医療(医師・看護師・作業療法士・理学療法士・言語聴覚士など)・介護・ケースワーカーなど福祉関係者向けのコーチング講座を紹介
コーチング心理学協会の講座・ワークショップは、医療・福祉従事者にも支持されております。
なぜなら、コーチング心理学において、医療・福祉、リハビリテーション領域では、動機づけ、遂行機能、行動、注意、計画(プランニング)、記憶、回想法(ライフストーリー)、ポジティブなストレス対処、生きがい、人生の目的(Purpose of Life)、SST(ソーシャルスキル・トレーニング)、コミュニケーション、エンパワーメント、ストレングス、解決の支援、制限された状態から目標支援などに深く関わります。
医療・福祉関係・・・例えば、
精神科医,内科医,臨床心理士,看護師,公認心理師,精神保健福祉士,介護士,作業療法士,理学療法士,言語聴覚士、社会福祉士,ケースワーカー,児童福祉施設,音楽療法士,産業カウンセラー,スクール・ソーシャルワーカーなど支援するご職業に就く方々がよく参加いただいております。
その多くが、患者との適切かつ良好なコミュニケーションを行う上で当協会のコーチング心理学の価値を見出してくださいます。非常にうれしいことです。
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医療・介護・福祉関係者向けののコーチング講座を3つ紹介
この記事では、当協会がお勧めする、医療・福祉関係者様にお勧めのコーチングプログラムを3点ご紹介します。
認知行動療法と認知行動コーチング
認知行動コーチングは,認知行動科学、認知心理学,教育心理学,ポジティブ心理学,行動心理学,認知行動療法などの心理学から構成され、他者支援を目的としたコミュニケーションの手法を学ぶことができます。
とりわけ、認知行動コーチングは、ストレングス(強み)、遂行機能、行動、注意、計画(プランニング)、記憶、回想法(ライフストーリー)、ポジティブなストレス対処、生きがい、人生の目的(Purpose of Life)、SST(ソーシャルスキル・トレーニング)、アサーション、エンパワーメントなどに深く関わります。
認知行動コーチングでは,特に個人の成長を前提にした、思考力の向上,ストレングス(強み),強化,能力開発,レジリエンスの向上などが学べます。また、コンパッション、レジリエンス、マインドフルネスなどのコーチングもリハビリテーションに深く関わります。
心理療法だけでなく,その後の日常生活を支援するための、問題解決力,柔軟思考,クリティカルシンキング,メタ認知力など向上させることができるため、病気や悩みの回復からそのあとの患者自身の幸福を支援したいとお考えの医療関係者などから,高い評価を頂いております。
リハビリテーション、リカバリーに関わる内容です。
認知行動療法(CBT)と認知行動コーチング(CBC)は、多くの医療従事者にとって非常に有益なツールです。それぞれの職種にどのように役立つか、具体的に説明します。
認知行動療法(CBT)
医師:
ストレス管理: CBTは、医師が職務で感じるストレスや不安を管理するための有効な手段です。例えば、ネガティブな思考パターンを認識し、ポジティブなものに変えることで、ストレスを軽減できます。
患者への適用: 患者に対してもCBTの技術を用いて、彼らのメンタルヘルスを改善することができます。
看護師:
バーンアウト予防: 長時間労働や過重労働によるバーンアウトを予防するために、CBTは自己ケアの一環として役立ちます。
患者ケア: 看護師が患者の認知的な歪みや不安を理解し、適切に対応することで、より良いケアを提供できます。
作業療法士:
リハビリのモチベーション向上: 患者の認知的な障壁を克服することで、リハビリの意欲を高めることができます。
目標設定: 現実的なリハビリの目標を設定し、達成感を持たせることで、患者のモチベーションを維持します。
理学療法士:
痛みの管理: 痛みに対する認知的な反応を変えることで、慢性的な痛みの管理に役立ちます。
患者の自信向上: CBTの技術を用いて、患者が自己効力感を持つことを助けます。
言語聴覚士:
コミュニケーションの改善: 言語障害を持つ患者が自信を持ってコミュニケーションを取るためのサポートができます。
不安の軽減: 言語や発話に対する不安や恐怖を軽減するために、認知行動療法の技術を使うことができます。
認知行動コーチング(CBC)
医師:
パフォーマンス向上: CBCを用いて自己目標を設定し、達成のための具体的なアクションプランを作成することで、職務パフォーマンスを向上させます。
リーダーシップスキルの強化: チームを効果的にリードするためのコミュニケーション技術を向上させることができます。
看護師:
職場のストレス管理: CBCを通じて、日常的な業務でのストレス管理技術を学びます。
患者との関係強化: 患者との関わり方を改善し、より質の高いケアを提供できるようになります。
作業療法士:
患者の目標達成支援: 患者が自分で設定した目標を達成するためのコーチング技術を提供します。
モチベーション維持: 患者のモチベーションを維持するための具体的な方法を学びます。
