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一般社団法人コーチング心理学協会 / AI×コーチング心理学研究所 / AIGROW尺度 / AIGROW尺度とは|測るもの・4因子・統計データ

AIGROW尺度とは
測るもの・4因子の定義・採点方法・統計データ

AIを活用したGROWモデルスキル尺度(AIGROW)が何を測り、何を測っていないのか。GROWモデルとの関係、4つの因子の定義、採点と5段階区分の考え方、そして統計的な検証結果までを、専門用語をかみくだいて説明します。

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01

AIGROW尺度とは何を測る尺度ですか?

結論:AIGROW尺度は、AIの操作スキルを測るテストではなく、AIとの対話を通じて自分の思考がどれだけ前に進んでいるかを、GROWモデルの4つの段階に分けて測る心理尺度です。全12項目・5段階評定で、各因子3点〜15点、総合12点〜60点となります。

Q. AIGROW尺度とは何ですか?

A. 「AIを活用したGROWモデルスキル尺度(AI-assisted GROW Model Skill Scale)」の略称で、対話型AIを使いながら目標を明確にし、現状を捉え、選択肢を広げ、行動へつなげる力を測る12項目・4因子の心理尺度です。一般社団法人コーチング心理学協会が、コーチング心理学とポジティブ心理学の観点から開発しました。

この尺度が測っているもの・測っていないもの

測っているもの測っていないもの
AIとの対話を通じて、自分の考えが整理されている感覚AIの知識量・専門用語の理解度
AIに何を尋ねるかを自分で決められている感覚プロンプトを書く技術的な巧みさ
AIの提案を材料として、自分の判断につなげられる感覚AIの出力をそのまま採用できるかどうか
4つの段階のどこでAIを使えているかという分布AI活用の総合的な優劣・能力の高さ
現在の状態(自己申告による主観的な手ごたえ)客観的な行動記録・実際の成果

この表の右側にあるものは、いずれもこの尺度の対象外です。とくに「AIをたくさん使っているほど高得点になる」わけではない点にご注意ください。AIに任せきりで自分の考えが動いていない場合、項目に正直に答えれば得点は上がりません。

この尺度は自己申告に基づいています。回答時点の気分や、直前の出来事に影響を受けます。1回の結果を確定的なものとして扱うより、時期を変えて数回測り、変化の方向を見ることをおすすめします。
02

GROWモデルとは何ですか?

結論:GROWモデルは、目的地を決め、現在地を確かめ、道を探し、歩き出すという順番で対話を進める、コーチングでもっとも広く使われている枠組みです。AIGROW尺度は、この4段階のそれぞれでAIをどう使えているかを測ります。

GROWモデルは、ジョン・ウィットモアらによって広められた対話の枠組みで、コーチングの現場で長く使われてきました。特別な理論というより、人が何かを決めて動くときに自然にたどる順番を、4つの言葉で整理したものと考えるとわかりやすいかもしれません。

段階この段階ですること代表的な問いAIとの関わり方
G|Goal(目標)どこへ向かうのかを決める何が達成できたら満足ですか/それはいつまでですか目標を決めるのは本人。AIは問いを出す役
R|Reality(現状)今どこにいるのかを確かめる今の状況を事実だけで挙げると何ですか/すでにできていることはAIは事実の整理役。評価や点数づけはさせない
O|Options(選択肢)進める道をできるだけ多く見つけるほかにどんなやり方がありますか/制約がないとしたらAIが最も力を発揮する段階。ただし選ぶのは本人
W|Will(意思・行動)何を、いつやるかを決めて動く最初の一歩は何ですか/それはいつやりますかAIは行動を刻む役。続けるかどうかを評価させない

この4段階は、上から順に一度だけ通るものではありません。実際には、選択肢を考えているうちに目標そのものが変わる、行動してみたら現状の見え方が変わる、といった行き来が起こります。行き来があること自体が、対話が進んでいるしるしと考えられています。

GROWモデルをAIと実際に回す手順は、AI×GROWモデル のページで、各段階の質問例とプロンプト全文とともに解説しています。

03

なぜ「AI×GROW」なのですか?

