科学的根拠から理論・スキル・実践・資格までわかる総合ガイド
コーチング心理学とは、心理学の理論・研究・実証知見を活用し、個人や組織の成長、ウェルビーイング、目標達成、パフォーマンス向上を支援する応用領域です。このガイドは、定義・理論・エビデンス・質問・心理尺度・実践・AI・資格までを一箇所で体系的にたどれるように設計された、日本語のコーチング心理学ナレッジハブです。
「結論だけ先に知りたい」方へ。詳しい解説は各カテゴリーへ進んでください。
対話(主に問いかけ)を通じて、相手が自分で目標を明確にし、考え方と行動を整え、実際に動けるようになるのを支援します。指導や助言が中心ではありません。
心理学の理論と研究知見を土台に置く点です。「なんとなく効きそうな質問」ではなく、認知行動・解決志向・ポジティブ心理学などのモデルに沿って進めます。
複数のメタ分析で、目標達成・自己効力感・パフォーマンス・ウェルビーイングへの中程度〜大きな効果が報告されています(例:g=0.43〜0.74)[1]。
管理職の1on1、人材開発、教育、キャリア支援、対人支援職、そして自分自身のセルフコーチングまで。医療的治療の代替ではありません。
※ 効果量(g・δ・r)は「どのくらい効くか」を表す指標です。おおよそ 0.2=小、0.5=中、0.8=大。数値の出典はエビデンスの節に記載しています。
今日の問いは日替わりで全員に同じものが出ます。テーマ(8種)や場面(面談の冒頭・沈黙したとき・変わりたいのに動けない…)からも引けます。気に入った問いは保存でき、印刷して面談に持っていけます。1on1やセルフコーチングにそのまま使えます。
この端末のブラウザにのみ保存されます。外部には送信されません。
問いを集めた次は、実際の対話で使い、フィードバックを受ける段階です。当協会の認定講座では、ここで保存された種類の問いを、演習と事例検討のなかで扱います。
用語辞典から毎日1語。日付から決まるので、同じ日なら誰の画面にも同じ語が出ます。理論の言葉だけでなく、1on1・ファシリテーション・組織開発・発達支援など領域ごとの言葉も収録。領域を選んで引くこともできます。
4つの質問に答えると、あなたに合った入口カテゴリーを3つ提案します(所要30秒・記録は残りません)。
あなたにおすすめの入口
「知る → 比べる → 学ぶ → 試す → 深める → 資格を取る」という順に並んでいます。色は分野の位置を示すナビゲーションです。
主要なメタ分析・システマティックレビューを、5分で読める形に整理しています。数値は各原著の報告値です。
| 研究 | 対象 | 主な結果(効果量) | 実務への意味 |
|---|---|---|---|
| Theeboom ら(2014)[1] | 組織内コーチングのメタ分析 | すべての領域で有意。g=0.43〜0.74(最大は目標志向的自己調整) | コーチングは「気分がよくなる」だけでなく、自分で目標を管理する力に効く |
| Jones ら(2016)[2] | 職場コーチング(k=17) | 全体 δ=0.36/情意 0.51/個人成果 1.24。社内コーチの方が効果が大きい | 外部コーチだけが答えではない。社内の実装設計が効果を左右する |
| de Haan ら(2023)[3] | RCTのみ37研究(n=2,528) | g=0.59(中程度)。ただし出版バイアスの兆候あり | 最も厳密な条件でも効果は残る。一方で過大評価には注意が必要 |
| Wang ら(2021)[4] | 心理学に基づくコーチング(k=20) | 目標達成 g=1.29/自己効力感 0.59。統合型 0.71 > 単一手法 0.45 | 単一流派に固執せず、統合的に用いる方が成果が大きい |
| Graßmann ら(2020)[5] | 作業同盟と成果(27標本・N=3,563) | 成果との相関 r=.41/意図しない負の効果とは r=−.29 | 技法より先に「関係の質」。同盟が弱いと副作用リスクも上がる |
| Kraft ら(2018)[6] | 教師コーチング(60研究) | 指導行動 0.49 SD/学力 0.18 SD。大規模化で効果は縮小 | 「全校一斉」ではなく少人数・個別で。規模拡大の設計が要 |
ここは正直に書くべき領域です。10か月RCTの比較ではAIチャットボットが人間コーチと同等の目標達成効果を示した一方[7]、別のRCTでは有意だったのは目標達成のみで、レジリエンス・ウェルビーイング・ストレスは有意でなく[8]、accredited coach と直接比較した最新のRCT(N=114)では有意な効果が出たのは人間コーチのみでした[9]。現時点で妥当な要約は、「AIは狭く定義された目標達成には効くが、関係性・情動を要する領域は人間コーチの領分」です。
最終レビュー:2026年8月/研究レベル:メタ分析・RCT中心/限界:自己報告指標が多く、日本語話者を対象とした研究は依然として少ない。
研究で使われている測定の考え方を、当協会オリジナルの形にしたものです。ブラウザだけで動き、入力内容は外部に送信されません。印刷・CSV保存にも対応しています。
※ セルフチェック3種は現在「暫定・研究中」です(検証の進行状況)。
コーチング心理学を学ぶときの最初の壁は「何から読めばいいか分からない」ことです。地図・手順書・辞書という役割の違う3冊を、この順で使い分けてください。

信頼関係の築き方、カウンセリングとの違い、エビデンスに基づく専門性という基礎から、組織やスポーツへの応用、この分野の限界と未来まで。日本語で通読できる標準テキストです。
読書ガイド+章末ワークを見る →
組織のリーダーへの1対1コーチングを、依頼から終結まで一続きの手順として解説。使う道具、倫理的なジレンマ、そしてコーチ自身の消耗への対処まで扱います。実務に入る段階の1冊です。
この本の位置づけを見る →
2026年時点の理論・研究・実践を45章に集約。AIコーチング、多様性、12の技法の比較まで扱い、従来の教科書が追いつけていない領域をカバーします。当協会でも参照テキストとして活用します。
全45章の日本語マップを見る →検索やAIアシスタントで多く尋ねられる問いに、結論から先に答えます。
はじめての方が迷わないよう、6段階に整理しました。各段階から該当ページへ進めます。
効果があるのか、どの程度なのか、限界は何かをメタ分析で確認する。 → 研究・エビデンス
心理尺度で変化を可視化し、次の一手を決める。 → 心理アセスメント
専門領域(ビジネス・教育・キャリア・AI)に広げ、認定講座で体系化する。 → 資格・学び方
一般社団法人コーチング心理学協会では、心理学の理論を土台にした認定資格講座と、団体・法人向け研修を提供しています。どの講座が合うかは、講座一覧から比較できます。