一般社団法人
コーチング心理学協会
法人研修を相談

企業・団体・法人向け研修|人事・管理職・リーダーのための

大人の発達障害(ADHD・ASD)
理解と職場支援研修

「わからない」を「わかり合える」に。

大人の発達障害(ADHD・ASD)を理解し、一人ひとりの特性と強みを活かす職場へ。特性理解 × 合理的配慮 × コーチング心理学・ポジティブ心理学で、「障害を理解する研修」を超えた「人と組織のパフォーマンスを高める研修」をご提供します。

Q. 発達障害(ADHD・ASD)のある社員には、どう対応すればよいですか?

A. 「性格ややる気の問題」と捉えず、①特性を理解する → ②指示・環境を構造化する → ③コーチング的な対話とフィードバックで支援する → ④強みを活かす役割を設計する、の順で職場側の関わり方を整えることが基本です。本研修ではこの4ステップ(4S職場支援モデル)を、人事・管理職がそのまま実務に使える形で学びます。

大人の発達障害 研修ADHD 部下 対応ASD コミュニケーション合理的配慮職場定着ニューロダイバーシティ管理職研修フィードバック発達障害支援コーチング強みを活かす
2.7%
民間企業の法定雇用率
(2026年7月〜)
義務
雇用分野の合理的配慮は
事業主の法的義務
4分野
教育・医療・産業・公共での
研修実績
2形式
オンライン(ZOOM)・
対面の両対応

対象:人事・人材開発/管理職・マネージャー/チームリーダー/教育・研修担当/障害者雇用担当/D&I推進担当/学校・大学・福祉・医療・公共団体

会議で対話しながらメモを取るビジネスチーム——特性を理解し合う職場づくりのイメージ
HOW TO USE

このページの歩き方(ご担当者向け4ステップ)

「発達障害のことを調べ始めたばかり」の方から「研修の比較検討段階」の方まで、どの段階からでもお読みいただけます。

🔍

1. 知る

大人の発達障害ADHDとASDの違いを職場目線で理解する

🧭

2. 対応を学ぶ

管理職の対応合理的配慮伝え方を確認する

📋

3. 現状を診る

職場支援セルフチェック10問で自組織の状態を可視化する

🎓

4. 研修を選ぶ

課題別の研修プログラム5つの講座から選ぶ

ISSUES

職場で、こんなことはありませんか?

🗂 仕事の進め方

  • 指示したことが、なかなか実行されない
  • 同じミスが繰り返される
  • 優先順位をつけるのが苦手なようだ
  • 締切や約束の時間が守られない

💬 コミュニケーション

  • 報告・連絡・相談がうまくいかない
  • 相手の意図や場の空気の読み取りが難しい
  • 言葉どおりに受け取り、誤解が生まれる
  • 注意すると本人が強く落ち込んでしまう

🏢 組織・マネジメント

  • 「やる気がない」と周囲が誤解してしまう
  • 管理職によって対応がバラバラになっている
  • 本人の強みを活かしきれていない
  • 採用後の職場定着・離職防止に課題がある
これらを「本人の性格や努力不足」の問題として捉えていませんか? 背景に発達特性(ADHD・ASDなど)がある場合、叱責や根性論では改善せず、むしろ自信の低下や離職につながります。必要なのは、「特性を理解する」→「環境を調整する」→「コミュニケーションを変える」という職場側のアプローチの転換です。
WHY NOW

なぜ今、企業に「発達障害理解」が必要なのか?

結論:法制度への対応(守り)多様な人材の戦力化(攻め)の両面から、発達障害理解は管理職・人事の必須知識になっています。
⚖️

合理的配慮は「法的義務」

障害者雇用促進法により、雇用分野における差別禁止と合理的配慮の提供は事業主の義務とされています(厚生労働省)。2024年4月からは改正障害者差別解消法により、事業者による合理的配慮も義務化されました。

📈

法定雇用率は2.7%へ

民間企業の障害者法定雇用率は2026年7月に2.7%へ引き上げられ、対象企業も常用労働者37.5人以上に拡大。雇用の「数」だけでなく、受け入れ体制と職場定着の「質」が問われています。

🌈

ニューロダイバーシティ経営

脳や神経の多様性(ニューロダイバーシティ)を組織の強みと捉える動きが広がっています。人的資本経営・DEIの文脈でも、発達特性の理解は「配慮」を超えた「戦略」になりつつあります。

💡 診断のある社員だけの話ではありません。診断のない「グレーゾーン」を含めれば、発達特性のある人はどの職場にもいると考えるのが自然です。特性理解にもとづくマネジメントは、実は全社員にとって働きやすい職場づくりにつながります。
BASICS

大人の発達障害とは?

