レジリエンス心理学 × コーチング心理学 × ポジティブ心理学。
「折れない人」をつくるのではなく、困難に適応し、未来に向けて再び動き出す力を支援する。
認定レジリエンスカウンセラー®BASIC 養成講座(2日間・オンライン)の特集ページです。
レジリエンス・コーチングとは、困難・ストレス・失敗・環境変化などに直面した人が、自分の強みや資源に気づき、状況を柔軟に捉え直し、未来に向けた具体的な行動を選択できるよう支援するコーチングです。レジリエンスを単なる「我慢強さ」や「ストレス耐性」として捉えるのではなく、心理的柔軟性・自己効力感・社会的支援・意味づけ・未来志向・強みといった要素から捉え、回復(Recovery)→適応(Adaptation)→成長(Growth)のプロセス全体を支援します。
「逆境」から「希望と可能性」を見つけるカウンセリングを、2日間で学ぶ講座です。ポジティブ心理学と認知行動療法をベースに、心理テスト・マインドフルネス・ナラティブ支援・カードワークなどを、体験しながら身につけます。
「結論から知りたい」方のための早見表です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 講座名 | レジリエンス心理学とカウンセリング基本講座(認定レジリエンスカウンセラー養成講座) |
| 取得できる資格 | 認定レジリエンスカウンセラー®BASIC |
| 主催・共催 | 一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会 / 一般社団法人コーチング心理学協会(共催) |
| コンセプト | レジリエンス心理学 × コーチング心理学 × ポジティブ心理学。回復だけでなく適応・成長まで支援する |
| 形式・期間 | オンライン(Zoom)2日間/9:00〜17:30(1日入門コースもあり) |
| 費用の目安 | 1日入門 11,000円/2日間参加 22,000円/資格認定コース 44,000円/再受講 11,000円(すべて税込) |
| 前提知識 | 不要。心理学の予備知識がない方でも受講可能 |
| 特徴的な内容 | ブリーフレジリエンス尺度日本語版によるアセスメント、マインドフルネス、コンパッション、ナラティブ支援、人生グラフ、カードゲームワーク、ロールプレイ |
| 向いている人 | コーチ/カウンセラー/人事・研修担当/管理職/教育関係者/キャリア支援者/対人援助職 |
| 監修 | 徳吉陽河(一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会 代表理事/公認心理師・キャリアコンサルタント、『TOMORROWMIND』日本語版 監訳・解説) |
「レジリエンスって、けっきょく何?」「講座では何を学ぶの?」「トレーナーや講師にはなれるの?」
よく検索される疑問に、むずかしい言葉をできるだけ使わずにお答えします。
つらいことがあっても、また立ち上がっていける力のことです。
むずかしく言うと「逆境やストレスに直面したときに、うまく適応して回復し、ときには成長までしていく心のはたらき」。
でも、覚えていただきたいのは「また立ち上がれる力」だけで十分です。
強い風がふいたとき、かたい木はポキッと折れてしまいます。
でも竹はしなって、また元にもどります。しかも、しなる経験を重ねた竹のほうが、次の風に強くなっていきます。
この「しなって、もどる、そして強くなる」性質が、レジリエンスのイメージです。
研究の世界では、レジリエンスと呼ぶために2つの条件が必要だとされています。
①つらい出来事があったこと(逆境) ②その中でうまくやれていること(適応)。
どちらか一方だけでは、レジリエンスとは呼びません。
「レジリエンス講座」と一口に言っても、内容はさまざまです。
ただ、しっかりした講座はだいたい次の4ステップで進みます。
| ステップ | やること | 身につくこと |
|---|---|---|
| 1. 知る | レジリエンスとは何かを、心理学の考え方で理解する | 「がんばれ」以外の言葉を持てる |
| 2. 測る | 心理尺度(アンケート形式のものさし)で今の状態を見る | 感覚ではなく、事実をもとに話せる |
| 3. 練習する | ワークやロールプレイで、問いかけ方・関わり方を試す | 頭でわかる → 体でできる、に変わる |
| 4. 使う | 自分の現場(1on1・面談・授業・研修)に持ち帰る | 学びっぱなしにならない |
「基礎講座」と「資格認定コース」は、何がちがうの?
