ストレスマネジメントにコーチング心理学が効果的な理由
ストレスマネジメントに
コーチング心理学が効果的な理由ストレスマネジメントとは/効果的な5つの理由/毎日5分のセルフコーチング/具体例
「知っている」だけでなく「できる」に。ストレスを感じている人と一緒に、うまくいっていることや強みを見つけ、小さな次の一歩を決める対話が実際にできる人を育てています。
土台にあるのは人間性のスキル。相手のしんどさをまず受け止める傾聴に、気持ちを言葉にする手伝い・承認・やさしい問いかけを重ねて、「自分で対処できる」感覚を支えます。
- 5つの理由がわかる
- 毎日5分の実践法
- 具体例3つ
- 受診の目安もわかる
- 講座で実践
ひとことで言うと
- ストレスマネジメントとは、ストレスをゼロにすることではなく、ストレス反応に気づき、考え方・行動・気持ちに働きかけて上手に対処する力を育てることです。
- コーチング心理学は、解決志向・認知行動・ポジティブ心理学などの心理学にもとづき、「原因探し」より「どうすれば前に進めるか」に目を向けます。
- 効果的な理由は、①解決志向 ②自己効力感 ③気持ちの言語化 ④価値観の明確化 ⑤強みの活用の5つ。自分に合った対処法を自分で選べるようになります。
- コーチング心理学は予防と成長のための関わりです。眠れない・食べられないなどの不調が続くときは、まず医療機関に相談しましょう。
- 一般社団法人コーチング心理学協会の講座は民間資格ですが、新しい研究や時代のニーズを先取りして独自に研究・実践しています。キャリアコンサルタントや公認心理師などの国家資格と組み合わせると相乗効果(シナジー)が生まれます。
監修:一般社団法人コーチング心理学協会|最終更新日:2026年10月7日
60秒でわかる コーチング心理学によるストレスマネジメント
| 一言で | ストレスと「うまくつき合う力」を、心理学にもとづく対話とセルフコーチングで育てる方法 |
|---|---|
| 特徴 | 原因探しより解決志向。できていること・強み・大切にしている価値観に目を向ける |
| 方法・ステップ | 気持ちに気づく → 言葉にする → うまくいっていることを探す → 小さな一歩を決める → 振り返る |
| 向いている人・場面 | 仕事のプレッシャー、人間関係の悩み、将来への不安を感じている人。管理職・教員・医療福祉職のセルフケアにも |
| 注意点 | 治療の代わりではない。症状が強いときは医療機関を優先し、コーチングは回復後の支えとして組み合わせる |
コーチング心理学がストレスに効く5つの理由
どれか1つからでも始められます。自分に合いそうなものを選んでみましょう。
「なぜダメなのか」より「うまくいったときは何が違ったか」を問い、前に進むエネルギーを生みます。
小さな成功を積み重ねて、自己効力感(自分にはできるという感覚)を高めます。
モヤモヤを言葉にすると、気持ちに飲み込まれず、少し離れて眺められるようになります。
「何のためにがんばっているのか」がわかると、負担が「意味のある負荷」に変わりやすくなります。
相談するのが得意、じっくり考えるのが得意など、自分の強みに合った対処法を選びます。
*一人で抱え込まず、必要なときは身近な人や専門家の力も借りましょう。
具体例でわかる コーチング心理学によるストレスマネジメント
「状況 → 関わり → 変化」の流れで、身近な場面に置きかえてみましょう。
職場の場面
- 状況
- ミスが続き「自分はダメだ」と落ち込んでいる若手社員
- 関わり
- 上司が1on1で「先週うまく進んだ仕事は、どんなところが違った?」と問いかけ、できていた工夫を一緒に言葉にする
- 変化
- 若手社員が「確認の時間を先に取るとうまくいく」と気づき、自分で対策を決めて落ち着いて仕事に向かえるようになる
学校の場面
- 状況
- 行事の準備と授業が重なり、疲れがたまっている先生
- 関わり
- 同僚の先生が「今いちばん大切にしたいことは?」と価値観を確かめ、手放せることを一緒に整理する
- 変化
- 先生が「子どもと向き合う時間を守りたい」と優先順位をはっきりさせ、準備の一部を分担して負担が軽くなる
医療・福祉の場面
- 状況
- 忙しさで気持ちに余裕がなくなっている看護職
- 関わり
- 勤務後の3分間で「今日できたこと」と「今の気持ち」を書き出すセルフコーチングを取り入れる
- 変化
- 小さなできたことに目が向くようになり、つらい日も「明日はこれを試そう」と気持ちを切り替えやすくなる
会話の例
相談者最近ミスが続いて、何をやってもうまくいかない気がします……。
コーチそれはしんどいですね。その中で、少しでもうまく進んだ仕事はありましたか?
