「2年目の憂鬱」を乗り越えるために エンゲージメントコーチングで若手社員の離職を防ぐ方法
「2年目の憂鬱」を乗り越えるために
エンゲージメントコーチングで若手社員の離職を防ぐ擦り合わせ型リアリティ・ショックとは/ワーク・エンゲイジメントの3要素/4つの実践アプローチ/具体例
「知っている」だけでなく「できる」に。2年目の若手社員の不安や迷いに気づき、強みと意味を引き出す問いかけで「この職場で成長できる」という実感を支えられる人を育てています。
土台にあるのは人間性のスキル。「甘え」と片づけずに本音を受け止め、小さな成功を具体的に認める。その積み重ねが、若手の安心と前向きな一歩を支えます。
- 2年目の壁のしくみ
- 4つの実践アプローチ
- 具体例3つ
- 今日からできること
- 講座で実践
ひとことで言うと
- 「2年目の憂鬱」とは、入社2年目ごろに、入社前の理想と職場の現実のギャップに直面して意欲が下がる状態のことで、擦り合わせ型リアリティ・ショックとも呼ばれます。
- 原因は本人の「甘え」ではなく、1年目の手厚い支援が2年目に途切れることなど、組織の関わり方にも関係する問題です。
- エンゲージメントコーチングは、強み・価値観・内発的動機を対話で引き出し、仕事への活力・熱意・没頭を育てるアプローチです。
- 先輩との対話、強みの言語化と小さな目標、振り返り(リフレクション)、少し背伸びする経験の4つを継続的な1on1と組み合わせることが大切です。
- 一般社団法人コーチング心理学協会の講座は民間資格ですが、新しい研究や時代のニーズを先取りして独自に研究・実践しています。キャリアコンサルタントや公認心理師などの国家資格と組み合わせると相乗効果(シナジー)が生まれます。
監修:一般社団法人コーチング心理学協会|最終更新日:2026年10月7日
60秒でわかる 「2年目の憂鬱」とエンゲージメントコーチング
| 一言で | 2年目に起きやすい理想と現実のギャップを、強みと意味を引き出す対話で「成長の転機」に変える関わり |
|---|---|
| 起きやすいサイン | 表情が暗くなる、本音を話さなくなる、転職情報を見始める、仕事を「こなす」だけになる |
| 4つのアプローチ | 先輩との対話 → 強みの言語化と小さな目標 → リフレクション → 背伸びする経験と振り返り |
| 向いている人・場面 | 人事担当者・管理職・メンター、2年目向け研修や1on1の設計 |
| 注意点 | 単発の研修で終わらせず、月1回の1on1など継続の仕組みとセットにする。強い不調が見られるときは産業保健スタッフや専門家と連携する |
2年目社員を支える4つのアプローチ
どれも特別な予算がなくても、1on1や小さな場づくりから始められます。
- 先輩との対話で「なりたい未来」を描く社内で活躍する先輩と、問いかけを使った双方向の対話の場をつくり、この職場での将来像を具体的に思い描けるようにします。
- 強みを言葉にして小さな目標を決める自分の上位の強みを確認し、その強みが活きる「今月の小さな目標」を本人が決めます。数週間後に振り返り、できたことを具体的に認めます。
- リフレクションで捉え直す「その経験から気づいたことは?」などの問いで、失敗やギャップを学びとして捉え直します。同期同士のグループで行うと「自分だけではない」という安心も生まれます。
- 少し背伸びする経験と振り返りをつなぐ小さなプロジェクトのリーダーなど、今の力より少し難しい役割を任せ、経験 → 振り返り → 学びの言語化 → 次への応用のサイクルを回します。
- はしごを外さない継続支援月1回の1on1、定期的な同期の振り返り、相談窓口などを、人事と現場が連携して続けます。
*1つだけでなく、組み合わせて続けることで効果が期待しやすくなります。
具体例でわかる 「2年目の憂鬱」とエンゲージメントコーチング