ざっくり言うと、基礎=自分のために学ぶ/資格=人のために使う、という違いです。
| コース | おもな目的 | こんな方に |
|---|---|---|
| 1日入門 11,000円 | レジリエンスを知る・自分をふりかえる | まず自分のために学びたい方 |
| 2日間参加 22,000円 | 理論+実践ワークをひととおり体験する | 体系的に学びたい方 |
| 資格認定コース 44,000円 | 認定証+資料の利用権つき。研修・講師活動にも使える | 仕事や支援の現場で使いたい方 |
| 再受講 11,000円 | 学び直し・復習 | すでに資格をお持ちの方 |
レジリエンスに関わる資格は、大きく3つの役割に分けて考えるとスッキリします。
つらい気持ちを受けとめ、心理的に立て直すことを助けます。
立ち直りかけた人が、次の一歩を選べるように問いかけます。
研修や授業で、大勢の人にレジリエンスの考え方と練習を届けます。
「レジリエンストレーナー養成講座」とは、この3つ目——教える立場になるための学びを指すことが多い呼び方です。団体によって名称はさまざまですが、共通して次のようなことを扱います。
職場のレジリエンス研修について調べた大規模な研究では、「教える人を育てて、その人が伝える」形式(train-the-trainer)は、効果が小さくなりやすいという結果が報告されています。逆に、1対1で関わる形式(コーチング)がもっとも効果的でした。
つまり大切なのは、「教える資格を持っていること」ではなく「自分自身が実践できること」。
だから当講座では、まずひとりの人と向き合う技術——アセスメント・問いかけ・ワーク——を土台として学びます。研修で教えるのは、そのあとでも遅くありません。
「いつか研修で登壇してみたい」という方へ。順番はとてもシンプルです。
まず自分がワークを受けて、「効いた実感」を持つこと。体験していない技法は、人には届きません。
ものさし(尺度)・問いかけ・ワークという3つの型を手元に揃えること。毎回ゼロから考えなくてよくなります。
いきなり100人研修ではなく、1on1・少人数の勉強会から。1対1の経験が、そのまま研修の質になります。
講師に必要なものは、3つだけです。
| 必要なもの | 中身 | 本講座で得られること |
|---|---|---|
| ① 中身 | 理論・研究のうらづけ | APA定義、レジリエンスの3要素・6コンピテンシー、尺度の知識 |
| ② 進め方 | 場のつくり方・問いかけ方 | コーチング質問、ロールプレイ、見立ての切り替え |
| ③ 素材 | そのまま使えるワーク | 人生グラフ、カードワーク、マインドフルネス、資料の利用権 |
「レジリエンスって、ほんとうに育つの?」——この疑問に、いまの研究がどう答えているかを、かんたんにご紹介します。
良い結果も、そうでない結果も、両方お伝えします。
1. レジリエンスは「性格」ではなく「プロセス」
研究の世界では、レジリエンスと呼ぶには「①つらい出来事があること」と「②その中でうまくやれていること」の2つが必要だと整理されています。生まれ持った性質というより、そのときの状況・関係・資源が組み合わさって生まれるはたらきと考えられています。
Fletcher, D. & Sarkar, M. (2013). Psychological resilience: A review and critique of definitions, concepts, and theory. European Psychologist. doi:10.1027/1016-9040/a000124
2. 「本人の心がけ」だけの話ではない
近年の研究では、レジリエンスはまわりの環境や、使える支援があるかどうかに、本人の考え方と同じくらい左右されると指摘されています。家族・職場・地域・制度といった複数のしくみが関わり合って、立ち直りが起きるという見方です。
だから「あの人はメンタルが弱い」という言い方は、あまり役に立ちません。
Ungar, M. & Theron, L. (2019). Resilience and mental health: how multisystemic processes contribute to positive outcomes. The Lancet Psychiatry. doi:10.1016/S2215-0366(19)30434-1/Masten, A. et al. (2021). Annual Review of Clinical Psychology. doi:10.1146/annurev-clinpsy-081219-120307
3. 支援によって、レジリエンスは育てられる
44の研究(のべ約55万人)をまとめた大規模なレビューでは、レジリエンスを高める働きかけには一定の効果があることが示されています。認知行動的なアプローチ、マインドフルネス、それらを組み合わせた方法のいずれにも効果が確認されました。
