発達障害支援に関わるカードアプリを開発しました。
発達障害支援に関わるカードアプリ
見通し・感情・自己理解をカードで支えるカードアプリでできること/4つのカードの領域/使い方の流れ/学校・職場・家庭での活かし方/具体例
「知っている」だけでなく「できる」に。発達特性のある人の困りごとを一緒に整理し、カードを手がかりに本人に合う工夫や環境調整を考えられる人を育てています。
土台にあるのは人間性のスキル。「できないことを直す」より、本人の特性と願いを理解しようとする姿勢が土台です。カードは、その対話をやさしく始めるための道具です。
- 4つのカード領域
- 使い方の流れ
- 具体例3つ
- 今日からできること
- 講座で実践
ひとことで言うと
- 発達障害支援のカードアプリとは、実行機能・コミュニケーション・自己調整・自己理解と環境調整など、発達障害支援で大切な領域をカードの形で見える化し、困りごとに合う工夫を探しやすくしたWebアプリです。
- 「今日の困りごと」からカードを選ぶことで、「何から支援すればいいかわからない」「本人の困り感を整理できない」という悩みを、具体的な工夫の話し合いに変えやすくなります。
- 特性を「欠陥」ではなく脳の多様性(ニューロダイバーシティ)の一つととらえ、本人が無理に合わせるのではなく、環境や支援資源を活用する視点を大切にしています。
- 自己理解ワーク、支援計画づくり、学校や就労支援の面談、家族支援、チームでの支援会議など、さまざまな場面で使えます。
- 一般社団法人コーチング心理学協会の講座は民間資格ですが、新しい研究や時代のニーズを先取りして独自に研究・実践しています。キャリアコンサルタントや公認心理師などの国家資格と組み合わせると相乗効果(シナジー)が生まれます。
監修:一般社団法人コーチング心理学協会|最終更新日:2026年10月7日
60秒でわかる 発達障害支援のカードアプリ
| 一言で | 発達障害支援の大切な領域をカードで見える化し、本人に合う工夫を一緒に探すための道具 |
|---|---|
| 特徴 | 見通し・タスク管理・切り替え・援助を求める力・感情コントロール・環境調整などをカードで整理できる |
| 方法・ステップ | 今日の困りごとを話す → 関係しそうなカードを選ぶ → 合いそうな工夫を選ぶ → 小さく試す → ふり返ってカードを選び直す |
| 向いている人・場面 | 当事者・家族、教員・特別支援教育、心理職・コーチ・支援職、就労支援、人事・DE&I担当者 |
| 注意点 | カードは対話のきっかけ。本人の気持ちと選択を尊重し、診断や医療的な判断は専門家と連携して行う |
4つのカード領域と使い方
困りごとに合わせて、必要な領域のカードから選べます。
見通しを立てる、課題を小さく分ける、優先順位をつける、切り替える、ひと呼吸おく、メモなど外部の道具に頼る工夫を整理します。
相手の気持ちや暗黙のルールの理解、自分の気持ちの伝え方、助けを求める力、アサーションを支えます。
感覚の調整、感情のコントロール、ストレス対処など、心と体を落ち着かせ回復する工夫を探します。
自分の特性を知り受け入れること、環境を整えること、使える支援や道具(リソース)を活かすことを考えます。
「今日の困りごと」からカードを選び、合いそうな工夫を小さく試して、合わなければ別のカードを選び直します。
*カードは「正解」を決めるものではありません。本人と一緒に選び、試し、ふり返るための道具です。
具体例でわかる 発達障害支援のカードアプリ
「状況 → 関わり → 変化」の流れで、身近な場面に置きかえてみましょう。
学校・特別支援教育の場面
- 状況
- 予定が急に変わると混乱し、授業に戻れなくなってしまう児童
- 関わり
- 先生が児童と一緒に「見通し」と「切り替え」のカードを見ながら、変更があるときの合図や、落ち着くための手順を決める
- 変化
- 児童が「次はこうなる」とわかることで安心し、予定の変更があっても少しずつ自分で気持ちを切り替えられるようになる
職場・就労支援の場面
- 状況
- 仕事の優先順位がつけられず、締め切り前に慌ててしまう社員
- 関わり
- 支援者が「タスク管理」と「優先順位づけ」のカードを使い、本人と一緒に仕事を小さく分けて、見える場所に並べる工夫を考える
- 変化
- 社員が自分に合う段取りの方法を見つけ、困ったときに早めに相談する習慣もできてくる
家庭の場面
- 状況
- 感覚の過敏さから外出先で疲れ果て、帰宅後にかんしゃくを起こしてしまう子どもと保護者
- 関わり
- 保護者が子どもと「感覚調整」と「セルフケア」のカードを一緒に見て、イヤーマフや休憩の取り方など、外出前にできる準備を選ぶ
- 変化
- 外出のつらさが少しやわらぎ、子ども自身も「疲れたら休む」と自分で伝えられるようになる
会話の例
支援者今日いちばん困ったことを、このカードの中から選ぶとしたらどれになりそうですか?