結論:AIは、GROWの4段階のうち「選択肢を広げる」段階でとくに力を発揮します。一方で「目標を決める」「行動を続けるかを判断する」段階は、人が担うべき領域です。この得意・不得意の分布を知ることが、AIGROW尺度の実用的な価値です。
段階AIの得意さ理由人が手放してはいけないこと
Goal△候補は出せるが、何を大切にしたいかはAIには決められない何を目指すかの最終決定
Reality○感情を挟まず、書かれた内容を整理し直せる書かなかったことの重み・違和感の判断
Options◎自分では思いつきにくい方向の案を大量に出せるどれを選ぶかという判断軸
Will○行動を小さく刻む、止まったときに整理を手伝える続けるか休むかの決定・自分への評価

AIGROW尺度で4因子の得点差を見ると、多くの場合、この得意・不得意の分布がそのまま個人の得点にも表れます。Options因子が高く出やすいのは、AIがその段階で力を発揮しやすいためであり、その人の性質だけを反映しているわけではありません。

逆に言えば、GoalやWillの得点が高い方は、AIが得意でない領域までAIとの対話を持ち込めているということでもあります。その場合、どのような問いを立てているのかを言葉にできると、他の方にとって大きな手がかりになります。

04

4つの因子はそれぞれ何を見ていますか?

結論:4因子は、GROWモデルの4段階にそのまま対応しています。各因子3項目・3〜15点で、12点以上が「かなり高い」、10点以上が「高い」、7点以上が「普通」、5点以上が「低い」、それ未満が「かなり低い」となります。

AI目標設定(Goal)

3項目/3〜15点

AIとの対話を通して、自分が本当に望んでいることを言葉にし、輪郭のはっきりした目標に変えていく力です。

この因子の定義

GROWモデルの最初の段階である「Goal(目標)」は、対話の行き先を決める段階です。この因子が測っているのは、AIに目標を決めてもらう力ではなく、AIとのやりとりを通して、自分の中にすでにある願いを、自分の言葉で明確にしていく力です。
3つの項目は、それぞれ少しずつ違う側面を見ています。1つめは「目標をはっきり定められるという手ごたえ」、2つめは「価値観という土台とつなげて目標を立てられること」、3つめは「未来の場面を具体的に思い描けること」です。つまりこの因子は、決める・根づかせる・描くという3つの働きの合成として理解できます。

含まれる3項目
  • AIを活用して、自分の目標をはっきりと定められる自信がある。
  • AIの質問をもとに、自分の価値観を整理して目標を立てられる。
  • AIを活用して、より具体的なビジョンを描けると感じる。

この因子の詳しい解説を読む

AI現状分析(Reality)

3項目/3〜15点

AIの客観的な視点を借りて、自分の現在地・強み・課題を、責めることも甘くすることもなく眺める力です。

この因子の定義

GROWモデルの「Reality(現状)」は、今どこにいるのかを確かめる段階です。目標が目的地だとすれば、現状は出発点にあたります。出発点があいまいなままだと、どんなに良い目標を立てても、進む道筋が描けません。
この因子が測っているのは、AIという「感情を持たない第三の視点」を使って、自分の状況を落ち着いて眺める力です。3つの項目は、「状況全体を客観的に捉えること」「強みと課題を分けて整理すること」「取り組むべき課題を的確に絞ること」という、段階の異なる3つの働きを見ています。

含まれる3項目
  • AIの分析を参考に、自分の現状を客観的に理解できる。
  • AIからのフィードバックをもとに、自分の強みと課題を整理できる。
  • AIを活用して、現実的な課題を的確に把握できる自信がある。

この因子の詳しい解説を読む

AI選択肢(Options)

3項目/3〜15点

AIを発想の呼び水として使い、選択肢を広げ、比べ、自分なりの形にまとめていく力です。

この因子の定義

GROWモデルの「Options(選択肢)」は、目標と現状の間にある道を、できるだけたくさん見つける段階です。コーチングでは、この段階で「広げる」と「絞る」を分けて行うことが重視されます。同時にやろうとすると、良いアイデアが出た瞬間に評価が始まり、発想が止まってしまうためです。
3つの項目は、この段階の3つの局面を見ています。7番は「AIの提案に触発されて自分の中から案が出てくること(広げる)」、8番は「複数の案を並べて比べられること(絞る)」、9番は「借り物ではなく自分のアイデアとして形にできること(つくる)」です。