また、立ち直りを支える要因として「支えてくれる人がいること」「自分を肯定的に見られること」「自分を調整する力」が挙げられています。本講座がこの3つをワークで扱うのは、そのためです。
Abate, B. et al. (2024). Resilience after adversity: an umbrella review of adversity protective factors and resilience-promoting interventions. Frontiers in Psychiatry. doi:10.3389/fpsyt.2024.1391312
4. ただし「研修を受けただけ」では、効果は薄れやすい
37件の研究をまとめたメタ分析では、職場のレジリエンス研修の効果は全体としては小さめで、しかも時間がたつと弱まっていくことが報告されています。
一方で、はっきりした違いも見つかりました。1対1で関わる形式(コーチング)がもっとも効果的で、教える人を育てて伝える形式やパソコンだけで完結する形式は、効果が小さいという結果です。
これが、この講座が「レジリエンス・コーチング」を軸にしている理由です。知識を配るのではなく、ひとりの人と向き合う技術として学ぶ——それが、いちばん効きやすいやり方だと研究が示しています。
Vanhove, A. J. et al. (2016). Can resilience be developed at work? A meta-analytic review of resilience-building programme effectiveness. Journal of Occupational and Organizational Psychology. doi:10.1111/joop.12123
5. 一度きりより、回数と期間のある学びのほうが効果的
2013〜2023年の職場向けプログラムを整理したレビューでは、回数と時間をかけたワークショップ形式は効果が中〜大だったのに対し、デジタル教材だけの形式は効果が小さいと報告されています。対面や双方向の要素を組み合わせると、効果は改善しました。
「2日間しっかり体験して、そのあと現場で使い続ける」——この形が理にかなっている、ということです。
Hollaar, M. H. L. et al. (2025). Resilience-based interventions in the public sector workplace: a systematic review. BMC Public Health. doi:10.1186/s12889-024-21177-2
6. コーチングは、レジリエンスとウェルビーイングを高める
管理職を対象としたランダム化比較試験(もっとも信頼性の高い研究デザインのひとつ)では、認知行動的・解決志向のコーチングを受けたグループで、目標達成・レジリエンス・職場での幸福感が高まり、ストレスと落ち込みが減ったことが確認されています。
また複数の研究をまとめた分析では、ひとつの流派に絞るより、複数のアプローチを組み合わせたコーチングのほうが効果が大きいと報告されています。本講座がポジティブ心理学・認知行動・ナラティブ・マインドフルネスを統合しているのは、この知見と一致します。
Grant, A. M. et al. (2009). Executive coaching enhances goal attainment, resilience and workplace well-being: a randomised controlled study. The Journal of Positive Psychology. doi:10.1080/17439760902992456/Wang, Q. et al. (2021). Journal of Work-Applied Management. doi:10.1108/JWAM-04-2021-0030/Sipondo, A. & Terblanche, N. (2024). Frontiers in Psychology. doi:10.3389/fpsyg.2024.1484222
研修や講座で、レジリエンスの考え方と練習方法を人に教える立場になるための民間資格の総称です。団体によって名称や条件は異なります。教える力の前に「自分が実践できること」が土台になるため、まずカウンセラー型・コーチ型の学びから始めるのが確実です。
役割の違いです。カウンセラーは「支える人」(つらさを受けとめ、立て直す)、コーチは「前に進める人」(次の一歩を選べるようにする)、トレーナー・講師は「教える人」(大勢に考え方と練習を届ける)。本講座はカウンセラーを土台に、コーチングの技術も併せて学びます。
目的で決めるのがいちばんです。自分のためなら1日入門、体系的に学びたいなら2日間参加、仕事や研修で使いたいなら資格認定コース。迷ったら「学んだあと、誰に何をしたいか」を思い浮かべてみてください。
