一般社団法人コーチング心理学協会看護師のための発達障害支援ガイド 講座を見る
🩺 看護師・医療職のための特集ガイド

「伝わらない」「かみ合わない」を
その人に合った支援に変える。

ASD・ADHDなどの発達特性を理解し、患者さん・ご家族・スタッフへの関わりを変えていく。 看護師のための発達障害支援の資格・研修ガイドと、 コーチング心理学にもとづく発達障害支援コーチングの実践をまとめました。

ASD・ADHD・LD・DCD感覚過敏への配慮外来・病棟・在宅 患者・家族・看護職支援コーチング心理学 × ポジティブ心理学オンライン受講

看護師が発達障害支援を学ぶには、何を選べばよい?

結論として、看護師が学ぶべきなのは「発達障害の知識」だけではなく、 発達特性に合わせて“伝え方・環境・対話”を調整する技術です。 医学的知識は臨床で得られる機会が多い一方、現場で不足しがちなのは 「どう声をかけ、どう関わるか」という具体的な方法だからです。

  • 知識だけの研修は、理解は進むが行動が変わりにくい
  • コミュニケーション技術を伴う学びは、翌日の外来・病棟から使える
  • コーチングを含む学びは、患者支援だけでなく、家族支援・新人指導・1on1にも応用できる
  • 資格は国家資格/民間資格/研修修了証を混同せず、目的から逆算して選ぶ
NURSING ISSUES

看護師が発達障害支援で抱えやすい悩み

どれか1つでも思い当たるなら、必要なのは「もっと頑張ること」ではなく、特性に合わせた関わり方の引き出しです。

  • 何度説明しても患者さんに伝わらない/かみ合わない
  • 予定変更やスケジュールの説明で強い混乱が起きる
  • 採血・処置・検査のたびに強い不安や拒否がある
  • 「わがまま」「非協力的」と受け取られてしまう患者さんがいる
  • 音・光・においなど、感覚の刺激で外来や病棟がつらそう
  • 家族への説明や、家族との認識のズレに悩む
  • 発達特性のある新人看護師・看護学生への指導が難しい
  • 発達障害を学べる研修・資格が多すぎて、どれを選べばよいか分からない

その多くは、理解力や意欲の問題ではなく
「情報の届き方」と「環境」の調整で変えられます。

WHY NOW

なぜ、いま看護師に発達障害支援の知識が必要なのか

A

医療機関は“苦手な環境”になりやすい

待ち時間の見通しが立たない、予定が変わる、感覚刺激が多い、初対面の人と多くのやりとりが必要。医療現場には、発達特性のある方が負担を感じやすい条件が重なります。

B

診断の有無にかかわらず出会う

診断がある方だけでなく、いわゆるグレーゾーンの方、診断のないまま成人期・高齢期を迎えた方にも日常的に関わります。診断名ではなく「困っている場面」から支援を組み立てる視点が求められます。

C

公的機関でも看護職向け研修が実施

自治体や国の機関でも、看護師・准看護師を対象とした知的・発達障害に関する研修が継続的に行われています。「看護 × 発達障害」は、明確な専門教育ニーズのある領域です。

LAYER 1 / 知る

看護師が知っておきたい発達特性の基礎

ASD・ADHD・LD・DCD。特性は「できる/できない」ではなく、情報処理・感覚・運動の“違い”として理解します。

ASD

自閉スペクトラム症

こだわり・見通し・対人的やりとりの特性

  • あいまいな表現・比喩・言外の意味が伝わりにくい
  • 予定変更や見通しの立たない状況で強い不安が生じやすい
  • 感覚過敏/感覚鈍麻を伴うことがある
  • 視覚的・具体的・手順化された情報が理解を助ける

看護のポイント説明は「いつ・どこで・何を・どのくらい」を具体化し、口頭だけでなく紙やホワイトボードで視覚化する。

ADHD

注意欠如・多動症

注意の持続・衝動性・実行機能の特性

  • 情報量が多いと要点が抜け落ちやすい
  • 待ち時間・単調な時間が苦痛になりやすい
  • 服薬管理・受診予約など段取りの負担が大きい
  • 短く区切った指示と、その場での確認が有効