「状況 → 関わり → 変化」の流れで、身近な場面に置きかえてみましょう。
営業職の1on1の場面
- 状況
- 2年目になって「この仕事、誰でもできる気がする」と口数が減ってきた若手社員
- 関わり
- 上司が「最近、少しでも手応えを感じた場面は?」と問いかけ、出てきた工夫を「相手の話をよく覚えている力ですね」と強みとして返す
- 変化
- 若手社員が自分の強みを意識して顧客対応を工夫し始め、1on1で自分から目標を話すようになる
同期の振り返り研修の場面
- 状況
- 「自分だけ成長が遅い」と一人で悩み、上司にも本音を言えない2年目社員たち
- 関わり
- 人事担当者が少人数のグループで、1年間の苦労と学びを順番に語る振り返りの場をつくる
- 変化
- 「みんな同じ壁にぶつかっていた」と安心し、同期同士で相談し合う関係が生まれる
病院・福祉施設の場面
- 状況
- 仕事に慣れた一方で、理想としていた支援ができず意欲が下がっている2年目の職員
- 関わり
- 先輩職員が自分の2年目の壁と乗り越え方を語り、新人の指導補助という少し背伸びした役割を任せる
- 変化
- 後輩に教える中で自分の成長に気づき、「ここで専門性を深めたい」と話すようになる
会話の例
上司最近の仕事で、少しでも「やりがい」を感じた場面はありましたか?
若手社員うーん…先週、お客様に「説明がわかりやすかった」と言われたときですかね。
上司相手に合わせて言葉を選べるのは、あなたの強みですね。その力を今月どこで活かせそうですか?
若手社員新しい資料の説明を、自分から担当してみたいです。
今日からできる3つのステップ
- 次の1on1で「やりがいを感じた場面」を1つ聴く不満や課題だけでなく、手応えのあった経験から話を始めます。
- 出てきた工夫を強みとして言葉にして返す「〜できる力がありますね」と、行動と強みを具体的に結びつけて承認します。
- 2年目社員と先輩が話せる場を1つつくるランチや短い対話会など、小さな場からで十分です。
研究からわかっていること(やさしく言うと)
数字ではなく、効果の大きさの目安を小中高の3段階で示します。
| 取り組み・テーマ | 期待できること | 効果の目安 |
|---|---|---|
| 職場でのコーチング | 目標に向けた行動、仕事への意欲、ウェルビーイング | 中 |
| 強みに注目した関わり | 仕事への熱意、前向きな気持ち | 小〜中 |
| 心理的資本(自己効力感・希望・楽観性・レジリエンス)を育てる取り組み | 仕事のパフォーマンス、ストレスへの対処 | 小〜中 |
| 入社後の継続的なサポート(オンボーディング) | 職場への適応、定着の意向 | 小〜中 |
*研究によって結果に幅があり、人や状況によって変わります。効果を約束するものではありません。
教訓と現場での活かし方
研究では、職場でのコーチングや強みに注目した関わりに小〜中程度のよい変化が見られることが多いと報告されていますが、人や職場の状況によって結果には幅があります。教訓は、若手の離職は「本人の問題」だけでなく、2年目に支援が途切れることとも関係しているということ。現場では、特別なプログラムよりも先に、1on1で「やりがいを感じた場面」を聴き、小さな成功を具体的に認めることから始めましょう。待遇や業務量の問題など、対話だけでは解決しない課題は、人事制度の見直しと並行して進めることが大切です。
「2年目の憂鬱」を乗り越えるために
エンゲージメントコーチングで若手社員の離職を防ぐ方法
はじめに:離職者対策必須「2年目の壁」は、なぜ起きるのか?
「入社したときはあんなに元気だったのに、2年目になってから急に表情が暗くなった」
「特に大きな失敗をしたわけでもないのに、突然退職を申し出てきた」
人事担当者や管理職の方から、こんな声を聞くことはありませんか?