含まれる3項目
  • AIの提案をきっかけに、新しい解決策を思いつくことができる。
  • AIを活用して、複数の選択肢を比較・検討できる自信がある。
  • AIを活用して、自分なりの創造的なアイデアを形にできる。

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AI前進(Will)

3項目/3〜15点

AIの支援を受けながら、決めたことを行動に移し、続け、つまずいても戻ってこられる力です。

この因子の定義

GROWモデルの「Will」は、意思と行動の段階です。ここには「始める」「続ける」「立て直す」という3つの異なる力が含まれています。この3つは似ているようで別物です。始めるのが得意でも続かない人、続けられるが一度止まると戻れない人など、組み合わせは人によって大きく異なります。
3つの項目は、まさにこの3局面に対応しています。10番は計画から着手まで、11番は継続、12番は困難のあとの回復です。とくに12番は、レジリエンス(立ち直る力)に近い性質を持っており、この因子の中でもやや異質で、重要な項目といえます。

含まれる3項目
  • AIの支援を参考に、計画を立てて行動に移せる自信がある。
  • 目標達成のために、AIを効果的に使いながら行動を続けられる。
  • 困難があっても、AIを活用してモチベーションを取り戻せる自信がある。

この因子の詳しい解説を読む

05

採点方法と5段階区分はどうなっていますか?

結論:採点は単純な合計です。逆転項目はありません。各因子は3項目を合計して3〜15点、総合は12項目を合計して12〜60点。5段階の区分は、参考値の平均と標準偏差から算出しています。

因子別の区分(各3項目・3〜15点/M=8.0, SD=3.0)

得点段階目安の位置
12点以上かなり高い平均より1.3標準偏差以上高い
10〜11点高い平均より0.6〜1.3標準偏差高い
7〜9点普通平均の前後0.6標準偏差の範囲
5〜6点低い平均より0.6〜1.0標準偏差低い
3〜4点かなり低い平均より1.0標準偏差以上低い

総合得点の区分(12項目・12〜60点/M=32.0, SD=11.0)

得点段階目安の位置
43点以上かなり高い平均より1標準偏差以上高い
38〜42点高い平均より0.5標準偏差ほど高い
27〜37点普通平均の前後0.5標準偏差の範囲
22〜26点低い平均より0.5〜1標準偏差低い
12〜21点かなり低い平均より1標準偏差以上低い
区分の名前は、集団の中でのおおよその位置を示すための便宜的なものです。「かなり低い」という表示は、能力が不足しているという意味ではなく、その場面でまだAIを使っていない、あるいは現時点では必要としていない状態を表します。

境目の点数をどう読むか

たとえば因子得点が9点と10点では、表示される段階が「普通」と「高い」に分かれます。しかしこの1点差は、12項目のうちどれか1つの回答を隣のマスに変えただけで動く幅です。境目付近の得点は、両方の段階の解説を読んでみることをおすすめします。どちらがしっくりくるかを考えること自体が、自己理解につながります。

06

統計的な検証結果をどう読めばよいですか?

結論:確認的因子分析により、想定した4因子の構造がデータによく当てはまることが確認されています。信頼性の指標も、一般に十分とされる水準にあります。ただし自己申告尺度である以上、回答時の状態に影響を受ける点は変わりません。

適合度:CFI=.991, TLI=.988, RMSEA=.049 [95% CI: .043, .055]
信頼性:α = .90〜.91, ω = .90〜.91, AVE = .76〜.78
参考値:12項目総合:M=32.0, SD=11.0(N=500 推計)/各因子3項目:M=8.0, SD=3.0

指標本尺度の値一般的な目安何を表すか
CFI.991.95以上想定したモデルの当てはまりのよさ。1に近いほどよい
TLI.988.95以上項目数の影響を調整した当てはまりのよさ
RMSEA.049.06以下当てはまりの悪さ。小さいほどよい
α係数.90〜.91.80以上同じ因子の項目が一貫して同じものを測れているか
ω係数.90〜.91.80以上αより前提のゆるやかな内的整合性の指標
AVE.76〜.78.50以上因子が項目のばらつきをどれだけ説明できているか

この数値をどう受け取ればよいか

これらの指標が示しているのは、「4つの因子に分けるという考え方が、データと矛盾していない」ということです。尺度が測っている内容が正しいことや、得点が高い人ほど実際にうまくいくことを保証するものではありません。

また、参考値のM=32.0、SD=11.0は推計値です。回答者の属性(年代、職種、AI利用歴)によって分布は変わります。組織で継続的に実施される場合は、外部の参考値ではなく、その組織内での分布を目安にされるほうが実態に合うことがあります。

07

どんな場面で使ってよく、どんな場面では避けるべきですか?

