新版ポジティブ・エゴグラムコーチングとウェルビーイングの関係 認定資格取得の参考に

国際基準のパーソナリティ心理学に基づくコーチング。パーソナリティ心理学、ポジティブ心理学、交流分析(TA)コーチング、OKグラム、ビッグファイブ理論、ダークサイドの性格など、関連する脳科学を活用し、成長を促す。人間関係の理解と支援。AIの活用法、専用カード、心理テスト、ワークシートで実践!
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パーソナリティ心理学コーチングで実施している【新版ポジティブ・エゴグラム】とウェルビーングに関して調査致しました。

エゴグラムは、自分の性格や行動パターンを客観的に把握できる心理ツールとして、多くの人に活用されています。
近年では、コーチングやカウンセリングだけでなく、ビジネスや人材育成の分野で活用されています。

今回、リニューアルにあたり、エゴグラムをポジティブな視点で捉えるアプローチを採用した「新版ポジティブ・エゴグラム」を研究開発し、実践で活用しています。

エゴグラムとは?

**エゴグラム(Egogram)は、アメリカの心理学者J.M.デュセイ(John M. Dusay)**によって提唱された心理分析の手法であり、**交流分析(Transactional Analysis, TA)**の一部として活用されます。

ポジティブエゴグラム

エゴグラムの概要

エゴグラムは、人間の自我状態を5つのカテゴリーに分類し、それぞれの強弱をグラフ化して分析する方法です。これにより、性格や行動傾向を可視化し、自分自身をより深く理解することができます。

5つの自我状態(エゴグラムの構成)

自我状態 特徴
CP(批判的な親) 規律や原則を重んじる厳格な自我
NP(養育的な親) 思いやりがあり、共感を大切にする自我
A(大人) 論理的で客観的な判断をする自我
FC(自由な子ども) 創造的で好奇心旺盛な自我
AC(順応した子ども) 周囲に適応し、協調を重んじる自我

 

エゴグラムの活用

自己理解:自分の強み・弱みを把握し、成長の方向性を見つける
人間関係の改善:他者のエゴグラム傾向を知り、コミュニケーションを円滑にする
メンタルケア:バランスの良い自我状態を保つことで、心の健康を維持する
コーチング・カウンセリング:個人の性格特性に合わせた支援を行う

 

 

🌿 ポジティブ・エゴグラムとは

ポジティブ・エゴグラムは、一般社団法人コーチング心理学協会が開発した、ポジティブ心理学と交流分析(TA)を統合した心理アセスメントツールです。人間の**5つの自我状態(エゴ・ステート)**をグラフ化し、自己理解や対人関係の改善に活用します。

エゴグラムの構成は変わりませんが、基本的に表現がポジティブな表現・内容で構成された内容になっています。

ポジティブ心理学を活用した手法を活用して、クライエントのウェルビーイング(幸福感)、自己肯定感を高めます。
自己肯定感が低いケースの場合であっても、成長につなげ、より良い状態に進めるようにします。

ポジティブ・エゴグラムでは、すべての結果に関して、成長、ポジティブな行動や結果につながるようには配慮していきます。
必要に応じてパーソナリティの変容・行動の習慣化につなげます。

ポジティブエゴグラム


🧠 5つの自我状態とその特徴

自我状態 略称 特徴 ポジティブな働き
批判的な親 PC(Critical Parent) 社会的規範や道徳を重視 正義感・規律のある行動
養育的な親 NP(Nurturing Parent) 思いやり、保護、共感 支援・温かいコミュニケーション
大人 A(Adult、自我) 論理的思考、現実的判断 客観的判断・冷静な意思決定
自由な子ども FC(Free Child) 創造性、感情の表現 ユーモア・柔軟性・自己表現力
順応した子ども AC(Adapted Child) ルールへの従順・遠慮 協調性・礼儀正しさ・社会適応

🌟 ポジティブ・エゴグラムの活用効果

項目 内容
自己理解の促進 自分の思考・感情・行動の傾向を可視化し、強みと課題を客観視できます。
コミュニケーション改善 相手の自我状態を意識した対応ができ、対話がスムーズに。
人間関係の改善 感情の伝わり方を把握し、関係性を円滑に保ちやすくなります。

