マインドフルネスコーチングとは?

マインドフルネスコーチングとは? 認知行動療法と認知行動コーチングとの関係

ストレスを手放し、本来の自分を取り戻す最短ルート

 |カテゴリ:マインドフルネス・コーチング・メンタルヘルス

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「毎日忙しくて、なんとなく疲れが取れない

「頭では分かっているのに、気持ちがついてこない

「自分が本当にしたいことが、分からなくなってきた

 

そんなふうに感じたことはありませんか?現代社会に生きる私たちは、情報の洪水・仕事のプレッシャー・人間関係の疲弊の中で、「今ここ」から切り離されてしまいがちです。

そこで今、急速に注目を集めているのが マインドフルネスコーチング です。科学的根拠に裏付けられたマインドフルネスの実践と、個人の目標達成を支えるコーチングを組み合わせた、新しいアプローチです。

この記事では、マインドフルネスコーチングの基本から実践方法、よくある疑問まで、分かりやすく・深く解説します。読み終えるころには「自分にもできそう」という手ごたえを感じてもらえるはずです。

 

1章 そもそも「マインドフルネスコーチング」って何?

1-1 マインドフルネスとコーチングの違いを整理しよう

マインドフルネスコーチングを理解するためには、まず2つの言葉を別々に理解しておく必要があります。

 

マインドフルネスとは

マインドフルネスとは、「今この瞬間の体験に、判断を加えず意図的に注意を向ける心の状態」のことです。仏教の瞑想実践をルーツとしながらも、1970年代にジョン・カバット=ジンが医療の場に応用し、現在ではGoogleAppleなどのIT企業から、米軍・スポーツ界まで幅広く導入されています。
研究などでは,認知行動療法と一つとして研究と実践が行われています。コーチング心理学では,認知行動コーチングの中で実践しています。

 

コーチングとは

コーチングとは、コーチとクライアントの対話を通じて、クライアントが自ら答えを見つけ、行動できるよう支援する手法です。「答えは相手の中にある」という前提に立ち、質問・傾聴・フィードバックを駆使して、潜在能力を引き出します。

 

■ 2つを掛け合わせると?

マインドフルネスコーチングとは、「今ここへの気づき(マインドフルネス)」を土台にしながら、「価値観に寄り添った行動や成長」,「なりたい自分・達成したい目標(コーチング)」に向かって進む、実践的なアプローチです。コーチング心理学は,認知行動コーチングの中で実践が行われています。

 

💡 ポイント:マインドフルネスコーチングの定義

「過去の後悔や未来の不安ではなく、今ここの自分に意識を向けながら、理想の状態・行動・習慣を育てていく、対話ベースの自己成長プロセス」

 

1-2 なぜ今、マインドフルネスコーチングが求められているのか

厚生労働省の調査では、日本人の約6割が何らかのストレスを抱えているとされています。また、慢性的なストレスは脳の前頭前野(判断・意思決定を担う部位)の機能を低下させ、「やる気が出ない」「集中できない」「感情のコントロールが難しい」といった状態を引き起こします。

そんな時代背景の中、マインドフルネスは脳科学・神経科学の観点からも「ストレス軽減」「集中力向上」「感情調整」に有効と証明されており、コーチングと組み合わせることで、単なるリラクゼーションを超えた「行動変容」まで促せる点が評価されています。

 

2章 マインドフルネスコーチングで得られる5つの効果

「なんとなく良さそう」では、継続する動機になりません。ここでは、科学的・実体験的に確認されている効果を5つ紹介します。

 

効果ストレスと不安の軽減

ハーバード大学医学部の研究では、8週間のマインドフルネス瞑想プログラムにより、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌量が有意に減少したと報告されています。マインドフルネスコーチングでは、瞑想の実践に加えて「なぜ自分はストレスを感じているのか」をコーチとの対話で明確にするため、根本的なストレス源への対処も可能になります。

効果自己認識・自己理解の深化

マインドフルネスの実践は、「今の自分の状態(感情・思考・身体感覚)」への気づき力を高めます。コーチングの問いかけはさらに「なぜそう感じるのか」「どんな価値観が自分を動かしているのか」を深掘りし、自己理解が格段に進みます。「自分がどんな人間か分からない」という方に特に効果的です。

効果集中力・パフォーマンスの向上

脳科学の研究では、マインドフルネス瞑想を継続することで、注意を向ける能力(注意制御)が向上し、マルチタスク時の認知負荷が軽減されることが確認されています。コーチングで「何に集中すべきか」を明確にすることと合わさることで、ビジネスパーソンのパフォーマンス向上に直結します。

