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コーチング心理学ガイド COACHING PSYCHOLOGY GUIDE

目標達成スコア記録シート

コーチングや研修の成果を、「どれだけ進んだか(達成度)」と「どれだけ難しい目標だったか(難易度)」の掛け算で記録するシートです。 達成度だけで測ると、やさしい目標を立てた人ほど成果が高く見えるという問題が起きます。難易度を掛けることで、そのゆがみを抑えます。 この考え方は、コーチングの無作為化比較試験で主要な成果指標として使われているものです。

このシートでできること

使い方を選べます

自分で目標を立て、進み具合を自分で確かめるための表示です。

目標の書き方(開く)

スコアが意味を持つかどうかは、目標の書き方でほぼ決まります。次の3つを満たしているか確認してください。

  1. 他の人が見ても分かる形になっているか。「もっと成長する」ではなく「週1回、部下との1on1を実施する」。第三者が評定できない目標は、達成度も測れません。
  2. 自分が動かせる範囲か。「売上を20%上げる」は他の要因に左右されます。「毎週2件、新規訪問する」なら自分で動かせます。
  3. 3か月で変化が見える大きさか。大きすぎると差が出ず、小さすぎると意味が薄れます。

難易度のつけ方。「自分にとって、どれくらい手ごたえのある目標か」を1〜5で答えます。他人と比べる必要はありません。開始時に決め、途中で変えないことが原則です(変えると前後比較ができなくなります)。

目標達成スコア

各目標のスコア=達成度(0〜1)× 難易度(1〜5)。2つの目標の平均が、その時点の目標達成スコアです(0〜5点)。

評定者T1
開始時
T2
中間
T3
終了時
T1→T3
の変化
本人————
上司・第三者————

数字のあとに書くこと

スコアだけでは、何が起きたかは分かりません。数字が動いた理由のほうに、次に再現できるものがあります。

結果を、実際の対話で使えるようにする

測ることは出発点で、変わるのはそのあとです。研究では、知識だけでは行動の水準に届きにくいことが繰り返し報告されています。 必要なのは、実際に使い、第三者から見てもらい、続けられる場を持つこと。一般社団法人コーチング心理学協会の認定講座は、 演習と事例検討を組み込んだ形で設計されています。

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留意点

このシートは、支援の成果を振り返るための道具であり、人事評価や選抜に使うためのものではありません。評価に流用されると、本人は達成しやすい目標を選ぶようになり、記録そのものが意味を失います。何のために記録するのかを、始める前に共有してください。スコアが上がらないことは、支援や本人の失敗を意味しません。

この方法の出典

※ 各目標のスコアを「達成度×難易度」、2目標の平均を全体スコアとする計算は、上記の研究で用いられている考え方にもとづく当協会の実装です。原典と数値が完全に一致するものではありません。