大丈夫です。心理学の予備知識は必要ありません。理論を聞く→体験する→練習する、という順番で進むため、初めての方でも無理なく参加できます。
資格認定コースを修了すると認定証と資料の利用権が付き、研修や講師としての活動に活用できます。ただし、活動の質を決めるのは資格そのものではなく実践量です。まず1on1や少人数の勉強会から始めることをおすすめします。
「立ち直る」で終わらせず、「次の一歩を選ぶ」までを支援する。
レジリエンス・コーチングとは、困難・ストレス・失敗・環境変化などに直面した人が、自分の強みや資源に気づき、状況を柔軟に捉え直し、未来に向けた具体的な行動を選択できるよう支援するコーチングです。
従来のメンタルヘルス支援が「マイナスをゼロに戻す」ことを中心に置くのに対し、レジリエンス・コーチングは「ゼロからプラスへ」——回復した先の適応と成長までを射程に入れます。心理的柔軟性、自己効力感、社会的支援、意味づけ、未来志向、強みといった心理学的要素を手がかりに、対話を通じて本人の力を引き出します。
※ 本協会(一般社団法人コーチング心理学協会)による定義。APAによるレジリエンスの定義およびコーチング心理学の実践知に基づいて整理しています。ストレス・失敗・逆境から心理的に立て直す。何が起きているかを言葉にし、感情を認識し、自分を責める語り方から距離をとる段階です。
状況を柔軟に捉え直し、「いま自分にできること」を見つける。コントロールできることとできないことを切り分け、使える資源を棚卸しします。
経験を意味づけ、次の目標・行動につなげる。「乗り越えた」で終わらせず、その経験を今後のキャリアや役割にどう活かすかまで具体化します。
図:レジリエンス・コーチングは、レジリエンス心理学を軸に、コーチング心理学とポジティブ心理学を統合した支援の枠組みです。
「我慢強さ」でも「鈍感さ」でもありません。動的なプロセスとして捉えます。
レジリエンス(resilience)とは、逆境・困難・強いストレスに直面したときに、それに心理的に適応し、そこから立ち直り、ときには成長にまでつなげていく力のことです。日本語では「回復力」「復元力」「弾力性」などと訳されます。
APA(米国心理学会)は、レジリエンスを「逆境、心的外傷、悲劇、脅威、人間関係の問題、深刻な健康問題などから生じるストレスにうまく適応する過程」として説明しています。図:レジリエンスの構成要素と、行動・適応・成長へのつながり(協会による整理)。
日本語版の精神的回復力尺度(ARS)の開発研究では、レジリエンスを次の3因子から捉えています。
ペンシルベニア大学のカレン・ライビッチ博士は、レジリエンスを学習可能なコンピテンシーとして整理しています。
「復職支援」だけの話ではありません。働き方・キャリア・組織のすべてに関わるテーマです。
技術・組織・雇用のあり方が短いサイクルで変わり、「一度決めたキャリアを守り抜く」戦略が成り立ちにくくなりました。変化に適応し直す力そのものがスキルになっています。
管理職が部下の不調や停滞に向き合う場面が増えた一方、「聴くだけ」で止まってしまう悩みも増えました。回復から行動までをつなぐ対話技術が求められています。
メンタル不調の予防に加え、不調になる前の適応力・活力に投資する動きが広がっています。レジリエンス研修は人材育成と健康施策の交差点にあります。
失敗体験や環境変化への適応につまずく子ども・学生への支援でも、レジリエンスの視点は「叱咤激励」に代わる具体的な関わり方を与えます。
転職・異動・休職・再挑戦が当たり前になり、キャリア支援では「挫折からどう再出発するか」を扱う機会が増えています。
仕事の内容そのものが更新され続ける時代には、レジリエンス・創造性・つながりを束ねた適応力(Tomorrowmind的視点)が重要になります。
3つの心理学が重なるところに、レジリエンス・コーチングの専門性があります。
何が起きているのかを、逆境とその後の適応プロセスとして理解する視点。回復の道筋を「気合い」ではなく構造で捉えます。
対話によって本人の資源を引き出し、実行可能な行動へつなげる技術。回復した先の「次の一歩」を設計します。
「弱みを直す」だけでなく「すでにある強みを活かす」視点。困難の中でも機能している部分に光を当てます。
出来事の受け取り方と行動のパターンに働きかけ、具体的に扱える単位まで問題を分解します。
「自分はこういう人間だ」という語りを書き換える視点。人生グラフなどのワークで扱います。
思考や感情に飲み込まれず、いま起きていることに気づく力。回復段階の土台になります。
当協会が、コーチング心理学の実践知とレジリエンス研究の知見をもとに整理した対話の進め方です。
いま何が起きているのかを、評価や自己批判を挟まずに言葉にします。「何が起きたか」と「それをどう受け取ったか」を分けるところから始めます。
怒り・不安・落胆といった感情を否定せず、その感情が何を守ろうとしているのかを一緒に確認します。マインドフルネスの視点が役立つ段階です。
過去に困難を乗り越えたときに使った力、周囲から評価されている特性を棚卸しします。ポジティブ心理学の強みの視点を用います。
