| 研究 | 対象 | 主な結果 | 実務への意味 |
|---|---|---|---|
| Theeboom ら(2014)[1] | 組織内コーチング | すべての領域で有意。g=0.43〜0.74(最大は目標志向的自己調整) | 「自分で目標を管理する力」に最も効く |
| Jones ら(2016)[2] | 職場コーチング(k=17) | 全体 δ=0.36/情意0.51/個人成果1.24。社内コーチ>外部コーチ | 内製の設計に投資する価値 |
| de Haan ら(2023)[3] | RCTのみ37研究(n=2,528) | g=0.59。出版バイアスの兆候あり。期間の長さは効果を左右しない | 最も厳密でも効果は残る/過大評価に注意 |
| Wang ら(2021)[4] | 心理学ベース(k=20) | 目標達成 g=1.29/自己効力感0.59。統合型0.71>単一0.45 | 単一流派に固執しない |
| Graßmann ら(2020)[5] | 作業同盟(27標本・N=3,563) | 成果との相関 r=.41/負の効果とは r=−.29 | 技法より先に関係の質 |
| Kraft ら(2018)[6] | 教師コーチング(60研究) | 指導行動 0.49 SD/学力0.18 SD。規模拡大で効果縮小 | 少人数・個別の設計が要る |
※ 効果量の目安:0.2=小、0.5=中、0.8=大。g・δ は標準化平均差、r は相関係数です。
| 要因 | 知見 |
|---|---|
| 関係の質 | 成果と r=.41。負の効果とは r=−.29。最も安定した要因[5] |
| アプローチの統合 | 統合型 g=0.71 > 単一手法 g=0.45[4] |
| コーチの所属 | 社内コーチのほうが効果が大きい[2] |
| セッション数・期間 | 効果を左右しないという結果が複数[2][3] |
| 多面フィードバックの併用 | 併用したほうが効果が小さかったという報告[2] |
| 測定の主体 | 自己報告のほうが、他者評価より効果が大きく出る[3] |
この領域は現在進行形です。10か月のRCT比較ではAIチャットボットが人間コーチと同等の目標達成効果を示した一方[7]、別のRCTでは有意だったのは目標達成のみで、レジリエンス・ウェルビーイング・ストレスは有意ではありませんでした[8]。認定コーチと直接比較した最新のRCT(N=114)では、有意な効果が出たのは人間コーチのみでした[9]。
現時点で妥当な要約は、「AIは狭く定義された目標達成には効くが、関係性・情動を要する領域は人間コーチの領分」です。詳しくはAI×コーチングをご覧ください。
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