ビリーフ精神的ウェルビーイング自己効力感心理テスト(コーチング心理学解説版)

ブリーフ精神的ウェルビーイング自己効力感心理テスト
(コーチング心理学解説編)
このテストは、あなたがご自身の「精神的な豊かさ(ウェルビーイング)」を、どれほど自分の力で実現・維持できると信じているか(=自己効力感)を測定するものです。
このテストは、コーチング心理学・ポジティブ心理学に基づいており、すべての回答に対してポジティブなフィードバックを提供します。
以下の各項目について、ご自身の状態に最も当てはまる番号を選択してください。
評価の基準
精神的ウェルビーイング自己効力感(コーチング心理学解説版)の結果
結果の活用
あなたの総合スコア
項目別バランス
「精神的ウェルビーイング自己効力感」とは?
このテストで測定したのは、「精神的ウェルビーイング(精神的な豊かさ)」を、ご自身の力で達成・維持できるという「自信」や「信念」(=自己効力感)です。
これは、単に「今、幸せだ」と感じる(状態)だけでなく、 「自分は、人生を豊かにし、困難に対処していける力を持っている」 という(ビリーフ=信念)感覚を指します。
この感覚は、仕事のパフォーマンス、ストレスへの対処(レジリエンス)、そしてキャリアの満足度にも深く関わることが知られています。このテストは、その信念の源泉となる6つの側面を可視化しています。
総合的な分析と次へのステップ
各側面の詳細な解説
研究データ(参考)
この尺度は、2987名の社会人を対象とした調査(平均点19点, 標準偏差5点)に基づいて作成されています。以下は、この尺度の品質を示す学術的なデータです。
-
信頼係数 (Alpha) = 0.903
尺度がどれだけ安定して(一貫して)測定できているかを示します。0.9以上は「非常に高い信頼性」があることを意味します。 -
適合度指標 (GFI = 0.97, NFI = 0.976など)
このテストの6つの項目が、全体として「精神的ウェルビーイング自己効力感」という一つの概念をどれだけうまく説明できているか(妥当性)を示します。0.95以上は「非常によく適合している」ことを意味します。 -
RMSEA = 0.092
モデルの当てはまりの「ズレ」を示す指標で、低いほど良いとされます。0.10以下であり、モデルが「許容範囲内」であることを示しています。
要約: これらの統計データは、この簡易版テストが、社会人の「精神的ウェルビーイング自己効力感」を測定するために、信頼でき、かつ妥当な(的確な)尺度であることを学術的に示しています。
テスト結果の取り扱いに関する留意点
このテスト結果は、あなたの自己理解を深めるための一つのツールであり、あなたのすべてを決定づけるものではありません。 結果はあくまで「今、この瞬間」のご自身の信念を反映したものです。結果を参考に、他者との対話や日々の行動を振り返るきっかけとしてご活用ください。
引用・参考文献
- Bandura, A. (1997). Self-efficacy: The exercise of control. W. H. Freeman.
- Ryff, C. D. (1989). Happiness is everything, or is it? Explorations on the meaning of psychological well-being. Journal of Personality and Social Psychology, 57(6), 1069–1081.
投稿者プロフィール

- 徳吉陽河(とくよしようが)は、コーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士(心理調査)、ポジティブ心理療法士、として教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。教育プログラム、心理尺度開発なども専門としている。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『ナラティヴ・セラピー BOOK』、『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語(ナラティブ)に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」(ワークショップを含む)、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省 航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師など。教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。学校法人・企業法人・医療法人(リハビリ)など、主に管理職に関わる講師を数多く担当。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。
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