結論:大人の発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の特性(ADHD・ASDなど)により、仕事や対人関係で困りごとが生じている状態を指します。病気として大人になってから発症するのではなく、もともとあった特性が、就職や昇進など環境の変化によって表面化するものです。

発達障害(神経発達症)は「能力が低い」ことを意味しません。得意なことと苦手なことの差(凸凹)が大きく、その凸凹と職場環境との組み合わせ(ミスマッチ)によって困りごとが生じます。代表的なものに、ADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉スペクトラム症)があります。

Q. なぜ「大人になってから」分かることがあるのですか?

A. 学生時代は時間割や親・教員のサポートという「構造」に守られていた困りごとが、就職して「自分で段取りを組み、曖昧な指示を解釈し、複数業務を並行処理する」ことを求められた途端に表面化するためです。昇進して管理業務が増えたタイミングで顕在化するケースもあります。

⚠️ 本研修・本ページは医学的な診断を目的とするものではありません。診断は医療機関で行われるものであり、職場に求められるのは「診断すること」ではなく「特性に配慮した仕事の設計とコミュニケーション」です。
ADHD × ASD

ADHDとASDの違いは? 職場での特徴・支援ポイント比較

結論:ADHDは「注意・衝動性・実行機能」、ASDは「社会的コミュニケーション・こだわり・感覚」に特性の中心があります。職場での困りごとも支援のポイントも異なるため、まとめて「発達障害」と一括りにせず、特性別に理解することが第一歩です。

ADHD(注意欠如多動症)とは?

不注意(忘れ物・ケアレスミス・集中の持続困難)、多動性・衝動性(じっとしていられない・思いつきで行動)を中心とする特性です。職場では、締切管理・優先順位づけ・書類仕事の正確性などに困難が出やすい一方、行動力・発想力・興味領域への高い集中が発揮されることがあります。背景には「実行機能(計画・段取り・時間感覚・ワーキングメモリ)」への負荷のかかりやすさがあります。

ASD(自閉スペクトラム症)とは?

社会的コミュニケーションの特性(暗黙の了解・場の空気・曖昧な表現の読み取りの難しさ)、興味やこだわりの強さ、感覚の過敏さ・鈍麻さを中心とする特性です。職場では、曖昧な指示・急な変更・雑談的なやりとりに困難が出やすい一方、集中力・正確性・専門性・一貫性が強みとして発揮されることがあります。

ADHDとASDの職場での比較(傾向の整理)
項目ADHDASD
特性の中心注意・衝動性・多動性・実行機能社会的コミュニケーション・こだわり・感覚
職場で出やすい課題忘れ物・ケアレスミス、優先順位づけ、時間管理、先延ばし曖昧な指示の解釈、急な変更への対応、暗黙の了解、雑談
強みになり得る領域行動力、発想力、好奇心、新しいことへの適応、興味への集中深い集中、専門性、正確性、パターン認識、一貫性
有効な環境調整タスク分解、可視化(リスト・リマインダー)、締切の細分化明確・具体的な指示、予測可能性(事前予告)、文字での伝達
管理職のポイント指示を具体化し、1つずつ渡す。確認のタイミングを決める曖昧さを減らす。期待値・優先順位・完成基準を明文化する
コーチングの焦点行動設計(いつ・どこで・何を)と習慣化、強みの活用自己理解、選択肢の整理、対処パターンの言語化
⚠️ 「ADHDだから必ずこう」「ASDだから必ずこう」という決めつけは禁物です。特性の現れ方は一人ひとり大きく異なり、両方の特性を併せもつ人、診断はないが特性傾向のある人(グレーゾーン)もいます。上の表は「傾向の整理」であり、実際の対応は目の前の本人との対話から出発します——だからこそ、本研修ではコーチング的な対話スキルを重視します。
AT WORK

職場で起きやすいことと、その背景——「困った行動」を翻訳する

結論:職場で見える「困った行動」の多くは、特性 × 環境のミスマッチのサインです。行動を「翻訳」できると、対応は「叱る・我慢する」から「調整する・支援する」に変わります。
「見えている行動」→「背景にある特性」→「職場でできる調整」の翻訳表
見えている行動背景にある可能性職場でできる調整
締切が守られない・先延ばし実行機能への負荷(段取り・時間感覚)タスク分解、中間締切、着手のきっかけづくり
同じミスが繰り返されるワーキングメモリへの負荷、確認手順の不在チェックリスト化、ダブルチェックの仕組み化
指示と違う成果物が出てくる曖昧な指示の解釈のズレ目的・期限・完成基準の3点セットで文書化
会議で唐突な発言・話が長い衝動性、暗黙のルールの読み取りにくさ発言ルールの明示、事前アジェンダ共有
急な変更でフリーズする予測可能性の喪失への強いストレス変更は早めに・理由とセットで予告
雑談の輪に入らない社会的コミュニケーションの特性・感覚過敏参加を強制しない。業務上の接点を明確にする
注意すると激しく落ち込む失敗経験の蓄積による自己肯定感の低下行動に焦点化したフィードバック(人格に触れない)

※ いずれも「可能性」であり、特定の行動が必ず発達特性によるとは限りません。決めつけず、本人との対話を通じて確かめていくプロセスが重要です。

Q. 発達障害の社員を叱っても改善しないのはなぜですか?

A. 本人は「わかっているのにできない」状態であることが多いためです。実行機能や情報処理の特性による困難は、意志や反省では変わりません。叱責は改善につながらないばかりか、二次的な自信喪失やメンタルヘルス不調(二次障害)の引き金になります。有効なのは、仕組み(環境調整)と関わり方(対話・フィードバック)の変更です。

MANAGEMENT

管理職・人事はどう対応する?——今日から変えられる3つの基本

結論:管理職の対応の基本は、①指示の3点セット(目的・期限・完成基準)②仕事の構造化(分解・可視化・確認)③行動に焦点化した対話の3つです。特別なスキルではなく「曖昧さを減らすマネジメント」であり、チーム全員への指示の質も上がります。
🎯

