職場・コミュニケーションにおける心理的安全性の心理テスト

🧭 チームの心理的安全性尺度
この尺度が測定するもの
この尺度は、チーム内における**「心理的安全性」**のレベルを測定します。心理的安全性とは、チームのメンバーが、 対人関係のリスクを恐れることなく、率直に意見を述べたり、質問をしたり、ミスを報告したり、 新しいアイデアを提案したりできると感じられる環境のことです。
✨ コーチング心理学・ポジティブ心理学の視点
このテストは、すべての回答に対して、あなたのチームの**可能性(ポテンシャル)**に焦点を当て、**行動変容**を促すポジティブなフィードバックと、未来に向けた問いかけを提供します。
回答の指示
以下の各項目について、ご自身の**「職場環境」**に最も当てはまる番号を選択してください。
【評定尺度凡例】
✅ チームの心理的安全性尺度 結果
📊 結果の視覚化
総合得点:点
(~17) 低い
(18-20) 普通
(21-25) 高い
(26-28) かなり高い
(29~)
項目別 強みマップ
※レーダーチャートの得点が高い項目は、チームにおいて特に機能している**「強み」**の部分を示しています。この強みを意識的に活かし、チームの成長エンジンとしてください。
💡 心理的安全性とは何か?(職場における解説)
【組織・職場における心理的安全性の本質】
心理的安全性とは、**「この職場で、私は自分の考えや懸念を率直に述べても、恥をかいたり、罰せられたり、評価を下げられたりしない」**とメンバーが信じられる共通認識のことです。これは、単に「仲良し」であることではなく、**業務上のリスク**(質問、ミス報告、異論)を対人関係上のリスクなしに取れる状態を指します。
【コーチング・コミュニケーションにおける決定的な必要性】
**コーチングの視点:** 安全な環境がなければ、メンバーは**本音で悩みや目標**を語りません。心理的安全性が確保されると、**「真の課題」**が露呈し、リーダーやコーチはメンバーの**行動変容**を促すための的確な問いかけが可能になります。成長への挑戦(ストレッチゴール)も、安全な土台の上でしか成立しません。
**ビジネスコミュニケーション:** 高い安全性は、**情報の流通速度と質**を劇的に向上させます。 * **ミスの早期発見:** 失敗を隠す必要がなくなり、**リスク回避**につながります。 * **建設的な対立:** 異なる意見が恐れられず、**意思決定の質**が向上し、イノベーションが生まれます。 * **積極的な学習:** 「知らない」ことを質問でき、チーム全体の**知識レベル**が底上げされます。 つまり、心理的安全性は、不確実性の高い現代ビジネスにおいて、チームが**速く、賢く、柔軟に学習する**ための「信頼のインフラ」なのです。
🌟 総合分析:あなたのチームの可能性と成長の鍵
🔍 項目別:コーチング視点での特性理解と行動変容の問い
【留意点と活用のヒント】
このテスト結果は、現在のチームの状態を把握するための**一つの鏡**であり、すべてを決定づけるものではありません。 最も大切なのは、結果をチームメンバーと共有し、「どこが強みで、どこから改善を始めるか」を**対話**することです。 結果を参考に、日々の行動をポジティブに振り返ることが、チームの持続的な成長につながります。
📚 引用・研究資料
- Edmondson, A. C. (1999). Psychological safety and learning behavior in work teams. Administrative Science Quarterly, 44(2), 350-383.
- 本尺度は、N=228の標本に基づき、高い信頼性(Cronbachの$\alpha=.81$)が確認されています。統計基準は、平均($M$)=23、標準偏差($SD$)=6に基づき設定されています。
| 段階 | 得点 | 統計的基準 |
|---|---|---|
| かなり高い | 29点以上 | $M + 1SD$ より上 |
| 高い | 26〜28点 | $M + 0.5SD$ $\sim$ $M + 1SD$ |
| 普通 | 21〜25点 | $M \pm 0.5SD$ |
| 低い | 18〜20点 | $M - 1SD$ $\sim$ $M - 0.5SD$ |
| かなり低い | 17点以下 | $M - 1SD$ より下 |
投稿者プロフィール

- 徳吉陽河(とくよしようが)は、コーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士(心理調査)、ポジティブ心理療法士、として教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。教育プログラム、心理尺度開発なども専門としている。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『ナラティヴ・セラピー BOOK』、『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語(ナラティブ)に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」(ワークショップを含む)、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省 航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師など。教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。学校法人・企業法人・医療法人(リハビリ)など、主に管理職に関わる講師を数多く担当。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。
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