相談者そういえば、朝いちばんに予定を確認した日は落ち着いてできました。
コーチ先に確認する工夫が効いていたんですね。明日も同じことを試すとしたら、どの時間にやりますか?
今日からできる3つのステップ
- 寝る前に「今日うまくいったこと」を1つ書くどんなに小さなことでもOK。自己効力感の土台になります。
- モヤモヤを「出来事→気持ち→大切にしたいこと」の順に書く気持ちを言葉にすると、ストレスの正体が見えやすくなります。
- 「この状況で自分の強みをどう使えるか」を問いかける自分に合った対処法を、自分で選べるようになります。
研究からわかっていること(やさしく言うと)
数字ではなく、効果の大きさの目安を小中高の3段階で示します。
| 取り組み・テーマ | 期待できること | 効果の目安 |
|---|---|---|
| 認知行動の考え方を取り入れたコーチング | 感じるストレスの軽減、出来事の受け取り方の変化 | 中 |
| 職場・医療職などへのコーチング | 疲れ切った感じ(バーンアウト)の軽減、ウェルビーイングの向上 | 小〜中 |
| オンラインやアプリを使ったストレス対処の支援 | ストレスの軽減、気持ちの整え方の上達 | 小〜中 |
| 強みや自己効力感に注目した関わり | 前向きな気持ち、行動を続ける力 | 小〜中 |
*研究によって結果に幅があり、人や状況によって変わります。効果を約束するものではありません。
教訓と現場での活かし方
研究では、コーチング心理学にもとづくストレス対処の支援に、小〜中程度のよい変化が見られることが多いと報告されています。ただし、長い期間にわたる効果や、体のストレス反応への影響はまだ十分にわかっていません。また、一人で取り組むセルフガイド型は、対話のある支援より変化が小さめになりやすい傾向があります。教訓は「一度で劇的に変える」より「小さな実践を続ける」こと。現場では、セルフコーチングを毎日の習慣にしつつ、1on1や面談など人との対話を組み合わせ、不調が続くときは早めに医療機関へつなぐことが大切です。
ストレスマネジメントにコーチング心理学が効果的な理由
〜ストレス対処と成長のために〜


| 「なんだか毎日がしんどい」「ストレスを感じていても、どう対処すればいいかわからない」——そんなふうに感じていませんか? ストレスは誰もが抱えるものですが、その向き合い方しだいで、心の消耗具合は大きく変わります。近年、注目を集めているのが「コーチング心理学」というアプローチです。単なるポジティブ思考や気合いではなく、科学的な心理学の知見をベースにしながら、自分自身の力を引き出してストレスに対処していく方法です。 この記事では、コーチング心理学がなぜストレスマネジメントに効果的なのか、具体的な理由とその活用法をわかりやすく解説します。 |
📋 この記事でわかること(目次)
- ストレスマネジメントとは何か
- コーチング心理学とは何か
- コーチング心理学がストレスに効果的な5つの理由
- 日常でできるコーチング心理学の実践法
- よくある質問と注意点
1|ストレスマネジメントとは何か
ストレスマネジメントとは、ストレスをゼロにすることではありません。ストレスをなくそうとするのは、むしろ非現実的です。重要なのは「ストレスとうまくつき合う力」を育てること。
WHO(世界保健機関)によると、ストレスは「外部からの要求と、それに対処するための個人の能力のバランスが崩れたときに生じる状態」とされています。つまり、問題は「ストレスがあること」ではなく、「対処できないと感じること」にあります。
| 💡 ポイント:ストレスマネジメントとは、「ストレス反応に気づき、自分の認知・行動・感情に働きかけて、健全に対処する力」を身につけることです。 |
現代では、職場のプレッシャー、人間関係のトラブル、将来への不安など、さまざまなストレス要因が複雑に絡み合っています。だからこそ、「その場しのぎの気分転換」ではなく、根本的な対処力を育てるアプローチが求められています。
2|コーチング心理学とは何か ストレスマネジメントと関係する理由
コーチング心理学(Coaching Psychology)は、ポジティブ心理学・認知行動療法・解決志向アプローチなどの科学的な心理学理論を土台にした、専門的なコーチングの一形態です。