理学療法士:
自己効力感の向上: 理学療法士が自分のスキルに自信を持ち、患者に対して最適なサポートを提供することができます。
フィードバックの活用: 患者からのフィードバックを効果的に活用し、治療の質を向上させます。
言語聴覚士:
コミュニケーション技術の向上: 患者との対話をスムーズに進めるためのコーチング技術を習得します。
自己成長の促進
ナラティブセラピーとナラティヴコーチング
心理学に基づく「ナラティヴ コーチング(Narrative Coaching)」は,人生をひとつの物語として考える手法です。自分の人生を物語の「主人公」として見立て、内面の問題を除外するアプローチをとります。
現在の問題を、前向きな未来への物語になるための始まりとの書き換えることで、それは「通過儀式(人生のイベント)」の新設定することができるのです。
「人生は山あり谷ありだよ!」と言葉では簡単に表現したり、心に訴えかけるような言葉を与えることは有効な場合もあります。しかし、それだけでは足りないのです。患者が自ら問題に対して考える働きかけをすることで、主体的な生き方を支援することができます。
人生の様々な出来事をひとつの物語として体系化しており、人生という多いな枠組みの中で人生を大きな枠組みで俯瞰しながらも、今の問題に焦点を当てられることができます。
当協会では、学習の車輪,ジョハリの窓,AI,ストレングスなどの理論を活用したアプローチを活用し、患者様にも受け入れてもらいやすくなります。
ナラティヴ・コーチングは、医療従事者にとって非常に有益です。具体的には以下のような理由があります:
ナラティヴ・コーチングの利点
医師:
患者との関係強化: ナラティヴ・コーチングを通じて、医師は患者の物語を深く理解し、共感を持って接することができます。これにより、患者との信頼関係が強化され、治療効果も向上します。
ストレス管理: 自身の経験やストーリーを振り返ることで、医師自身のストレスや感情を整理し、メンタルヘルスを保つことができます。
看護師:
患者ケアの向上: 患者の背景やストーリーを理解することで、より個別化されたケアを提供することができます。これにより、患者の満足度が向上し、看護師自身のやりがいも増します。
チームの協力強化: 同僚とのストーリーテリングを通じて、チーム内のコミュニケーションが円滑になり、協力体制が強化されます。
作業療法士:
リハビリのモチベーション向上: 患者のストーリーを基にしたリハビリプランを作成することで、患者のモチベーションを高め、リハビリの効果を最大化します。
患者との信頼構築: 患者の物語を共有し、共に目標を設定することで、信頼関係を強化し、治療の成功率を高めます。
理学療法士:
治療のパーソナライズ: 患者のストーリーを基にしたアプローチを取ることで、治療がより効果的になります。個々の患者に合わせた方法で治療を進めることができます。
自己成長の促進: ナラティヴ・コーチングを通じて、理学療法士自身も成長し、より高いレベルのケアを提供することができます。
ナラティヴ・コーチングは、医療従事者が患者と深い関係を築き、個別化されたケアを提供するための強力なツールです。また、医療従事者自身のメンタルヘルスを保つための手段としても非常に有効です。
レジリエンスカウンセラー基本講座
レジリエンスカウンセラー講座は、医師、看護師、作業療法士、理学療法士にとって非常に有益です。具体的には以下の理由があります:
医師の場合
ストレス管理:
レジリエンスカウンセラー講座では、ストレスを効果的に管理する方法を学びます。例えば、呼吸法やマインドフルネスを使ったリラクゼーション技術、ネガティブな思考をポジティブに転換する方法などがあります。
忙しいスケジュールや高い責任を伴う業務に対処するための時間管理や優先順位付けのスキルも学べます。
自己効力感の向上:
自分の強みやリソースを認識し、それを活用する方法を学びます。これにより、医療現場での自信と効果的なパフォーマンスが向上します。
成功体験を振り返る習慣を身につけることで、自己効力感が高まります。
看護師の場合
バーンアウト予防:
長時間勤務や夜勤による疲労を予防するための具体的な方法を学びます。適切な休息やリラクゼーションのテクニック、ストレスを軽減するためのセルフケア方法などが含まれます。
サポートを求めるスキルを学び、同僚や上司とのコミュニケーションを強化します。
患者との信頼関係強化:
患者とのコミュニケーションを改善するための技術を学びます。具体的には、アクティブリスニングや共感的な対応の方法が含まれます。
患者のストーリーを理解し、個別化されたケアを提供することで、患者の満足度が向上します。
作業療法士の場合
モチベーション維持:
患者がリハビリを続けるためのモチベーションを維持するための具体的な方法を学びます。例えば、目標設定と達成感を感じさせる方法や、ポジティブなフィードバックを提供する方法などがあります。
リハビリの進捗を評価し、次のステップを明確にすることで、患者のモチベーションを高めます。
自己成長:
自分自身の成長を促進するためのリフレクションや目標設定の技術を習得します。これにより、常に高いレベルのケアを提供できるようになります。
