物語に活用できる「ナラティヴ・カード」が完成 ナラティヴ・セラピーとコーチング講座 

🎉日頃よりご関心・ご協力いただき、誠にありがとうございます。
このたび、私たちの新しい実践ツール「ナラティヴ・カード」(ナラティヴ・プラスカード)が完成いたしました。
「ナラティヴで活用できる質問法マニュアル付き」です。

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本カードは、教育・心理・キャリア・ライフ・ビジネス支援の現場で“語り”を促進し、自分自身や他者との理解を深めるために開発されたものです。コーチング・カウンセリングの視点に役立ち、自分らしさ(アイデンティティの構築)強み物語・感情・行動・価値といった要素を視覚的に整理できる構造をもち、対話・振り返り・意思決定支援など、幅広くご活用いただけます。

カードを扱う専用の講座を開催する予定ですが、現状以下の講座(資格コース限定)で取得することが可能です。

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ナラティヴの力を、より身近であたたかく。
支援者と利用者、教師と生徒、コーチ、カウンセラー、キャリアコンサルタント、クライエントなど、多様な場面での「語り」を豊かにします。

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🎴ナラティヴ・プラスカードの活用メリット

1. 自己理解と自己肯定感を高めることができます

  • ご自身の経験や感情をカードを通じて整理していただけます
  • 語りを可視化することで、過去の出来事に意味づけをし、前向きな再解釈が可能となります

2. 対話力や関係性の質を向上させることができます

  • 相手のお話に耳を傾ける姿勢が自然に育まれます
  • 「相手の強みに気づく」「代わりのある物語」を通じて、他者理解や関係性の再構築を促進いたします

3. 教育・支援の現場で幅広く活用できます

  • 学校教育やカウンセリング、福祉・医療など多職種連携の場面でもご活用いただけます
  • 語りを通じて支援対象者の価値観や希望を引き出し、個別性の高い支援計画につなげることができます

4. 視覚的・感情的にアクセスしやすくなります

  • イメージを妨げない、シンプルなイラストや色分けされた構造により、安心感をもってカードに触れていただけます
  • 抽象的な概念を具体的なカードで視覚化できるため、直感的な理解を促します

5. 語りの再構築やストーリー編集の支援になります

  • 問題の外在化や新たな視点の獲得が可能になります
  • 「例外」や「希望」を見出すことで、新しい物語の構築を後押しいたします

 

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🎓 教育現場での活用例 (教師・親業)

活用場面 活用方法 期待される効果
自己紹介ワーク 「私の物語」「好きなこと」「強み」などのカードを使って自己紹介 自己理解と他者理解が深まり、安心感のある関係づくりにつながる
学級活動 「困難を乗り越えた経験」「感謝したこと」などを語る時間を設ける 発達支援、共感力やレジリエンスの育成、クラスの一体感の向上
進路指導 「未来の物語」「私の価値観」などを用いて進路選択を語る 自分らしい選択への動機づけと自己決定力の強化

🧠 心理・福祉支援での活用例(支援対象者向け)

活用場面 活用方法 期待される効果
カウンセリング 「後悔」「例外的な物語」「希望」などを語る 問題の外在化と再構築、自己肯定感の回復
就労支援 「強み」「挑戦」「支えになった人」などを語る 自信の回復と職業選択への前向きな意欲形成
グループワーク 「共通点を探す」「他者の物語に共感する」などの活動 関係性の改善と社会的スキルの向上

👪 家族支援・親子関係での活用例

活用場面 活用方法 期待される効果
親子対話 親子それぞれが「大切にしていること」「困ったときの対応」などを語る 相互理解の促進と信頼関係の再構築
家族会議 「家族の物語」「感謝」「未来の希望」などを共有 家族の価値観の共有と協力的な関係づくり
子育て支援 保護者が「育児の喜び」「悩み」「支えになった言葉」などを語る 育児の意味づけと孤立感の軽減

 

💼 ビジネス・キャリア支援での活用例

活用場面 活用方法 期待される効果
キャリア面談・1on1 「転機」「価値観」「挑戦」「支えになった人」などのカードを使って語りを深める 表面的な目標設定ではなく、本人の動機や意味づけに基づいたキャリア設計が可能になる
リーダー育成 「私の物語」「影響を受けた出来事」「未来のビジョン」などを語るワークを実施 ナラティヴ・リーダーシップの育成と、部下との共感的な関係構築に役立つ
チームビルディング メンバー同士が「価値観」「強み」「例外的な成果」などを共有する 多様性の理解と心理的安全性の向上、チームの一体感の醸成につながる
キャリア支援・転職相談 「やりがい」「後悔」「希望」「ユニークな結果」などを語る 自己理解を深め、納得感のあるキャリア選択を支援できる
組織ビジョンの浸透 管理職が「なぜこの仕事を選んだか」「部門の物語」などを語る パーパスやミッションの腹落ちを促し、主体的な行動を引き出す

 

🌿 ナラティヴカードを活用してウェルビーイングのある物語を構築する

1. 個人の「よいあり方」を可視化する

  • ウェルビーイングとは「その人らしく、心地よく生きる状態」
  • ナラティヴカードは、個人の価値観・経験・感情を語ることで、自分にとっての「よいあり方」を発見するきっかけになります

2. 語りを通じて自己理解と自己決定を促す

  • 「強み」「挑戦」「希望」などのカードを使って、自分の内面を言語化
  • 自己決定や自己効力感が高まり、ウェルビーイングの基盤が整います

3. 他者との関係性の質を高める

  • ウェルビーイングは「わたし」だけでなく「わたしたち」の関係性の中で育まれる
  • ナラティヴカードは、共感・傾聴・価値観の共有を促進し、関係性のウェルビーイングを支えます

4. 社会的包摂と多様性の尊重を促す

  • 語りの多様性を尊重することで、マイノリティや当事者の声が可視化される
  • 社会政策や地域福祉の文脈でも、ウェルビーイングの実現に貢献します

5. ウェルビーイングの構成要素と接続できる

  • ウェルビーイング教育:学校や研修で「語りを通じたウェルビーイング学習」を展開
  • 地域福祉・政策提言:当事者の語りをもとに、制度や支援の改善を促進
  • 国際・文化的ウェルビーイング:多文化背景における「よいあり方」の探求と共有

 

投稿者プロフィール

徳吉陽河
徳吉陽河
徳吉陽河(とくよしようが)は、コーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士(心理調査)、ポジティブ心理療法士、として教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。教育プログラム、心理尺度開発なども専門としている。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『ナラティヴ・セラピー BOOK』、『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語(ナラティブ)に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」(ワークショップを含む)、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省 航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師など。教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。学校法人・企業法人・医療法人(リハビリ)など、主に管理職に関わる講師を数多く担当。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。

こんな講座があります

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