『The Coaching Psychology Handbook』(Wiley, 2026)第7部の構成に対応しています。上から順に、土台となるものから専門性の高いものへ並べました。
| 技法 | ひとことで言うと | 向く場面 |
|---|---|---|
| パーソンセンタード | 助言せず、聴き、相手の力を信じる | すべての土台。関係づくりの段階 |
| 認知行動コーチング | 考え方を点検し、行動を試して確かめる | 思い込みが行動を止めているとき |
| ソリューションフォーカスト | 原因より「うまくいっている場面」を探す | 原因追及が行き詰まっているとき |
| マインドフルネス | 今ここに注意を戻し、反応の前に一拍おく | 反応的になりやすいとき |
| コンパッション・フォーカスト | 思いやりを自分に向ける練習 | 自分に厳しすぎる人 |
| ACT | 苦しさを消さず、大切な方向へ動く | 不安や迷いを抱えたまま進みたいとき |
| ナラティヴ | 語りなおすと、出来事の意味が変わる | 過去の解釈が現在を縛っているとき |
| システミック | 個人ではなく関係の網の中で捉える | 本人だけでは動かせない問題 |
| 動機づけ面接 | 説得せず、本人から変化の言葉を引き出す | 変わりたい/変わりたくないが同居するとき |
| 実存的 | 「何のために」「どう生きるか」を扱う | キャリアや人生の転機 |
| 芸術・創造性 | 絵・比喩・イメージで言葉にならないものを扱う | 言語化が難しいとき |
| 精神力動的 | 気づいていないパターンや過去の影響を扱う | 同じ失敗が繰り返されるとき |
| ポジティブ心理学コーチング | 強み・良い関係・意味を足場にして目標へ橋を架ける | 資源はあるが動き出せないとき |
それぞれの技法について、考え方・進め方・使う質問・研究で分かっていること・限界を1ページにまとめました。関心のあるところから読んでください。
全45章の対応表は書籍ガイドの章マップをご覧ください。
すべての対話の土台になる姿勢。ここが崩れると、他の技法は機能しません。
最も研究の蓄積が多く、手順が明確。「考え方 → 行動」の扱い方を型として身につけます。
原因追及が行き詰まったときの逃げ道になります。短時間で使え、効果を実感しやすい技法です。
ACT・ナラティヴ・動機づけ面接など。扱う相手と場面に合わせて足していきます。
個別の技法どうしを比較すると、明確な優劣が出ないことが多いと報告されています。むしろ効果に効いているのは、技法を超えた共通要因です。
一般社団法人コーチング心理学協会では、心理学の理論を土台にした認定資格講座と、団体・法人向け研修を提供しています。