出来事の意味づけを検討します。事実と解釈を分け、別の見方が可能かを一緒に探る(リフレーミング/認知の柔軟性)段階です。
人・制度・情報・時間など、使える資源を洗い出します。レジリエンスは個人の内側だけの力ではなく、関係性に支えられるという前提に立ちます。
「この状況が落ち着いたとき、どうなっていたいか」を具体的に描きます。未来志向・希望はレジリエンス研究でも中心的な要素です。
いまの状態でも実行できる最小の一歩に落とします。行動活性化とスモールステップにより、自己効力感の回復を図ります。
やってみた結果を振り返り、経験を今後のキャリア・役割に接続します。ここで「回復」が「成長」に変わります。
講座を通じて、支援者側に育てていく力です。
相手が回復・適応・成長のどの段階にいるかを判断し、関わり方を切り替える力。尺度によるアセスメントも併用します。
解決を急がず、感情と語りを受け止める力。ここを飛ばすと、どんな良い問いも「正論の押しつけ」になります。
出来事の意味づけを一緒に検討し、別の視点を開く力。リフレーミングとナラティブの技法を用います。
本人の強み・周囲の支援・利用できる制度を結びつける力。個人の努力だけに帰属させない支援の視点です。
「わかった」で終わらせず、実行可能な一歩まで具体化する力。コーチング心理学の目標設定技法が中心になります。
支援の範囲を超える状態(治療が必要な状況)を見分け、適切につなぐ判断も、専門的な学びに含まれます。
「レジリエンスという概念のエビデンス」と「特定講座の効果」は、分けて考える必要があります。
レジリエンス・コーチングが用いる技法は、それぞれ独立した研究基盤を持っています。
「なんとなく強くなった気がする」で終わらせないために、尺度を使います。
| 尺度 | 開発者 | 特徴 |
|---|---|---|
| Resilience Scale(RS) | Wagnild & Young | 25項目。国際的に広く使われてきた基礎的な尺度。 |
| 精神的回復力尺度(ARS) | 小塩真司ほか | 21項目。日本語で開発され、新奇性追求・感情調整・肯定的な未来志向の3因子を測定。 |
| ブリーフレジリエンス尺度 日本語版(BRS) | Smith et al./日本語版 森谷満教授ほか | 短時間で回答できる簡便な尺度。経済産業省「健康投資管理会計ガイドライン」でも紹介されており、本講座の演習で使用します。 |
1on1・キャリア面談・カウンセリングでそのまま使える問いかけです。
知識ではなく、明日から使える手続きとして身につけます。
ブリーフレジリエンス尺度日本語版を実際に使い、結果を対話につなげる手順を体験します。
感情への気づきと、自分への思いやりを扱うワーク。支援者自身のセルフケアにも直結します。
失敗経験の語り方を扱う技法。「自分はダメだ」という物語を書き換える対話の進め方を学びます。
これまでの浮き沈みを可視化し、自分が何によって立ち直ってきたのかを発見するワークです。
言葉にしにくい感情や強みを、カードを使って扱う演習。研修・教育現場でも応用しやすい手法です。
実際のカウンセリング/コーチング場面を想定した演習。見立て→問いかけ→行動化までを通しで練習します。
通常6回以上に分けて扱う内容を、体系的な2日間に凝縮しています。
「資格を取ったあと、何ができるのか」を具体的に示します。
| 分野 | 活用例 |
|---|---|
| キャリア支援 | 転職・キャリアの転機・失敗からの再出発を支援する面談。「なぜうまくいかなかったか」ではなく「次にどう活かすか」へ導く。 |
| 管理職・マネジメント | 部下のストレス・挑戦・成長支援。落ち込んでいる部下への1on1で、励ますだけ・聴くだけから一歩進んだ関わりができる。 |
| 人事・人材開発 | 人材育成、1on1制度の設計、離職防止、若手の早期離職対策。 |
| 企業研修 | レジリエンス研修(新入社員向け/管理職向け)の設計・登壇。ワークをそのまま研修素材として活用できる。 |
| コーチング | キャリア・人生・目標達成のコーチングに、逆境局面での支援技術を追加できる。 |
| 教育・学校 | 生徒・学生の適応支援、スクールカウンセリング、教育相談。 |
| 発達支援 | 失敗体験の蓄積からの立ち直り支援。自己肯定感が下がりやすい状況への関わり。 |
| 医療・福祉 | 対人支援の補助的スキルとして。多職種での共通言語づくりにも。 |
| カウンセリング | 心理教育・セルフケア支援の幅を広げる。回復後の生活再構築を扱える。 |
| スポーツ | 失敗・プレッシャー・スランプへの適応支援。 |
| 起業・事業 | 不確実性・失敗・意思決定に伴う心理的負荷への対処。 |
| AI時代のキャリア | 職務内容の変化への適応、学び直し、キャリアの再設計支援。 |
似た言葉が並ぶ領域だからこそ、違いを明確にしておきます。
| 項目 | レジリエンス | コーチング | レジリエンス・コーチング |