従来のコーチングは「目標達成のサポート」に焦点を当てたものでしたが、コーチング心理学はそこに「人間の心理・ウェルビーイング(幸福感)・レジリエンス(回復力)」という視点を加えています。
コーチング心理学がストレスマネジメントに関わる背景には、コーチング心理学の第一人者であり、ストレスマネジメント研究でも知られる Stephen Palmer 教授の理論や実践があります。
Stephen Palmer 教授は,英国にてストレスマネジメントセンターの設立にも関わり,ストレスマネジメント・リラクゼーションの専門家でもあられます。
そのため,コーチング心理学では,ストレスマネジメントを活用しているケースがあります。
コーチング心理学の特徴
- クライアントの「強み(ストレングス)」に着目する
- 過去の問題ではなく、「未来の可能性」に焦点を当てる
- 自己効力感(自分にはできるという感覚)を高める
- 「気づき」「選択」「行動」のサイクルを回す
- 心理学的エビデンスに基づいた手法を使う
- ストレスマネジメントが活用されている。
コーチング心理学は、成長や能力開発の視点が重要視されています。セルフコーチングとして日常生活に取り入れることも可能です。
3|コーチング心理学がストレスマネジメントに効果的な5つの理由
① 「原因探し」より「解決志向」でストレスを軽減できる
ストレスを感じたとき、多くの人は「なぜこうなったのか」「誰が悪いのか」という原因探しに時間とエネルギーを使いがちです。しかし、原因を掘り下げるほど、気持ちは重くなることも少なくありません。
コーチング心理学では「解決志向アプローチ(SFA:Solution-Focused Approach)」を重視します。「問題がない時はどんな状態か?」「小さくてもうまくいっていることは何か?」を問うことで、前進するエネルギーを生み出します。
| 🔍 実践例:仕事でミスが続いてストレスを感じているとき、「なぜ自分はダメなんだろう」と考える代わりに、「先週うまくいった仕事はどんな状況だったか?」と問い直す。この小さな視点の転換が、自己批判のスパイラルから抜け出すカギになります。 |
② 自己効力感を高め、「対処できる」という感覚を育てる
ストレスの根本にあるのは、「自分にはこの状況を乗り越えられない」という無力感です。心理学者アルバート・バンデューラが提唱した「自己効力感(Self-Efficacy)」は、「自分はこの課題をやり遂げられる」という信念のこと。
コーチング心理学では、小さな成功体験を積み重ねることで自己効力感を高める技法を用います。「100点でなくてもいい、60点の成功でも意味がある」というマインドセットの変容が、ストレス耐性を根本から強化します。
③ 「感情の言語化」でストレスを客観視できる
ストレスは、見えない「モヤモヤ」として心に溜まります。それを言葉にするだけで、脳の扁桃体の活動が和らぐことが神経科学的研究でも示されています(感情ラベリング効果)。
コーチングセッションや日記(ジャーナリング)を通じて自分の感情を言語化する習慣は、感情に飲み込まれず「観察する自分」を育てます。これは、マインドフルネスとも深く関連するアプローチです。
| 🧠 科学的根拠:カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究では、感情を言葉にすること(感情ラベリング)が扁桃体の過活動を抑制し、感情的な苦痛を和らげる効果があることが示されています。(Lieberman et al., 2007) |
④ 価値観の明確化で「何のためにがんばるか」がわかる
「なんのために毎日これだけ頑張っているんだろう…」という虚無感は、深刻なストレスの一因です。コーチング心理学では、自分の「コアバリュー(核となる価値観)」を明確にするワークを行います。
「自分は何を大切にしているのか」「何のために働いているのか」が明確になると、目の前のストレスが「意味ある負荷」に変わります。これは、ビクトール・フランクルの「意味への意志」とも通じる考え方です。
⑤ 「強み(ストレングス)」を活かしたストレス対処ができる
ポジティブ心理学の創始者マーティン・セリグマンは、「弱みの克服」より「強みの活用」のほうが人間の幸福感とパフォーマンスを高めると主張しました。
コーチング心理学では、VIA強み診断などのツールを用いて自分の強みを可視化し、「自分らしいストレス対処法」を構築します。同じストレス場面でも、「誰かに相談するのが得意な人」と「じっくり考えるのが得意な人」では、最適な対処法が異なります。
