ビジネスコーチング資格とは?
心理学に基づく認定資格ガイド

資格は必要か、どう選ぶか、コーチング心理士®とは何が違うのかという疑問に答えたうえで、一般社団法人コーチング心理学協会が認定する「エンゲージメント・コーチ®」をはじめとする具体的な資格の学習内容・対象者・料金・企業実績まで、公式情報への出典付きで整理しました。

1on1形式でビジネスコーチングを行う様子

3行でわかるまとめ

1ビジネスコーチング資格とは

結論:ビジネスコーチング資格とは、職場での目標達成・部下育成・1on1・リーダーシップ・チーム支援などに活用できるコーチングの知識とスキルを体系的に学んだことを示す民間資格です。

「ビジネスコーチング資格」という言葉には、実務上いくつか異なる意味が含まれます。検索する人の目的によって、次のように整理できます。

①プロコーチとして活動するための資格独立・副業でクライアントにコーチングを提供したい人向け
②管理職向けコーチング資格1on1や部下育成に活かすことが目的の人向け
③法人研修で使う資格社内講師・研修担当者として組織に知見を展開したい人向け
④心理学ベースの資格コーチング心理学のように理論的根拠を重視する系統
⑤国際認証資格ICF(国際コーチング連盟)など、コーチング業界の国際基準に沿った資格

本ページでは、このうち特に④心理学ベースの資格を軸に、一般社団法人コーチング心理学協会が提供する資格を中心に、②管理職・③法人研修での活用も視野に入れて解説します。

ビジネスコーチングそのものは、企業内でのマネジメントやリーダーシップ開発、組織変革などを支援するための専門知識・スキルの総称です。代表的な活用場面が1on1ミーティングで、傾聴と質問を通じて部下の課題や目標を明確にし、自発的な行動を促すことを目的とします。個人の内面と向き合う「ライフコーチング」に対して、組織の成果・関係性・行動変容に焦点を当てる点が特徴です。

2ビジネスコーチングに資格は必要?

結論から言うと、ビジネスコーチングを行うために法律上必須となる国家資格はありません。コーチングは現在、日本では国家資格ではなく民間資格であり、資格を取得しなくてもコーチとして活動すること自体は可能です。

ただし、資格取得を通じて、コーチング理論・心理学・倫理・対話技法・実践スキルなどを体系的に学ぶことには一定の意義があります。コーチング心理学協会自身も、資格を「自己流や経験則ではなく、科学的知見に基づいて支援できることを示す客観的な指標」と位置づけています。

正直な注意点:「資格がないとコーチになれません」という言い方は正確ではありません。資格は信頼性構築・専門性の証明・体系的な学習のための手段であり、資格取得だけですぐに優れたコーチになれるわけではなく、実践経験の積み重ねが不可欠です。

出典:コーチング資格とコーチング心理学資格の違いを徹底解説(コーチング心理学協会)

3ビジネスコーチング資格を選ぶ5つのポイント

数多くのビジネスコーチング資格の中から選ぶ際は、次の5つの観点で比較すると判断しやすくなります。

評価項目確認したいポイント
① 科学的根拠心理学・行動科学などのエビデンスに基づいているか
② 実践性ロールプレイやケーススタディなど、実践演習が含まれているか
③ カリキュラム傾聴・質問・目標設定・フィードバック・倫理などを体系的にカバーしているか
④ 評価制度課題提出・試験・審査など、認定の質を担保する仕組みがあるか
⑤ 活用範囲個人利用だけでなく、管理職・法人研修など幅広い場面で活かせるか

コーチング心理学協会の資格は、①科学的根拠と③カリキュラムの体系性を強みとしつつ、④評価制度は「基本講座+資格認定コース」という比較的シンプルな仕組みを採用しています(詳しくは後述の「資格取得の条件」をご覧ください)。

特集

4研究データで見るビジネスコーチングの効果

「コーチングは効果があるらしい」で終わらせず、産業・組織心理学やポジティブ組織心理学分野の学術研究をもとに、その効果と適用範囲をわかりやすく整理しました。

4-1. ビジネスコーチングとキャリアコーチングは何が違う?

