企業・団体・法人向け研修|人事・管理職・リーダーのための
「わからない」を「わかり合える」に。
大人の発達障害(ADHD・ASD)を理解し、一人ひとりの特性と強みを活かす職場へ。特性理解 × 合理的配慮 × コーチング心理学・ポジティブ心理学で、「障害を理解する研修」を超えた「人と組織のパフォーマンスを高める研修」をご提供します。
Q. 発達障害(ADHD・ASD)のある社員には、どう対応すればよいですか?
A. 「性格ややる気の問題」と捉えず、①特性を理解する → ②指示・環境を構造化する → ③コーチング的な対話とフィードバックで支援する → ④強みを活かす役割を設計する、の順で職場側の関わり方を整えることが基本です。本研修ではこの4ステップ(4S職場支援モデル)を、人事・管理職がそのまま実務に使える形で学びます。
対象:人事・人材開発/管理職・マネージャー/チームリーダー/教育・研修担当/障害者雇用担当/D&I推進担当/学校・大学・福祉・医療・公共団体
「発達障害のことを調べ始めたばかり」の方から「研修の比較検討段階」の方まで、どの段階からでもお読みいただけます。
障害者雇用促進法により、雇用分野における差別禁止と合理的配慮の提供は事業主の義務とされています(厚生労働省)。2024年4月からは改正障害者差別解消法により、事業者による合理的配慮も義務化されました。
民間企業の障害者法定雇用率は2026年7月に2.7%へ引き上げられ、対象企業も常用労働者37.5人以上に拡大。雇用の「数」だけでなく、受け入れ体制と職場定着の「質」が問われています。
脳や神経の多様性(ニューロダイバーシティ)を組織の強みと捉える動きが広がっています。人的資本経営・DEIの文脈でも、発達特性の理解は「配慮」を超えた「戦略」になりつつあります。
発達障害(神経発達症)は「能力が低い」ことを意味しません。得意なことと苦手なことの差(凸凹)が大きく、その凸凹と職場環境との組み合わせ(ミスマッチ)によって困りごとが生じます。代表的なものに、ADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉スペクトラム症)があります。
Q. なぜ「大人になってから」分かることがあるのですか?
A. 学生時代は時間割や親・教員のサポートという「構造」に守られていた困りごとが、就職して「自分で段取りを組み、曖昧な指示を解釈し、複数業務を並行処理する」ことを求められた途端に表面化するためです。昇進して管理業務が増えたタイミングで顕在化するケースもあります。
不注意(忘れ物・ケアレスミス・集中の持続困難)、多動性・衝動性(じっとしていられない・思いつきで行動)を中心とする特性です。職場では、締切管理・優先順位づけ・書類仕事の正確性などに困難が出やすい一方、行動力・発想力・興味領域への高い集中が発揮されることがあります。背景には「実行機能(計画・段取り・時間感覚・ワーキングメモリ)」への負荷のかかりやすさがあります。
社会的コミュニケーションの特性(暗黙の了解・場の空気・曖昧な表現の読み取りの難しさ)、興味やこだわりの強さ、感覚の過敏さ・鈍麻さを中心とする特性です。職場では、曖昧な指示・急な変更・雑談的なやりとりに困難が出やすい一方、集中力・正確性・専門性・一貫性が強みとして発揮されることがあります。