| ✨ 強みを知ることは、「自分に合ったストレス対処のレパートリー」を増やすことです。汎用的な対処法より、自分の強みに合った方法のほうが継続しやすく、効果も高くなります。 |
4|日常でできるコーチング心理学の実践法
コーチング心理学の考え方は、専門家のサポートなしでも日常に取り入れることができます。以下の実践法を、できるものから試してみてください。
① セルフコーチング・クエスチョン(毎日5分)
朝や夜の5分間、以下の質問を自分に問いかけてみましょう。
- 「今日、うまくいったことは何か?」
- 「今の自分の感情は何か? どこで感じているか?」
- 「この状況で、自分の強みをどう活かせるか?」
- 「明日の自分へのひとつのアクションは何か?」
② 感情ジャーナリング(週2〜3回)
紙のノートやスマートフォンのメモアプリに、その日感じたストレスと感情を書き出します。「出来事→感情→自分が大切にしていること(価値観)」の順に書くと、ストレスの本質が見えやすくなります。
③ スモールウィン(小さな勝ち)を記録する
毎日、「どんなに小さくてもいい、今日できたこと」を1つ記録します。これは自己効力感を高める非常にシンプルかつ効果的な方法です。「今日は5分だけ運動した」「同僚に感謝の言葉を伝えた」——どんな小さなことでもOKです。
④ 価値観マップを作る(月1回の振り返り)
「自分が人生で大切にしていること(例:誠実さ・成長・家族・自由など)」をリストアップし、優先順位をつけてみます。ストレスが増えたとき、「自分の価値観と現実のギャップ」がどこにあるかを振り返る指標になります。
コーチング心理学を活用したストレスマネジメントの効果
コーチング心理学に基づくストレスマネジメント介入は、大学生、教員、医師、会社員などさまざまな対象で検証されており、多くでストレス軽減とウェルビーイング向上が報告されています。特に、認知行動療法(CBT)やポジティブ心理学を取り入れたコーチングが中心となっています。
主な効果とアウトカム
人を対象とした代表的な効果
| 対象・場面 | 介入内容 | 主な効果 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 大学生 | 1対1認知行動コーチング | 慢性的ストレス低下、認知的ストレス評価の改善、目標達成向上 | (Junker et al., 2020) |
| 会社員 | オンラインCBTコーチング | 知覚されたストレス低下、ウェルビーイング改善(約6割が信頼できる改善) | (Lungu et al., 2020) |
| 医師 | 6回のプロコーチング | 情緒的消耗・全体的バーンアウトの大幅減少、生活の質・レジリエンス向上 | (Dyrbye et al., 2019) |
| 大学・専門学校の学生 | ライフコーチング / アプリベース介入 | 抑うつ・不安・ストレスの低減、目標接近や感情調整の改善 | (Aboalshamat et al., 2020; Ulrich et al., 2023; Weiss et al., 2025; Recabarren et al., 2019) |
| 教員 | ラショナル・エモティブ職業コーチング | 職務ストレスの有意な低下、効果はフォローアップでも持続 | (Ogakwu et al., 2023) |
| オフィスワーカー | ストレス管理+ヘルスコーチング | ストレス低下、生活習慣と自己コントロール感の向上 | (Ziaka et al., 2025; Potts et al., 2021) |
Figure 1: 多様な対象におけるコーチングのストレス関連効果
メカニズム・どのように効くか
- 認知の変容:ストレス出来事の受け取り方(認知的評価)が変わることで、慢性的ストレスが減少 (Junker et al., 2020)。
- 非合理的信念の修正:ラショナル・エモティブ・コーチングは、非合理的信念を修正し、ストレス反応を弱めることが示されています (Ogakwu et al., 2023)。
- 心理的資本・自己効力感の向上:コーチングにより希望・楽観性など「心理的資本」や自己効力感が高まり、仕事態度とパフォーマンスが改善 (Fontes & Russo, 2020; Wang et al., 2021)。