コーチングと一口に言っても目的は一様ではありません。ビジネスコーチングは組織内のパフォーマンス向上を目的とする包括的な用語で、エグゼクティブコーチングやリーダーシップコーチングもここに含まれます。一方キャリアコーチングは、個人のキャリア選択や転職・異動といった移行を支援することに焦点を当てており、目的も対象者も異なります。

特性ビジネスコーチングキャリアコーチング
主な目的組織パフォーマンス・リーダーシップ向上キャリア決定・移行支援
主な対象組織内の個人(主に管理者)キャリア選択段階にある個人
時間軸短期・目標指向選択や移行のプロセス指向
成果として見る指標パフォーマンス、スキル、態度キャリア決定への自己効力感、決定ストレスの軽減

出典:Grover & Furnham (2016) PLoS ONE/Yates (2020) The Coaches' Handbook

4-2. 効果の大きさを、数字だけでなくわかりやすく

読み方のヒント:学術研究では「効果量」という指標(δ・gなど)で、施策がどれくらいはっきりした変化を生んだかを表します。数字が大きいほど効果がはっきり見られたことを意味し、目安として0.2前後=小さい効果、0.5前後=中程度、0.8以上=大きい効果とされます(心理学研究で広く使われるCohenの基準)。
組織全体の成果δ = 0.36(小〜中程度の正の効果)
Jones et al., 2016(職場コーチングのメタ分析)
個人レベルの成果δ = 1.24(非常に大きい効果)
同上
RCTのみに絞った分析g = 0.59(中程度、統計的に有意)
De Haan & Nilsson, 2023
目標達成への効果g = 1.29(非常に大きい)
Wang et al., 2021
自己効力感への効果g = 0.59(中程度)
同上
複数手法を組み合わせた場合g = 0.71(単一の理論的枠組みより高い効果)
同上

行動面の変化に対する効果は、態度や性格特性への効果よりも大きく現れる傾向があり、認知行動的なアプローチが特に効果を受けやすいことも示されています(Nicolau et al., 2023)。起業家を対象にした研究でも、心理的ウェルビーイングと目標達成の有意な向上が確認されています(Hinkelmann et al., 2024)。

研究が示す限界:111件の実証研究を対象にした体系的レビューでは、ビジネスコーチングが他の研修・人材開発手法より明確に優れているという証拠までは見出されませんでした(Blackman et al., 2016)。「効果がある」ことと「他の手法より優れている」ことは別の問いであり、過度な期待は禁物です。

4-3. 管理職だけでなく、営業職・接客業・一般社員にも

研究の蓄積が最も厚いのは管理職向けのコーチングですが、営業成績、関係構築、学習、組織へのコミットメント、接客に近い対人場面でも有益な変化との関連が報告されています(Jones et al., 2016; Grover & Furnham, 2016; Ribeiro et al., 2020)。

対象・場面期待される主な効果実務上の注意点
管理職部下の自発性・信頼関係・変化対応・業績の向上時間的制約と「評価者とコーチ」という二重役割が障壁になりやすい(McCarthy & Milner, 2019)
営業職売上目標達成、顧客志向・成果志向の向上スキルが低いまま頻度だけ増やすと逆効果になりうる(Dahling et al., 2016)
一般社員学習、仕事の意味感、組織コミットメントの向上離職意向や問題行動の減少までは必ずしも保証されない(Mowat et al., 2025)
研修後の定着行動変容の維持効果実感がコストを上回るまで、平均して半年程度かかることがある(Grant, 2010)