| 項目 | ADHD | ASD |
|---|---|---|
| 特性の中心 | 注意・衝動性・多動性・実行機能 | 社会的コミュニケーション・こだわり・感覚 |
| 職場で出やすい課題 | 忘れ物・ケアレスミス、優先順位づけ、時間管理、先延ばし | 曖昧な指示の解釈、急な変更への対応、暗黙の了解、雑談 |
| 強みになり得る領域 | 行動力、発想力、好奇心、新しいことへの適応、興味への集中 | 深い集中、専門性、正確性、パターン認識、一貫性 |
| 有効な環境調整 | タスク分解、可視化(リスト・リマインダー)、締切の細分化 | 明確・具体的な指示、予測可能性(事前予告)、文字での伝達 |
| 管理職のポイント | 指示を具体化し、1つずつ渡す。確認のタイミングを決める | 曖昧さを減らす。期待値・優先順位・完成基準を明文化する |
| コーチングの焦点 | 行動設計(いつ・どこで・何を)と習慣化、強みの活用 | 自己理解、選択肢の整理、対処パターンの言語化 |
| 見えている行動 | 背景にある可能性 | 職場でできる調整 |
|---|---|---|
| 締切が守られない・先延ばし | 実行機能への負荷(段取り・時間感覚) | タスク分解、中間締切、着手のきっかけづくり |
| 同じミスが繰り返される | ワーキングメモリへの負荷、確認手順の不在 | チェックリスト化、ダブルチェックの仕組み化 |
| 指示と違う成果物が出てくる | 曖昧な指示の解釈のズレ | 目的・期限・完成基準の3点セットで文書化 |
| 会議で唐突な発言・話が長い | 衝動性、暗黙のルールの読み取りにくさ | 発言ルールの明示、事前アジェンダ共有 |
| 急な変更でフリーズする | 予測可能性の喪失への強いストレス | 変更は早めに・理由とセットで予告 |
| 雑談の輪に入らない | 社会的コミュニケーションの特性・感覚過敏 | 参加を強制しない。業務上の接点を明確にする |
| 注意すると激しく落ち込む | 失敗経験の蓄積による自己肯定感の低下 | 行動に焦点化したフィードバック(人格に触れない) |
※ いずれも「可能性」であり、特定の行動が必ず発達特性によるとは限りません。決めつけず、本人との対話を通じて確かめていくプロセスが重要です。
Q. 発達障害の社員を叱っても改善しないのはなぜですか?
A. 本人は「わかっているのにできない」状態であることが多いためです。実行機能や情報処理の特性による困難は、意志や反省では変わりません。叱責は改善につながらないばかりか、二次的な自信喪失やメンタルヘルス不調(二次障害)の引き金になります。有効なのは、仕組み(環境調整)と関わり方(対話・フィードバック)の変更です。
「いい感じにまとめておいて」ではなく、目的(何のため)・期限(いつまで・中間確認はいつ)・完成基準(何ができていればOK)を言語化して渡す。口頭+文字(チャット・メール)の二重化が有効。
大きな仕事はタスクに分解して1つずつ。優先順位は本人任せにせず一緒に決める。手順のチェックリスト化、定期的な確認タイミングの固定(例:毎朝10分)で「抱え込み」を防ぐ。
「なんでできないの?」(人格・意欲への評価)ではなく、「どの段階で止まった?」「どうすれば次はうまくいきそう?」(行動・仕組みへの質問)へ。この対話技術がコーチング心理学の領域です。
| 場面 | NG対応(悪化しやすい) | OK対応(改善につながる) |
|---|---|---|
| ミスの再発 | 「何度言ったらわかるんだ」と叱責する | ミスが起きる工程を一緒に特定し、チェックの仕組みを変える |
| 指示出し | 「例の件、よろしく」と曖昧に依頼する | 目的・期限・完成基準を文字で渡し、認識合わせの復唱をしてもらう |
| 面談 | 「もっと頑張れ」「気をつけて」で終わる | 「うまくいった時は何が違った?」と成功パターンを一緒に探す |
| 本人への言及 | 「発達障害なんじゃないか」と決めつけて言う | 行動と業務の事実を基に困りごとを聴き、必要な調整を一緒に考える |
Q. 本人に「発達障害では?」と聞いてもよいですか?
A. 診断名を推測して本人に伝えることは避けるべきです。プライバシー・人権に関わるうえ、信頼関係を損ないます。職場ができるのは、「困っている業務上の事実」を起点に本人の困りごとを聴き、働きやすくなる調整を一緒に考えることです。医療につなぐ判断は本人に委ね、産業医・保健スタッフなど専門窓口と連携します。
| 観点 | 合理的配慮 | 特別扱い(不公平な優遇) |
|---|---|---|
| 目的 | 支障を取り除き、本来の力を発揮できるようにする | 基準そのものを下げる・免除する |