- 感情調整・コーピングスキル:再評価や気晴らしの活用など、より適応的な感情調整・対処行動が増加 (Weiss et al., 2025; Recabarren et al., 2019)。
形式・提供方法の違い
- 対面1対1コーチング:大学生、警察幹部、医師、起業家などで、ストレスやウェルビーイングに良好な効果が報告 (Junker et al., 2020; Jones et al., 2020; Dyrbye et al., 2019; Fontes & Russo, 2020; Schermuly et al., 2020)。
- オンライン/遠隔コーチング:ビデオ・電話によるCBC (Lungu et al., 2020)、バーチャルコーチング (Jeannotte et al., 2021)、チャットボット型ストレスコーチング (Ulrich et al., 2023)でもストレス低減やウェルビーイング向上が確認。
- アプリ・セルフガイド型:CBTベースのストレス管理アプリは、待機群や単なる情報提供よりもストレス軽減効果が大きい (Weiss et al., 2025)。
限界と注意点
- 多くが短〜中期フォローであり、長期的効果はまだ限定的 (Junker et al., 2020; Lungu et al., 2020; Weiss et al., 2025; Recabarren et al., 2019)。
- 生理指標(毛髪コルチゾールなど)には明確な変化が出ないこともある (Jones et al., 2020; Schermuly et al., 2020)。
- 効果量は中程度が多いが、セルフガイド介入では小さい効果にとどまることもある (Weiss et al., 2025; Amanvermez et al., 2022)。
コーチング心理学を用いたストレスマネジメントは、認知行動・ポジティブ心理学などを取り入れることで、ストレスの主観的な軽減、バーンアウト減少、レジリエンスや自己効力感の向上に一貫して役立っている。対面・オンライン・アプリなど形式を問わず有効性が示されているが、長期効果や生理的ストレス指標への影響には今後の研究が必要とされる。
注意点
Q. コーチング心理学は、うつや不安障害にも効果がありますか?
コーチング心理学は、あくまでも「心理的健康の維持・向上」を目的とした予防的・発達的アプローチです。すでにうつ状態や不安障害などの症状がある場合は、まず医療機関に相談することが先決です。コーチング心理学は、そうした治療の後の「リカバリーと再発予防」の段階で組み合わせて使われることが多いです。とりわけ,ジョブコーチなどの視点やメンタルケアとして,治療から成長への架け橋ができるようにすることが求められます。
Q. 専門家に頼まないとコーチング心理学の恩恵を受けられませんか?
いいえ。この記事で紹介したセルフコーチングの実践法は、誰でもすぐに取り入れることができます。より深いアプローチを求める場合は、コーチング心理学を学んだ資格者(認知行動コーチ,解決志向コーチなど)のサポートを受けるのも有効です。
Q. すぐに効果が出ますか?
コーチング心理学は「即効薬」ではなく「体力づくり」に近いイメージです。継続的な実践によって、少しずつストレス耐性・自己効力感・感情調節能力が高まっていきます。多くの場合、2〜4週間の継続実践で何らかの変化を感じる人が多いです。
まとめ|コーチング心理学でストレスと「うまくつき合う力」を育てよう
ストレスは、なくすものではなく「対処できる」と感じられるようになるものです。コーチング心理学は、その力を科学的な視点から体系的に育てるアプローチとして、世界中で注目されています。
| ✅ コーチング心理学がストレスマネジメントに効果的な理由・まとめ ① 解決志向で前向きなエネルギーを生み出す ② 自己効力感を高め「対処できる」感覚を育てる ③ 感情の言語化でストレスを客観視できる ④ 価値観の明確化で「意味ある負荷」に変換できる ⑤ 自分の強みを活かしたオーダーメイドの対処法を持てる |
「まずは今日から5分間のセルフコーチング」——小さな一歩が、あなたのストレスとの関係を変えていきます。
よくある質問(FAQ)
Q.一般社団法人コーチング心理学協会では,ストレスマネジメント,ストレスマネジメントコーチングについて学べますか?