実は、入社2年目の若手社員が陥りやすい心理的な落ち込みには、「擦り合わせ型リアリティ・ショック」という名前がついています。1年目の研修や業務を通じて「会社の現実」が見えてきたとき、入社前に描いていた理想とのギャップに直面し、強いモチベーション低下や不安感を覚える現象です。
この記事では、「2年目の憂鬱」が起きるメカニズムを紐解きながら、コーチング心理学、とりわけエンゲージメントコーチングの考え方を活用して若手社員の離職を防ぐ具体的な方法をご紹介します。人事担当者・管理職・経営者の方にぜひ読んでいただきたい内容です。
「2年目の憂鬱」の正体:擦り合わせ型リアリティ・ショックとは
入社1年目は、多くの企業で手厚い研修や丁寧なOJTが行われます。新入社員はひとまず「守られた環境」の中で業務を覚えていきます。
しかし2年目になると状況が一変します。
研修は終わり、「もう一人前でしょ」という前提で仕事が振られる。一方で本人の中では、「会社の本当の姿」「職場の人間関係の複雑さ」「仕事の単調さ」「成長機会の少なさ」といった現実が鮮明になっています。これが理想と現実の「擦り合わせ(照合)」が起きる瞬間です。
| 【擦り合わせ型リアリティ・ショックの典型的な症状】
・「この会社にいて本当に成長できるのか?」という漠然とした不安 ・先輩社員の働き方を見て「自分はこうなりたくない」と感じる ・仕事のやりがいが感じられず、なんとなく毎日をこなしている ・転職情報を何となく調べ始める ・上司や人事に本音を話せず、内側にモヤモヤを抱え込む |
こうした状態が続くと、「離職するほどでもないけれど、もやもやしている(サイレント・クワイッティング)」状態や、実際の早期離職につながります。
重要なのは、これが本人の「甘え」や「根性不足」ではなく、組織としての支援が不足していることによって生じる構造的な問題だということです。
なぜ「エンゲージメントコーチング」が効くのか?
離職対策として「給与を上げる」「福利厚生を充実させる」といった施策も一定の効果はあります。しかし、2年目の憂鬱の本質的な原因は「お金や待遇」ではなく、「この会社で働き続けることに意味を見出せない」という内面的な状態にあることが多いのです。
ここで力を発揮するのが、エンゲージメントコーチングです。
エンゲージメントコーチングとは
エンゲージメントコーチングとは、ポジティブ心理学の知見をベースに、個人の「強み」「価値観」「内発的動機」を引き出し、仕事への主体的な関わり(エンゲージメント)を高めることを目的としたコーチングアプローチです。
ここでいう「エンゲージメント」とは、単なる「やる気」や「満足度」ではありません。ワーク・エンゲイジメント研究の第一人者であるユトレヒト大学のシャウフェリ教授らが定義した「活力(Vigor)」「熱意(Dedication)」「没頭(Absorption)」の3つが揃った状態を指します。
| 【ワーク・エンゲイジメントの3要素】
① 活力(Vigor):仕事に対して精神的エネルギーと粘り強さがある状態 ② 熱意(Dedication):仕事に誇りとやりがいを感じ、挑戦を楽しんでいる状態 ③ 没頭(Absorption):仕事に集中し、時間が経つのを忘れるほど取り組んでいる状態 |
エンゲージメントコーチングは、この状態を引き出すために、コーチと対話を通じて自己理解を深め、自分なりのキャリア展望を描いていくプロセスを支援します。
コーチング心理学を活用した4つの実践アプローチ
では、具体的にどのような施策を実施すればよいのでしょうか。2年目社員の離職を防ぐための、コーチング心理学に基づく4つのアプローチをご紹介します。
アプローチ① 社内ロールモデルとの対話:「なりたい未来」をリアルに描く
2年目の社員が「この会社にいていいのか」と悩む大きな理由の一つは、「この会社での将来像が想像できない」ことです。
そこで有効なのが、社内で活躍している先輩社員とのリアルな対話の場を設けることです。ただの「先輩社員講演会」ではなく、コーチング的な問いかけを使いながら双方向の対話ができる場をデザインします。
| 【対話の場で活用できるコーチング的な問いの例】