| 決め方 | 本人との対話(建設的対話)で個別に決める | 一方的に与える/周囲が忖度する |
| 成果への期待 | 維持する(配慮した上で成果を求める) | 曖昧になる |
| 周囲への説明 | 必要な範囲で仕組みとして説明できる | 説明できず、不公平感を生む |
合理的配慮は「甘やかし」ではなく、眼鏡やエレベーターと同じ「支障を取り除く調整」です。配慮の上で通常の成果を期待するからこそ、公平性が保たれます。研修では、建設的対話の進め方・周囲の社員への説明の仕方・相談体制のつくり方まで、実務レベルで扱います。
参考:厚生労働省「雇用分野における障害者への差別禁止・合理的配慮」(mhlw.go.jp)
過去の評価を指摘するより、未来に向けた対話のほうが改善意欲を高めることも研究で示されています(Gnepp et al., 2020)。この「承認と改善提案の技術」を体系的に学ぶのがフィードバックスキルコーチング基本講座、その土台になる「聴く・問う」を学ぶのがコーチング心理学基礎講座です。
本研修では、発達障害のある社員への職場支援を4つのS——See・Structure・Support・Strength——として体系化してお伝えします。「理解して終わり」の研修ではなく、翌日からのマネジメント行動に落とせることが特長です。
ADHD・ASDの基礎知識と、「行動の翻訳」の視点。決めつけず、本人の個別性を対話で確かめる。
指示の3点セット・タスク分解・可視化・環境調整・合理的配慮。仕事と環境の設計を変える。
コーチング心理学に基づく傾聴・質問・フィードバック。1on1で本人の自己理解と選択を支える。
ポジティブ心理学に基づく強みの発見と役割設計。定着から成長・戦力化へつなげる。
特性理解 → 環境調整 → コミュニケーション → フィードバック → コーチング → 強みの活用 → 職場定着・成長。この流れに沿って、次にご紹介する5つの講座が階段状につながっています。
ティーチング(教える)が一方向の知識伝達だとすれば、コーチングは質問と傾聴を通じて本人の自己理解・自己選択を引き出す双方向の対話です。「どうすればできそう?」「うまくいった時は何が違った?」という問いは、本人が自分の特性との付き合い方を発見するプロセスを支えます。
心理学的コーチングは目標達成や自己効力感の向上に中〜大の効果をもつことがメタ分析で報告されており(Wang et al., 2021)、成人ADHD支援においても心理社会的アプローチを含む多面的支援が国際的に推奨されています(Kooij et al., 2010)。
| 職場の課題 | 管理職・支援者に必要な能力 | 対応する講座 |
|---|---|---|
| 本人の状況・困りごとが見えない | 安心して話せる場をつくる傾聴・質問の技術 | コーチング心理学基礎講座 |
| 注意・指導がうまく伝わらない | 承認と改善提案を両立する伝え方 | フィードバックスキルコーチング基本講座 |
| 特性に合った支援方法がわからない | ADHD・ASD等の特性別支援とコーチングの統合 | 発達障害支援コーチング基本講座 |
| 問題探しばかりで前に進まない | できている例外・リソースから解決を組み立てる技術 | 解決志向コーチング基本講座 |
| 強みを見つけ、活かしきれない | 強み・ウェルビーイングを高める科学的アプローチ | ポジティブ心理学コーチング |
単発の研修で終わらせず、一貫した教育体系として学びを積み上げられます。組織の課題と育成段階に合わせて、必要なSTEPからご受講いただけます。
ADHD・ASD・LD・DCDの特性別支援×コーチングを2日間で体系的に学ぶ中核講座。「認定 発達障害支援コーチ(Basic)」資格に対応。社内の支援人材育成に。
このページ内の詳しい紹介を見る ↓ 講座の詳細を見る →※ STEP2〜6の各講座は公開講座(オンライン)としてご受講いただけるほか、法人研修としてカスタマイズしての実施も可能です。
特性の「矯正」ではなく、強みベースの支援を学びます。Day1は特性理解と支援の理論(ADHD・ASD・LD・DCDの基礎、発達特性の捉え方、支援の原則)、Day2は実践と応用(コーチングの質問技法、特性に合わせたアダプティブなコーチング、ケース演習)という構成です。
ADHD・ASD・LD・DCDの基礎と職場・現場での現れ方
傾聴・質問技法・行動設計を支える対話の技術
強み・自己効力感に基づく肯定的アプローチ
ケース検討・支援計画づくり・現場での活用
¥11,000
はじめての方に。まず1日で全体像を掴む
¥22,000
理論+実践を2日間集中で学ぶ