|---|---|---|---|
| 主なテーマ | 回復・適応 | 目標・行動 | 回復から成長へ |
| 起点 | 逆境・ストレス | 目標 | 困難・変化・目標 |
| 時間軸 | 現在・過去 | 未来 | 過去 → 現在 → 未来 |
| 主な支援 | 心理的回復 | 行動促進 | 回復+適応+行動 |
| 強み | 回復力 | 自発的行動 | 両者を統合できる |
| 主な活用 | ストレス・逆境 | キャリア・目標 | キャリア・組織・教育など |
| 比較項目 | レジリエンス・コーチング | 一般的なコーチング | 一般的なカウンセリング |
|---|---|---|---|
| 主な目標 | 回復+成長 | 目標達成 | 心理的支援・回復 |
| 得意領域 | 逆境・変化への対応 | 行動変容 | 心理的理解・受容 |
| 心理学的基盤 | ◎ | ○ | ◎ |
| 未来志向 | ◎ | ◎ | ○ |
| ストレス対応 | ◎ | ○ | ◎ |
| キャリアへの応用 | ◎ | ◎ | ○ |
※ 上記は一般的な傾向を整理した比較であり、個々のサービス・実践者によって内容は異なります。
| タイプ | 主な目的 | 主な対象 | 学習内容 | 主な活用先 |
|---|---|---|---|---|
| 基礎・入門講座 | 自己理解 | 一般・初心者 | 基礎知識・自己理解ワーク | 自己成長・セルフケア |
| レジリエンストレーナー | 教育・指導 | 研修講師・教育者 | 理論・指導法 | 研修・教育プログラム運営 |
| レジリエンスコーチ | 目標達成支援 | コーチ | コーチング技法 | 個人・キャリア支援 |
| レジリエンスカウンセラー (本講座) | 心理支援 | 支援者・心理職・対人援助職 | 心理学・アセスメント・カウンセリング・コーチング技法 | カウンセリング・教育・研修・発達支援 |
| レジリエントリーダー | 組織開発 | 管理職 | リーダーシップ・組織マネジメント | 人材育成・マネジメント |
| キャリア支援系 | キャリア形成支援 | キャリア支援者 | キャリア理論×レジリエンス | 就職・転職・キャリア相談 |
つまずきや不調が起きている状態から、心理的に立て直すことを中心に支援します。心理アセスメント、感情への関わり、ナラティブ支援など「受け止める技術」の比重が高くなります。
教育相談・対人援助・発達支援・心理教育などの現場と相性が良い。立ち直りつつある状態から、目標と行動につなげることを中心に支援します。質問技法、目標設定、行動計画など「前に進める技術」の比重が高くなります。
キャリア支援・1on1・管理職・人材育成などの現場と相性が良い。当協会の講座に限らず、どの資格を選ぶ場合にも使える中立的な基準です。
| あなたの目的 | おすすめの学び方 |
|---|---|
| まず自分自身のために学びたい | 1日入門コース(11,000円)から。自己理解とセルフケアの基礎が中心。 |
| 体系的に理論と実践を学びたい | 2日間参加コース(22,000円)。アセスメントと実践ワークまで通しで体験。 |
| 仕事・研修・支援の現場で使いたい | 資格認定コース(44,000円)。認定証・資料の利用権が付き、研修や講師活動に活用できる。 |
| コーチングに心理学の専門性を足したい | 本講座+コーチング心理学協会の関連講座(下記「関連講座」を参照)。 |
| 組織・人材育成に活かしたい | 本講座で土台を作り、1on1・フィードバック・エンゲージメント系の講座と組み合わせる。 |
| すでに資格を持ち、学び直したい | 再受講(11,000円)。 |
回復するだけでは足りない。変わり続ける環境の中で、どう働き、どう生きるか。
ポジティブ心理学の創始者マーティン・セリグマン博士と、医学博士・ガブリエラ・ローゼン・ケラーマン氏による共著『TOMORROWMIND』(日本語版『これからの生き方――揺らぐ世界で何度でも立ち直る力』)は、不確実な時代に働く人が必要とする力を、レジリエンス(Resilience)・創造性(Creativity)・つながり(Connection)という軸から論じています。
本講座の監修者である徳吉陽河は、この日本語版の監訳・解説を担当しています。レジリエンスを「元に戻る力」で終わらせず、変化の中で自分を再設計していく力として捉える視点は、レジリエンス・コーチングの発展形にあたります。
図:レジリエンスの発展と、これからの時代の適応力。
いまの自分のレジリエンスの傾向を、4つの側面から振り返ってみましょう。
このセルフチェックについて
レジリエンスを構成する4つの側面(自己理解・感情調整・柔軟な思考・未来志向)について、いまの傾向を振り返るための簡易チェックです。全8問、所要時間は約1分。回答内容はブラウザの外に送信されません。
一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会 代表理事。ポジティブ心理療法士、公認心理師、キャリアコンサルタント。