看護のポイント1回1メッセージに絞り、要点を紙に残す。リマインドの仕組み(アラーム・チェックリスト)を一緒に設計する。

LD/SLD

限局性学習症

読む・書く・計算するの特異的な困難

  • 同意書・問診票の読み書きに時間や負担がかかる
  • パンフレットの文字量がバリアになりやすい
  • 図・イラスト・口頭補足で理解が大きく変わる

看護のポイント書類はふりがな・図解・読み上げなど、複数のルートで情報を届ける。

DCD

発達性協調運動症

不器用さ・運動の協調の困難

  • 自己注射・吸入・包帯交換などの手技習得に時間がかかる
  • 「やる気がない」と誤解されやすい
  • 工程を分けた練習(スモールステップ)が有効

看護のポイント手技は工程を分解し、できた工程を必ず言語化して返す。

ポイント:複数の特性が重なることも、時期や環境によって現れ方が変わることもあります。 診断名でひとくくりにせず、「この方は、どの場面で、何に困っているか」を出発点にしてください。
LAYER 2 / 対応する

看護の現場別・発達特性への対応

外来・病棟・精神科・小児母子・高齢在宅、そして看護職自身の支援まで。あなたの現場を選んでください。

🏥 外来待ち時間・問診・医療説明

  • 待ち時間の「見通し」を数字と目安で伝える
  • 問診は一度に複数質問せず、1問ずつ区切る
  • 予定変更は「変わったこと」だけを視覚的に示す
  • 音・照明・混雑への配慮(呼び出し方法の相談)
  • 説明は結論→理由→手順の順で短文化する
COMMUNICATION

発達特性に合わせたコミュニケーション 8つの原則

「具体的に・肯定的に・視覚的に」。スモールステップと感覚への配慮を加えることが、支援の基本形になります。

具体的に「少し待ってください」→「あと10分です。10分後にお呼びします」
肯定的に「走らないで」→「歩いて移動しましょう」。禁止形より、してほしい行動を示す
視覚的に口頭だけに頼らず、紙・図・写真・実物で見える形にする
短く区切る1回1メッセージ。複数の質問を同時に投げない
スモールステップ手技や生活課題は工程に分け、できた工程を必ず返す
感覚への配慮音・光・におい・触覚。環境を「その人に合わせて」調整する
見通しを示す何が・いつ・どのくらい続くか。終わりを先に伝える
選択肢を渡す「やる/やらない」ではなく、やり方の選択肢を2〜3提示する
3 PILLARS

看護師の発達障害支援は「3つの対象」でとらえる

患者さんだけでなく、ご家族、そして看護職自身。この3本柱がそろうと、学びが職場全体に効いてきます。

01

患者支援

発達特性のある患者さんの情報処理・感覚・コミュニケーションの違いを理解し、伝え方と環境を調整します。

02

家族支援

家族の困りごとと、これまでの工夫を引き出し、医療者・地域とともに支える対話をつくります。

03

看護職支援

発達特性のある看護師・看護学生・新人が力を発揮できるよう、指導・環境調整・1on1を設計します。

CASE STUDY

臨床でよくある場面と、関わりの組み立て方

Before → Assessment(見立て)→ Intervention(介入)→ After。同じ出来事でも、見立てが変わると打ち手が変わります。

Case 01外来・病棟
Before

服薬指導を何度説明しても患者さんに伝わらない

Assessment

「理解力の問題」ではなく、一度に渡す情報量が多すぎた。口頭情報のみで、聴覚的な処理に負荷が集中していた(ASD特性+情報過多)

Intervention

①1回1メッセージに短文化 ②薬の名前・時間・量を表に視覚化 ③手順を番号で順序化 ④復唱ではなく「明日の朝、最初にすることは?」と行動で確認

After

服薬手順の再現率が上がり、質問が具体的になった

Case 02病棟
Before

検査の予定変更で患者さんが強く混乱し、拒否が続く

Assessment

「わがまま」ではなく、見通しの変更に対する困難。変更点が口頭で一度に伝えられ、何がどう変わったのか把握できなかった

Intervention

①変更点だけを紙に書いて示す ②新しい時間・場所・所要時間を明示 ③「先に済ませる/午後にする」など選べる範囲を提示 ④終わりの時刻を先に伝える

After

混乱が短時間で収まり、本人が予定を選べるようになった

Case 03外来
Before

採血のたびに強い不安があり、実施できないことがある

Assessment

痛みそのものよりも、予測できない刺激と待機時間の負荷(感覚特性+見通しの困難)