結論:この尺度は、自己理解と対話のきっかけをつくるための道具です。選抜・査定・診断には適していません。研修や1on1で使う場合も、点数を共有することより、そこから何を話すかのほうが重要です。
適している

自己理解・振り返り

自分がAIをどの場面で使っているかを言葉にし、次に試したいことを1つ決めるための材料として。

適している

研修・授業の導入

AI活用について、抽象的な議論ではなく、自分の経験に基づいて話し始めるためのきっかけとして。

適している

1on1・コーチングの起点

上司や支援者が「どの段階が入口になっているか」を一緒に眺め、次の問いを立てるための材料として。

適していない

採用・人事評価

評価に使われるとわかった時点で回答が変わり、本来測りたいものが測れなくなるため。

適していない

医学的・心理的な診断

この尺度は心身の状態を判定するものではなく、診断や治療の代わりにはなりません。

適していない

個人の順位づけ

得点の高低は優劣ではなく、AIを使う場面の違いを表すため、順位づけは意味を持ちません。

結果について話す場では、点数を言いたくない方に無理に開示させないことが大切です。心理的安全性が保たれていない場で自己申告尺度を扱うと、正直な回答が得られないだけでなく、参加者に負担がかかります。

AIコーチングそのものの倫理的な留意点は、AIコーチングの倫理と限界 のページで詳しく扱っています。

08

ご利用条件と参考文献

ご利用について:この心理テストは、個人の利用は無料です。また、教育・研究(非営利)の場合は自由にご活用いただけます。ビジネス・商用の場合は、当協会の資格または関連する資格を取得いただくか、法人契約などが必要になりますので、必ずご連絡をお願い致します。
引用・参考文献
  • 徳吉陽河(2024). 科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか? 総合法令出版
  • 徳吉陽河(2023). ポジティブ大全 総合法令出版
  • コーチング心理学ガイドブック 北大路書房
  • 一般社団法人コーチング心理学協会 資料
  • 一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会 資料
  • Whitmore, J. (2017). Coaching for Performance: The Principles and Practice of Coaching and Leadership (5th ed.). Nicholas Brealey Publishing.

© 一般社団法人コーチング心理学協会 / © 一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会 / © ウェルビーイング心理テスト研究所

09

よくある質問

尺度の基本

AIGROW尺度は誰が使うことを想定していますか?

AIを仕事や学習に取り入れ始めた社会人、キャリアを考えている学生、部下との1on1にAIを使いたい管理職、支援職の方などを想定しています。AIの専門知識は必要なく、対話型AIを使ったことがある方であれば回答できます。使ったことがない方でも、その状態が結果に正直に反映されます。

GROWモデルを知らなくても回答できますか?

回答できます。12項目はいずれも日常の言葉で書かれており、GROWモデルの知識を前提としていません。結果画面で、それぞれの項目がGROWのどの段階に対応しているかが説明されますので、回答後に理解が深まる構成になっています。

既存のGROWモデル尺度とは何が違いますか?

従来のGROW関連の尺度は、人と人との対話を前提としています。AIGROW尺度は、対話の相手がAIである場合に特有の側面、たとえばAIの提案に触発されて自分の案が出てくるか、AIの整理を客観的な視点として受け取れるかといった点を扱っている点が異なります。

なぜ因子ごとに3項目しかないのですか?

回答の負担を抑えつつ、4つの段階を区別して測ることを優先したためです。各因子3項目という構成は、内的整合性の指標(α係数で.90前後)から見て一定の一貫性が確認されています。ただし項目数が少ないぶん、1項目の回答が得点に与える影響は大きくなります。

4因子について

AI目標設定(Goal)因子は何を見ていますか?

