です。例えば、1回目のセッションで「起」と「承」、2回目で「転」と「結」に焦点を当てるなど、柔軟に進めることができます。

Q: 自分自身のために起承転結を活用したナラティヴコーチングを実践することは可能ですか?

A: はい、可能です。日記やジャーナリングを通じて自分の物語を書き出し、それを起承転結の枠組みで整理してみることで、新たな気づきが得られることがあります。本サイトで紹介しているエクササイズも、自己コーチングのツールとして活用できます。ただし、客観的な視点を得るためには、信頼できる第三者(コーチや友人)に話を聞いてもらうことも有効です。

まとめ:起承転結で人生の物語を紡ぐ

ナラティヴコーチングと起承転結の融合は、人生の物語を理解し、再構築するための効果的な枠組みを提供します。この手法の核心は、物語という視点から自己と向き合い、新たな可能性を見出すことにあります。

起承転結を活用したナラティヴコーチングの強み

  • 構造化されたプロセスにより、複雑な問題も段階的に取り組める
  • 起承転結の枠組みが、より親しみやすく理解しやすい
  • 転換点(「転」)を明確に設定することで、新たな視点や気づきが生まれやすい
  • 物語の全体性を重視することで、バランスの取れた解決策を見出せる

実践に向けて

起承転結を活用したナラティヴコーチングは、コーチとしてもクライアントとしても、段階的に取り組むことができます。重要なのは、物語を固定的なものではなく、常に変化し得るものとして捉えることです。

自分自身の物語を書き換えることで、新たな可能性が開かれ、より充実した人生を歩むことができるでしょう。

「私たちは物語を語るのではなく、物語が私たちを語る」という言葉があります。しかし、ナラティヴコーチングの視点からは、「私たちは自分の物語を選ぶことができる」という希望があります。起承転結という枠組みを通して、あなた自身の物語をより意識的に、より創造的に紡いでいきましょう。

起承転結で紡ぐナラティヴコーチング

自己の物語を再構築するアプローチ

© 2025 一般社団法人コーチング心理学協会

 

MERITS

講座で学ぶメリット

知るだけでなく、実際に実践できる専門家を育てます。磨くのは、技法の前にある人間性のスキルです。

📖 物語を聴く力

ドミナント・ストーリーを丁寧に聴く方法を、ペアワークで練習します。

🔄 描き直す技法

外在化や例外探しなど、物語を描き直す技法を学びます。

🃏 カードも活用

ナラティヴ・カードを使った対話の進め方も学べます。

🌏 国際性🔬 エビデンス🤝 信頼性
  • 傾聴だけでなく、質問・提案・フィードバック・伝え方まで。ペアワークとロールプレイ中心の実践型で、通信講座ではありません。
  • 相手や状況に合わせて関わり方を変えるアダプティブな視点と、その人の物語を大切にするナラティヴな視点を学びます。
  • アダム・グラントの「才能の科学」が示すように、才能は生まれつきだけで決まらず、関わり方と練習で伸びていきます。学びはチームのエンゲージメントづくりにもつながります。
  • 落とさない・潰さない方針。再受講制度とフォローアップで、身につくまで学べます。出会いや学び合いといった、お金だけでは得られない価値も大切にしています。
  • 民間資格として新しい研究を先取りし、国家資格(キャリアコンサルタント・公認心理師など)と組み合わせることで支援の幅が広がります。
COURSES

起承転結のナラティヴコーチングを実践で学べる講座

日程・料金・申込方法は、各講座の公式ページをご確認ください。

ナラティヴ・コーチング講座

ナラティヴ・コーチング講座

起承転結にも活かせるナラティヴ・コーチング

解決志向コーチング講座

解決志向コーチング講座

例外と望む未来から一歩を見つける

HOW TO JOIN

参加の流れ

  1. 無料診断で自分に合う講座を知るおすすめ講座診断(無料)で、関心や目的に合う講座を確認します
  2. 講座ページで日程を確認して申し込む日程・料金・申込方法は各講座の公式ページが最新です
  3. 実践型の講座に参加するオンラインでも、ペアワーク・ロールプレイ中心で体験しながら学びます
  4. 職場や日常で試す今の自分の物語にタイトルをつけ、例外の出来事を1つ探してみます
  5. 資格取得・学び直し再受講制度とフォローアップで、「できる」まで続けられます
FAQ