Intervention

①手順を写真で予告 ②所要時間と「終わりの合図」を決める ③刺激の少ない場所・時間帯を選ぶ ④本人が使えるセルフケア(呼吸・アイテム)を事前に合意

After

予告と選択があることで実施できる回数が増えた

Case 04小児・母子
Before

保護者が「家では全然できない」と自責的に語る

Assessment

できていない場面だけが語られ、うまくいっている「例外」が共有されていなかった

Intervention

①解決志向の質問で例外を探す(少しでもうまくいった日は?) ②その日に何が違ったかを特定 ③再現できる条件を1つだけ決める ④次回に結果を一緒に振り返る

After

家庭での工夫が言語化され、支援チームで共有できた

Case 05看護職支援
Before

新人看護師への指導がうまくいかず「やる気がない」と見えてしまう

Assessment

指示が抽象的(「臨機応変に」「気を利かせて」)で、優先順位の判断基準が共有されていなかった

Intervention

①業務を工程に分解 ②判断基準をチェックリスト化 ③フィードバックは行動レベルで具体的に ④1on1で強みと次の一歩を本人が決める

After

行動が明確になり、報告・相談の頻度と質が上がった

LAYER 3 / 支援する

なぜ「発達障害の知識」だけでは足りないのか

知識は理解を変えます。コーチングは、関わりと行動を変えます。両方そろって、はじめて臨床が動きます。

  1. 1
    発達特性を理解する情報処理・感覚・コミュニケーションの違いとして捉える
  2. 2
    強み・ニーズを把握するできていること、うまくいっている例外を探す
  3. 3
    「できない理由」を探索する本人の困りごとを一緒に外在化する
  4. 4
    環境・伝え方を調整する視覚化・短文化・手順化・感覚配慮
  5. 5
    選択肢を増やすやり方を2〜3提示し、本人が選ぶ
  6. 6
    小さな行動を支援するスモールステップと、できた行動の承認
  7. 7
    自己効力感・自己理解「自分に合ったやり方」の言語化
  8. 8
    継続的な成長支援チーム・地域・家族へ広げる
この講座で扱う関連領域: コーチング心理学/ポジティブ心理学/解決志向アプローチ/ストレングス/認知行動的アプローチ/ 応用行動分析(ABA)/ポジティブ行動支援(PBS)/質問技法・フィードバック法/ 援助要請スキル/支援者のセルフケア。
COMPARISON

看護師が発達障害を学ぶ資格・研修にはどんなものがある?

まずは「何を目的に学ぶか」で整理します。知識中心か、対応の技術中心か、対話の技術まで含むか。

学習分野主な目的看護師との相性位置づけ
発達障害の基礎研修基礎知識の習得★★★★★公的機関・自治体の研修が中心
発達障害支援の専門研修支援技術の習得★★★★★現任者向けの専門職研修など
医療・看護向け発達障害研修臨床場面での対応★★★★★医療機関・職能団体の研修
コーチング(一般)対話・行動支援★★★★★民間資格・民間研修
発達障害支援コーチング発達特性+対話・行動支援★★★★★民間資格(当協会の認定資格)
心理学系の資格心理的理解★★★★☆国家資格〜民間資格まで幅広い
福祉系の資格制度・福祉的支援★★★☆☆国家資格・任用資格が中心
資格の位置づけについて: 公的資格(国家資格・任用資格)、学会等の認定資格、民間資格、研修修了証は、それぞれ性格が異なります。 本ページで紹介する「認定発達障害支援コーチ」は、一般社団法人コーチング心理学協会が認定する民間資格であり、 公認心理師などの国家資格を取得するための講座ではありません。臨床・教育・支援の現場で 実践的に活かすための学びとしてご検討ください。