1日入門/2日間参加/資格認定の中から、目的に合ったコースを選びます。
お申し込みフォームから登録。銀行振込・クレジットカード・コンビニ払いに対応しています。
オンライン(Zoom)で受講。理論・アセスメント・演習・ロールプレイを通しで体験します。
資格認定コースを修了すると、認定証と資料のダウンロード・利用権が付与されます。
カウンセリング・コーチング・1on1・研修・教育など、それぞれの現場で実践します。
再受講制度や、コーチング心理学協会の関連講座で学びを重ねていくことができます。
目的に合わせて4つのコースから選べます(表示はすべて税込)。
レジリエンス・レジリエンス資格・レジリエンス・コーチングについてのご質問にお答えします。
逆境・困難・強いストレスに直面したときに、心理的に適応し、そこから立ち直り、ときには成長にまでつなげていく力のことです。日本語では「回復力」「復元力」「弾力性」などと訳されます。APA(米国心理学会)は、これを固定的な性格ではなく「うまく適応していく過程」として説明しています。
生まれ持った気質の影響はあるとされますが、レジリエンスは環境・人間関係・スキルによって育てられると考えられています。だからこそ、研修・コーチング・カウンセリングによる支援が意味を持ちます。
はい。感情への気づき、認知の柔軟性、強みの活用、社会的支援の活用、小さな行動の積み重ねなど、具体的に取り組める要素があります。本講座では、それらを支援者として扱う方法を学びます。
異なります。「メンタルが強い」という言い方は、つらさを感じないこと・我慢できることを指す場合がありますが、レジリエンスは感じたうえで立て直していくプロセスを指します。感情を押し殺すことはレジリエンスではありません。
ストレスがない状態を目指すのがレジリエンスではありません。ストレス状況が生じたときに、どう受け止め、どう対処し、どう回復するかというプロセス全体に関わる力です。ストレス対処(コーピング)はレジリエンスを支える要素のひとつです。
自己効力感は「自分ならできる」という見通しの感覚で、レジリエンスを構成する重要な要素のひとつです。レジリエンスはより広い概念で、自己効力感に加えて、感情調整・柔軟な思考・社会的支援・意味づけなどを含みます。
レジリエンスに関する理論と支援技法を学んだことを、民間団体が認定する資格の総称です。基礎・入門型、トレーナー型、コーチ型、カウンセラー型、リーダー型など複数のタイプがあり、目的によって学ぶ内容が異なります。
いいえ。レジリエンス関連の資格はいずれも民間資格です。国家資格である公認心理師などとは位置づけが異なり、代替するものではありません。一方で、特定テーマを短期間に体系的に学べる、実務にすぐ結びつけやすいという民間資格ならではの利点があります。
レジリエンスの理論を土台に、コーチングの技法(質問・目標設定・行動化)を用いて支援できることを認定する資格です。「回復支援」に加えて「次の行動につなげる支援」までを扱う点が特徴です。
レジリエンスの心理学的理解、相手の状態の見立て、コーチング質問、リフレーミング、強みの活用、目標設定と行動計画、支援資源の活用などです。本講座では、これらに心理アセスメントとカウンセリング技法を加えて学びます。
カウンセラー型は「心理的に受け止め、立て直す」技術に、コーチ型は「目標と行動につなげる」技術に重心があります。本講座(認定レジリエンスカウンセラー®BASIC)は前者を土台としつつ、共催のコーチング心理学協会の視点からコーチング技法も併せて学べる構成です。
コーチング資格は目標設定や行動変容を中心に扱います。レジリエンス資格は逆境・ストレス・変化への適応や回復を主なテーマとします。レジリエンス・コーチングは両者を組み合わせ、回復から未来の行動までを一続きで支援します。
資格そのものが業務独占の権限を与えるわけではありませんが、1on1・キャリア面談・研修設計・教育相談・対人支援など、人と関わる仕事の質を高める実務的なスキルとして活用できます。資格認定コースでは、資料の利用権が付与され研修や講師活動にも活用できます。
はい。心理学の予備知識は不要です。理論→体験→演習の順で構成されており、初めて学ぶ方でも無理なく進められます。
はい。Zoomを使ったオンライン開催です。全国どこからでも受講できます。
知識の習得は書籍でも可能です。ただし、アセスメントの使い方、問いかけのタイミング、ロールプレイでの実践は、双方向の講座でこそ身につきやすい部分です。
受講料は、1日入門11,000円/2日間参加22,000円/資格認定コース44,000円/再受講11,000円(すべて税込)です。更新条件や有効期間の詳細は主催団体の公式ページでご確認ください。
①科学的根拠 ②理論の体系性 ③実践・ワークの有無 ④取得条件の明確さ ⑤認定団体の明確さ ⑥取得後の活用方法 ⑦継続教育・サポート——この7点で比較することをおすすめします。詳しくは「選び方」セクションをご覧ください。
