エンゲージメントとは? コーチング心理学 用語集

f679e7f887aba768db7377830aaa2373 3

entry 4

オックスフォード大学の辞書では、エンゲージメントの意味は、before marriage つまり、誰かと結婚する合意。2人が婚約する期間。とされています。つまり、人間関係や協働体に関わる意味があります。

ビジネス・職場における「Engagement(エンゲージメント)」という言葉は、近年ビジネスや学術分野で広く使われるようになりましたが、その語源や使われ始めた時期にはいくつかの説があります。「employee engagement(従業員エンゲージメント)」という用語は、ストレングスファインダーなどで有名な調査会社、1990年代にGallup社によって初めて使われた可能性が高いとされています。

Designer 18

語源と歴史的背景

  • 「Engagement」という概念は、もともと個人や集団が意味や価値観の不確実性に直面しながらも、積極的に関与し、安定した社会的構造を作ろうとする行動を指します。これは近代以降、個人が固定的な秩序や価値観から解放された時代背景と関係しています(Koprivica, 2020)。
  • ビジネス分野では、「employee engagement」や「work engagement」という言葉が1990年代に登場し、従業員と仕事や組織との関係性を表す用語として広まりました(Schaufeli & Bakker, 2010)。

用語の使われ方と意味

  • 「employee engagement」と「work engagement」はしばしば同義で使われますが、エンプロイー・エンゲージメントは組織全体との関係ワークエンゲージメントは仕事そのものとの関係に焦点を当てています(Schaufeli & Bakker, 2010)。
  • エンゲージメントは、心理的状態、行動、特性(trait)など、さまざまな側面で定義されており、学術的にも実務的にもその意味は多様です(Macey & Schneider, 2008)。

現代的な意義

  • 現代社会では、個人や集団が不確実な状況の中で積極的に関与し、意味や安定を求めて行動することが「エンゲージメント」として捉えられています(Koprivica, 2020)。

用語のまとめ・整理

「Engagement」という言葉は、1990年代のビジネス分野での使用が起源とされ、個人や集団が積極的に関与する姿勢や状態を表す概念として発展してきました。現在では、仕事や組織との関係性を示す重要な用語となっています。

 

References

Schaufeli, W., & Bakker, A. (2010). Defining and measuring work engagement : Bringing clarity to the concept. **, 10-24. https://doi.org/10.4324/9780203853047-6

Macey, W., & Schneider, B. (2008). The Meaning of Employee Engagement. Industrial and Organizational Psychology, 1, 3 – 30. https://doi.org/10.1111/j.1754-9434.2007.0002.x

Koprivica, D. (2020). The concept of engagement. Filozofija i drustvohttps://doi.org/10.2298/fid2002177k

コンテンツ一覧

投稿者プロフィール

徳吉陽河
徳吉陽河
徳吉陽河(とくよしようが)は、コーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士(心理調査)、ポジティブ心理療法士、として教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。教育プログラム、心理尺度開発なども専門としている。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『ナラティヴ・セラピー BOOK』、『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語(ナラティブ)に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」(ワークショップを含む)、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省 航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師など。教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。学校法人・企業法人・医療法人(リハビリ)など、主に管理職に関わる講師を数多く担当。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。

こんな講座があります

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です