・「今の仕事でいちばん充実感を感じる瞬間はどんなときですか?」 ・「入社2〜3年目のとき、どんな壁にぶつかって、どう乗り越えましたか?」 ・「自分の強みが仕事で活かされていると実感したのはいつですか?」 |
こうした問いを通じて、先輩社員の「人間らしいリアルな姿」が見えてきます。2年目社員は、「自分もこうなりたい」と思えるロールモデルを社内に見つけることで、「この会社で働き続けることへの納得感」が生まれてきます。
コーチング心理学では、他者の成功体験を観察・参照することが自己効力感(Self-efficacy)の向上に直結することが明らかになっています。職場に複数のロールモデルを見つけることは、まさにこの効果を狙った施策です。
アプローチ② 強みの言語化と小さな目標設定:「心理的資本」を育てる
2年目の憂鬱が深刻になる一因は、「自分は何が得意なのか分からない」「何のために働いているのか見えない」という自己不明確感にあります。
エンゲージメントコーチングでは、個人の「強み(Character Strengths)」を診断・言語化するセッションを取り入れます。VIA強み診断(Values in Action)などのツールを活用し、「あなたはどんな価値観で、どんな強みを持っているか」を可視化します。
さらに重要なのは、その強みを「小さな成功体験(スモールステップ)」に紐づけることです。
| 【スモールステップ設定の流れ(1on1 コーチングの例)】
Step 1:心理テストなどで自分の上位強みを3つ特定する Step 2:「その強みが活きる仕事場面」を過去の経験から振り返る Step 3:「強みを活かせる今月の小さな目標」を自分で設定する Step 4:2〜4週間後にレビューし、成功体験を言語化・承認する |
このプロセスを繰り返すことで、コーチング心理学でいう「心理的資本(Psychological Capital)」が高まります。心理的資本とは、自己効力感・希望・楽観性・レジリエンスの4要素からなる内的資源であり、仕事上のパフォーマンスとウェルビーイングに強く影響します。
「自分の強みで、小さくても成功できた」という体験の積み重ねが、2年目の漠然とした不安を払拭し、「この会社で自分は成長できる」という確信につながっていくのです。
アプローチ③ リフレクションセッション:認知の捉え直しでレジリエンスを育む
2年目社員の多くは、「理想と現実のギャップ」に気づいたとき、それを誰かに打ち明けることができず、ひとりで抱え込んでしまいます。「こんなことで悩むのは甘えだ」「上司や先輩に言えない」という空気感が、問題を深刻化させます。
これを防ぐために有効なのが、定期的な「リフレクション(振り返り)セッション」の導入です。
リフレクションセッションでは、単に「どうだったか」を問うのではなく、認知の捉え直し(リフレーミング)のスキルを使います。
| 【リフレーミングを促すコーチング的な問いの例】
・「その経験から、あなたが気づいたことは何ですか?」 ・「もしその出来事を成長の機会として見るとしたら、何が見えてきますか?」 ・「同じ状況にある後輩に、あなたはどんなアドバイスをしますか?」 ・「今感じているモヤモヤは、どんな価値観から来ているのでしょう?」 |
こうした問いかけを通じて、「失敗=終わり」ではなく「失敗=学び」という認知のシフトが起きます。これはコーチング心理学でいう「成長マインドセット(Growth Mindset)」の育成にもつながります。
また、同期同士でリフレクションを行うグループセッションも効果的です。「自分だけが悩んでいたわけではない」という安心感(正常化)が生まれ、組織への帰属意識が高まります。2年目特有の孤独感を集団で解消できる貴重な場となります。
アプローチ④ ストレッチ経験と振り返りの連動:「やりがい」を現場でつくる
コーチングは「対話の場」だけで完結するものではありません。現場での実践と連動させてこそ、本当の効果が発揮されます。
2年目社員が「仕事がつまらない」と感じる背景には、「誰でもできる単純作業しか任されない」「自分が成長しているという感覚がない」という経験の質の問題があります。