¥44,000
2日間受講+資格認定(うち資格認定費 ¥33,000)。「認定 発達障害支援コーチ(Basic)」を取得
¥11,000
学び直し・ブラッシュアップに
※ 日程・最新の受講料は公式ページでご確認ください。上位資格としてコーチング心理士®・コミュニケーション心理士®へのステップアップも可能です。複数名での法人受講・社内研修としての実施もご相談いただけます。
90分〜2時間|全社員・管理職向け
「大人の発達障害・ADHD・ASDを理解する」
特性の基礎理解/行動の翻訳/NG・OK対応/合理的配慮の基本。全社の共通言語づくりに。
3時間〜半日|管理職・リーダー向け
「発達特性を理解したマネジメントとコミュニケーション」
ADHD・ASD理解/指示の出し方/聴き方/フィードバック/強みの活かし方/ケーススタディ。
1日〜複数回|人事・支援担当・選抜管理職向け
「発達障害支援 × コーチング心理学」
特性理解/コーチング/フィードバック/解決志向/ポジティブ心理学/ケース検討/支援計画づくり。資格取得(発達障害支援コーチ)との接続も可能。
| 組織の課題 | おすすめ |
|---|---|
| まず全社で発達障害の基礎を学びたい | ベーシック研修(大人の発達障害理解) |
| 管理職の対応力を底上げしたい | マネージャー研修+コーチング心理学基礎講座 |
| 注意・指導の仕方を改善したい | フィードバックスキルコーチング基本講座 |
| 社内に発達障害支援の専門人材を育てたい | アドバンス研修+発達障害支援コーチング基本講座(資格対応) |
| 行き詰まったケースの支援を前に進めたい | 解決志向コーチング基本講座 |
| 本人の強みを活かし、定着から戦力化へ進めたい | ポジティブ心理学コーチング |
| 管理職を体系的・継続的に育成したい | 階段型6STEPの複合プログラム(カスタマイズ) |
内容・時間・回数は、貴社の課題・対象者に合わせてオーダーメイドで設計します。事前ヒアリングで課題を見極め、実務に直結するプランをご提案し、研修後の効果測定・継続改善にも対応します。ご相談・お見積りのご提案まで費用はかかりません。
※ 以下は研修で扱う典型例を再構成した学習用の事例であり、特定の企業・個人の事例ではありません。
CASE 1:何度説明しても締切が守られない社員
CASE 2:ASD傾向のある社員と上司の意思疎通のズレ
CASE 3:アイデアは豊富だが最後まで終わらないADHD傾向の社員
はい/いいえで答えるだけで、組織の発達障害支援レベルと、優先して取り組みたい研修テーマがわかります。
※ 本チェックは組織の状態を大まかに把握するための簡易チェックであり、学術的に標準化された尺度ではありません。回答内容が送信されることはありません。
欧州の専門家合意文書は、成人ADHDへの支援として心理教育・環境調整・心理社会的支援を含む多面的アプローチを推奨しています。
Kooij, J.J.S. et al. (2010). BMC Psychiatry, 10, 67.
成人ADHDを対象とした19件のRCTの系統的レビューでは、行動療法的アプローチに有効性(SMD 0.44〜1.71)が報告されています。
Scholz, L. et al. (2023). Journal of Mental Health, 32(1), 307–320.
職場における心理学的コーチングのメタ分析では、目標達成(g=1.29)・自己効力感(g=0.59)への効果が報告されています。
Wang, Y. et al. (2021). Journal of Work-Applied Management. doi:10.1108/jwam-04-2021-0030
607件のフィードバック介入のメタ分析では、3分の1以上でパフォーマンスがかえって低下。人格ではなく課題・行動への焦点化が鍵とされます。
Kluger, A.N. & DeNisi, A. (1996). Psychological Bulletin, 119(2), 254–284.
24本の査読研究の統合により、強み・ウェルビーイングに基づくポジティブ心理学コーチングの定義とモデルが整理されています。
van Zyl, L.E. et al. (2020). Frontiers in Psychology, 11, 793.
136標本・22,000人超のメタ分析で、心理的安全性が学習行動・パフォーマンスと関連。特性を安心して相談できる職場の土台です。
Frazier, M.L. et al. (2017). Personnel Psychology, 70(1), 113–165.