営業組織では、管理職のコーチングスキルが高いチームほど売上目標の達成率が高く(Dahling et al., 2016)、特に顧客志向を高めることを通じて営業成績を押し上げることが示されています(Coimbra & Proença, 2022)。接客業そのものを直接検証した研究は限られるものの、コーチングが重視する傾聴・質問・フィードバックといったスキルは、接客や同僚連携に必要なコミュニケーションと重なる部分が大きいと考えられています(Tang et al., 2024)。

4-4. まとめ:効果は「役割に合わせた設計」があってこそ

「管理職以外でも活かせるか」という問いには、研究的にははいと言えます。ただし効果は「受ければ自動的に出る」ものではなく、コーチ自身の技能、信頼関係の構築、受講後の継続的な支援、そして対象者の役割に合った訓練設計に左右されることが繰り返し示されています(Jones et al., 2016; Bozer & Jones, 2018; Milner et al., 2018; Grant, 2010)。講座を選ぶ際は、内容が自分の役割(管理職・営業・人事など)に合っているか、受講後のフォローアップがあるかも確認すると良いでしょう。

あわせて読みたい:ビジネスコーチングの定義、ティーチング・コンサルティングとの違い、企業への導入方法までを1本にまとめた解説記事もご用意しています。

参考文献:Jones, Woods & Guillaume (2016) Journal of Occupational and Organizational Psychology/De Haan & Nilsson (2023) Academy of Management Learning & Education/Nicolau et al. (2023) Frontiers in Psychology/Wang et al. (2021) Journal of Work-Applied Management/Hinkelmann et al. (2024) Coaching: An International Journal of Theory, Research and Practice/Blackman, Moscardo & Gray (2016) Human Resource Development Review/Grover & Furnham (2016) PLoS ONE/Yates (2020) The Coaches' Handbook/Fris et al. (2025) Advances in Health Sciences Education/Otu (2024) Current Psychology/Dahling et al. (2016) Personnel Psychology/Coimbra & Proença (2022) International Journal of Productivity and Performance Management/McCarthy & Milner (2019) Asia Pacific Journal of Human Resources/Ribeiro et al. (2020) International Journal of Productivity and Performance Management/Mowat, Haar & Forsyth (2025) Human Resource Development International/Bozer & Jones (2018) European Journal of Work and Organizational Psychology/Milner, McCarthy & Milner (2018) Journal of Management Development/Grant (2010) Journal of Change Management/Tang et al. (2024) Frontiers in Psychology

5コーチング心理学協会とは

一般社団法人コーチング心理学協会は、「国際的エビデンスとナラティヴ(物語)に基づくコーチング心理学を日本で初めて体系化」したことを掲げる専門機関です。「豊かな人生と豊かな社会づくりへの貢献」を理念とし、教育・医療・福祉・産業・公共など多岐にわたる職種の受講者を受け入れています。

法人名
一般社団法人コーチング心理学協会
法人番号
1010705002792(gBizINFOで確認
所在地
東京都港区浜松町2-2-15 浜松町ダイヤビル2F
電話番号
03-6774-6689 / 080-1127-3088
公式サイト
coaching-psych.com

理事・講師について

公式サイトの「ビジネス・コーチングの資格」ページでは、理事・講師として徳吉陽河氏の経歴が紹介されています。東北大学大学院博士課程修了認定満期退学、カリフォルニア大学バークレー校やペンシルバニア大学での研修歴があり、国際ポジティブ心理学会(IPPA)・国際コーチング心理学会(ISCP)に所属。公認心理師・キャリアコンサルタント(いずれも国家資格)も保有しているとされています。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」』『コーチング心理学ハンドブック』などがあります。

具体的な役職・在籍状況・実績の詳細は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

出典:ビジネス・コーチングの資格(コーチング心理学協会)