① 指示の3点セット

「いい感じにまとめておいて」ではなく、目的(何のため)・期限(いつまで・中間確認はいつ)・完成基準(何ができていればOK)を言語化して渡す。口頭+文字(チャット・メール)の二重化が有効。

🧱

② 仕事の構造化

大きな仕事はタスクに分解して1つずつ。優先順位は本人任せにせず一緒に決める。手順のチェックリスト化、定期的な確認タイミングの固定(例:毎朝10分)で「抱え込み」を防ぐ。

🗣

③ 行動に焦点化した対話

「なんでできないの?」(人格・意欲への評価)ではなく、「どの段階で止まった?」「どうすれば次はうまくいきそう?」(行動・仕組みへの質問)へ。この対話技術がコーチング心理学の領域です。

NG対応・OK対応の例

場面NG対応(悪化しやすい)OK対応(改善につながる)
ミスの再発「何度言ったらわかるんだ」と叱責するミスが起きる工程を一緒に特定し、チェックの仕組みを変える
指示出し「例の件、よろしく」と曖昧に依頼する目的・期限・完成基準を文字で渡し、認識合わせの復唱をしてもらう
面談「もっと頑張れ」「気をつけて」で終わる「うまくいった時は何が違った?」と成功パターンを一緒に探す
本人への言及「発達障害なんじゃないか」と決めつけて言う行動と業務の事実を基に困りごとを聴き、必要な調整を一緒に考える

Q. 本人に「発達障害では?」と聞いてもよいですか?

A. 診断名を推測して本人に伝えることは避けるべきです。プライバシー・人権に関わるうえ、信頼関係を損ないます。職場ができるのは、「困っている業務上の事実」を起点に本人の困りごとを聴き、働きやすくなる調整を一緒に考えることです。医療につなぐ判断は本人に委ね、産業医・保健スタッフなど専門窓口と連携します。

LEGAL / PRACTICE

発達障害と合理的配慮——何を、どこまで行えばよいのか?

結論:合理的配慮とは、障害のある人の支障を取り除くために、過重な負担にならない範囲で職場が行う個別の調整のことです。雇用分野では障害者雇用促進法により事業主の義務とされています(厚生労働省)。ポイントは「本人との対話(建設的対話)を通じて決める」ことです。

💡 ADHDへの合理的配慮の例

  • 指示を口頭だけでなく文字(チャット・メモ)でも伝える
  • 業務をタスクに分解し、優先順位を明確にして渡す
  • 締切前の中間確認(リマインド)のタイミングを決める
  • 集中しやすい席の配置・静かな作業時間の確保
  • 会議の役割(記録係など)を明確にする

💡 ASDへの合理的配慮の例

  • 曖昧な表現を避け、具体的・明示的な指示にする
  • 業務の手順・完成基準・評価基準を文書化する
  • 予定変更はできるだけ早めに、理由とともに伝える
  • 感覚過敏に応じた環境調整(照明・音・座席・服装規定)
  • 電話対応や接客など苦手業務の分担調整

「合理的配慮」と「特別扱い」の違い

観点合理的配慮特別扱い(不公平な優遇)
目的支障を取り除き、本来の力を発揮できるようにする基準そのものを下げる・免除する
決め方本人との対話(建設的対話)で個別に決める一方的に与える/周囲が忖度する
成果への期待維持する(配慮した上で成果を求める)曖昧になる
周囲への説明必要な範囲で仕組みとして説明できる説明できず、不公平感を生む

合理的配慮は「甘やかし」ではなく、眼鏡やエレベーターと同じ「支障を取り除く調整」です。配慮の上で通常の成果を期待するからこそ、公平性が保たれます。研修では、建設的対話の進め方・周囲の社員への説明の仕方・相談体制のつくり方まで、実務レベルで扱います。

参考:厚生労働省「雇用分野における障害者への差別禁止・合理的配慮」(mhlw.go.jp

COMMUNICATION

コミュニケーションとフィードバック——「伝え方」が定着を左右する

結論:発達障害のある社員への「注意・指導」は、やり方を誤ると効果がないどころか逆効果になります。研究上も、フィードバックは3分の1以上のケースでかえってパフォーマンスを下げることが示されており(Kluger & DeNisi, 1996)、「人格ではなく行動」「過去の批判ではなく未来の設計」に焦点を当てる技術が必要です。
1対1で落ち着いて対話する上司と部下——安心して話せるフィードバック面談のイメージ

🚫 逆効果になりやすい伝え方

  • 「やる気あるの?」——人格・意欲への評価
  • 「普通はできるよね」——比較と暗黙基準
  • 「前も言ったよね」——過去の失敗の蓄積提示
  • 人前での叱責——恥の経験は回避行動を強める

✅ 効果につながりやすい伝え方

  • 「この工程で手が止まっていたね」——観察した行動の共有
  • 「私は納期が心配だった」——Iメッセージで影響を伝える
  • 「次はどの方法なら進めやすい?」——未来志向の質問
  • できている行動への承認を先に、具体的に伝える

過去の評価を指摘するより、未来に向けた対話のほうが改善意欲を高めることも研究で示されています(Gnepp et al., 2020)。この「承認と改善提案の技術」を体系的に学ぶのがフィードバックスキルコーチング基本講座、その土台になる「聴く・問う」を学ぶのがコーチング心理学基礎講座です。