そこで重要なのが、「ストレッチ経験」の意図的な設計です。ストレッチ経験とは、「今の実力より少し背伸びをしないと達成できない課題」のこと。心理学者チクセントミハイが提唱する「フロー理論」によれば、人は自分のスキルと課題の難易度が適度にマッチしたとき、最もやりがいと集中を感じます。
| 【ストレッチ経験の設計例】
・「小さなプロジェクトのリーダーを任せる」 ・「顧客との打ち合わせに一人で出席させる」 ・「新入社員のメンター・サポート役を担当させる」 ・「社内改善提案を1件まとめて発表させる」 |
そしてこの経験を、研修でのリフレクションと連動させます。「あのプロジェクトで苦労したこと、学んだことを同期に共有する」という場を設けることで、経験が単なる「出来事」ではなく「自分の成長の証」として定着します。
コーチングの観点からは、「経験→内省→概念化→応用」というコルブの経験学習サイクルを意識的に回すことで、2年目社員の自己成長の実感が格段に高まります。
「はしごを外さない」:2年目を支える継続的なサポート体制の重要性
どれだけ優れたコーチングプログラムを設計しても、それが単発で終わってしまっては効果は限定的です。
入社1年目には手厚い研修を提供する企業が多い一方、2年目になった途端にサポートが途絶える「はしご外し」状態が、若手の離職を加速させる大きな要因となっています。
継続的な支援体制として、以下のような仕組みを人事部と現場が連携して構築することが重要です。
- 月1回の1on1コーチングセッション(上司またはキャリアコーチ)
- 四半期ごとの同期グループリフレクション研修
- 随時利用できる社内外のキャリア相談窓口の整備
- 目標設定・振り返りのためのデジタルツールの活用
- 人事担当者による2年目サーベイ(エンゲージメント測定)の定期実施
特に大切なのは、「人事だけ」「上司だけ」が対応するのではなく、組織全体として2年目社員を支えるカルチャーをつくることです。エンゲージメントコーチングは、一人ひとりのコーチングスキルを高めながら、組織全体のコーチング文化の醸成にもつながります。
経営・人事へのメッセージ:「2年目の投資」が組織の未来を変える
一人の若手社員が離職すると、採用コスト・育成コスト・引き継ぎコストなど、企業が被るロスは年収の1〜2倍以上になるともいわれています。しかし経済的なコスト以上に大切なのは、「一人ひとりが夢を持って入ってきた若者が、折れて去っていく」という事実が組織に与えるダメージです。
エンゲージメントコーチングは、決して複雑で高価なプログラムである必要はありません。大切なのは、「2年目の社員の声に、ちゃんと耳を傾けているか」という姿勢です。
1on1でコーチング的な問いをひとつ使う。先輩社員と2年目社員の対話の場を月1回つくる。それだけでも、「この会社は自分のことを大切にしてくれている」という実感が、若手のエンゲージメントを大きく変えます。
| 【今日から始められる3つの小さなアクション】
① 次の1on1で「今の仕事でやりがいを感じるのはどんな場面?」と聞いてみる ② 2年目社員が憧れを感じる先輩社員との対話の場を設けてみる ③ 2年目向けのリフレクション研修(半日でも可)を企画してみる |
まとめ:「2年目の憂鬱」は、防げる。乗り越えさせられる。
「2年目の憂鬱(擦り合わせ型リアリティ・ショック)」は、決して避けられない宿命ではありません。組織として適切な関わりをすることで、若手社員はこの壁を乗り越え、むしろ大きく成長する転換点にすることができます。
コーチング心理学、なかでもエンゲージメントコーチングの考え方を取り入れることで、以下の変化が期待できます。
- 「この会社にいる意味」をポジティブに描けるようになる
- 自分の強みを活かして仕事に向き合えるようになる
- 失敗やギャップを成長の糧として捉えられるようになる
- 仕事への活力・熱意・没頭が自然と生まれてくる
2年目社員への投資は、会社の10年後への投資です。
「あのとき、ちゃんと向き合ってもらえた」という体験が、若手社員を一生のエンゲージドメンバーへと変えていきます。人事・管理職・経営者の皆さんが、今日の小さな一歩から始めてくださることを、心より願っています。
Q1. 一般社団法人コーチング心理学協会でも対応した講座はありますか?