はい、コーチング心理学基礎講座,認知行動療法と認知行動コーチング講座,解決志向コーチング講座などで,紹介しております。ぜひ,体験してみていただければ幸甚です。
https://www.coaching-psych.com/event/
Q. 一般社団法人コーチング心理学協会では,ストレスマネジメント・ストレスマネジメントコーチングに関する団体研修・法人研修などを実施してますか?(新入社員・中途社員・管理職研修など)
はい,実施しております。もしご希望でしたら,お問い合わせまでご連絡をいただければ幸甚です。
協働で研修なども可能です。対面・オンライン両方とも対応しております。
https://www.coaching-psych.com/contact/
【参考情報・関連キーワード】
ストレスマネジメント/コーチング心理学/ポジティブ心理学/自己効力感/解決志向アプローチ/感情ラベリング/セルフコーチング/レジリエンス/ウェルビーイング/マインドフルネス/ストレス対処法/メンタルヘルス改善
参考文献
Aboalshamat, K., Al-Zaidi, D., Jawa, D., Al-Harbi, H., Alharbi, R., & Al-Otaibi, S. (2020). The effect of life coaching on psychological distress among dental students: interventional study. BMC Psychology, 8. https://doi.org/10.1186/s40359-020-00475-5
Amanvermez, Y., Zhao, R., Cuijpers, P., De Wit, L., Ebert, D., Kessler, R., Bruffaerts, R., & Karyotaki, E. (2022). Effects of self-guided stress management interventions in college students: A systematic review and meta-analysis. Internet Interventions, 28. https://doi.org/10.1016/j.invent.2022.100503
Dyrbye, L., Shanafelt, T., Gill, P., Satele, D., & West, C. (2019). Effect of a Professional Coaching Intervention on the Well-being and Distress of Physicians: A Pilot Randomized Clinical Trial.. JAMA internal medicine. https://doi.org/10.1001/jamainternmed.2019.2425
Fontes, A., & Russo, S. (2020). An Experimental Field Study on the Effects of Coaching: The Mediating Role of Psychological Capital. Applied Psychology. https://doi.org/10.1111/apps.12260
Jeannotte, A., Hutchinson, D., & Kellerman, G. (2021). Time to Change for Mental Health and Well-being via Virtual Professional Coaching: Longitudinal Observational Study. Journal of Medical Internet Research, 23. https://doi.org/10.2196/27774
Jones, J., Turner, M., & Barker, J. (2020). The effects of a cognitive–behavioral stress intervention on the motivation and psychological well-being of senior U.K. police personnel.. International Journal of Stress Management. https://doi.org/10.1037/str0000218
Junker, S., Pömmer, M., & Traut-Mattausch, E. (2020). The impact of cognitive-behavioural stress management coaching on changes in cognitive appraisal and the stress response: a field experiment. Coaching: An International Journal of Theory, Research and Practice, 14, 184 – 201. https://doi.org/10.1080/17521882.2020.1831563
Lungu, A., Boone, M., Chen, S., Chen, C., & Walser, R. (2020). Effectiveness of a Cognitive Behavioral Coaching Program Delivered via Video in Real World Settings. Telemedicine Journal and e-Health, 27, 47 – 54. https://doi.org/10.1089/tmj.2019.0313
Ogakwu, N., Ede, M., Manafa, I., Ede, K., Omeke, F., Agu, P., Nwosu, N., Onah, S., Oneli, J., & Okereke, G. (2023). Occupational health coaching for job stress management among technical college teachers: Implications for educational administrators. Medicine, 102. https://doi.org/10.1097/md.0000000000032463