よくある質問

ナラティヴコーチングとは何ですか?
人が自分について語る物語に注目し、より自分らしい物語へ描き直すのを支える関わりです。
なぜ起承転結を使うのですか?
日本人になじみ深い物語の型なので、物語を描き直す流れがわかりやすくなるからです。
ドミナント・ストーリーとは?
その人を縛っている支配的な物語のことです。例:「自分は何をやってもダメ」。
外在化とは?
問題を自分の性格ではなく、自分の外にあるものとして眺める技法です。例:「不安が大きくなるのはどんなとき?」
ナラティヴセラピーとの違いは?
ナラティヴセラピーは主に悩みの解消を、ナラティヴコーチングは成長や望む未来に向けた物語づくりを支えます。
どんな人に役立ちますか?
自分を責めがちな人、キャリアに迷っている人、大きな変化の中にいる人などに役立ちます。
一人でもできますか?
はい。今の物語と新しい物語にタイトルをつけるだけでも、見方が変わるきっかけになります。
どの講座で学べますか?
ナラティヴ・コーチング講座で、物語を描き直す対話を実践的に学べます。
この分野を講座で学ぶと、何ができるようになりますか?
起承転結のナラティヴコーチングの考え方を、質問・傾聴・フィードバックなどの対話の技術として、職場や支援の場で使えるようになることを目指します。知識だけでなく、ペアワークやロールプレイで「できる」まで練習します。
民間資格でも役に立ちますか?
協会の資格は民間資格ですが、新しい研究や時代のニーズを先取りして学べることが強みです。キャリアコンサルタントや公認心理師などの国家資格と組み合わせると、支援の幅が広がり相乗効果が生まれます。

あなたの物語の作者は、あなた自身

心に聴く、心に響く、心に効く。起承転結のナラティヴコーチングを「知っている」から「できる」へ。

起承転結のナラティヴコーチングを学ぶ無料診断

投稿者プロフィール

一般社団法人コーチング心理学協会事務局
一般社団法人コーチング心理学協会事務局


専門監修:一般社団法人コーチング心理学協会
公式:https://www.coaching-psych.com/
イベント:https://www.coaching-psych.com/event/


対人支援のプロフェッショナルを育む、ウェルビーイング向上を目指す、エビデンス・ナラティヴなど科学的・学術的なアプローチベースの実践機関。


一般社団法人コーチング心理学協会とは、心理学を学術的な基盤に、エビデンス(科学)・ナラティヴ(物語)・アダプティブ(適応)を重視して、コーチングを専門的実践として普及・発展させる日本の専門機関です。『コーチング心理学ガイドブック』(北大路書房、2023年)の監訳に携わり、これまでに1万人以上が講座を受講しています。

【協会概要】
コーチングを単なるスキルやテクニックとしてではなく、心理学という学術的基盤、ナラティヴ(物語)に根差した専門的実践(Professional Practice)として捉え、その普及と発展を目指す専門機関。認知行動療法、解決志向アプローチ、ナラティヴ・セラピー、ポジティブ心理学といった信頼性の高い心理学理論をコーチングに応用し、質の高い対話を通じて人々の成長と問題解決を支援する専門家の育成に注力しています。これまで、1万人以上の方に受講頂いている実績がある。学校法人、企業法人など幅広い層に対してい研修会、ワークショップを実施している。


【ミッションとビジョン】
ミッション: コーチング心理学に基づくエビデンスベース(科学的根拠に基づく)のアプローチを社会に普及させ、対人支援の専門性を高めること。
ビジョン: 一人ひとりが質の高い対話の力を身につけ、個人、組織、そして社会全体のウェルビーイングと成長に貢献できる世界を創造する。


【主な活動内容】
資格認定講座の開催: 専門性と実践力を証明する独自の認定資格講座を体系的に提供。
専門ワークショップの実施: 特定のテーマ(ナラティヴ、認知行動など)を深く掘り下げる、実践的なワークショップを随時開催。
書籍の出版・監修: 『コーチング心理学ハンドブック』など、専門知識を社会に広めるための出版活動。
法人・団体向け研修: 企業や教育機関、医療・福祉施設など、各組織のニーズに合わせた専門的な対話力・コーチング研修を企画・提供。


■ 活動の方針
・「知っている」だけでなく、実際に「できる」専門家を育てます。
・技法の習得にとどまらず、聴く・問う・承認する・伝えるといった人間性のスキルを磨きます。
・参加型・対話型の講座で、自分の考えをアウトプットし、参加者同士で気づきを深めます。
・「落とさない・潰さない」を大切にし、再受講制度やフォローアップで、挫折しない/させない学びを支えます。
・すべての人に、コーチングやカウンセリングのマインドと技術を持ってもらうことを目指しています。

■ ビジョン
一人ひとりが質の高い対話の力を身につけ、個人、組織、そして社会全体のウェルビーイングと成長に貢献できる世界を創造すること。

■ 合言葉
心に聴く、心に響く、心に効く

こんな講座があります

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