効果感情調整力・レジリエンスの強化

「感情に飲み込まれる」のではなく「感情を観察できる」ようになることが、マインドフルネスの核心的な成果のひとつです。怒り・悲しみ・焦りといった感情が湧いても、一歩引いて「ああ、今私は怒っているな」と気づける余裕が生まれます。コーチングで行動プランを立てておくことで、困難な状況でも立ち直る力(レジリエンス)が育ちます。

効果目標達成率・行動変容の促進

従来のコーチングだけでは「頭では分かっているが行動できない」という壁にぶつかることがあります。マインドフルネスで「今の自分の状態」を整えてからコーチングに臨むことで、より現実的で心から納得できる目標設定が可能になり、行動の継続率が高まります。

 

3章 マインドフルネスコーチングのセッションの流れ

「実際のセッションってどんな感じ?」という疑問に答えます。提供者によって異なりますが、一般的な流れは以下のとおりです。

 

STEP 1 チェックイン(510分)

セッション冒頭に短い呼吸法や身体スキャンを行い、「今ここ」に意識を向けます。「今日の体の状態は?」「今、どんな気分で来ましたか?」といった問いかけで、自分の現在地を確認します。

STEP 2 テーマ設定(510分)

「今日のセッションで扱いたいテーマは何ですか?」という問いから始まります。仕事の課題、人間関係、習慣の変容、将来のビジョンなど、クライアントが自由に設定します。

STEP 3 探索・深掘り(2030分)

コーチの問いかけと傾聴で、テーマを多角的に探索します。「そのとき、体のどこかで何を感じていますか?」「その感情の奥にある、あなたにとって大切なものは何でしょう?」などのマインドフルネス的な問いが特徴です。

STEP 4 行動設定(10分)

気づきを行動に落とし込みます。「次のセッションまでの間に、何をやってみますか?」という問いで、小さくても確実な一歩を決めます。

STEP 5 チェックアウト(5分)

セッション全体を振り返り、感じたことや気づきを共有します。再び短い呼吸や感謝の実践で締めくくることもあります。

 

📝 セッション頻度の目安

初めてのクライアントは月24回(隔週〜週1)が推奨されます。1セッション4560分程度が標準的で、3ヶ月〜半年の継続で大きな変化を実感できるケースが多いです。

 

4章 自分でできる!マインドフルネスコーチング実践法

プロのコーチと取り組むことが理想ですが、日常の中で自分なりに実践することも可能です。以下の3つのステップを試してみてください。

 

実践毎朝3分の「チェックイン瞑想」

起き上がる前、目を閉じたまま3分間、次の3つに意識を向けます。

  • 身体の感覚(重さ・温度・緊張はどこにある?)
  • 感情(今の気分に名前をつけるとしたら?)
  • 今日の意図(今日、自分にとって大切にしたいことは何か?)

「正しくやらなければ」という気持ちは手放して、ただ観察するだけでOKです。

実践1回の「セルフコーチング日記」

週に一度、次の4つの問いに510分で書き出してみましょう。

  • 今週、最も印象に残った出来事は?
  • その時、自分はどんな感情・身体感覚を覚えた?
  • その経験から気づいたことは何か?
  • 来週、一つだけやってみたいことは?

書くことで「気づき」が言語化され、コーチングの問いに近い内省プロセスが生まれます。

実践STOP法」で感情に振り回されない

ストレスを感じた瞬間に、4ステップを実践します。

  • SStop):動作を止める
  • TTake a breath):深呼吸を一回する
  • OObserve):今の感情・思考・身体感覚を観察する
  • PProceed):意図をもって次の行動を選ぶ

最初は1日に1回でも意識するだけで、感情への対応が変わり始めます。

 

5章 こんな方に特におすすめ!マインドフルネスコーチング対象者

マインドフルネスコーチングは、「誰でも受けられる」ものですが、特に以下のような方に大きな効果を発揮します。

 

  • 仕事のストレスや燃え尽き感(バーンアウト)に悩んでいるビジネスパーソン
  • 自分が本当にやりたいことが分からなくなっているキャリアの転換期にある方
  • 感情のコントロールが難しく、人間関係で苦労している方
  • 目標を設定しても、行動が続かないと感じている方
  • 瞑想や自己啓発を試したことがあるが、変化を感じられなかった方
  • 管理職・リーダーとして、自分のあり方を見直したい方
  • 育児・介護などのケアラーで、自分の時間を持てず疲弊している方

 

逆に、現在精神科・心療内科での治療中の方は、主治医と相談の上で取り組まれることをお勧めします(マインドフルネスコーチングは医療行為ではありません)。

 

6章 よくある疑問にお答えします(Q&A

 

Q1. 瞑想経験がゼロでも大丈夫ですか?