STRENGTHS

「困難」から「可能性」へ——特性は環境しだいで強みになる

結論:発達障害支援のゴールは「弱みの矯正」ではありません。環境と仕事の設計を変えることで、特性が強みとして機能する状態をつくることです。これがニューロダイバーシティ(神経多様性)の考え方であり、本研修の中核メッセージです。
テーブルを囲んで協働するチーム——多様な特性・強みを活かし合う職場のイメージ

⚡ ADHDの特性が強みになる場面(例)

  • 発想力・アイデアの量 —— 企画・ブレスト・改善提案
  • 行動力・瞬発力 —— 立ち上げ期・営業・緊急対応
  • 好奇心・新規性への適応 —— 新規事業・変化の多い環境
  • 興味領域への高い集中 —— 没頭できるテーマとの出会い

🔬 ASDの特性が強みになる場面(例)

  • 深い集中・持続力 —— 研究・開発・データ分析
  • 正確性・緻密さ —— 品質管理・校正・経理・検証
  • パターン認識・専門性 —— プログラミング・設計
  • ルールへの一貫性 —— コンプライアンス・手順遵守
⚠️ 「ADHDの人は必ず創造的」「ASDの人は必ずIT向き」といった一般化は、それ自体が新たな決めつけになります。強みの現れ方には大きな個人差があります。大切なのは、目の前の本人の強みを対話を通じて発見し、役割設計に反映することです。この「強みの発見と活用」を科学するのがポジティブ心理学であり、ポジティブ心理学コーチングの領域です。
FRAMEWORK

4S職場支援モデル——理解から強みの活用までの4ステップ

本研修では、発達障害のある社員への職場支援を4つのS——See・Structure・Support・Strength——として体系化してお伝えします。「理解して終わり」の研修ではなく、翌日からのマネジメント行動に落とせることが特長です。

👀

① See
特性を理解する

ADHD・ASDの基礎知識と、「行動の翻訳」の視点。決めつけず、本人の個別性を対話で確かめる。

🧱

② Structure
構造化する

指示の3点セット・タスク分解・可視化・環境調整・合理的配慮。仕事と環境の設計を変える。

🤝

③ Support
対話で支援する

コーチング心理学に基づく傾聴・質問・フィードバック。1on1で本人の自己理解と選択を支える。

🌟

④ Strength
強みを活かす

ポジティブ心理学に基づく強みの発見と役割設計。定着から成長・戦力化へつなげる。

特性理解 → 環境調整 → コミュニケーション → フィードバック → コーチング → 強みの活用 → 職場定着・成長。この流れに沿って、次にご紹介する5つの講座が階段状につながっています。

COACHING PSYCHOLOGY

なぜ発達障害支援に「コーチング心理学」なのか?

結論:発達障害のある方への支援では、「正しい答えを教える」だけでは十分ではありません。本人が自分の特性を理解し、自分に合った方法を選択できるよう支援することが不可欠であり、その対話技術を科学的に体系化したものがコーチング心理学です。

ティーチング(教える)が一方向の知識伝達だとすれば、コーチングは質問と傾聴を通じて本人の自己理解・自己選択を引き出す双方向の対話です。「どうすればできそう?」「うまくいった時は何が違った?」という問いは、本人が自分の特性との付き合い方を発見するプロセスを支えます。

二人で画面を見ながら協働する様子——コーチング的な対話による支援のイメージ

心理学的コーチングは目標達成や自己効力感の向上に中〜大の効果をもつことがメタ分析で報告されており(Wang et al., 2021)、成人ADHD支援においても心理社会的アプローチを含む多面的支援が国際的に推奨されています(Kooij et al., 2010)。

課題 → 必要な能力 → 対応する講座
職場の課題管理職・支援者に必要な能力対応する講座
本人の状況・困りごとが見えない安心して話せる場をつくる傾聴・質問の技術コーチング心理学基礎講座
注意・指導がうまく伝わらない承認と改善提案を両立する伝え方フィードバックスキルコーチング基本講座
特性に合った支援方法がわからないADHD・ASD等の特性別支援とコーチングの統合発達障害支援コーチング基本講座
問題探しばかりで前に進まないできている例外・リソースから解決を組み立てる技術解決志向コーチング基本講座
強みを見つけ、活かしきれない強み・ウェルビーイングを高める科学的アプローチポジティブ心理学コーチング
LEARNING LADDER

理解 → 対話 → 伝え方 → 支援 → 問題解決 → 強み:階段型6STEPの学び

単発の研修で終わらせず、一貫した教育体系として学びを積み上げられます。組織の課題と育成段階に合わせて、必要なSTEPからご受講いただけます。

STEP1理解

大人の発達障害・ADHD・ASD理解研修(法人研修)

特性の基礎理解・行動の翻訳・合理的配慮・4S職場支援モデル。全社員・管理職向けの土台づくり。

研修プログラムを見る →
STEP2対話

コーチング心理学基礎講座

傾聴・質問・目標設定などコーチングの科学的基礎。1on1・面談の質を変える、すべての支援の土台。

講座の詳細を見る →
STEP3伝え方

フィードバックスキルコーチング基本講座

承認と改善提案の技術。「注意すると落ち込む」「褒め方がわからない」を解決する伝え方の体系。

講座の詳細を見る →
STEP4支援

発達障害支援コーチング基本講座(認定資格対応)