「レジリエンスという心理学概念」については、APAの定義、国内外の研究、複数の測定尺度など蓄積があります。一方で「特定の資格講座の効果」を検証した研究は別問題です。この2つを混同せずに説明している団体かどうかが、選ぶときのひとつの目安になります。
困難やストレスに直面した人が心理的に立ち直り、自分の強みや資源を活用して、未来に向けた行動を選択できるよう支援するコーチングです。回復(Recovery)→適応(Adaptation)→成長(Growth)の3段階で捉えます。
「今の状況で自分でコントロールできることは何か」「これまで困難を乗り越えたとき何が役立ったか」「今できる最も小さな一歩は何か」など、統制感・過去の資源・行動に焦点を当てた問いを使います。詳しくは質問10選をご覧ください。
通常のコーチングは目標を起点に未来へ向かいますが、レジリエンス・コーチングは困難・逆境を起点にできる点が違います。相手が落ち込んでいる状態でも成立する対話の進め方を扱います。
はい。転職・異動・休職からの復帰・キャリアの停滞など、「うまくいかなかった経験」を扱う場面と非常に相性が良い枠組みです。
使えます。特に「聴くだけで終わってしまう」「励ますだけになってしまう」という悩みに対して、相手の段階を見立てて関わり方を切り替える具体的な方法を提供します。
個人の心の持ちようだけに帰属させないことが出発点です。①感情を否定せず受け止める ②コントロールできる範囲を一緒に確認する ③過去に乗り越えた経験を思い出す ④支援資源(人・制度・時間)を明示する ⑤小さく実行できる一歩を決める——という順序が実務的です。
レジリエンスはポジティブ心理学の主要テーマのひとつです。強み・希望・楽観性・ウェルビーイングといった概念が、レジリエンスの「成長」段階を支えます。本講座もポジティブ心理学を基盤のひとつとしています。
認知行動療法は、認知と行動に働きかける治療的アプローチです。レジリエンス・コーチングはその考え方(リフレーミング、行動活性化など)を教育・支援の文脈で活用しますが、治療を目的とするものではありません。
カウンセリングは心理的な回復と理解に重心があり、コーチングは目標と行動に重心があります。レジリエンス・コーチングはその中間にあり、相手の状態に応じて両方の関わり方を行き来します。
予防・セルフケア・復帰後の適応支援といった文脈では有用です。ただし、治療が必要な状態への対応は医療の領域です。本講座では、支援の範囲を超える状況を見分け、適切につなぐ判断についても扱います。
Resilience Scale(RS)、精神的回復力尺度(ARS)、ブリーフレジリエンス尺度日本語版(BRS)などの尺度が使われます。本講座では、経済産業省「健康投資管理会計ガイドライン」でも紹介されているBRS日本語版を演習で用います。
要点だけを短く知りたい方へ。ひと言でわかる回答集です。
逆境やストレスに直面したとき、心理的に適応し、立ち直り、成長にまでつなげていく力のことです。
困難に直面した人が立ち直り、強みや資源を活かして未来に向けた行動を選べるよう支援するコーチングです。
逆境や変化の局面にある人を、対話によって回復から行動まで支援する専門家のことです。
レジリエンスの心理学とアセスメントに基づき、立ち直りのプロセスを支援する対人援助の専門家です。
レジリエンス資格は逆境・ストレスへの適応と回復を、コーチング資格は目標設定と行動変容を主なテーマとします。
感情に気づく、捉え方を見直す、強みを使う、人に頼る、小さく行動する。この5つが基本です。
逆境からの適応・回復・成長のプロセスを扱う心理学の領域です。
レジリエンスは不調の予防と回復後の適応を支える要因であり、治療そのものとは区別されます。
1on1・キャリア面談・研修・教育相談など、人と関わる業務の質を高めるスキルとして活用できます。
目的が「体系的に学び、現場で使う」ことであれば有用です。肩書きだけを目的にすると効果は限定的です。
「コントロールできることは何か」「過去に何が役立ったか」「今できる最小の一歩は何か」が代表例です。
失敗を分析するのではなく、そこから使える学びと次の一歩を一緒に見つける対話です。
キャリアの停滞・転機・挫折に直面しても、方向を選び直し進み続けられる力のことです。
ストレスへの対処と適応力を、講義と演習を通じて組織的に育てる研修プログラムです。
個人だけでなく、チームや組織が危機や変化から立ち直り、学習していく力を指します。
安心して弱さを見せられる場は、個人のレジリエンスが発揮される前提条件になります。
レジリエンス心理学とカウンセリング基本講座(認定レジリエンスカウンセラー養成講座)は、一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会と一般社団法人コーチング心理学協会の共催でお届けしています。
2日間・オンラインで、理論・アセスメント・実践技法をまとめて学べます。
※ 開催日程・受講料・お申し込み方法の最新情報は、主催団体の公式ページでご確認ください。