一般的な発達障害研修と「発達障害支援コーチング」の違い

医学的知識に加えて、「その人に合わせた関わり方」まで扱うのが発達障害支援コーチングの特徴です。

項目一般的な発達障害研修発達障害支援コーチング
発達障害の基礎(ASD/ADHD/LD/DCD)
医学的知識・制度の理解
コミュニケーションの技法
コーチングの理論と実践
強み・ストレングスの活用
行動変容・行動分析の応用
1on1・対話の設計
看護現場への応用(外来・病棟)
患者・家族への支援
看護職自身(同僚・新人)への支援
支援者自身のメンタルヘルス
SELF CHECK

あなたの現場タイプ診断(全10問)

10問に答えると、あなたの現場でいま優先度の高い学びのテーマが分かります。

Q1いま、いちばん関わりに悩む相手は?
Q2困りごとが起きやすいのはどの場面ですか?
Q3あなたの主な勤務・活動の場は?
Q4関わることが多い年齢層は?
Q5「伝わらない」と感じるとき、まず何をしていますか?
Q6家族・関係者との関わりはどのくらいありますか?
Q7後輩・新人・学生の指導に関わっていますか?
Q8感覚過敏(音・光・におい)への配慮を求められることは?
Q9学んだことを、どこで最初に使いたいですか?
Q10いま最も高めたい力はどれですか?
LEARNING MAP

学びの4層マップ

「知る」から「専門性を高める」まで。どの段階からでも入れます。

WHY US

一般社団法人コーチング心理学協会で学ぶ理由

国際的なコーチング心理学の知見を日本で体系化してきた協会が、発達支援に特化してプログラム化しました。

コーチング心理学を日本で体系化

国際的なコーチング心理学の知見(Handbook of Coaching Psychology の翻訳を起点)を土台に、心理学の理論と実践を体系立てて教えています。

ポジティブ心理学 × 発達支援

「どんな人にも、人生にも“障害”がある」という前提から、困難だけでなく強みと可能性に光をあてる支援観を学びます。

ニューロダイバーシティの視点

特性を「治す対象」ではなく「多様性」として捉え、環境と伝え方を調整する発想を臨床に持ち込めます。

統合的な技法群

認知行動的アプローチ、解決志向、ナラティヴ、応用行動分析(ABA)、ポジティブ行動支援(PBS)、質問技法・フィードバック法を一貫した枠組みで扱います。

尺度・効果測定の文化

ポジティブ発達支援の尺度など、心理尺度を用いた見立てと効果測定を重視しています。

資格体系とキャリアの接続

認定発達障害支援コーチ(Basic)から上位課程へ、さらにコーチング心理士®・コミュニケーション心理士®などの認定ポイントにも接続します。

教育・医療・福祉・産業での研修実績

教育・医療・福祉・司法・企業・公共団体など、多様な現場での研修実績があります。

オンライン中心で全国から受講可能

オンライン(Zoom)のワークショップ形式が中心。シフト勤務でも参加しやすく、法人向けには出張・講師派遣にも対応しています。

LAYER 4 / 専門性を高める

発達障害支援コーチング講座(認定発達障害支援コーチ)

ADHD・ASD・LD・DCDの理解から、コーチング心理学・ポジティブ心理学を用いた実践支援まで。子どもから大人まで対応します。

発達障害支援コーチング基本講座(認定発達障害支援コーチ)

ニューロダイバーシティの視点で、「その人に合った支援」を設計できるようになる実践プログラム

① 発達障害支援の原則と活用

  • ADHD・ASD・LD・DCDの特徴の理解
  • 脳科学(認知科学)の知見と薬物療法の基礎
  • ポジティブ発達支援の尺度/グレーゾーンへの対応
  • 質問法・フィードバック法
  • 解決志向アプローチ/ストレングスアプローチ
  • 行動分析・ポジティブ行動支援(PBS)
  • トラウマへの配慮と対処

② 発達障害支援の実践

  • ケーススタディ/観察法・認知行動的アプローチ・ABA
  • 応用行動分析にもとづく支援
  • 家族療法とチームコーチング
  • キャリア支援・生活支援
  • 社会的支援・社会資源へのつなぎ方
  • 援助要請(助けの求め方)スキルの促進
  • 支援者自身のメンタルヘルスケア