ADHD・ASD・LD・DCDの特性別支援×コーチングを2日間で体系的に学ぶ中核講座。「認定 発達障害支援コーチ(Basic)」資格に対応。社内の支援人材育成に。

このページ内の詳しい紹介を見る ↓ 講座の詳細を見る →
STEP5解決

解決志向コーチング基本講座

原因追及ではなく「うまくいっている例外」から解決を組み立てるアプローチ。行き詰まった支援を前に進める。

講座の詳細を見る →
STEP6強み

ポジティブ心理学コーチング(Wライセンス資格)

強みの発見・ウェルビーイング・レジリエンスを高める科学的アプローチ。「定着」から「成長・戦力化」へ。

資格・講座の詳細を見る →

※ STEP2〜6の各講座は公開講座(オンライン)としてご受講いただけるほか、法人研修としてカスタマイズしての実施も可能です。

PICK UP:STEP4の中核講座

発達障害支援コーチング基本講座——社内に「支援の専門人材」を育てる

「できない」を「できるかもしれない」に変える、肯定的な支援アプローチ。ADHD・ASD・LD・DCDの特性理解とコーチング心理学を2日間で体系的に学び、「認定 発達障害支援コーチ(Basic)」資格の取得につながる、本特集の中核講座です。人事・管理職・障害者雇用担当の専門性向上に最適です。
ZOOMオンライン 2日間集中(9:00〜17:30) ADHD・ASD・LD・DCD対応 子どもから大人まで 前提資格不要 認定資格対応

特性の「矯正」ではなく、強みベースの支援を学びます。Day1は特性理解と支援の理論(ADHD・ASD・LD・DCDの基礎、発達特性の捉え方、支援の原則)、Day2は実践と応用(コーチングの質問技法、特性に合わせたアダプティブなコーチング、ケース演習)という構成です。

🧩 特性理解

ADHD・ASD・LD・DCDの基礎と職場・現場での現れ方

🗣 コーチング

傾聴・質問技法・行動設計を支える対話の技術

🌟 ポジティブ心理学

強み・自己効力感に基づく肯定的アプローチ

🛠 実践への応用

ケース検討・支援計画づくり・現場での活用

発達障害支援コーチング基本講座(ADHD・ASD・LD・DCD特別支援)公式ビジュアル
公式講座ビジュアル(一般社団法人コーチング心理学協会)

受講料(税込)

1日入門コース

¥11,000

はじめての方に。まず1日で全体像を掴む

2日間コース

¥22,000

理論+実践を2日間集中で学ぶ

資格認定コース

¥44,000

2日間受講+資格認定(うち資格認定費 ¥33,000)。「認定 発達障害支援コーチ(Basic)」を取得

再受講(2日間)

¥11,000

学び直し・ブラッシュアップに

※ 日程・最新の受講料は公式ページでご確認ください。上位資格としてコーチング心理士®・コミュニケーション心理士®へのステップアップも可能です。複数名での法人受講・社内研修としての実施もご相談いただけます。

こんな方が受講しています

  • 人事・障害者雇用担当として支援の専門性を高めたい方
  • 発達特性のある部下・メンバーを支援したい管理職
  • 教育・福祉・医療の現場で支援に携わる方
  • 保護者・ご家族として関わり方を学びたい方
PROGRAMS

法人研修プログラム——課題と対象に合わせて選べる3パッケージ

🟨 ベーシック

90分〜2時間|全社員・管理職向け

「大人の発達障害・ADHD・ASDを理解する」
特性の基礎理解/行動の翻訳/NG・OK対応/合理的配慮の基本。全社の共通言語づくりに。

🟧 マネージャー(人気)

3時間〜半日|管理職・リーダー向け

「発達特性を理解したマネジメントとコミュニケーション」
ADHD・ASD理解/指示の出し方/聴き方/フィードバック/強みの活かし方/ケーススタディ。

🟥 アドバンス

1日〜複数回|人事・支援担当・選抜管理職向け

「発達障害支援 × コーチング心理学」
特性理解/コーチング/フィードバック/解決志向/ポジティブ心理学/ケース検討/支援計画づくり。資格取得(発達障害支援コーチ)との接続も可能。

課題別・おすすめ研修早見表

組織の課題おすすめ
まず全社で発達障害の基礎を学びたいベーシック研修(大人の発達障害理解)
管理職の対応力を底上げしたいマネージャー研修+コーチング心理学基礎講座
注意・指導の仕方を改善したいフィードバックスキルコーチング基本講座
社内に発達障害支援の専門人材を育てたいアドバンス研修+発達障害支援コーチング基本講座(資格対応)
行き詰まったケースの支援を前に進めたい解決志向コーチング基本講座
本人の強みを活かし、定着から戦力化へ進めたいポジティブ心理学コーチング
管理職を体系的・継続的に育成したい階段型6STEPの複合プログラム(カスタマイズ)

内容・時間・回数は、貴社の課題・対象者に合わせてオーダーメイドで設計します。事前ヒアリングで課題を見極め、実務に直結するプランをご提案し、研修後の効果測定・継続改善にも対応します。ご相談・お見積りのご提案まで費用はかかりません。