本人「優先順位づけ」かな。どれからやればいいか、わからなくなるんです。
支援者そのカードには、仕事を小さく分けて並べる工夫があります。明日、試せそうなものはありますか?
本人朝いちばんに、やることを3つだけ付せんに書いてみます。
今日からできる3つのステップ
- 「今日の困りごと」を1つだけ選ぶ一度に全部を解決しようとせず、いちばん気になることから話します。
- 困りごとを領域に分けてみる見通し・コミュニケーション・感覚や感情・環境のどれに近いかを一緒に考えます。
- 小さな工夫を1つ試してふり返る合いそうな工夫を1つ選んで試し、うまくいった点と変えたい点を話し合います。
研究からわかっていること(やさしく言うと)
数字ではなく、効果の大きさの目安を小中高の3段階で示します。
| 取り組み・テーマ | 期待できること | 効果の目安 |
|---|---|---|
| 実行機能を支える工夫(見える化・課題の分割など) | 日常生活や仕事の進めやすさ | 小〜中 |
| 発達特性のある人へのコーチング | 目標に向けた行動、自己効力感 | 小〜中 |
| 環境調整と合理的配慮 | 困りごとの軽減、学校や職場での参加のしやすさ | 小〜中 |
| 感情や感覚の自己調整を支える取り組み | 気持ちの落ち着き、ストレスへの対処 | 小 |
*研究によって結果に幅があり、人や状況によって変わります。効果を約束するものではありません。
教訓と現場での活かし方
発達特性のある人への支援では、見える化や課題の分割などの工夫、環境調整、コーチング的な関わりに小〜中程度のよい変化が見られることがあると報告されています。カードアプリそのものの効果は、これから実践の中で確かめていく段階です。教訓は、支援の成否は道具よりも、本人と一緒に「困りごと」を整理し、合う工夫を選ぶ対話にかかっているということ。現場では、カードを「本人に当てはめる診断」ではなく「話し合いのきっかけ」として使い、試してふり返るサイクルを続けましょう。なお、アプリやAIを使うときは、本人の同意を得て、名前などの個人情報を入力せず、学校や職場のルールを守ることが大切です。
楽しく実用的に学ぶ発達障害支援に関わるカードアプリを開発しました。
発達障害支援×カードアプリ ゲーム感覚で実用的に学ぶツール AIも活用できる
「見通し形成」「感情コントロール」「自己理解」を支える実践カードアプリを開発
— ニューロダイバーシティ時代の“生きやすさ”をサポート —
発達障害支援・ウェルビーイング支援領域の開発チームは、このたび、発達特性を持つ方々の日常生活・学習・就労支援を目的としたカード型支援アプリ 「ニューロダイバーシティ・ライフスキル・多次元カード」 の開発を発表しました。
本アプリは、実行機能(Executive Function)、社会的コミュニケーション、自己調整、自己理解、環境調整など、発達障害支援で重要とされる支援領域を「カード形式」で可視化し、誰でも直感的に活用できる設計を採用しています。
アプリはWEBアプリとなっており,誰でも利用できる形式になっています。
アプリは,一般社団法人コーチング心理学協会 発達障害支援コーチング基本講座(資格コース)で取得可能です。

■ 開発背景
発達障害・神経多様性(ニューロダイバーシティ)に関する理解は広がりつつありますが、多くの当事者・支援者・家族・教育現場・職場では、次のような課題が依然として存在しています。
- 「何から支援すればよいかわからない」
- 「本人の困り感を整理できない」
- 「特性を強みとして活かす方法が見えない」
- 「合理的配慮やセルフマネジメントが難しい」
そこで本アプリでは、発達支援・心理学・コーチング・自己調整研究などを参考に、実践的な支援スキルをカード化しました。
■ アプリの特徴
① 実行機能(EF)支援カード
日常生活や仕事で重要な実行機能をカードで整理。
収録例:
- 見通し形成(Foresight)
— 予定の予測・準備・不安軽減 - タスク管理(Task Management)
— 課題分解・スモールステップ化 - 優先順位づけ(Prioritization)
— 「今やるべきこと」を可視化 - 切り替え力(Cognitive Flexibility)
— 予定変更・トランジション支援 - 衝動統制(Impulse Control)
— 一旦立ち止まる習慣づくり - ワーキングメモリ支援(Working Memory)
— 外部ツール活用・認知負荷軽減
② ソーシャル・コミュニケーション支援カード