A. まったく問題ありません。むしろ、先入観のない方のほうがスムーズに習得できるケースが多いです。セッション内で必要な練習は全てガイドされます。

 

Q2. オンラインでも受けられますか?

A. はい、ZoomGoogle Meetなどを使ったオンラインセッションが主流になっています。対面と遜色ない効果が報告されており、地方在住の方や忙しいビジネスパーソンにも利用しやすい環境が整っています。

 

Q3. コーチングとカウンセリング・心理療法の違いは?

A. カウンセリング・心理療法は「過去の傷や症状の回復」を目的とした医療・臨床的アプローチです。一方、コーチングは「現在から未来に向けた成長・目標達成」を目的とした教育的アプローチです。両方の要素を持つものもありますが、明確に混同しないようにしましょう。

 

Q4. 費用はどれくらいかかりますか?

A. コーチの経験・資格・プログラム内容によって大きく異なります。1セッションあたり5,000円〜30,000円程度が一般的です。パッケージ(3ヶ月・12回など)で提供されることが多く、トータル15万円〜60万円程度の幅があります。無料体験セッションを設けているコーチも多いので、まずは試してみることをおすすめします。

 

Q5. 成果が出るまでどれくらいかかりますか?

A. 方法によって異なりますが,呼吸瞑想であれば,比較的短時間に効果を感じられる人もいます。具体的なマインドフルネスコーチングでは,個人差がありますが、多くのクライアントは24回のセッション後に「何かが変わり始めている」という実感を報告しています。習慣の定着や価値観レベルの変容には、36ヶ月の継続が推奨されます。

 

7章 信頼できるマインドフルネスコーチの選び方

「誰でもコーチを名乗れる」時代だからこそ、選ぶ際のポイントを押さえておきましょう。

 

  • エビデンスを重視しているか? 科学的でない手法を活用している場合は認定資格をもっていても再現性がありません。
  • 検証できるか? 科学的な手法を活用している場合は,検証ができます。検証できるように対応されているかが大切。
  • マインドフルネスとしてのトレーニングの経験が豊富か?
  • 守秘義務・倫理規定が明示されているか
  • マインドフルネスの禁忌やデメリットをちゃんと紹介しているか?
  • クライアントの声・実績が透明性をもって公開されているか
  • 自分との相性(話しやすさ・価値観の近さ)は良いか
  • 心理的安全性を大切にしているか?

 

まとめ:マインドフルネスコーチングで「今ここ」から変わり始める

この記事でお伝えしたことを振り返りましょう。

 

  • マインドフルネスコーチングは、「今この瞬間への気づき」と「目標達成への対話」を融合した最新アプローチ
  • ストレス軽減・自己理解・集中力向上・感情調整・行動変容など、多面的な効果が科学的に証明されている
  • セッションは「チェックインテーマ設定探索行動設定チェックアウト」という自然な流れで進む
  • 自分でも毎朝の瞑想・週次日記・STOP法などで日常に取り入れられる
  • コーチを選ぶ際は、資格・実績・相性の3つを総合的に見ることが大切

 

「変わりたい」「もっと自分らしく生きたい」という気持ちは、すでに変化の始まりです。

マインドフルネスコーチングは、変化を外から押しつけるのではなく、あなたの内側から答えを引き出す旅です。

 

まずは今日、1分間だけ目を閉じて、自分の呼吸に意識を向けてみてください。

その小さな一歩が、あなたの人生を大きく動かす出発点になるかもしれません。

 

 

🎯 次のステップ

・無料体験セッションへの申し込みを検討してみましょう ・本記事内の「実践」を今日から試してみましょう ・関連記事「マインドフルネス瞑想の始め方」「コーチングとメンタリングの違い」もぜひご覧ください

 

 

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投稿者プロフィール

徳吉陽河
徳吉陽河
徳吉陽河(とくよしようが)は、コーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士(心理調査)、ポジティブ心理療法士、として教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。教育プログラム、心理尺度開発なども専門としている。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『ナラティヴ・セラピー BOOK』、『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語(ナラティブ)に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」(ワークショップを含む)、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省 航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師など。教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。学校法人・企業法人・医療法人(リハビリ)など、主に管理職に関わる講師を数多く担当。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。

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