6コーチング心理学協会の資格体系とビジネスコーチング資格の関係

コーチング心理学協会には、単発で完結する専門講座(エンゲージメント・コーチ®など)に加えて、段階的にステップアップできる体系的な資格のはしごも用意されています。

コミュニケーション心理士®(基礎) コーチング心理士®(コーチングの専門家) コンサルティング心理士®(組織支援の専門家)
コミュニケーション心理士®傾聴・質問・承認など、対人支援の土台となる基本スキルを学ぶ入り口の資格
コーチング心理士®認知行動コーチングや解決志向コーチングなど、複数のアプローチを習得した「コーチングの専門家」として位置づけられる資格
コンサルティング心理士®米国コンサルティング心理学会との提携に基づき、組織支援まで視野に入れた最上位資格

「複数講座を受講することで、より専門性の高いプロフェッショナルを目指せる」設計になっており、本ページで紹介するエンゲージメント・コーチ®や解決志向コーチ®は、この体系の中でコーチング心理士®の選択科目としても位置づけられる実践講座です。まず単発講座から始めて、関心が広がれば上位資格を目指す、という学び方もできます。

出典:国際的・科学的なコーチング心理学の認定資格とは?(コーチング心理学協会)

7なぜ「心理学ベース」のビジネスコーチング資格が注目されるのか

コーチング心理学協会の資格の最大の特徴は、「心理学という科学的根拠(エビデンス)に基づいている」ことです。従来型のビジネスコーチングが指導者個人の経験則に依拠しがちなのに対し、同協会はポジティブ心理学・認知行動療法・キャリア心理学など、複数の心理学領域の知見を統合することで、より再現性の高い実践を目指しています。

チームでディスカッションを行うビジネスパーソン

企業研修の文脈でも、認知行動コーチングなどの手法は「思考や行動に焦点をあて、クライエントの幸福感・生きがい・レジリエンス・エンゲージメントを高める」ことで組織的な成果につなげる、と協会は説明しています。

8エンゲージメント・コーチ®資格を徹底解説

ここからは、心理学ベースの資格の具体例として、単発完結型で取得できる「エンゲージメント・コーチ®」を詳しく見ていきます。

8-1. 学べる内容

「個人・組織・人生のエンゲージメントを高める」ことを目標に、以下のようなテーマを実践的に学ぶプログラムです。

エンゲージメント理論ワークエンゲージメントに関するユトレヒト大学の研究などの学術的フレームワーク
ジョブ・クラフティング従業員が自ら仕事の意味を再構築するための支援技法
心理的資本モデルHEROモデル・COACHモデルを用いた個人の心理的資本の伸ばし方
心理的安全性とリーダーシップ組織のエンゲージメントを支える土台づくり
行動経済学の応用EASTモデル・プロスペクト理論を行動変容の設計に活用
実践ワークエンゲージメントマップの作成、カードワークや心理テストを用いた体験学習

8-2. 対象者

新入社員から経営層まで幅広い層を想定し、特に人材育成・組織開発関係者、リーダーシップ研修や管理職研修の担当者、心理的安全性の向上に関心のある支援者に向いている講座です。

8-3. 開催概要・お申し込み

日程・時間・定員などの最新情報は、公式イベントページに随時更新されます。お申し込みも公式イベントページ(こくちーずプロ経由)から行う形になっています。

8-4. 資格取得の条件

エンゲージメント・コーチ®は、基本講座(2日間)を受講する際に「資格認定コース」を選択するだけで、この1講座の受講のみで「認定エンゲージメント・コーチ®(Basic)」の認定を受けられます。複数科目の履修や課題提出・審査を経る必要はありません。なお資格取得自体は必須ではなく、資格を目指さずに受講のみで参加することも可能です。

8-5. ビジネス現場での活用イメージ

1on1・部下育成傾聴と質問技法を用いて部下の目標・課題を言語化し、自発的な行動を引き出す。
組織エンゲージメント向上チームや組織単位でのモチベーション・エンゲージメント測定と改善アプローチに活用。
人事のキャリア開発支援社員のキャリア面談や組織風土改善の施策に、心理学的な質問法・支援法を組み込む。