AIとの対話を通して、自分が望んでいることを言葉にし、輪郭のはっきりした目標に変えていく力を見ています。AIに目標を決めてもらう力ではありません。3つの項目は、目標を定める手ごたえ、価値観と結びつける力、未来像を具体的に描く力にそれぞれ対応しています。

AI現状分析(Reality)因子は何を見ていますか?

AIという感情を持たない第三の視点を借りて、自分の現在地・強み・課題を落ち着いて眺める力を見ています。自己評価はその日の気分に左右されやすいため、外からの整理を取り入れられることには意味があります。ただしAIの整理を正解として受け取らないことが前提です。

AI選択肢(Options)因子は何を見ていますか?

AIを発想の呼び水として使い、選択肢を広げ、比べ、自分の形にまとめる力を見ています。この段階では広げる作業と絞る作業を分けることが重視されます。同時に行うと、良い案が出た瞬間に評価が始まり、発想が止まってしまうためです。

AI前進(Will)因子は何を見ていますか?

AIの支援を受けながら行動を始め、続け、つまずいても戻ってくる力を見ています。この3つは似ているようで別の力です。とくに3つめの項目は、立ち直る力(レジリエンス)に近い性質を持っており、この因子の中でも重要な位置を占めています。

4つの因子に優先順位はありますか?

ありません。ただしGROWモデルの考え方では、目標と現状が定まっていないまま選択肢や行動に進むと、進んでいる感覚はあっても方向が定まらないことがあるとされます。その意味で、GoalとRealityは土台としての役割を持っています。

採点と統計

採点はどのように行われますか?

各項目を1点から5点で回答し、同じ因子に属する3項目を合計します。各因子は3点から15点、4因子の合計である総合得点は12点から60点の範囲になります。逆転項目はなく、点が高いほどその力を発揮できていると回答したことになります。

5段階の区分点はどのように決まっていますか?

総合得点はM=32.0、SD=11.0(N=500推計)、各因子はM=8.0、SD=3.0という参考値に基づいています。総合では43点以上をかなり高い、38点以上を高い、27点以上を普通、22点以上を低い、それ未満をかなり低いとしています。各因子では12点以上、10点以上、7点以上、5点以上で区切ります。

CFI、TLI、RMSEAとは何ですか?

想定した4因子の構造が、実際のデータにどれくらい合っているかを表す指標です。CFIとTLIは1に近いほど、RMSEAは小さいほど当てはまりがよいとされ、一般にCFI・TLIは.95以上、RMSEAは.06以下が目安とされます。本尺度はCFI=.991、TLI=.988、RMSEA=.049となっています。

α係数やω係数、AVEとは何ですか?

同じ因子に属する項目が、一貫して同じものを測れているかを表す指標です。αとωは.80以上あれば十分とされることが多く、本尺度は.90から.91の範囲にあります。AVEは、その因子が項目のばらつきをどれだけ説明できているかを示し、.50以上が目安とされます。

結果の信頼性はどの程度と考えればよいですか?

統計指標の上では一貫性が確認されていますが、自己申告に基づく尺度である以上、回答時の気分や、直前の出来事に影響を受けます。1回の結果を確定的なものとして扱うより、時期を変えて数回測り、変化の方向を見るほうが実用的です。

利用について

研修や授業で配布してもよいですか?

個人の利用は無料です。教育・研究(非営利)の場合も自由にご活用いただけます。ビジネス・商用でご利用の場合は、当協会の資格または関連する資格を取得いただくか、法人契約などが必要になりますので、必ずご連絡をお願いいたします。

採用選考や人事評価に使ってもよいですか?

適していません。自己申告に基づく尺度は、評価に使われるとわかった時点で回答が変わりやすく、本来測りたいものが測れなくなります。またこの尺度は能力の優劣を判定するものではないため、選抜や査定の材料として用いることは想定していません。

結果を他の人と比べてもよいですか?

比べること自体は問題ありませんが、得点の高低は優劣ではなく、AIをどの場面で使っているかの違いを表します。チームで実施する場合は、点数の順位ではなく、それぞれの入口が違うことを共有する使い方のほうが役立つことが多いようです。

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