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05 MODELS

コーチングモデル

GROW・PRACTICE・OSKAR・SMART。対話の進め方を、型として持っておく。

結論から GROWモデルは、Goal(目標)・Reality(現状)・Options(選択肢)・Will(意思)の4段階で対話を進める型です。 モデルは道に迷ったときの地図であって線路ではありません。相手の話に沿って行き来しながら、「いまどの段階にいるか」を見失わないために使います。

GROWモデル

段階扱うこと代表的な問い
Goal
目標
何を実現したいか「実現したことは、何を見れば分かりますか」
「今日この時間で、どこまで進めば十分ですか」
Reality
現状
いま実際に何が起きているか「事実として、いま何が起きていますか」
「10点満点で、いまは何点ですか」
Options
選択肢
どんなやり方がありうるか「ほかにはどんな方法がありますか」
「制約が何もなければ、どうしますか」
Will
意思
実際に何をするか「そのうち、明日できることは何ですか」
「実行を妨げるものがあるとしたら何ですか」
よくある失敗現状の掘り下げが浅いままOptionsへ進む。事実が出そろっていない段階で選択肢を出すと、思いつきの案しか出ません。Realityで「10点満点で何点か」「その点数の理由は」まで聞くと、選択肢の質が変わります。

4つのモデルを比較する

モデル構成性格向く場面
GROW目標→現状→選択肢→意思汎用。覚えやすい1on1、日常の相談全般
PRACTICE問題の明確化から解決策の評価まで7段階認知行動的な問題解決複雑な課題、案を比較したいとき
OSKAR成果→スケーリング→ノウハウ→確認→振り返り解決志向原因追及が行き詰まったとき
SMART具体的・測定可能・達成可能・関連性・期限モデルではなく目標の書き方の基準GROWのGoal段階で併用
SMARTだけでは足りない理由SMARTは目標の形を整える基準であり、その目標が本人のものかは問いません。誰かに決められた目標をSMARTに書き直しても、行動は起きにくいままです。「その目標は、あなたにとって何点くらい大切ですか」という問いを必ず添えてください。
事例:GROWを1on1で使う(20分)
G(3分)
「今日は何について話しますか」「この20分で、どこまで進めば十分ですか」
R(7分)
「いま実際に何が起きていますか」「10点満点だと何点ですか」「その点数の理由は」
O(6分)
「1点上げるとしたら、何が起きていますか」「ほかには」「制約がなければ」
W(4分)
「そのうち明日できることは」「妨げになりそうなものは」「私にできることは」
要点
時間配分の目安として、RとOで全体の3分の2を使います。GとWは短くて構いません。

よくある質問

GROWモデルとは何ですか?
Goal(目標)、Reality(現状)、Options(選択肢)、Will(意思)の4段階で対話を進めるコーチングの型です。 何を実現したいか、いまどうなっているか、どんなやり方があるか、実際に何をするか、の順に進みます。
GROWモデルの使い方を教えてください。
各段階で問いを切り替えます。 目標では「実現したことが何を見れば分かるか」、現状では「事実として何が起きているか」、選択肢では「ほかにどんなやり方があるか」、意思では「明日何をするか」を扱います。順番どおりに進むとは限らず、行き来してかまいません。
PRACTICEモデルとGROWモデルの違いは何ですか?
PRACTICEは問題の明確化から解決策の評価までを7段階で扱い、認知行動的な問題解決の流れに沿っています。 GROWより手順が細かく、複雑な課題や解決策を比較検討したい場面に向きます。
SMARTはコーチングモデルですか?
SMARTは対話の進め方ではなく、目標そのものの書き方の基準です。 具体的・測定可能・達成可能・関連性・期限の5要素を指し、GROWのGoal段階で併用します。
モデルどおりに進めないといけませんか?
いいえ。モデルは地図であって線路ではありません。 相手の話に沿って行き来し、いまどの段階にいるかを見失わないために使います。

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監修
一般社団法人 コーチング心理学協会
公開日
2026年8月31日
最終レビュー
2026年8月
注記
本ページは教育・情報提供を目的としたもので、医学的診断・治療の代替ではありません。心身の不調が疑われる場合は医療機関にご相談ください。