9協会が提供する他の心理学ベース資格の例

コーチング心理学協会は、エンゲージメント・コーチ®と同じく「基本講座+資格認定コース」という1講座完結型で取得できる、心理学ベースの資格を他にも複数提供しています。ビジネスコーチングと組み合わせやすい代表例を2つ紹介します。

認定解決志向コーチ®

拠り所:解決志向療法形式:オンライン

問題の原因分析ではなく「望ましい未来」に焦点を当てるアプローチ。スケーリング・クエスチョンや奇跡の質問といった質問技法、リフレーミング、解決志向マップなどを学びます。短期間で成果を出したい1on1・面談の場面と相性が良い手法です。

公式イベントページを見る

認定ポジティブ心理カウンセラー®(Basic)

拠り所:ポジティブ心理学形式:対面

希望理論、レジリエンス、ポジティブ心理療法、認知行動療法を統合し、クライエントの精神的幸福感(Well-being)を高める支援を学ぶ講座。一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会との協働認定講座で、対人支援職や人事担当者にも役立つ内容です。

公式イベントページを見る

このほか、認知行動コーチ®やナラティヴコーチ®など、心理学の異なる理論的基盤に立つ講座も協会サイトのイベント一覧で随時案内されています。自分の関心領域や業務内容に近いテーマから選ぶのがおすすめです。

10料金体系(3講座共通パターン)

エンゲージメント・コーチ®、解決志向コーチ®、認定ポジティブ心理カウンセラー®の各公式イベントページで確認できる料金は、いずれも共通の体系になっています(すべて税込)。

コース内容料金
1日入門コース1日のみの参加11,000円
2日間コース基本講座を2日間フル受講(資格認定なし)22,000円
資格認定コース2日間の講習料11,000円+認定料33,000円44,000円
再受講過去に受講した講座の再受講11,000円

資格を取得したい場合は「資格認定コース」を選ぶことで、追加の課題や試験なしに講座受講のみで認定されます。まずは内容を知りたいだけであれば、1日入門コースや2日間コースでの参加も可能です。正確な料金・支払い方法は各公式イベントページでご確認ください。

11企業・組織での実践実績

コーチング心理学協会は、企業・公的機関向けにビジネスコーチングに関する講演・研修実績を持っています。公式サイトで確認できる実績は次の通りです。

実施先領域
BOSCH企業向けビジネスコーチング講演
三越伊勢丹企業向けビジネスコーチング講演
太陽誘電企業向けビジネスコーチング講演
国土交通省 航空保安大学校講師派遣
仙台医療センター附属看護学校講師派遣

具体的な実施内容・対象者・回数などの詳細は公式サイトに一次情報として掲載されていないため、詳しく知りたい場合は公式サイトまたは問い合わせ窓口でご確認ください。

出典:ビジネス・コーチングの資格(コーチング心理学協会)

12他のビジネスコーチング資格との違い(タイプ比較)

ビジネスコーチング系の資格は、拠って立つ「型」で大きく3タイプに整理できます。特定の他団体名・料金を比較するのではなく、選び方の軸として参考にしてください。

タイプ拠り所向いている人
エビデンス型(心理学ベース)ポジティブ心理学・認知行動療法・解決志向療法・キャリア心理学などの研究知見理論的根拠を重視し、再現性の高い手法を体系的に学びたい人
経験則・実践知型指導者自身の現場経験や成功事例特定分野の実践的なノウハウを短期間で吸収したい人
国際基準準拠型国際コーチング連盟(ICF)等が定めるコアコンピテンシー・倫理規定国際資格としての汎用性・認知度を重視したい人

コーチング心理学協会の「エンゲージメント・コーチ®」「解決志向コーチ®」「認定ポジティブ心理カウンセラー®」は、いずれも上記のうちエビデンス型(心理学ベース)に該当する資格です。