Potts, A., Didymus, F., & Kaiseler, M. (2021). Psychological stress and psychological well-being among sports coaches: a meta-synthesis of the qualitative research evidence. International Review of Sport and Exercise Psychology, 16, 554 – 583. https://doi.org/10.1080/1750984x.2021.1907853
Recabarren, R., Gaillard, C., Guillod, M., & Martin-Soelch, C. (2019). Short-Term Effects of a Multidimensional Stress Prevention Program on Quality of Life, Well-Being and Psychological Resources. A Randomized Controlled Trial. Frontiers in Psychiatry, 10. https://doi.org/10.3389/fpsyt.2019.00088
Schermuly, C., Wach, D., Kirschbaum, C., & Wegge, J. (2020). Coaching of Insolvent Entrepreneurs and the Change in Coping Resources, Health, and Cognitive Performance. Applied Psychology. https://doi.org/10.1111/apps.12244
Ulrich, S., Lienhard, N., Künzli, H., & Kowatsch, T. (2023). A Chatbot-Delivered Stress Management Coaching for Students (MISHA App): Pilot Randomized Controlled Trial. JMIR mHealth and uHealth, 12. https://doi.org/10.2196/54945
Wang, Q., Lai, Y., Xu, X., & McDowall, A. (2021). The effectiveness of workplace coaching: a meta-analysis of contemporary psychologically informed coaching approaches. Journal of Work-Applied Management. https://doi.org/10.1108/jwam-04-2021-0030
Weiss, E., Harder, M., Staggl, S., Holzner, B., Dresen, V., & Canazei, M. (2025). Evaluation of the effectiveness of a 7-week minimal guided and unguided cognitive behavioral therapy-based stress-management APP for students. BMC Public Health, 25. https://doi.org/10.1186/s12889-025-23399-4
Ziaka, D., Tigani, X., Kanaka-Gantenbein, C., & Alexopoulos, E. (2025). A Stress Management and Health Coaching Intervention to Empower Office Employees to Better Control Daily Stressors and Adopt Healthy Routines. International Journal of Environmental Research and Public Health, 22. https://doi.org/10.3390/ijerph22040548
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講座で学ぶメリット
知るだけでなく、実際に実践できる専門家を育てます。磨くのは、技法の前にある人間性のスキルです。
🧠 対処法を体系的に学べる
解決志向・認知行動・ポジティブ心理学の考え方を、ストレス対処に使える形で整理して学びます。
💬 支える対話を練習できる
気持ちを受け止め、強みや小さな一歩を引き出す問いかけを、ペアワークで練習します。
🌱 自分のセルフケアにも役立つ
学んだ技法は、そのまま自分自身のストレス対処や日々の習慣づくりに使えます。
- 傾聴だけでなく、質問・提案・フィードバック・伝え方まで。ペアワークとロールプレイ中心の実践型で、通信講座ではありません。
- 国際的な機関・研究者と連携し『コーチング心理学ガイドブック』などを監修・監訳してきた知見をもとに、海外の手法をそのまま当てはめず、相手や状況に合わせるアダプティブな視点と、その人の物語を大切にするナラティヴな視点で学びます。
- アダム・グラントの「才能の科学」が示すように、才能は生まれつきだけで決まらず、関わり方と練習で伸びていきます。学びはチームのエンゲージメントづくりにもつながります。
- 落とさない・潰さない方針。再受講制度とフォローアップで、身につくまで学べます。出会いや学び合いといった、お金だけでは得られない価値も大切にしています。
- 民間資格として新しい研究を先取りし、国家資格(キャリアコンサルタント・公認心理師など)と組み合わせることで支援の幅が広がります。
「ストレスマネジメント」を実践で学べる講座
開催日程・料金・お申し込み方法は、講座・イベント一覧(イベントサイト)や各講座のページで最新の情報をご確認ください。
参加の流れ
- 無料診断で自分に合う講座を知るおすすめ講座診断(無料)で、関心や目的に合う講座を確認します
- イベントサイトで日程を確認して申し込む開催日程・料金・申込方法は講座・イベント一覧と各講座のページが最新です
- 実践型の講座に参加するオンラインでも、ペアワーク・ロールプレイ中心で体験しながら学びます
- 職場や日常で試す今夜から1週間、寝る前に「今日うまくいったこと」を1つと「明日試す小さな一歩」を1つ書き出してみます
- 資格取得・学び直し再受講制度とフォローアップで、「できる」まで続けられます
法人・団体のみなさまへ
管理職研修・1on1研修・チームづくりなど、組織に合わせた研修も行っています。法人・団体研修/研修おすすめ診断(無料)
よくある質問
ストレスマネジメントとは何ですか?
