発達障害支援コーチングで活用するワークシートをアプリ化

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発達障害支援コーチング講座に、「心理・生物・社会 分析ワークシート」記録アプリを開発・活用

── 困りごとを「本人の努力不足」にしない見立てへ。発達特性の有無を問わず使える設計

一般社団法人コーチング心理学協会ほか3団体は、共同開発したワークシート型Webアプリ「心理・生物・社会 分析ワークシート(記録アプリ)」を、発達障害支援コーチング講座などの演習教材として導入します。本アプリは発達特性の有無を問わず誰でも使える設計で、個人利用および教育・研究(非営利)利用は無料です。おもに資格者コースの方が利用できるようになり,配布することも可能です。

音声入力なども対応しています。

 なぜ発達障害支援にこの枠組みなのか 

発達障害の支援では、困りごとの原因が「本人の努力不足」や「性格」に帰されてしまうことが少なくありません。本アプリは、生物(からだ・睡眠・感覚・疲労)/環境(職場・学校・家庭の構造)/特性(強み・関心・スキル・ものの見方)という3側面に分けて書き出す構造をとっています。3つに分けることで、本人の内側だけでなく、環境の側で調整できる要因が見えてくる——これが最大のねらいです。合理的配慮を検討する際の、具体的な材料としてもお使いいただけます。

あわせて本アプリは、各側面について「マイナス要因改善・対策・予防」と「プラス要因強化・発展・応用」を必ず対にして記入します。苦手の補い方と、すでに持っている強みの活かし方を同じ紙面に並べることで、支援が「できないことの列挙」に傾かない設計です。

 講座での使い方 

・個人ワーク(2030分):3側面を書き出し、気づいたことと優先順位3つ(いつまでに・最初の一歩)まで整理する

・ペア/グループ共有:相手のシートに「自分が見つけたプラス要因」を書き足し、自分では気づきにくい強みを言語化する

・支援者のセルフチェック:自律性支援・構造とフィードバック・信頼/心理的安全性・強みの活用の4要素で、自分の関わり方を振り返る

・継続支援:同じ方の記録を回ごとに蓄積し、変化を推移グラフで確認する(記録は端末内にのみ保存)

A41枚に印刷でき、PDF・画像・CSVでの持ち帰りにも対応。

ネットワーク環境のない会場でも全機能が動作するオフライン版も用意しています。

 発達特性のある方への配慮が、そのまま誰にとっての使いやすさにもなる 

本アプリの工夫は、支援の現場で必要とされてきたものですが、いずれも特性の有無にかかわらず役立ちます。

アプリの工夫 支援での意味 誰にとっての利点
音声入力(全記入欄) 書字や文章化の負担を減らす 話しながら整理できる。面談中のメモが速い
候補語のワンタップ入力 言葉が出てこないときの手がかり 白紙で手が止まらず、書き出しが進む
3側面×2極の固定枠 見通しの立ちにくさを補う 論点が漏れず、短時間で整理できる
未記入を責めない案内 「書けない」不安を下げる 心理的安全性が保たれ、率直に書ける
端末内保存のみ 開示への不安を減らす 機微な内容を安心して扱える

これは、特定の人のための配慮が結果として全員の使いやすさにつながるという考え方(ユニバーサルデザインの発想)に沿ったものです。そのため本アプリは、1on1・キャリア面談・両立支援・学校での面談・セルフケアなど、一般の場面でもそのままお使いいただけます。

 留意事項 

本アプリは自己理解と対話を支援するツールであり、医学的な診断・治療を行うものではありません。診断の有無にかかわらずご利用いただけますが、心身の不調が続く場合は医療機関や専門の相談窓口へのご相談をご案内しています。記録は利用者の端末内にのみ保存され、外部のサーバーには送信されません。

 提供条件・お問い合わせ 

項目 内容
名称 心理・生物・社会 分析ワークシート(記録アプリ)
形式 単一HTMLファイル(インストール不要/通常版・オフライン版)
個人利用/教育・研究(非営利) 無料
ビジネス・商用利用 当協会の資格または関連資格の取得、もしくは法人契約が必要です
講座情報・入手方法 発達障害支援コーチング基本講座

 

 一般社団法人コーチング心理学協会 

Web:https://www.coaching-psych.com/ / https://www.positive-counselor.org/ / https://www.sinritest.com

参考:Engel, G. L. (1977). Science, 196(4286), 129–136.Reynders et al. (2019). Psychology of Sport and Exercise.Peláez et al. (2020). Journal of Happiness Studies, 21.Gollwitzer, P. M. (1999). American Psychologist, 54(7)./徳吉陽河(2023)『ポジティブ大全』総合法令出版

投稿者プロフィール

徳吉陽河
徳吉陽河
徳吉陽河(とくよしようが)は、コーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士(心理調査)、ポジティブ心理療法士、教員免許(中学・高等学校:社会科・歴史・公民など)。教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。教育プログラム、心理尺度開発なども専門としている。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『ナラティヴ・セラピー BOOK』。翻訳書に『Tomorrowmind日本語版 これからの生き方』『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語(ナラティブ)に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」(ワークショップを含む)、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省 航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師など。教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。学校法人・企業法人・医療法人(リハビリ)など、主に管理職に関わる講師を数多く担当。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。

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