コーチングの基本ガイド コーチングの資格取得の参考に 実際にやってみよう
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コーチングの基本ガイド コーチングの資格取得の基本的な知識
基本から実践までの総合ガイド
このページは、コーチングの基礎から実践、スキルアップ方法やビジネス活用法まで、日本語で分かりやすくまとめた総合ガイドです。
確かなの人間力、対話力と技術・知識を高めよう。「コーチング心理学協会」では、コーチング心理学の複数の講座を受講することで、心理学、人間科学、脳科学、AIの活用などを学べ、より多くの洞察に導く、より専門性の高いプロフェッショナルを目指せます。また、講座途中からでもセット割の移行が可能ですので、お気軽にご相談ください。当協会の資格は更新制ではないため、ステップアップがしやすく、わかりやすく、実践的・体験的なワークショップによってアウトプット力や対話力・質問力を高めることができます。
*これまでのコーチングには満足できない方、より発展的に支援できるようにされたいコーチの方にもおすすめです。
コーチングとは
コーチングとは、相手の自己発見や自発的な行動を引き出すためのコミュニケーション・アプローチです。
スポーツの指導法をルーツに持ちつつ、今日ではビジネスや教育、医療現場など広範な分野で活用されています。
教える(ティーチング)とは異なり、問うことを通して本人の可能性や課題解決力を伸ばす手法です。
「Coach」はもともと馬車を意味し、“目的地に送り届ける”という語源から転じて、目標達成まで伴走するイメージで使われます。
目的とメリット
- 人材開発: 自分で考え、自発的に行動できる人材を増やし、リーダーシップや主体性を高めます。
- チーム活性化: 信頼関係の強化や、組織の柔軟な問題解決・成長に寄与します。
- エンゲージメント向上: 相手の価値観や目標を深く理解することで、本人のモチベーションや満足度の向上が期待できます。
自律型人材育成
信頼関係・連携強化
パフォーマンス最大化
基本技法と重要スキル
傾聴力
単なる「聞く」ではなく、相手の話の背後にある意図や感情までを丁寧に受け取る力。相槌、表情、姿勢も大切です。
質問力
相手自身の内省を促す「気づき」を引き出す質問を設計します。オープンクエスチョン(自由に答えられる質問)を活用し、具体的思考や多面的な捉え方を助けます。
| 質問例 | 目的 |
|---|---|
| 今、何に悩んでいますか? | 現状の明確化 |
| もし制限がなかったら、どうしたいですか? | 視点の転換 |
| どんな方法が他に考えられますか? | 選択肢の拡大 |
承認・フィードバック
結果ではなく、本人の努力や挑戦そのものを認めて言葉にする力。成長や変化を「すぐ」「具体的に」伝えることで、相手の自己効力感が高まります。
コーチングの進め方
- ラポール構築:信頼・安心の関係づくり
- 目標設定:具体的なゴールやビジョンを明確にする
- 現状把握:今置かれている状況や課題を客観的に洗い出す
- 行動計画立案:達成に向けたステップや実行策を整理
- フォローアップ:進捗や気づきの確認、計画の見直し
ビジネスシーンでの活用例
マネジメントコーチング
管理職が部下の自主性や成長意欲を引き出すアプローチ。指示型からサポート型のリーダーシップへの転換。
キャリアコーチング
従業員の目標や価値観に寄り添いながら、理想のキャリア形成・配置やスキル開発を支援。
チームコーチング
チームでの協働やコミュニケーション力改善、課題解決力を高めるサポート。
実践Tip:
1on1ミーティングや定期面談の場でコーチングを取り入れると、日常業務と成長が両立しやすくなります。
実践・トレーニング方法
- セルフコーチング:自分で自分に問いを立て、目標や打開策を見つけ出す練習。日記やふり返りを活用。
- ピアコーチング:同僚や仲間同士でコーチ役とクライアント役を交互に体験し、互いの気づきを深める。
- ロールプレイ:実際のケースを想定して、コーチングスキルを模擬的にトレーニング。第三者のフィードバックをもらうと理解がさらに深まります。
- スーパービジョン:プロコーチ等の指導者から直接アドバイスやフィードバックを受け、課題をブラッシュアップ。
小さな実践でも、継続とふり返りを重ねることで、コーチング力は着実に伸びていきます。
発展的技法と最新動向
- 解決志向型アプローチ:
過去の要因探しより「これからどう解決・行動していくか」にフォーカスします。 - ナラティブコーチング:
相手の人生や経験を「物語」として受け取り、新たな視点やセルフイメージの気づきをサポート。 - AIコーチング:
テクノロジーの進化で、AIによるデータ分析やフィードバックを活用したコーチングも徐々に普及しています(例:自己分析、対話型支援など)。 - クロスカルチャー・コーチング:
グローバル化に伴い、異文化背景に配慮した双方向のコーチングも重要性アップ。
課題と注意点
- 短期的な成果志向には不向き:コーチングは「育成」を重視するため、即効性を期待しすぎるとミスマッチ。
- 相互信頼が不可欠:信頼関係が築けていない・上司部下で遠慮がある場合、十分な効果が出づらい。
- ティーチング・カウンセリングとの違い:状況によっては「教える(ティーチング)」や「心理的サポート(カウンセリング)」との使い分けが重要です。
今後の展望
コーチングは今後さらに、DX(デジタル変革)や多様性社会、ウェルビーイング(心身の充実)を支える基盤技術になると期待されています。
人とAI/ITのベストミックス、リモート時代の1on1技法、ウェルビーイング経営と組み合わせる動きが今後加速していくでしょう。
投稿者プロフィール

- 徳吉陽河(とくよしようが)は、コーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士(心理調査)、ポジティブ心理療法士、として教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。教育プログラム、心理尺度開発なども専門としている。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『ナラティヴ・セラピー BOOK』、『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語(ナラティブ)に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」(ワークショップを含む)、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省 航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師など。教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。学校法人・企業法人・医療法人(リハビリ)など、主に管理職に関わる講師を数多く担当。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。
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