ZOOMによる全国対応。多拠点の同時受講、録画活用のご相談も可能です。
貴社・団体へお伺いして実施。ワーク中心の参加型プログラムに対応します。
事前ヒアリングで課題を見極め、内容・時間・ケース教材を貴社仕様にカスタマイズします。
実績分野:教育・医療・産業・公共団体での研修実績があります。拠点:東京(浜松町)・横浜。学校・大学・福祉・医療機関・自治体等での実施もご相談いただけます。
基礎理解
生まれつきの脳機能の発達の特性(ADHD・ASDなど)により、仕事や対人関係で困りごとが生じている状態です。大人になって発症するのではなく、環境の変化(就職・異動・昇進など)によってもともとの特性が表面化します。能力の低さではなく、得意・不得意の差と環境とのミスマッチとして理解することが出発点です。
不注意(ケアレスミス・忘れ物・集中の持続困難)や衝動性・多動性を中心とする特性です。職場では締切管理・優先順位づけ・時間管理に困難が出やすい一方、行動力・発想力・興味への高い集中が強みになることがあります。背景には計画・段取りを担う「実行機能」への負荷のかかりやすさがあります。
曖昧な表現や暗黙の了解の読み取りの難しさ、こだわりの強さ、感覚の過敏さなどを中心とする特性です。職場では曖昧な指示や急な変更に困難が出やすい一方、正確性・集中力・専門性・一貫性が強みになることがあります。明確で予測可能なコミュニケーションが支援の鍵です。
ADHDは「注意・衝動性・実行機能」、ASDは「社会的コミュニケーション・こだわり・感覚」に特性の中心があります。有効な支援も、ADHDはタスク分解や可視化、ASDは指示の明確化や予測可能性の確保と、力点が異なります。両方の特性を併せもつ人も多く、最終的には一人ひとりの個別理解が必要です。
有効です。診断の有無にかかわらず、指示の明確化・タスク分解・行動に焦点化したフィードバックといった対応は困りごとの軽減に役立ちます。むしろ診断名を前提にせず「業務上の事実と本人の困りごと」から出発する本研修のアプローチは、グレーゾーンの社員への対応にそのまま使えます。
職場での対応
基本は「性格ではなく特性×環境の問題として捉える」「曖昧さを減らす」「行動に焦点を当てて対話する」の3点です。特別扱いではなく、目的・期限・完成基準を明確にするマネジメントの徹底であり、チーム全員にとっても働きやすさにつながります。
大きな仕事はタスクに分解して1つずつ渡し、優先順位と締切を明確にします。口頭だけでなく文字(チャット・メモ)でも共有し、中間確認のタイミングをあらかじめ決めておくと、抱え込みと締切遅延を防げます。リマインダーやチェックリストなどの外部ツールの活用も有効です。
「いい感じに」「なるはやで」といった曖昧な表現を避け、目的・期限・完成基準を具体的に伝えます。予定変更はできるだけ早く理由とともに予告し、重要事項は文書化します。本人の言葉を字義通りに受け取る特性を理解し、誤解を「態度の問題」と混同しないことが大切です。
叱責の繰り返しではなく、ミスが起きる工程を本人と一緒に特定し、チェックリストやダブルチェックなど仕組みで防ぐ方法に切り替えます。「注意力を上げろ」という精神論は効果がなく、環境調整と手順の構造化が有効です。改善が見られたら具体的に承認することで定着します。
「困ったら相談して」という曖昧なルールを、「毎朝10分の定例確認」「この条件になったら必ず報告」など具体的な仕組みに置き換えます。相談のハードルは本人の意欲ではなく、タイミングと基準の曖昧さにあることが多いためです。心理的安全性のある1on1の場も相談を促進します。
本人は「わかっているのにできない」状態であることが多く、意志や反省では特性による困難は変わらないためです。叱責は自信喪失や二次的なメンタルヘルス不調につながるリスクがあります。有効なのは、仕組み(タスク分解・可視化・確認)と伝え方(行動への焦点化・未来志向)の変更です。
管理職・人事
①ADHD・ASDの基礎特性、②「困った行動」の背景を翻訳する視点、③指示の3点セット(目的・期限・完成基準)などの構造化スキル、④行動に焦点化したフィードバック、⑤合理的配慮の基本と相談窓口、の5点です。本研修のベーシック〜マネージャープログラムでこの全体像を扱います。
人前を避け、人格ではなく具体的な行動に焦点を当て、「観察した事実+影響(Iメッセージ)+次にどうするかの相談」の順で伝えます。過去の失敗の蓄積を並べるより、未来の行動設計を一緒に考えるほうが改善意欲が高まることが研究でも示されています。
診断名を推測して伝えることは避けてください。プライバシーに関わり、信頼関係を大きく損なうリスクがあります。職場ができるのは、業務上の事実を起点に困りごとを聴き、働きやすくなる調整を一緒に考えることです。医療の受診は本人の判断に委ね、産業医等の専門窓口と連携します。
合理的配慮の検討にあたって必要な範囲で相談することはあり得ますが、一律の提出強制は適切ではありません。障害の開示(カミングアウト)は本人の意思が原則です。開示がない場合でも、業務上の困りごとに応じた環境調整は可能であり、それが本研修の推奨するアプローチです。