対人関係や社会生活に必要なスキルを支援。
収録例:
- 対人理解(Social Understanding)
- 自己表現(Self-Expression)
- 援助要請スキル(Help-Seeking)
- アサーション(Assertion)
暗黙の了解の理解、自己アドボカシー、適切なSOS発信などを支援します。
③ 自己調整・セルフケア支援カード
心身の安定と回復をサポート。
収録例:
- セルフケア
- 感覚調整
- 感情コントロール
- ストレス対処
感覚過敏・感覚鈍麻・パニック・メルトダウン予防にも活用可能です。
④ 自己理解・環境調整カード
「自分を知る」「環境を整える」視点を強化。
収録例:
- 環境調整スキル
- 自己理解
- 自己受容
- リソース活用
「個人が無理に社会へ合わせる」のではなく、環境と支援資源を活用する社会モデルの視点を重視しています。
■ カードアプリならではの活用方法
本アプリは単なる知識集ではなく、カードベースのインタラクティブ設計により、
- 自己理解ワーク
- 支援計画作成
- コーチング・カウンセリング
- 学校・就労支援面談
- 家族支援
- チーム支援会議
- セルフモニタリング
など、多様な場面で利用できます。
「今日の困りごと」からカードを選択し、自分に合う対処法や支援戦略を探索できることが特徴です。
■ コメント
「発達特性は『欠陥』ではなく、脳の多様性の一つです。
私たちは、『できないことを矯正する支援』だけではなく、『自分の特性を理解し、環境や資源を活用しながら生きやすさを高める支援』が重要だと考えています。
本アプリが、当事者、家族、支援者、教育・医療・福祉・企業現場をつなぐ実践ツールとなることを目指しています。」
■ 想定利用者
- 発達障害・グレーゾーン当事者
- ADHD / ASD / LD 支援対象者
- 保護者・家族
- 学校教員・特別支援教育関係者
- 心理職・公認心理師・カウンセラー
- コーチ・支援職
- 就労移行支援・福祉支援機関
- 人事・DE&I担当者
講座で学ぶメリット
知るだけでなく、実際に実践できる専門家を育てます。磨くのは、技法の前にある人間性のスキルです。
🃏 カードを使った支援の練習
カードを使って困りごとを整理し、工夫を一緒に選ぶ対話を、ロールプレイで練習します。
🧠 特性を強みと環境から理解
ADHD・ASD・LDなどの特性を、強みと環境調整の視点からやさしく学べます。
🤖 AIやアプリを上手に活用
アプリやAIを、個人情報に配慮しながら支援に活かす方法を学べます。
- 傾聴だけでなく、質問・提案・フィードバック・伝え方まで。ペアワークとロールプレイ中心の実践型で、通信講座ではありません。
- 国際的な機関・研究者と連携し『コーチング心理学ガイドブック』などを監修・監訳してきた知見をもとに、海外の手法をそのまま当てはめず、相手や状況に合わせるアダプティブな視点と、その人の物語を大切にするナラティヴな視点で学びます。
- アダム・グラントの「才能の科学」が示すように、才能は生まれつきだけで決まらず、関わり方と練習で伸びていきます。学びはチームのエンゲージメントづくりにもつながります。
- 落とさない・潰さない方針。再受講制度とフォローアップで、身につくまで学べます。出会いや学び合いといった、お金だけでは得られない価値も大切にしています。
- 民間資格として新しい研究を先取りし、国家資格(キャリアコンサルタント・公認心理師など)と組み合わせることで支援の幅が広がります。
「発達障害支援」を実践で学べる講座
開催日程・料金・お申し込み方法は、講座・イベント一覧(イベントサイト)や各講座のページで最新の情報をご確認ください。
参加の流れ
- 無料診断で自分に合う講座を知るおすすめ講座診断(無料)で、関心や目的に合う講座を確認します
- イベントサイトで日程を確認して申し込む開催日程・料金・申込方法は講座・イベント一覧と各講座のページが最新です
- 実践型の講座に参加するオンラインでも、ペアワーク・ロールプレイ中心で体験しながら学びます
- 職場や日常で試す身近な人や自分の「今日の困りごと」を1つ選び、見通し・コミュニケーション・感覚や感情・環境のどれに近いかを考えて、小さな工夫を1つ試してみます
- 資格取得・学び直し再受講制度とフォローアップで、「できる」まで続けられます
法人・団体のみなさまへ
管理職研修・1on1研修・チームづくりなど、組織に合わせた研修も行っています。法人・団体研修/研修おすすめ診断(無料)
よくある質問
発達障害支援のカードアプリとは何ですか?