はい、一般社団法人コーチング心理学協会でも、離職者対策,レジリエンス,エンゲージメント向上に関連する内容を扱う講座が複数提供されています。当協会ではポジティブ心理学・コーチング心理学・認知行動療法などを統合した講座を通じて、エンゲージメント向上に関わるスキルを体系的に学ぶことが可能です。
https://www.coaching-psych.com/event/

参考・関連概念
・擦り合わせ型リアリティ・ショック(Louis, 1980;小川, 2005)
・ワーク・エンゲイジメント(Schaufeli & Bakker, 2003)
・心理的資本(Luthans et al., 2007)
・VIA強み診断(Peterson & Seligman, 2004)
・経験学習サイクル(Kolb, 1984)
・フロー理論(Csikszentmihalyi, 1990)
・成長マインドセット(Dweck, 2006)
講座で学ぶメリット
知るだけでなく、実際に実践できる専門家を育てます。磨くのは、技法の前にある人間性のスキルです。
💬 引き出す問いかけを練習
やりがい・強み・価値観を引き出す質問と承認を、ロールプレイで実際に練習します。
📊 エンゲージメントを見える化
活力・熱意・没頭などの視点で、職場の状態をとらえ、対話につなげる方法を学べます。
🏢 組織のコーチング文化づくり
人事・管理職・先輩社員が同じ考え方で若手を支える仕組みづくりに活かせます。
- 傾聴だけでなく、質問・提案・フィードバック・伝え方まで。ペアワークとロールプレイ中心の実践型で、通信講座ではありません。
- 国際的な機関・研究者と連携し『コーチング心理学ガイドブック』などを監修・監訳してきた知見をもとに、海外の手法をそのまま当てはめず、相手や状況に合わせるアダプティブな視点と、その人の物語を大切にするナラティヴな視点で学びます。
- アダム・グラントの「才能の科学」が示すように、才能は生まれつきだけで決まらず、関わり方と練習で伸びていきます。学びはチームのエンゲージメントづくりにもつながります。
- 落とさない・潰さない方針。再受講制度とフォローアップで、身につくまで学べます。出会いや学び合いといった、お金だけでは得られない価値も大切にしています。
- 民間資格として新しい研究を先取りし、国家資格(キャリアコンサルタント・公認心理師など)と組み合わせることで支援の幅が広がります。
「エンゲージメント」を実践で学べる講座
開催日程・料金・お申し込み方法は、講座・イベント一覧(イベントサイト)や各講座のページで最新の情報をご確認ください。
参加の流れ
- 無料診断で自分に合う講座を知るおすすめ講座診断(無料)で、関心や目的に合う講座を確認します
- イベントサイトで日程を確認して申し込む開催日程・料金・申込方法は講座・イベント一覧と各講座のページが最新です
- 実践型の講座に参加するオンラインでも、ペアワーク・ロールプレイ中心で体験しながら学びます
- 職場や日常で試す次の1on1で2年目の部下や後輩に「最近やりがいを感じた場面は?」と1つ質問し、出てきた工夫を強みとして言葉にして返してみます
- 資格取得・学び直し再受講制度とフォローアップで、「できる」まで続けられます
法人・団体のみなさまへ
管理職研修・1on1研修・チームづくりなど、組織に合わせた研修も行っています。法人・団体研修/研修おすすめ診断(無料)
よくある質問
「2年目の憂鬱」とは何ですか?
なぜ入社2年目に離職が起きやすいのですか?
エンゲージメントコーチングとは何ですか?