CASE STUDY

ケーススタディ——対応が変わると、何が変わるのか

※ 以下は研修で扱う典型例を再構成した学習用の事例であり、特定の企業・個人の事例ではありません。

CASE 1:何度説明しても締切が守られない社員

「やる気の問題」と捉え、叱責を繰り返す → 自信喪失・関係悪化
▼ 視点の転換(See:実行機能への負荷)
仕事をタスクに分解し、中間締切と確認タイミングを設定(Structure)
1on1で「進んだところ・止まったところ」を一緒に振り返る(Support)
締切遅延が減り、本人から相談が来るように。確認の仕組みはチーム全体にも展開

CASE 2:ASD傾向のある社員と上司の意思疎通のズレ

「いい感じに」「なるはやで」と曖昧に指示 → 期待と違う成果物・手戻り
▼ 視点の転換(曖昧さが障壁)
目的・期限・完成基準を文書で渡し、認識合わせの復唱を習慣化(Structure)
Iメッセージと未来志向のフィードバックに切り替える(Support)
手戻りが激減。正確性の高さが品質チェックの役割で強みとして機能

CASE 3:アイデアは豊富だが最後まで終わらないADHD傾向の社員

「詰めが甘い」と弱みだけを評価 → 本人のモチベーション低下
▼ 視点の転換(Strength:強みの再設計)
発想・立ち上げを担う役割に再設計し、仕上げ工程は分業化(Structure)
ポジティブ心理学コーチングで強みの自覚と行動設計を支援(Strength)
企画部門で提案数が増加。「弱みの矯正」から「強みの配置」へ発想が転換
SELF CHECK

職場の発達障害支援チェック(10問)——貴社の現在地を3分で可視化

はい/いいえで答えるだけで、組織の発達障害支援レベルと、優先して取り組みたい研修テーマがわかります。

※ 本チェックは組織の状態を大まかに把握するための簡易チェックであり、学術的に標準化された尺度ではありません。回答内容が送信されることはありません。

EVIDENCE

科学的根拠——本研修が依拠する主な研究知見

成人ADHD支援は多面的アプローチが国際的合意

欧州の専門家合意文書は、成人ADHDへの支援として心理教育・環境調整・心理社会的支援を含む多面的アプローチを推奨しています。
Kooij, J.J.S. et al. (2010). BMC Psychiatry, 10, 67.

行動的アプローチの有効性

成人ADHDを対象とした19件のRCTの系統的レビューでは、行動療法的アプローチに有効性(SMD 0.44〜1.71)が報告されています。
Scholz, L. et al. (2023). Journal of Mental Health, 32(1), 307–320.

心理学的コーチングの効果

職場における心理学的コーチングのメタ分析では、目標達成(g=1.29)・自己効力感(g=0.59)への効果が報告されています。
Wang, Y. et al. (2021). Journal of Work-Applied Management. doi:10.1108/jwam-04-2021-0030

フィードバックは「やり方」で効果が逆転する

607件のフィードバック介入のメタ分析では、3分の1以上でパフォーマンスがかえって低下。人格ではなく課題・行動への焦点化が鍵とされます。
Kluger, A.N. & DeNisi, A. (1996). Psychological Bulletin, 119(2), 254–284.

ポジティブ心理学コーチングの体系化

24本の査読研究の統合により、強み・ウェルビーイングに基づくポジティブ心理学コーチングの定義とモデルが整理されています。
van Zyl, L.E. et al. (2020). Frontiers in Psychology, 11, 793.

心理的安全性はチームの学習・成果の基盤

136標本・22,000人超のメタ分析で、心理的安全性が学習行動・パフォーマンスと関連。特性を安心して相談できる職場の土台です。
Frazier, M.L. et al. (2017). Personnel Psychology, 70(1), 113–165.

🔎 誠実な注記:「発達障害のある社員へのコーチング」そのものの職場での大規模研究はまだ発展途上の領域です。本研修では「確立している知見(多面的支援・行動的アプローチ)」「関連するエビデンス(コーチング・フィードバック研究)」を区別してお伝えし、効果を誇張しない設計としています。
FLOW / FORMAT

実施形式と導入の流れ

💻

オンライン研修

ZOOMによる全国対応。多拠点の同時受講、録画活用のご相談も可能です。

🏢

対面研修(講師派遣)

貴社・団体へお伺いして実施。ワーク中心の参加型プログラムに対応します。

🧩

オーダーメイド設計

事前ヒアリングで課題を見極め、内容・時間・ケース教材を貴社仕様にカスタマイズします。

導入までの6ステップ

  1. お問い合わせ——フォームまたはメールでご連絡ください(ご相談・お見積りのご提案まで無料)
  2. ヒアリング——貴社の課題・対象者・目指す状態を確認します
  3. プランご提案——プログラム・実施形式・お見積りをご提案します
  4. 内容の調整——ケース教材・ワーク・時間配分を最終調整します
  5. 研修の実施——オンライン/対面で実施します
  6. 振り返り・効果測定——アンケート・フォローのご相談、継続プログラムのご提案

実績分野:教育・医療・産業・公共団体での研修実績があります。拠点:東京(浜松町)・横浜。学校・大学・福祉・医療機関・自治体等での実施もご相談いただけます。

FAQ

よくあるご質問(31問)

基礎理解

大人の発達障害とは何ですか?

