災害時に活用するコーチング心理学の活用とは？

コンテンツ一覧

災害時に活用するコーチング心理学の活用とは？

災害時におけるコーチング心理学は、メンタルケア、支援の方向性、リーダーシップ、チームビルディングに活用することができます。

メンタルケア

災害は、人々に大きな精神的負担をもたらします。不安、恐怖、怒り、悲しみなどの感情が強く、PTSDやうつなどの精神疾患を発症する可能性もあります。コーチング心理学は、これらの感情を整理し、前向きな方向性や可能性を検討し，今できることに向けた行動を促し，適切な対処方法を身につけるサポートに役立ちます。

具体的には、以下の手法が有効です。

積極的なコミュニケーション：積極的な支援活動につなげるための対話や連携を構築できるようにする
傾聴：被災者の話を丁寧に聴き、共感し、理解する。
感情の整理：被災者の感情を整理し、認め、受け止めてもらう。
行動の促進：復旧活動につながるような行動を促し，日常生活を取り戻せるようにする。
対処方法の検討：被災者と共に、適切な対処方法を検討する。
災害復旧の方向性を示す：災害復旧に向けた計画や行動の方向性を示し，前向に進めるようにする。
災害における問題解決の方向性示し，解決につなげる。

支援の方向性

災害後の支援は、被災者のニーズに応じて、多様な方法で行われることが重要です。

コーチング心理学は、被災者のニーズを把握し、適切な支援の方向性を検討するサポートに役立ちます。

具体的には、以下の手法が有効です。

ニーズ調査：被災者のニーズを調査し、把握する。
問題解決の対応と解決策の提案
危機管理のリーダーシップと意思決定
支援の方向性検討：被災者のニーズを踏まえて、支援の方向性を検討する。
インタビュースキル
チームビルディング
リーダーシップ

リーダーシップ

災害時においては、迅速かつ的確なリーダーシップが求められます。コーチング心理学は、リーダーが被災者を導き、チームをまとめるためのサポートに役立ちます。

具体的には、以下の手法が有効です。

ビジョンの共有：リーダーがビジョンを明確に伝え、共有する。
コミュニケーション：リーダーが被災者と積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を築く。
チームビルディング：リーダーがチームの力を最大限に発揮できるように、ビルドアップする。

チームビルディング

災害は、人々を孤立させ、チームワークを損なう可能性があります。コーチング心理学は、被災者同士の連帯感を高め、チームワークを強化するためのサポートに役立ちます。

具体的には、以下の手法が有効です。

共通の目標：被災者同士で共通の目標を持ち、達成に向けて協力する。
コミュニケーション：被災者同士で積極的にコミュニケーションを取り、理解し合う。
信頼関係の構築：被災者同士で信頼関係を構築し、支え合う。

このように、コーチング心理学は、災害時におけるさまざまなニーズに応じて、活用することができます。災害時の支援に携わる人々は、コーチング心理学の知識とスキルを身につけることで、被災者のメンタルケアや支援の方向性、リーダーシップ、チームビルディングをより効果的に行うことができる

投稿者プロフィール

徳吉陽河

徳吉陽河（とくよしようが）は、コーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士（心理調査）、ポジティブ心理療法士、として教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。教育プログラム、心理尺度開発なども専門としている。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『ナラティヴ・セラピー BOOK』、『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語（ナラティブ）に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」（ワークショップを含む）、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省　航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師など。教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。学校法人・企業法人・医療法人（リハビリ）など、主に管理職に関わる講師を数多く担当。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。