給与や待遇を上げるだけでは足りないのですか?
管理職が今日からできることはありますか?
同期同士の振り返り研修にはどんな意味がありますか?
エンゲージメントコーチングはどこで学べますか?
講座の日程はどこで確認できますか?
この分野を講座で学ぶと、何ができるようになりますか?
民間資格でも役に立ちますか?
2年目の壁を、成長の転機に変える対話を
心に聴く、心に響く、心に効く。「エンゲージメント」を「知っている」から「できる」へ。
投稿者プロフィール

-
専門監修:一般社団法人コーチング心理学協会
公式:https://www.coaching-psych.com/
イベント:https://www.coaching-psych.com/event/
対人支援のプロフェッショナルを育む、ウェルビーイング向上を目指す、エビデンス・ナラティヴなど科学的・学術的なアプローチベースの実践機関。
一般社団法人コーチング心理学協会とは、心理学を学術的な基盤に、エビデンス(科学)・ナラティヴ(物語)・アダプティブ(適応)を重視して、コーチングを専門的実践として普及・発展させる日本の専門機関です。『コーチング心理学ガイドブック』(北大路書房、2023年)の監訳に携わり、これまでに1万人以上が講座を受講しています。
【協会概要】
コーチングを単なるスキルやテクニックとしてではなく、心理学という学術的基盤、ナラティヴ(物語)に根差した専門的実践(Professional Practice)として捉え、その普及と発展を目指す専門機関。認知行動療法、解決志向アプローチ、ナラティヴ・セラピー、ポジティブ心理学といった信頼性の高い心理学理論をコーチングに応用し、質の高い対話を通じて人々の成長と問題解決を支援する専門家の育成に注力しています。これまで、1万人以上の方に受講頂いている実績がある。学校法人、企業法人など幅広い層に対してい研修会、ワークショップを実施している。
【ミッションとビジョン】
ミッション: コーチング心理学に基づくエビデンスベース(科学的根拠に基づく)のアプローチを社会に普及させ、対人支援の専門性を高めること。
ビジョン: 一人ひとりが質の高い対話の力を身につけ、個人、組織、そして社会全体のウェルビーイングと成長に貢献できる世界を創造する。
【主な活動内容】
資格認定講座の開催: 専門性と実践力を証明する独自の認定資格講座を体系的に提供。
専門ワークショップの実施: 特定のテーマ(ナラティヴ、認知行動など)を深く掘り下げる、実践的なワークショップを随時開催。
書籍の出版・監修: 『コーチング心理学ハンドブック』など、専門知識を社会に広めるための出版活動。
法人・団体向け研修: 企業や教育機関、医療・福祉施設など、各組織のニーズに合わせた専門的な対話力・コーチング研修を企画・提供。
■ 活動の方針
・「知っている」だけでなく、実際に「できる」専門家を育てます。
・技法の習得にとどまらず、聴く・問う・承認する・伝えるといった人間性のスキルを磨きます。
・参加型・対話型の講座で、自分の考えをアウトプットし、参加者同士で気づきを深めます。
・「落とさない・潰さない」を大切にし、再受講制度やフォローアップで、挫折しない/させない学びを支えます。
・すべての人に、コーチングやカウンセリングのマインドと技術を持ってもらうことを目指しています。
■ ビジョン
一人ひとりが質の高い対話の力を身につけ、個人、組織、そして社会全体のウェルビーイングと成長に貢献できる世界を創造すること。
■ 合言葉
心に聴く、心に響く、心に効く
最新の投稿
press2026年10月10日国際コーチング心理学会(ISCP)が主催する国際会議の2日目 参加報告 2日目
press2026年10月9日第16回 国際コーチング心理学会議(ISCP 2026)ワークショップ紹介
TOPIC2026年10月9日第16回 国際コーチング心理学会議(ISCP 2026)開催・参加報告【1日目】
column32026年10月8日管理職のコーチング研修とは?能力開発・問題解決・組織開発に効く進め方









