心理的安全性リーダーシップ尺度(心理テスト)あなたは職場の心理的安全性を促進できますか?

心理的安全性リーダーシップ自己効力感尺度
この尺度は、あなたが**職場で心理的安全性を築くために、どれだけリーダーシップを発揮できるか**という「自己効力感」を測定します。
💡 ポジティブなフィードバック
このテストは、コーチング心理学・ポジティブ心理学に基づいており、すべての回答に対してポジティブなフィードバックを提供し、あなたの潜在的な強みと成長の可能性に焦点を当てます。
以下の各項目について、**ご自身の職場における支援状況**に基づいて、最も当てはまる番号を選択してください。
評定尺度のご説明:
診断結果:あなたのリーダーシップ・プロファイル
📊 あなたの心理的安全性リーダーシップ自己効力感スコア
総合得点: --点 --
項目別得点バランス(自己効力感プロファイル)
※得点は1(中央)から5(外側)の範囲で表示されます。グラフの形は、あなたのリーダーシップの**特性の偏り**を示します。
📌 心理的安全性の定義とリーダーシップの意義
**心理的安全性 (Psychological Safety)** とは、「**チームが、対人関係においてリスクのある行動をしても、安心できるというチームメンバーにおける共有された意識**」と定義されています。具体的には、無知をさらけ出す質問、ミスや失敗の報告、意見の相違の表明、新しいアイデアの提案など、学習や変革に必要な行動を取っても、罰せられたり、孤立したり、恥をかかされたりしないという確信のことです。
そして、この尺度が測定する**心理的安全性リーダーシップ自己効力感**とは、あなたがチーム内でこの心理的安全性を意図的に**築き、維持、強化できるという自信**です。あなたの行動こそが、チームの文化と学習のスピードを決定づけます。
🔍 この尺度と関連する研究結果(コーチングの視点)
この**PSL-SES(心理的安全性リーダーシップ自己効力感尺度)**を開発した研究では、このリーダーシップスキルが個人のウェルビーイングやチームの活力に深く関わることが示唆されています。統計的な難解な数字を省き、コーチングとリーダーシップの視点でその関連性を解説します。
- **レジリエンス(逆境力)との関係**: あなたの**心理的安全性のリーダーシップスキルが高いほど、困難な状況からの立ち直る力(レジリエンス)も高い**ことが示されました。これは、チームに安心感を与えるリーダーは、自分自身も逆境に強い心の土台を持っていることを示唆しています。
- **ワークエンゲージメント(仕事への熱意・活力)との関係**: この尺度は、**仕事への「熱意」や「没頭」といったポジティブな心理状態(ワークエンゲージメント)と強く関連している**ことが認められました。心理的安全性を築けるリーダーは、メンバーの仕事への活力とモチベーションを自然に高めていると言えます。
- **パーソナリティ(性格特性)との関係**: 特に**「開放性(新規追求)」「誠実性(勤勉さ)」「外向性(社交性)」**といったポジティブな性格特性と関連していました。心理的安全性を築くには、**新しい考えを受け入れる柔軟性**と**行動への積極性**が不可欠であることが示唆されます。
- **ストレスとの関係**: このリーダーシップスキルが**高いほど、ストレスとの間で負の関係がある**ことが示唆されました。つまり、心理的安全性を確保できるリーダーは、チームのストレスを軽減するだけでなく、**自分自身もストレスをコントロールしやすい**傾向があることを示しています。
*関連研究の詳細は、引用文献を参照してください。
🎯 項目別分析:あなたの強みと成長のヒント
あなたの各項目における自己効力感のレベルに基づいた解説です。高い得点項目はあなたの**コアな強み**、低い得点項目は**新しい挑戦の機会**を示しています。
🌟 総合分析:あなたのリーダーシップ・パターン
**【留意点】** このテスト結果は自己理解の一つのツールであり、すべてを決定づけるものではありません。結果を参考に、他者との対話や日々の行動を振り返ることで、あなたのリーダーシップスキルをさらに発展させることが重要です。結果は自己肯定感を高め、成長の方向性を示すための羅針盤として活用してください。
📜 【研究資料】尺度開発と妥当性の根拠
このPSL-SES尺度は、一般社団法人コーチング心理学協会によって、日本の成人社会人を対象に開発・検証されました。以下は、尺度開発のプロセスと妥当性に関する要点です。
- **開発目的**: 日本国内で、チームや組織における心理的安全性のリーダーシップスキル構造を理解し、能力向上に役立てるために構築されました。
- **対象者**: 主に20歳以上の社会人を対象としたWEB調査で、3,681名(男性1,692名、女性1,989名)のデータが分析に使用されました。
- **構造**: 尺度項目は、統計的な分析(探索的・確認的因子分析、平行分析)の結果、**1因子構造(7項目、5件法)**として妥当であることが確認されました。
- **信頼性**: 尺度の内的整合性は、α係数、ω係数、H係数などにより、高い信頼性があることが確認されています。
- **妥当性(関連性)**: 本尺度は、**レジリエンス、ワークエンゲージメント(特に熱意)、主観的幸福感**といったポジティブな概念と正の関係が、また、**ストレス**とは負の関係が認められ、理論的妥当性が確認されています。
📚 引用・参考文献
- Edmondson, A.; Lei, Z. (2014). "Psychological Safety: The History, Renaissance, and Future of an Interpersonal Construct". Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior. 1: 23-43.
- 徳吉 陽河. 心理的安全性リーダーシップスキル自己効力感尺度の開発. (日本心理学会 2020 第84回学術大会(東洋大学)発表).
- 徳吉陽河・森谷満(2015).ブリーフ・レジリエンス尺度日本語版(BRS-J)の開発 日本心理学会第 79 回大会発表論文集,354.
- Shimazu, A., Schaufeli, W. B., Kosugi, S. et al. (2008). Work engagement in Japan: Validation of the Japanese version of Utrecht Work Engagement Scale. Applied Psychology: An International Review, 57, 510-523.
投稿者プロフィール

- 徳吉陽河(とくよしようが)は、コーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士(心理調査)、ポジティブ心理療法士、として教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。教育プログラム、心理尺度開発なども専門としている。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『ナラティヴ・セラピー BOOK』、『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語(ナラティブ)に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」(ワークショップを含む)、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省 航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師など。教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。学校法人・企業法人・医療法人(リハビリ)など、主に管理職に関わる講師を数多く担当。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。
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