エゴグラムとコーチング

(1) エゴグラムとは

  • 起源:交流分析(エリック・バーン)をもとに、ジョン・M・デュセイが開発。

  • 目的:人の心の状態を5つに分類し、行動や思考のクセをグラフ化して「自己理解」を深めるツール。

  • 特徴:単なる性格診断ではなく、心の背景(親との関わりなど)を反映する。

  • 活用領域:カウンセリング、教育、コーチング、人材育成、自己啓発。

  • 効果:自分の強みと弱みを可視化し、人間関係の改善や成長につなげられる。


(2) 5つの自我状態

エゴグラムは、人の心を次の5つのエネルギー状態に分けます。グラフ化すると、その人の「心のバランス」が一目でわかります。

  1. CP(批判的な親)

    • ポジティブ:責任感・規律・リーダーシップ

    • ネガティブ:叱責・非難・相手を萎縮させる

  2. NP(養育的な親)

    • ポジティブ:思いやり・共感・支援

    • ネガティブ:過保護・過干渉・自立心を奪う

  3. A(成人・合理性)

    • ポジティブ:冷静・論理的・合理的な判断

    • ネガティブ:感情表現が乏しく、冷淡に見える

  4. FC(自由な子ども)

    • ポジティブ:創造性・遊び心・モチベーションの源

    • ネガティブ:衝動的・無計画・責任感に欠ける

  5. AC(順応する子ども)

    • ポジティブ:協調性・柔軟さ・空気を読む力

    • ネガティブ:従順すぎて自己主張できない/過度に反抗する


(3) コーチングでの活用

  • 自己理解:クライアントが自分の傾向を知ることで、行動パターンの改善や強みの活用がしやすくなる。

  • コミュニケーション改善:相手のエゴ状態を把握すると、より効果的な関わりが可能になる。

  • 成長支援:偏りがある場合、他のエゴを意識的に育てることでバランスを整え、自己成長を促す。

エゴグラムコーチング

ポジティブ・エゴグラムの活用方法

💡 自己理解を深める → 自分の強みと課題を把握し、バランスを調整する
💡 コミュニケーション能力の向上 → 他者との関係性をより良くするための自己調整
💡 メンタルヘルス改善 → ストレス管理やポジティブな感情の促進

ポジティブ・エゴグラムの活用・用途とは? 心理アセスメントのポジティブな活用法(一部)

活用法 概要
自己理解の促進 自分の強みや課題を客観的に把握し、自己成長につなげる。
キャリア開発 適性や興味を分析し、最適な職業選択やキャリアプランを立てる。
教育・学習支援 学習スタイルや認知特性を理解し、効果的な学習方法を見つける。
メンタルヘルスの向上 ストレスや心理的課題を特定し、適切な対処法を見つける。
人間関係の改善 コミュニケーションスタイルを理解し、対人関係を円滑にする。
組織・チームの強化 チームメンバーの特性を把握し、協力しやすい環境を構築する。
ポジティブ心理学の活用 強みを活かし、幸福度や満足度を向上させる。

心理アセスメントは、個人の成長や組織の発展に役立つツールとして活用できます。

エゴグラム心理学

エゴグラム心理学とは

アメリカの精神科医ジョン・M・デュセイが考案した性格診断法であり、人の自我状態を5つのタイプに分類し、それを図表化することで性格傾向や行動パターンを分析する手法です。

そして、エゴグラムに関して心理学的に検証していくのが、エゴグラム心理学です。当協会では、パーソナリティ心理学、ポジティブ心理学、コーチング心理学に基づいて、データ分析に基づき、エゴグラムを心理学的に検証し、最新データのもとに、講座を実施しております。

エビデンスの基づくアプローチを採用することで、より効率的に、安心して行動できるようになります。

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(1)「新版ポジティブ・エゴグラム」とReff 精神的幸福感(ウェルビーイングモデル)との関係

『コーチング心理学ハンドブック』などでは、交流分析を活用したコーチングが提唱されています。そこで、温故知新の視点から、ポジティブなエゴグラムとして再設定し、ポジティブ心理学やコーチング心理学との関係性を横断的に研究することにしました。

今回は、Riff先生の精神的幸福感(ウェルビーイング)モデルと エゴグラム、OKグラム、心理的ネットワーク分析を組み合わせ、横断的な分析を行いました。

**批判的な頑固な親(CP)**は、レジリエンスが低い傾向があり、柔軟性を持つことの重要性を改めて認識しました。

**自由な子供(FC)**は、”I am OK”(自己肯定)と深く関わり、目標や希望をもつ、個人的な成長やレジリエンスにも影響を与えるため、納得のいく結果となりました。

**従順な子供(AC)**は、ストレスを抱えやすいというネガティブなイメージがあるものの、人間関係を大切にし、謙虚に学ぶ姿勢を持つという特性も見受けられました。(反面、ネガティブな情報に影響を受けやすいため、やはりストレス耐性に課題がありそう。対策が必要)
このような分析を通じて、エゴグラムの各要素が個人の幸福感やレジリエンスに与える影響をより深く理解できました。

ウェルビーイングとエゴグラム


Reff先生「精神的ウェルビーング」とは、「自己受容」「自律性」「個人的成長」「環境の制御」「人生の目的」「人間関係」の6項目です。

心理的ネットワーク分析(推定方法:EBIglasso法)を実施しました。調査にご協力をいただいた皆様に感謝致します。

この図は「心理的ネットワーク分析」に基づいて、ポジティブ・エゴグラム(右側・赤)と
精神的ウェルビーイング尺度(左側・緑)との関連性を視覚化したものです。
線の太さは各要素同士の関連の強さ(相関)を示しています。