コーチング心理学系資格と国際認証系資格の比較

項目コーチング心理学系資格国際認証系資格(ICF等)
基盤心理学・コーチングコーチングのコアコンピテンシー
学習理論+実践基準に沿った学習・実践
心理学の位置づけ重視資格体系による
倫理規定ありあり
主な目的心理学的理解を伴うコーチングコーチとしての専門性・国際的な認知度

「どちらが優れているか」ではなく、目的によって適した資格が異なると捉えるのが妥当です。

13こんな人におすすめ

人事・人材開発担当者採用面接や社員のキャリア開発、組織風土改善に心理学的アプローチを取り入れたい方
管理職・プロジェクトリーダー1on1や部下育成の質を、経験則ではなく理論的根拠のある方法で高めたい方
経営者・チームリーダー組織全体のエンゲージメントやコミュニケーションを底上げしたい方
プロコーチ・カウンセラー提供するコーチングにエビデンスベースの引き出しを増やしたい方
研修講師・法人研修担当者社内・社外向け研修に心理学的な裏付けを持たせたい方
キャリア支援者相談者の意思決定・行動変容を支援するスキルを強化したい方
営業・接客職顧客や社内メンバーとの関係構築スキルを体系的に磨きたい方
教育・医療・福祉従事者対人支援の現場で、傾聴・質問技法を応用したい方
士業・専門職クライアントとの信頼関係構築や課題整理にコーチング技法を役立てたい方