本人の同意なく診断名を共有してはいけません。説明は「業務の分担・手順をこう変える」という仕組みの言葉で行い、必要な場合も本人と相談して開示範囲を決めます。チーム全体に特性理解の研修を行っておくと、個別説明に頼らずに受け入れ土壌をつくれます。
合理的配慮
障害のある人が働くうえでの支障を取り除くために、過重な負担にならない範囲で職場が行う個別の調整です。雇用分野では障害者雇用促進法により事業主の義務とされています。本人との建設的対話を通じて、内容を個別に決めることがポイントです。
指示の文書化、業務のタスク分解と優先順位の明確化、中間締切とリマインドの設定、集中しやすい座席や作業時間の確保などです。いずれも高コストな設備ではなく、マネジメントの工夫で実現できるものが中心です。
曖昧な表現を避けた具体的指示、手順・完成基準・評価基準の文書化、変更の早めの予告、感覚過敏に応じた環境調整(照明・音・座席)、苦手業務の分担調整などです。「予測可能性を高める」ことが多くの配慮に共通する原則です。
合理的配慮は「支障を取り除いて本来の力を発揮できるようにする調整」であり、成果への期待は維持します。基準そのものを下げる特別扱いとは異なります。眼鏡やエレベーターと同じ「アクセスの調整」と考えると、周囲への説明もしやすくなります。
「過重な負担にならない範囲」が法律上の考え方であり、事業規模・費用・業務への影響などから個別に判断します。重要なのは一方的に決めず、本人との建設的対話で「何に困っていて、どの調整なら双方にとって現実的か」を擦り合わせるプロセスです。研修ではこの対話の進め方を演習で扱います。
コーチングの活用
使えます。指示・助言だけでは行動が定着しにくい場面で、本人の自己理解と自己選択を支えるコーチングは有効なアプローチです。国際的にも成人ADHD支援では心理社会的支援を含む多面的アプローチが推奨されており、コーチングはその一翼を担います。医療の代わりではなく、職場での成長支援として位置づけます。
ADHD・ASD・LD・DCDなどの特性理解と、コーチング心理学の対話技術を統合した支援アプローチです。当協会では2日間の「発達障害支援コーチング基本講座」で体系的に学ぶことができ、「認定 発達障害支援コーチ(Basic)」資格に対応しています。社内の支援人材育成にご活用いただけます。
問題の原因追及ではなく、「すでにうまくいっている例外」や本人のリソースに注目し、そこから解決を組み立てるアプローチです。原因を特定しにくい職場の複合的な課題や、行き詰まった支援ケースを前に進めるのに適しており、発達障害支援とも相性のよい方法です。
強み・ウェルビーイング・レジリエンスなどを扱うポジティブ心理学の知見に基づき、本人の強みの発見と活用を支援するコーチングです。発達障害支援においては「弱みの矯正」から「強みを活かす役割設計」への転換を支える中核的なアプローチになります。
まず管理職・人事の中核メンバーがコーチング心理学基礎講座で対話の土台を学び、次にフィードバックスキル、発達障害支援コーチングへと階段状に進む方法をおすすめします。公開講座(オンライン)と法人研修を組み合わせ、資格取得(認定 発達障害支援コーチ等)で学びを可視化することもできます。
法人研修について
人事・人材開発担当者、管理職・マネージャー、チームリーダー、教育・研修担当者、障害者雇用担当者、D&I推進担当者などを主対象に設計しています。全社員向けの基礎理解研修から、支援担当者向けの専門研修まで、対象に応じて内容を調整します。
可能です。ZOOMによるオンライン研修に対応しており、全国・多拠点からの同時受講ができます。対面(講師派遣)やハイブリッドでの実施もご相談ください。
可能です。事前ヒアリングで貴社の課題・対象者を確認し、内容・時間・ケース教材をオーダーメイドで設計します。ご相談からお見積り・プランのご提案までは費用はかかりません。
90分〜2時間のベーシック、3時間〜半日のマネージャー研修、1日〜複数回のアドバンス研修を基本形として、ご要望に応じて調整します。単発だけでなく、コーチング心理学・フィードバック・解決志向・ポジティブ心理学の講座と組み合わせた継続プログラムも設計できます。
実施できます。当協会は教育・医療・産業・公共団体での研修実績があり、学校・大学・福祉施設・自治体などの団体研修にも対応しています。支援対象や現場の文脈に合わせてケース教材を調整しますので、お気軽にご相談ください。
貴社の状況・課題をお伺いし、最適な研修プラン・お見積りをご提案します。
ご相談・ご提案まで費用はかかりません。オンライン(ZOOM)・対面どちらも対応可能です。
お電話:080-1127-3088(直通)/メール:info@coaching-psych.com
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