(2)「新版ポジティブ・エゴグラム」とメルボルン大学、ラシッド先生「35項目版フラーリッシュ尺度(持続的幸福感尺度)」

新版ポジティブ・エゴグラム」とメルボルン大学、ラシッド先生「35項目版フラーリッシュ尺度(持続的幸福感尺度)」の関係を調査致しました。

心理的ネットワーク分析(推定方法:EBIglasso法)を実施しました。調査にご協力をいただいた皆様に感謝致します。

この図は「心理的ネットワーク分析」に基づいて、ポジティブ・エゴグラム(右側・赤)とFlourish尺度(PERMA+)(左側・緑)との関連性を視覚化したものです。線の太さは各要素同士の関連の強さ(相関)を示しています。

ポジティブ・エゴグラムの視点で捉えると、
G_A(大人の自我)とEG_NP(養育的な親)が中心的役割を果たしており、全体的なWell-being(Flourish)と密接に関連しています。

**EG_FC(自由な子供)は、意義・意味(Meaning)に関わり、達成(Achievement)に関わるようです。

**EG_NP(養育的な親)は、人間関係に関わり、You are OK との関わりがあることから、人間関係を大切にしている傾向がありました。

EG_AC(従順な子供)は、Meaning(意義・意味)と関わりが弱く、従順な状態だと、自分から意味・意義を見つけることが難しいのかもしれません。

日本人は、意味や意義を見つけることが苦手な人がいる傾向があるようですが、従順な教育の影響があるのではないかと感じました。

やはり、自由な生き方を尊重するような学びが大切だと感じます。

ポジティブ心理学とエゴグラム

サイト執筆・監修

法人名 一般社団法人コーチング心理学協会 (Coaching Psychology Center)
住所
  • 東京 東京都港区浜松町2丁目2番15号浜松町ダイヤビル2F
    (2F-2-15, Hamamatsu cho, Minato ku, Tokyo, 105-0013, JAPAN) *英語表記
  • 軽井沢 長野県北佐久郡御代田町草越1,173-783 軽井沢サテライトオフィス
 理事,スタッフ 20675460c06252017704d9a8b5c0af39fa

徳吉陽河(理事、講師)
*日本におけるコーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人。
東北大学大学院博士課程修学認定満期退学
カルフォルニア大学 バークレイ校 高等教育研修プログラム修了
ペンシルバニア大学 ポジティブ心理学専門コース修了
ノースカロライナ大学 ポジティブ心理学コース修了(ポジティブ感情)
シドニー大学 ポジティブメンタルヘルスコース修了(精神医療とメンタルヘルス)など

国際ポジティブ心理学会(ISCP)、国際コーチング心理学会、国際応用心理学会、日本心理学会、産業・組織心理学会など所属し、発表なども行っている。

国土交通省 航空保安大学講師、仙台医療センター看護学科講師、若者サポートセンター、LITALICOワークス講師など担当。

著書
ポジティブ大全(総合法令出版)
科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?(総合法令出版)
コーチング心理学ガイドブック(監修・監訳)
コーチング心理学ハンドブック(共著)
ナラティヴ・セラピーワークショップBOOKI などbbooks

*ポジティブ心理学に基づくストレングス(強み)は,
「好奇心」「創造性」「学習意欲」「柔軟な思考」「感謝」など。*研究テーマは「成長(Growth)」であるため,様々な好奇心のある経験と学習,創造を通して成長していければと考えています。
学んだことは,できるだけ,社会に還元できればと考えております。
資格 公認心理師(国家資格)、キャリアコンサルタント(国家資格)、ポジティブ心理カウンセラー、ポジティブ心理療法士、コーチング心理士、認定心理士(日本心理学会),心理調査士(日本心理学会)、ビジネスマネジャー検定合格(東京商工会議所)、心理学検定1級、NLPマスタープラクティショナー,健康生きがいづくりアドバイザー、TOC for Education, 教員免許(中学社会科、高校地歴公民科)など

教育プログラムとアセスメント研究
PGIS(自己成長主導性尺度),ポジティブ心理療法尺度(フラーリッシュ尺度)、レジリエンス尺度、ポジティブ・ワークエンゲージメント尺度、解決志向尺度、など、様々な「ポジティブ心理学」に関するツールの翻訳やツールの開発、効果検証を行っている。エゴグラムの研究に関しては、20年以上ある。

社会人経験、事業立ち上げ,独立経験があるため、それらを活かし、実地に貢献できる事を目指し、社会人の方に向けた実地的な貢献や実践活動を目指している。現場を重視しており、学校・教育場面、産業分野、福祉・看護、教育支援センター、社会福祉協議会,若者支援センター、障害者就労支援などで、管理職研修,新入社員研修なども幅広く講師を努めている

投稿者プロフィール

徳吉陽河
徳吉陽河
徳吉陽河(とくよしようが)は、コーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士(心理調査)、ポジティブ心理療法士、として教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。教育プログラム、心理尺度開発なども専門としている。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『ナラティヴ・セラピー BOOK』、『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語(ナラティブ)に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」(ワークショップを含む)、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省 航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師など。教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。学校法人・企業法人・医療法人(リハビリ)など、主に管理職に関わる講師を数多く担当。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。

こんな講座があります

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