コーチング心理学はなぜストレス対処に役立つのですか?
うつや不安の症状があっても使えますか?
一人でもできますか?
どのくらい続ければ変化を感じますか?
管理職や教員が学ぶメリットは?
協会ではストレスマネジメントの法人研修も行っていますか?
講座の日程はどこで確認できますか?
この分野を講座で学ぶと、何ができるようになりますか?
民間資格でも役に立ちますか?
ストレスと上手につき合う力を、対話で育てる
心に聴く、心に響く、心に効く。「ストレスマネジメント」を「知っている」から「できる」へ。
投稿者プロフィール

-
専門監修:一般社団法人コーチング心理学協会
公式:https://www.coaching-psych.com/
イベント:https://www.coaching-psych.com/event/
対人支援のプロフェッショナルを育む、ウェルビーイング向上を目指す、エビデンス・ナラティヴなど科学的・学術的なアプローチベースの実践機関。
一般社団法人コーチング心理学協会とは、心理学を学術的な基盤に、エビデンス(科学)・ナラティヴ(物語)・アダプティブ(適応)を重視して、コーチングを専門的実践として普及・発展させる日本の専門機関です。『コーチング心理学ガイドブック』(北大路書房、2023年)の監訳に携わり、これまでに1万人以上が講座を受講しています。
【協会概要】
コーチングを単なるスキルやテクニックとしてではなく、心理学という学術的基盤、ナラティヴ(物語)に根差した専門的実践(Professional Practice)として捉え、その普及と発展を目指す専門機関。認知行動療法、解決志向アプローチ、ナラティヴ・セラピー、ポジティブ心理学といった信頼性の高い心理学理論をコーチングに応用し、質の高い対話を通じて人々の成長と問題解決を支援する専門家の育成に注力しています。これまで、1万人以上の方に受講頂いている実績がある。学校法人、企業法人など幅広い層に対してい研修会、ワークショップを実施している。
【ミッションとビジョン】
ミッション: コーチング心理学に基づくエビデンスベース(科学的根拠に基づく)のアプローチを社会に普及させ、対人支援の専門性を高めること。
ビジョン: 一人ひとりが質の高い対話の力を身につけ、個人、組織、そして社会全体のウェルビーイングと成長に貢献できる世界を創造する。
【主な活動内容】
資格認定講座の開催: 専門性と実践力を証明する独自の認定資格講座を体系的に提供。
専門ワークショップの実施: 特定のテーマ(ナラティヴ、認知行動など)を深く掘り下げる、実践的なワークショップを随時開催。
書籍の出版・監修: 『コーチング心理学ハンドブック』など、専門知識を社会に広めるための出版活動。
法人・団体向け研修: 企業や教育機関、医療・福祉施設など、各組織のニーズに合わせた専門的な対話力・コーチング研修を企画・提供。
■ 活動の方針
・「知っている」だけでなく、実際に「できる」専門家を育てます。
・技法の習得にとどまらず、聴く・問う・承認する・伝えるといった人間性のスキルを磨きます。
・参加型・対話型の講座で、自分の考えをアウトプットし、参加者同士で気づきを深めます。
・「落とさない・潰さない」を大切にし、再受講制度やフォローアップで、挫折しない/させない学びを支えます。
・すべての人に、コーチングやカウンセリングのマインドと技術を持ってもらうことを目指しています。
■ ビジョン
一人ひとりが質の高い対話の力を身につけ、個人、組織、そして社会全体のウェルビーイングと成長に貢献できる世界を創造すること。
■ 合言葉
心に聴く、心に響く、心に効く
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