14よくある質問

Q.ビジネスコーチング資格は国家資格ですか?
いいえ、民間資格です。コーチングは現在、日本では国家資格ではなく民間資格であり、資格を取得しなくてもコーチとして活動すること自体は法的に可能です。ただし、体系的に理論と実践を学べる点に資格取得の意義があります。
Q.コーチング資格とコーチング心理学資格の違いは何ですか?
コーチング資格は対話技法など基本的な知識・スキルの体系的な学習が中心です。コーチング心理学資格は、それに加えて心理学的理論とエビデンスを統合し、心理的メカニズムを理解した上で支援する点に強みがあるとされています。
Q.「ビジネスコーチング」と「エグゼクティブコーチング」は何が違いますか?
ビジネスコーチングは、1on1ミーティングでの部下育成や組織のエンゲージメント向上など、企業内のマネジメント全般を支援する広い概念です。エグゼクティブコーチングは、その中でも経営層・管理職個人を対象にした個別支援を指すことが多く、ビジネスコーチングの一領域として位置づけられます。
Q.コーチング心理士®とは何ですか?エンゲージメント・コーチ®とはどう違いますか?
コーチング心理士®は、コミュニケーション心理士®を基礎とし、認知行動コーチングや解決志向コーチングなど複数のアプローチを習得した、コーチング心理学協会の資格体系における中位資格です。エンゲージメント・コーチ®や解決志向コーチ®は、この体系の中でコーチング心理士®の選択科目としても位置づけられる、より短時間で完結する単発の実践講座です。
Q.ICF(国際コーチング連盟)などの国際資格とはどう違いますか?
ICF等の国際資格は、コーチとしての専門性や国際的に共通のコアコンピテンシー・倫理規定への準拠を重視する体系です。コーチング心理学協会の資格は、心理学的な理論とエビデンスをコーチングに統合する点に重点を置いています。どちらが優れているというより、目的によって適した資格が異なると考えるのが妥当です。
Q.心理学の知識がなくても受講できますか?
公式サイトでは対象者を「すべての方」とし、「初心者歓迎」「好奇心だけでも大丈夫」と案内されています。心理学の専門知識は受講の前提とされていません。
Q.ビジネスコーチングの効果は学術的に証明されていますか?
職場コーチングに関する複数のメタ分析では、組織成果や個人の成果に対して小〜非常に大きい正の効果(効果量δ=0.36〜1.24、ランダム化比較試験のみに絞ってもg=0.59など)が報告されています(Jones et al., 2016; De Haan & Nilsson, 2023)。ただし、111件の実証研究をレビューした結果では、他の研修・人材開発手法より明確に優れているという証拠までは見出されておらず(Blackman et al., 2016)、効果はコーチの技能や受講後の支援体制に左右される点には注意が必要です。詳しくは研究データの特集をご覧ください。
Q.コーチング心理学協会の「エンゲージメント・コーチ®」に受講資格はありますか?
公式サイトの案内では、新入社員から経営層まで、人材育成・組織開発関係者、リーダーシップ研修や管理職研修の担当者、心理的安全性向上に関心のある支援者など幅広い層を対象としており、実務未経験者でも参加可能な形で案内されています。ただし正式な受講要件は開催回によって異なる可能性があるため、申込前に公式サイトまたは問い合わせ窓口でご確認ください。
Q.エンゲージメント・コーチ®の受講料はいくらですか?
公式イベントページでは、1日入門コース11,000円、2日間コース22,000円、資格認定コース44,000円(講習料11,000円+認定料33,000円)、再受講11,000円(すべて税込)という料金体系が案内されています。正確な料金・最新の開催回については公式イベントページでご確認ください。
Q.講座を受講するだけで資格を取得できますか?
はい。エンゲージメント・コーチ®は、複数科目の履修や課題提出・審査を経る必要はなく、2日間の基本講座で「資格認定コース」を選択して受講することで、この1講座の受講のみで「認定エンゲージメント・コーチ®(Basic)」の認定を受けられます。なお資格取得は必須ではなく、資格を目指さずに受講のみで参加することも可能です。
Q.資格取得までどのくらいの期間がかかりますか?
エンゲージメント・コーチ®など単発講座の場合、2日間の資格認定コースを受講するだけで申請条件を満たせます。協会全体の資格制度でも、2日間の参加コースを受けてから1か月以内であれば資格の申請が可能とされており、他の資格に比べて短期間で取得しやすい設計です。
Q.オンラインで受講できますか?
講座によって異なります。例えばエンゲージメント・コーチ®はオンライン(Zoom)開催、認定ポジティブ心理カウンセラー®は対面開催として案内されています。開催形式は回によって変わることがあるため、各講座の公式イベントページでご確認ください。
Q.エンゲージメント・コーチ®以外にも心理学ベースの資格はありますか?
はい。コーチング心理学協会は同様の「1講座完結型」で、未来志向の解決志向療法をベースにした「認定解決志向コーチ®」や、希望理論・レジリエンス・ポジティブ心理療法などを統合した「認定ポジティブ心理カウンセラー®」など、複数の心理学ベース資格を提供しています。いずれも基本講座に資格認定コースを追加して受講することで取得できる単発完結型の資格です。
Q.企業向けの実績はありますか?
公式サイトでは、BOSCH、三越伊勢丹、太陽誘電などでのビジネスコーチングに関する講演実績、国土交通省 航空保安大学校や仙台医療センター附属看護学校への講師派遣実績が紹介されています。具体的な実施内容や回数などの詳細は公式サイトに記載がないため、詳しくは問い合わせ窓口でご確認ください。
Q.一回の受講・コーチングだけで効果は出ますか?
公式サイトのFAQでは、通常は一度きりではなく継続的な支援が望ましいとされています。学術研究でも、コーチングの効果実感がコストを上回るまで平均して半年程度かかることがあると報告されています(Grant, 2010)。
Q.資格取得後はどのように活用できますか?
公式サイトでは、プロコーチ・カウンセラーとしての独立のほか、人事採用、営業・接客、教育現場、医療・福祉・介護、プロジェクトリーダーとしての社内活用など、幅広いフィールドでの活用例が紹介されています。

最新の開催日程・料金は公式イベントページでご確認ください

本ページは比較検討のための第三者による情報整理コンテンツです。お申し込み・正式な料金確認は、必ず一般社団法人コーチング心理学協会の公式チャネルをご利用ください。

15出典・参考情報