理学療法士の場合
効果的な治療計画:
患者に対する治療計画を立てる際に、個々の患者のニーズに応じた最適な方法を見つけるためのスキルを学びます。これにより、治療効果が最大化されます。
患者の進捗を継続的に評価し、治療計画を適宜修正する方法を習得します。
チームワークの強化:
他の医療従事者との協力を促進し、チーム全体のパフォーマンスを向上させるためのコミュニケーション技術を習得します。これにより、患者ケアの質が向上します。
3.サイコロジカルコーチング
コーチング心理学の基礎講座です。コーチング心理学の傾聴,質問,承認などに関わるスキルを習得します。
- チーム内で良好なコミュニケーションが取れるようになりたい
- 同じ職場の違う職種同士の方とも連携していく必要がある
- 部下や現場のスタッフを自発的に行動するようにしたい
など、スタッフ・組織間のコミュニケーションを円滑にしする技術などを学びます。
当協会のコーチング心理学は、チームビルディング,クライエントに「気づき」や「発見」を与えて、ひとりひとりが各々の目標に向かって進めるようになる自発的性を引き出すプログラムにも有効です。
もしも、あなたの職場に「閉塞感」のようなものがあり、そこから抜け出したいとお考えなら当講座は必ずお役に立てることでしょう。
解決志向療法と解決志向コーチング
解決志向コーチングでは,家族療法,短期療法,システムアプローチ,社会構成主義を応用したモデルです。
- 問題を短期的に解決を促すスキルセット,マインドセット,ツールセットを学びます
- 家族療法などを応用し,自己・組織の成長や開発に活用します。
- 時短,効率性,即効性を高めるための様々な手法を学ぶことができます
医師の場合
迅速な問題解決:
具体的な手法: 患者の症状や状況に応じた迅速な解決策を見つけるために、問題の根本原因を特定し、それに対する具体的な対応策を立てます。
実践例: 緊急時のトリアージ方法や、診断の精度を高めるためのステップを明確にすることで、患者の治療を迅速に行うことができます。
ストレス管理:
具体的な手法: 日々のストレスを効果的に管理するためのコーピング戦略やリラクゼーション技術を学びます。
実践例: 定期的なメンタルヘルスチェックや、ストレス軽減のためのマインドフルネス練習が含まれます。
看護師の場合
患者ケアの向上:
具体的な手法: 患者のニーズを的確に把握し、個別のケアプランを立てるためのスキルを身につけます。
実践例: 患者のフィードバックを基にしたケア改善策の導入や、コミュニケーションの技術向上が含まれます。
バーンアウト予防:
具体的な手法: 自分自身のメンタルヘルスを保つためのセルフケア方法や、サポートを求めるスキルを学びます。
実践例: ピアサポートグループの参加や、リラクゼーションセッションの定期的な実施が役立ちます。
作業療法士の場合
リハビリのモチベーション向上:
具体的な手法: 患者がリハビリを続けるためのモチベーションを維持する方法を提供します。
実践例: 患者と共に短期および長期目標を設定し、達成感を感じさせることでモチベーションを高めます。
患者の目標設定支援:
具体的な手法: 患者の状況に応じた現実的で達成可能な目標を設定し、それを達成するための具体的な計画を立てます。
実践例: 毎日のリハビリセッションでの進捗評価とフィードバックを通じて、患者のモチベーションを維持します。
理学療法士の場合
治療効果の最大化:
具体的な手法: 解決志向のアプローチを使って、患者の特定のニーズに応じた治療方法を見つけ、治療効果を最大化します。
実践例: 患者のフィードバックを反映した治療プランの修正や、適切なエクササイズプランの導入が含まれます。
コミュニケーションの向上:
具体的な手法: 患者との対話を通じて、患者のニーズを的確に把握し、効果的な治療を提供するためのスキルを学びます。
実践例: 患者の話をよく聞き、理解するためのアクティブリスニング技術や、共感的な対応が役立ちます。
5.リスクマネジメントコーチング
リスクマネジメントコーチングとは、リスクマネジメントの専門知識とコーチングのスキルを組み合わせて、個人や組織がリスクを効果的に管理できるように支援するものです。
コーチング心理学協会では,安全に関する心理学,ヒューマンセラー,認知バイアス,安全志向リーダーシップ,危機管理のリーダーシップなどを扱います。安全心理学,認知科学に関わるヒューマンエラー,危機管理のリーダーシップなど,国土交通省「航空保安大学校」などでの実施している実績がございます。
最後に
カウンセリングはマイナスを0にして、コーチングは0からプラスを作るものだといわれています。
現在の医療・介護現場等では、カウンセリングのように身体の問題や心の悩みを解消させることに焦点が置かれてきましたが、今後はサービスを受ける人たちが自身のQOLを向上させる働きかけも期待されています。
当協会のコーチングプログラムは、健康心理学,ポジティブ心理学などを研究しており人生を豊かにしていくための叡智がたくさんつめられております。必ずや、医療・介護・福祉の現場で働く人たちのお役に立てるプログラムになることでしょう。