目標達成スコア記録シート
コーチングや研修の成果を、「どれだけ進んだか(達成度)」と「どれだけ難しい目標だったか(難易度)」の掛け算で記録するシートです。 達成度だけで測ると、やさしい目標を立てた人ほど成果が高く見えるという問題が起きます。難易度を掛けることで、そのゆがみを抑えます。 この考え方は、コーチングの無作為化比較試験で主要な成果指標として使われているものです。
目標達成スコア
各目標のスコア=達成度(0〜1)× 難易度(1〜5)。2つの目標の平均が、その時点の目標達成スコアです(0〜5点)。
| 評定者 | T1 開始時 | T2 中間 | T3 終了時 | T1→T3 の変化 |
|---|---|---|---|---|
| 本人 | — | — | — | — |
| 上司・第三者 | — | — | — | — |
数字のあとに書くこと
スコアだけでは、何が起きたかは分かりません。数字が動いた理由のほうに、次に再現できるものがあります。
留意点
このシートは、支援の成果を振り返るための道具であり、人事評価や選抜に使うためのものではありません。評価に流用されると、本人は達成しやすい目標を選ぶようになり、記録そのものが意味を失います。何のために記録するのかを、始める前に共有してください。スコアが上がらないことは、支援や本人の失敗を意味しません。
この方法の出典
- de Haan, E., Terblanche, N., & Nowack, K. (2026). A randomised controlled comparison of the effectiveness of human and AI chatbot coaching with goal attainment, wellbeing and self-efficacy. Human Resource Development International. doi:10.1080/13678868.2026.2633990
- Grant, A. M. (2014). The efficacy of executive coaching in times of organisational change. Journal of Change Management, 14(2), 258–280. doi:10.1080/14697017.2013.805159
- Locke, E. A., & Latham, G. P. (2002). Building a practically useful theory of goal setting and task motivation. American Psychologist, 57(9), 705–717. doi:10.1037/0003-066X.57.9.705
- オリオーダン, S.・パーマー, S.(編)徳吉陽河(監訳)(2023). コーチング心理学ガイドブック 北大路書房
- 徳吉陽河(2024). 科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 総合法令出版
※ 各目標のスコアを「達成度×難易度」、2目標の平均を全体スコアとする計算は、上記の研究で用いられている考え方にもとづく当協会の実装です。原典と数値が完全に一致するものではありません。