生まれつきの脳機能の発達の特性(ADHD・ASDなど)により、仕事や対人関係で困りごとが生じている状態です。大人になって発症するのではなく、環境の変化(就職・異動・昇進など)によってもともとの特性が表面化します。能力の低さではなく、得意・不得意の差と環境とのミスマッチとして理解することが出発点です。

ADHD(注意欠如多動症)とはどのような特性ですか?

不注意(ケアレスミス・忘れ物・集中の持続困難)や衝動性・多動性を中心とする特性です。職場では締切管理・優先順位づけ・時間管理に困難が出やすい一方、行動力・発想力・興味への高い集中が強みになることがあります。背景には計画・段取りを担う「実行機能」への負荷のかかりやすさがあります。

ASD(自閉スペクトラム症)とはどのような特性ですか?

曖昧な表現や暗黙の了解の読み取りの難しさ、こだわりの強さ、感覚の過敏さなどを中心とする特性です。職場では曖昧な指示や急な変更に困難が出やすい一方、正確性・集中力・専門性・一貫性が強みになることがあります。明確で予測可能なコミュニケーションが支援の鍵です。

ADHDとASDの違いは何ですか?

ADHDは「注意・衝動性・実行機能」、ASDは「社会的コミュニケーション・こだわり・感覚」に特性の中心があります。有効な支援も、ADHDはタスク分解や可視化、ASDは指示の明確化や予測可能性の確保と、力点が異なります。両方の特性を併せもつ人も多く、最終的には一人ひとりの個別理解が必要です。

「グレーゾーン」の社員にも同じ対応が有効ですか?

有効です。診断の有無にかかわらず、指示の明確化・タスク分解・行動に焦点化したフィードバックといった対応は困りごとの軽減に役立ちます。むしろ診断名を前提にせず「業務上の事実と本人の困りごと」から出発する本研修のアプローチは、グレーゾーンの社員への対応にそのまま使えます。

職場での対応

発達障害のある社員への基本的な接し方は?

基本は「性格ではなく特性×環境の問題として捉える」「曖昧さを減らす」「行動に焦点を当てて対話する」の3点です。特別扱いではなく、目的・期限・完成基準を明確にするマネジメントの徹底であり、チーム全員にとっても働きやすさにつながります。

ADHDの部下への仕事の指示方法は?

大きな仕事はタスクに分解して1つずつ渡し、優先順位と締切を明確にします。口頭だけでなく文字(チャット・メモ)でも共有し、中間確認のタイミングをあらかじめ決めておくと、抱え込みと締切遅延を防げます。リマインダーやチェックリストなどの外部ツールの活用も有効です。

ASDの部下とのコミュニケーションのポイントは?

「いい感じに」「なるはやで」といった曖昧な表現を避け、目的・期限・完成基準を具体的に伝えます。予定変更はできるだけ早く理由とともに予告し、重要事項は文書化します。本人の言葉を字義通りに受け取る特性を理解し、誤解を「態度の問題」と混同しないことが大切です。

ミスが多い社員にはどう対応すればよいですか?

叱責の繰り返しではなく、ミスが起きる工程を本人と一緒に特定し、チェックリストやダブルチェックなど仕組みで防ぐ方法に切り替えます。「注意力を上げろ」という精神論は効果がなく、環境調整と手順の構造化が有効です。改善が見られたら具体的に承認することで定着します。

報告・連絡・相談がうまくいかない場合は?

「困ったら相談して」という曖昧なルールを、「毎朝10分の定例確認」「この条件になったら必ず報告」など具体的な仕組みに置き換えます。相談のハードルは本人の意欲ではなく、タイミングと基準の曖昧さにあることが多いためです。心理的安全性のある1on1の場も相談を促進します。

叱っても改善しないのはなぜですか?

本人は「わかっているのにできない」状態であることが多く、意志や反省では特性による困難は変わらないためです。叱責は自信喪失や二次的なメンタルヘルス不調につながるリスクがあります。有効なのは、仕組み(タスク分解・可視化・確認)と伝え方(行動への焦点化・未来志向)の変更です。

管理職・人事

管理職が発達障害について知っておくべきことは?

①ADHD・ASDの基礎特性、②「困った行動」の背景を翻訳する視点、③指示の3点セット(目的・期限・完成基準)などの構造化スキル、④行動に焦点化したフィードバック、⑤合理的配慮の基本と相談窓口、の5点です。本研修のベーシック〜マネージャープログラムでこの全体像を扱います。

注意・指導するときのポイントは?

人前を避け、人格ではなく具体的な行動に焦点を当て、「観察した事実+影響(Iメッセージ)+次にどうするかの相談」の順で伝えます。過去の失敗の蓄積を並べるより、未来の行動設計を一緒に考えるほうが改善意欲が高まることが研究でも示されています。

本人に「発達障害ではないか」と聞いてもよいですか?

診断名を推測して伝えることは避けてください。プライバシーに関わり、信頼関係を大きく損なうリスクがあります。職場ができるのは、業務上の事実を起点に困りごとを聴き、働きやすくなる調整を一緒に考えることです。医療の受診は本人の判断に委ね、産業医等の専門窓口と連携します。

診断書の提出を求めることはできますか?

合理的配慮の検討にあたって必要な範囲で相談することはあり得ますが、一律の提出強制は適切ではありません。障害の開示(カミングアウト)は本人の意思が原則です。開示がない場合でも、業務上の困りごとに応じた環境調整は可能であり、それが本研修の推奨するアプローチです。

周囲の社員にはどう説明すればよいですか?