どんな人が使えますか?
実行機能とは何ですか?
カードはどのように使えばよいですか?
子どもにも使えますか?
AIを使うときに気をつけることは?
アプリはどこで使えますか?
講座の日程はどこで確認できますか?
この分野を講座で学ぶと、何ができるようになりますか?
民間資格でも役に立ちますか?
特性を理解し、生きやすさを一緒に育てる
心に聴く、心に響く、心に効く。「発達障害支援」を「知っている」から「できる」へ。
投稿者プロフィール

-
専門監修:一般社団法人コーチング心理学協会
公式:https://www.coaching-psych.com/
イベント:https://www.coaching-psych.com/event/
対人支援のプロフェッショナルを育む、ウェルビーイング向上を目指す、エビデンス・ナラティヴなど科学的・学術的なアプローチベースの実践機関。
一般社団法人コーチング心理学協会とは、心理学を学術的な基盤に、エビデンス(科学)・ナラティヴ(物語)・アダプティブ(適応)を重視して、コーチングを専門的実践として普及・発展させる日本の専門機関です。『コーチング心理学ガイドブック』(北大路書房、2023年)の監訳に携わり、これまでに1万人以上が講座を受講しています。
【協会概要】
コーチングを単なるスキルやテクニックとしてではなく、心理学という学術的基盤、ナラティヴ(物語)に根差した専門的実践(Professional Practice)として捉え、その普及と発展を目指す専門機関。認知行動療法、解決志向アプローチ、ナラティヴ・セラピー、ポジティブ心理学といった信頼性の高い心理学理論をコーチングに応用し、質の高い対話を通じて人々の成長と問題解決を支援する専門家の育成に注力しています。これまで、1万人以上の方に受講頂いている実績がある。学校法人、企業法人など幅広い層に対してい研修会、ワークショップを実施している。
【ミッションとビジョン】
ミッション: コーチング心理学に基づくエビデンスベース(科学的根拠に基づく)のアプローチを社会に普及させ、対人支援の専門性を高めること。
ビジョン: 一人ひとりが質の高い対話の力を身につけ、個人、組織、そして社会全体のウェルビーイングと成長に貢献できる世界を創造する。
【主な活動内容】
資格認定講座の開催: 専門性と実践力を証明する独自の認定資格講座を体系的に提供。
専門ワークショップの実施: 特定のテーマ(ナラティヴ、認知行動など)を深く掘り下げる、実践的なワークショップを随時開催。
書籍の出版・監修: 『コーチング心理学ハンドブック』など、専門知識を社会に広めるための出版活動。
法人・団体向け研修: 企業や教育機関、医療・福祉施設など、各組織のニーズに合わせた専門的な対話力・コーチング研修を企画・提供。
■ 活動の方針
・「知っている」だけでなく、実際に「できる」専門家を育てます。
・技法の習得にとどまらず、聴く・問う・承認する・伝えるといった人間性のスキルを磨きます。
・参加型・対話型の講座で、自分の考えをアウトプットし、参加者同士で気づきを深めます。
・「落とさない・潰さない」を大切にし、再受講制度やフォローアップで、挫折しない/させない学びを支えます。
・すべての人に、コーチングやカウンセリングのマインドと技術を持ってもらうことを目指しています。
■ ビジョン
一人ひとりが質の高い対話の力を身につけ、個人、組織、そして社会全体のウェルビーイングと成長に貢献できる世界を創造すること。
■ 合言葉
心に聴く、心に響く、心に効く
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