受講形式

オンライン・ワークショップ形式(Zoom)
開催時期・最新の日程は公式の講座ページでご確認ください。

受講対象

看護師・准看護師・保健師・助産師・看護管理者・看護教員をはじめ、医師、公認心理師、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカー、教育・福祉・企業の支援者、ご家族まで、どなたでも受講できます。

主な講師

徳吉陽河(公認心理師/コーチング心理士®・一般社団法人コーチング心理学協会 代表理事)ほか

受講料(税込)

1日入門コース11,000円(税込)
2日間コース22,000円(税込)
資格認定費(認定を希望される場合)33,000円(税込)
再受講11,000円(税込)

※コース区分・金額は変更される場合があります。最新の内容は公式の講座ページをご確認ください。

修了・認定について

  • 認定発達障害支援コーチ(Basic)認定証(PDF/オプションで紙・英語版にも対応)
  • 上位課程(Expert)への進級資格
  • コーチング心理士®・コミュニケーション心理士®などの認定ポイント
  • ワークシート・スライド・カードゲーム等の教材利用権
BENEFITS

看護師が学ぶメリット

学んだ翌日から、外来でも病棟でも使えます。そして、患者支援を超えて職場づくりにも効いてきます。

🗣

説明が「伝わる」ようになる

短文化・視覚化・手順化・見通しの提示。伝え方の引き出しが増え、同じ説明時間でも理解度が変わります。

🛡

トラブルと再入院リスクの予防

拒否・混乱・中断の背景を見立てられるようになり、処置や退院後の生活の継続性を支えやすくなります。

🤝

家族との協働が進む

家族の自責感を軽くし、家庭で機能している工夫を引き出して支援計画に組み込めます。

🌿

自分自身が消耗しにくくなる

「なぜ伝わらないのか」が分かることで、対応の空回りと自責が減ります。支援者のセルフケアも学びます。

📈

教育・管理の役割に活きる

新人教育、プリセプター、実習指導、1on1、チームづくり。指導言語が具体的になります。

🎯

キャリアの選択肢が広がる

院内研修の企画、相談支援、発達支援分野への展開など、看護の専門性に新しい軸を加えられます。

Q & A

看護師のための発達障害支援 Q&A(全32問)

臨床でよくある質問と、資格・講座に関する質問をまとめました。

Q看護師に発達障害支援の資格は必要ですか?
A

看護業務そのものに必須の資格ではありません。ただし、発達特性のある患者さん・家族・同僚への関わりは日常的に生じるため、体系的に学ぶことで対応の質が大きく変わります。資格は「学びを可視化し、院内外で役割を担うための裏づけ」として機能します。

Q看護師が発達障害を学ぶメリットは何ですか?
A

発達特性を「問題行動」ではなく、情報処理・コミュニケーション・感覚の違いとして理解できるようになる点です。結果として、説明の仕方、環境調整、対話の方法を具体的に選べるようになり、患者さんの安全と満足度、そして自分自身の疲弊の軽減にもつながります。

Q発達障害のある患者さんには、どのように声をかければよいですか?
A

「具体的に・肯定的に・視覚的に」が基本です。あいまいな表現を避け、してほしい行動を示し、口頭だけでなく紙や図で見える形にします。例:「少し待ってください」→「あと10分です。10分たったらお呼びします」と紙に書いて渡す。

QASDの患者さんへの看護で注意することは?
A

見通しと具体性です。予定・手順・所要時間・終わりを先に伝え、変更があるときは「変わった点だけ」を明示します。比喩や遠回しな表現は避け、感覚過敏への配慮(音・光・におい)も同時に検討します。

QADHDの患者さんへの対応で大切なことは?
A

情報量を絞ることと、記憶に頼らない仕組みづくりです。1回1メッセージに短文化し、要点は紙に残します。服薬や予約はアラーム・チェックリストなど外部の仕組みと組み合わせると、本人の負担が減ります。