本人の同意なく診断名を共有してはいけません。説明は「業務の分担・手順をこう変える」という仕組みの言葉で行い、必要な場合も本人と相談して開示範囲を決めます。チーム全体に特性理解の研修を行っておくと、個別説明に頼らずに受け入れ土壌をつくれます。

合理的配慮

合理的配慮とは何ですか?

障害のある人が働くうえでの支障を取り除くために、過重な負担にならない範囲で職場が行う個別の調整です。雇用分野では障害者雇用促進法により事業主の義務とされています。本人との建設的対話を通じて、内容を個別に決めることがポイントです。

ADHDのある社員への合理的配慮の例は?

指示の文書化、業務のタスク分解と優先順位の明確化、中間締切とリマインドの設定、集中しやすい座席や作業時間の確保などです。いずれも高コストな設備ではなく、マネジメントの工夫で実現できるものが中心です。

ASDのある社員への合理的配慮の例は?

曖昧な表現を避けた具体的指示、手順・完成基準・評価基準の文書化、変更の早めの予告、感覚過敏に応じた環境調整(照明・音・座席)、苦手業務の分担調整などです。「予測可能性を高める」ことが多くの配慮に共通する原則です。

合理的配慮と特別扱いの違いは?

合理的配慮は「支障を取り除いて本来の力を発揮できるようにする調整」であり、成果への期待は維持します。基準そのものを下げる特別扱いとは異なります。眼鏡やエレベーターと同じ「アクセスの調整」と考えると、周囲への説明もしやすくなります。

どこまで配慮すべきですか?線引きはありますか?

「過重な負担にならない範囲」が法律上の考え方であり、事業規模・費用・業務への影響などから個別に判断します。重要なのは一方的に決めず、本人との建設的対話で「何に困っていて、どの調整なら双方にとって現実的か」を擦り合わせるプロセスです。研修ではこの対話の進め方を演習で扱います。

コーチングの活用

発達障害のある社員の支援にコーチングは使えますか?

使えます。指示・助言だけでは行動が定着しにくい場面で、本人の自己理解と自己選択を支えるコーチングは有効なアプローチです。国際的にも成人ADHD支援では心理社会的支援を含む多面的アプローチが推奨されており、コーチングはその一翼を担います。医療の代わりではなく、職場での成長支援として位置づけます。

発達障害支援コーチングとは何ですか?

ADHD・ASD・LD・DCDなどの特性理解と、コーチング心理学の対話技術を統合した支援アプローチです。当協会では2日間の「発達障害支援コーチング基本講座」で体系的に学ぶことができ、「認定 発達障害支援コーチ(Basic)」資格に対応しています。社内の支援人材育成にご活用いただけます。

解決志向コーチングとは何ですか?

問題の原因追及ではなく、「すでにうまくいっている例外」や本人のリソースに注目し、そこから解決を組み立てるアプローチです。原因を特定しにくい職場の複合的な課題や、行き詰まった支援ケースを前に進めるのに適しており、発達障害支援とも相性のよい方法です。

ポジティブ心理学コーチングとは何ですか?

強み・ウェルビーイング・レジリエンスなどを扱うポジティブ心理学の知見に基づき、本人の強みの発見と活用を支援するコーチングです。発達障害支援においては「弱みの矯正」から「強みを活かす役割設計」への転換を支える中核的なアプローチになります。

社内にコーチング人材を育てるには何から始めればよいですか?

まず管理職・人事の中核メンバーがコーチング心理学基礎講座で対話の土台を学び、次にフィードバックスキル、発達障害支援コーチングへと階段状に進む方法をおすすめします。公開講座(オンライン)と法人研修を組み合わせ、資格取得(認定 発達障害支援コーチ等)で学びを可視化することもできます。

法人研修について

研修の対象者は誰ですか?

人事・人材開発担当者、管理職・マネージャー、チームリーダー、教育・研修担当者、障害者雇用担当者、D&I推進担当者などを主対象に設計しています。全社員向けの基礎理解研修から、支援担当者向けの専門研修まで、対象に応じて内容を調整します。

オンラインでも実施できますか?

可能です。ZOOMによるオンライン研修に対応しており、全国・多拠点からの同時受講ができます。対面(講師派遣)やハイブリッドでの実施もご相談ください。

自社の課題に合わせたカスタマイズはできますか?

可能です。事前ヒアリングで貴社の課題・対象者を確認し、内容・時間・ケース教材をオーダーメイドで設計します。ご相談からお見積り・プランのご提案までは費用はかかりません。

研修時間・形式はどのくらいですか?

90分〜2時間のベーシック、3時間〜半日のマネージャー研修、1日〜複数回のアドバンス研修を基本形として、ご要望に応じて調整します。単発だけでなく、コーチング心理学・フィードバック・解決志向・ポジティブ心理学の講座と組み合わせた継続プログラムも設計できます。

企業以外(学校・自治体・医療福祉など)でも実施できますか?

実施できます。当協会は教育・医療・産業・公共団体での研修実績があり、学校・大学・福祉施設・自治体などの団体研修にも対応しています。支援対象や現場の文脈に合わせてケース教材を調整しますので、お気軽にご相談ください。

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