Q発達障害のある方が病院を苦手とすることが多いのはなぜですか?
A

待ち時間の見通しが立たない、予定が変わる、感覚刺激が多い、初対面の人と多くのやりとりが必要、といった要素が重なりやすいためです。裏を返せば、見通し・視覚化・環境調整の3点で負担は大きく減らせます。

Q発達障害と感覚過敏には、どのような関係がありますか?
A

感覚の感じ方の違い(過敏・鈍麻)は発達特性に伴って生じることがあります。医療現場は音・光・におい・接触の刺激が多いため、待合の場所、照明、呼び出し方法、処置の順番などを個別に調整する視点が役立ちます。

Q看護師におすすめの発達障害の研修にはどんなものがありますか?
A

公的機関・自治体による基礎研修や専門職研修、医療機関・職能団体の院内研修、民間の実践講座があります。「知識中心」か「対応・対話の技術中心」かで選ぶと迷いにくく、臨床での関わり方を変えたい場合は、コーチングを含む実践型の講座が向いています。

Q発達障害支援を学べる資格には何がありますか?
A

大学院修了が要件となる国家資格・学会認定資格(公認心理師、臨床発達心理士など)、実務経験が要件となる福祉分野の資格、比較的短期間で学べる民間の支援者向け資格に大別できます。目的(医療内での活用/個別支援/独立開業)から逆算して選ぶのが現実的です。

Q発達障害支援コーチングとは何ですか?
A

発達特性の理解を土台に、コーチング心理学・ポジティブ心理学の対話技法を用いて、本人の強みと選択肢を広げ、小さな行動を支える支援の枠組みです。「知識として知る」から「その人に合わせて関われる」への橋渡しを担います。

Q発達障害支援とコーチングの違いは何ですか?
A

発達障害支援は特性理解と環境調整を中心とした支援全般を指し、コーチングは対話を通じて本人の目標・行動を引き出す関わり方を指します。両者を統合すると、「特性に合わせた環境調整」と「本人が選び・動ける対話」の両輪がそろいます。

Q看護師がコーチングを学ぶメリットは?
A

指示・説明中心の関わりに、引き出す関わりが加わります。患者さんの行動変容(服薬・生活習慣・セルフケア)を支えやすくなるほか、後輩指導や1on1、チームの心理的安全性づくりにも直接応用できます。

Q発達障害のある看護師への支援方法は?
A

本人の特性を前提に、指示の具体化、業務の工程化、チェックリスト化、優先順位の判断基準の共有といった環境調整が中心です。あわせて、強みを活かせる役割設計と、行動レベルの具体的フィードバックが効果的です。

Q発達障害のある看護学生を、実習でどう支援すればよいですか?
A

実習前に流れと評価基準を具体的に示し、指示を段階化します。抽象的な「臨機応変に」を、判断基準と手順に翻訳することが要点です。振り返りは、できなかった点の指摘だけでなく、できた行動の言語化から始めます。

Q病院で発達障害のある患者さんにどう対応すればよいですか?
A

①見通しを伝える ②情報を視覚化する ③一度に伝える量を絞る ④感覚刺激を調整する ⑤選択肢を提示する、の5点を基本形にすると、外来・病棟いずれの場面にも応用できます。

Q発達障害の「グレーゾーン」の患者さんにはどう関わればよいですか?
A

診断の有無で対応を分ける必要はありません。困っている場面(何が・いつ・どのくらい)に注目し、伝え方と環境を調整する視点が有効です。本講座でもグレーゾーンへの対応を扱います。

Q採血や検査を強く嫌がる患者さんにはどうすればよいですか?
A

手順を事前に写真や図で予告し、所要時間と「終わりの合図」を決めておきます。刺激の少ない時間帯・場所を選び、本人が使えるセルフケア(呼吸法・アイテム)を事前に合意しておくと、実施できる可能性が高まります。

Q入院中のスケジュール変更で混乱が起きたときは?
A

変更点だけを取り出して紙に書き、新しい時間・場所・所要時間を明示します。そのうえで「先に済ませる/午後にする」など、選べる範囲を提示すると、本人が状況をコントロールできる感覚を取り戻しやすくなります。

Q発達特性のある患者さんの家族から相談を受けたときは?
A

困りごとを聞くだけでなく、これまでうまくいった場面(例外)を一緒に探します。家庭で機能している工夫を言語化して支援チームで共有すると、家族の自責感が軽くなり、実行可能な支援計画につながります。

Q成人期・高齢期の発達障害は、看護にどう関係しますか?
A

診断を受けないまま成人期・高齢期を迎える方もおり、受診・服薬・生活管理の困難として現れることがあります。加齢による変化と発達特性を分けて捉えることで、必要な仕組みづくりや家族支援の方向性が見えやすくなります。

Q本講座は国家資格を取得するための講座ですか?
A

いいえ。「認定発達障害支援コーチ」は一般社団法人コーチング心理学協会が認定する民間資格であり、公認心理師などの国家資格や、行政が実施する任用資格を取得するための講座ではありません。臨床・教育・支援の現場で実践的に活かすための資格です。

Q受講に資格や実務経験は必要ですか?
A

必要ありません。「すべての方がご参加できます」という方針で、医療職に限らず、教育・福祉・企業の支援者、ご家族まで幅広く受講いただけます。

Qオンラインで受講できますか?
A

はい。Zoomを用いたオンラインのワークショップ形式が中心です。シフト勤務の看護師の方でも参加しやすく、全国どこからでも受講いただけます。

Q1日だけの受講もできますか?
A

はい。1日入門コースと2日間コースがあり、まず基礎に触れたい方は1日入門から始められます。資格認定を希望される場合は、別途、資格認定の手続きが必要です。

Q修了後にはどのような資格・証明が得られますか?
A

認定発達障害支援コーチ(Basic)の認定証(PDF/オプションで紙・英語版にも対応)が発行されます。上位課程への進級資格や、コーチング心理士®・コミュニケーション心理士®などの認定ポイントにも接続します。

Q看護師の職場で、この学びはどのように活かせますか?
A

外来・病棟での説明と環境調整、入退院支援、患者・家族面談、院内研修の企画、新人教育やプリセプター、1on1・チームづくりなど、患者支援と組織づくりの両面で活用できます。

Qコーチングは、医療現場では使いにくいのではありませんか?
A

時間の制約がある現場だからこそ、短い対話の質が効きます。「1つ質問して、1つ選んでもらう」だけでも関わりは変わります。本講座では、限られた時間で使える質問法とフィードバック法を扱います。

Q認知行動的アプローチや応用行動分析(ABA)も学べますか?
A

はい。行動分析・ポジティブ行動支援(PBS)、認知行動的アプローチ、解決志向アプローチ、ストレングスアプローチなどを、一貫した支援の枠組みの中で扱います。

Q支援する側(看護師自身)のケアも扱いますか?
A

扱います。支援者自身のメンタルヘルスケアはカリキュラムの一部です。共感疲労を防ぎ、長く関わり続けるためのセルフケアの視点を学びます。

Q他の発達障害研修との違いは何ですか?
A

医学的知識の獲得にとどまらず、コーチング心理学・ポジティブ心理学を用いた「その人に合わせた関わり方」を実践レベルで扱う点です。患者・家族に加えて、看護職自身への支援まで射程に入れている点も特徴です。

Q職場全体で学ぶことはできますか?
A

できます。院内研修としての実施や、法人向けのオーダーメイド研修に対応しています。オンラインだけでなく、対面のワークショップや講師派遣・出張研修も可能です。

Q受講に関する相談や、研修の相談はどこにすればよいですか?
A

公式サイトのお問い合わせフォーム、またはメール(info@coaching-psych.com)よりご相談ください。開催時期や最新の内容は、公式の講座ページでご確認いただけます。

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知りたいテーマから読み進められます。

さらに詳しく:発達支援で活かせる資格とは? 種類・コーチングの重要性・選び方

「発達障害を知る」から、
「その人に合わせて支援できる」看護師へ。

発達障害支援コーチング講座は、オンライン(Zoom)のワークショップ形式で全国から受講できます。 1日入門コースから、認定資格の取得まで。院内研修・法人向けのオーダーメイド研修(対面・出張・講師派遣)にも対応しています。

お問い合わせ:info@coaching-psych.com公式サイトのお問い合わせフォーム