
コーチング心理学協会は,とりわけ,ビジネスだけに特化しておりませんが,ビジネスに対応できるものがあります。
ビジネスコーチング 資格で組織を変える:心理学ベースの実践的アプローチについて紹介致します。
なぜ今、ビジネスコーチングが求められるのか
現代の企業では、人的資本経営の重要性が高まっています。従業員のエンゲージメント向上、自律型人材の育成、そして1on1ミーティングの効果的な運用が経営課題として注目されています。
しかし、多くのマネージャーが直面するのは「どうやって部下の成長を支援すればいいのか」という実践的な悩みです。
心理学に基づくビジネスコーチングの種類

コーチング心理学協会の認定資格プログラムでは、ビジネスに関わるエビデンスに基づいた5つの主要アプローチを体系的に学ぶことができます。
科学的エビデンスに基づく組織変革と人材育成の統合アプローチ
プログラム全体の特徴
本研修プログラムは、心理学・脳科学の最新知見を基盤に、ビジネスの現場で即座に活用できる実践的なコーチングスキルを体系的に習得します。各プログラムは独立して学べると同時に、相互に連携することで組織全体の変革を実現する設計となっています。

チームコーチングとグループコーチング
ビジネスコーチングでは,チームとグループに特徴があります。いくつかの分類方法がありますが、最も一般的で実用的なのは「何を対象とするか(アプローチの焦点)」による分類です。
また、混同されやすい「グループコーチング」との決定的な違いを理解することも重要です。
以下に、専門的な文脈(組織開発・コーチング心理学)で整理された主要な種類を解説します。
1. アプローチの焦点による分類(主要な3タイプ)
チームコーチングの流派や手法は多岐にわたりますが、大きく以下の3つのアプローチに大別されます。
① システミック・チームコーチング (Systemic Team Coaching)
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代表的な提唱者: ピーター・ホーキンス (Peter Hawkins)
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特徴: 「外から内へ(Outside-In)」のアプローチです。
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焦点: チーム内部の人間関係だけでなく、「ステークホルダー(利害関係者)」や「組織全体」との関わりを重視します。「このチームは組織や顧客から何を期待されているか?」という外部の視点を取り入れ、チームの存在意義や価値創出を問い直します。
-
適している場面: 組織変革、部門間の連携強化、視座を高めたいリーダーチーム。
② 関係性システムコーチング (Relationship Systems Coaching)
-
代表的な手法: ORSC (Organization & Relationship Systems Coaching)
-
特徴: **「関係性そのもの」**をクライアントと見なすアプローチです。
-
理論背景: アーノルド・ミンデルのプロセスワークやシステム理論を背景に持ちます。
-
焦点: チーム内の「感情の流れ」「無意識の役割」「雰囲気(場の空気)」など、目に見えない関係性のダイナミクスを扱います。「誰が正しいか」ではなく「システム(チーム全体)で何が起きているか」を探求します。
-
適している場面: チーム内の葛藤解消、心理的安全性、融合していない合併チーム、夫婦やパートナーシップ(ビジネス以外も含む)。
③ 機能的・プロセス重視のコーチング (Functional Team Coaching)
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代表的な研究者: リチャード・ハックマン (J. Richard Hackman)
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特徴: 「タスク遂行とパフォーマンス」に焦点を当てた、組織心理学に基づくアプローチです。
-
焦点: チームが成果を出すための「6つの条件(方向性、構造、リソースなど)」が整っているかを確認し、介入します。特にタイミング(チームの立ち上げ期、中間地点、終了時)に応じた適切な介入を重視するのが特徴です。
-
適している場面: プロジェクトチーム、タスクフォース、期限と目標が明確なチーム。
2. 「グループコーチング」との違い
ここを区別することは非常に重要です。

| 項目 | チームコーチング | グループコーチング |
| 対象 | 「チーム(一つの生き物)」 | 「集まった個人」 |
| 目的 | チーム全体の共通目標達成 | 個々人の個人的な目標達成 |
| 関係性 |
メンバー同士の相互依存が必須 (協力しないと成果が出ない) |
相互依存は必須ではない (単に同じ場にいるだけの場合もある) |
| 成果 | 集団としてのパフォーマンス向上 | 個人のスキルアップや気づき |
3. その他の分類(対象・ライフサイクル別)
- リーダーシップ・チームコーチング:
経営陣やボードメンバー(取締役会)を対象としたもの。現場のチームとは異なり、組織全体の戦略や政治的な力学を扱うため、高度なビジネス理解とファシリテーション能力が求められます。
- プロジェクト・チームコーチング:
「立ち上げ(Kick-off)」から「解散(Adjourning)」までの期限が決まっているチームに対し、プロジェクトの進捗に合わせて行うもの。
どの種類を選ぶべきか?

- 組織内での位置づけや成果を問いたい場合
👉 システミック・チームコーチング
- 人間関係の対立や、チームの一体感を扱いたい場合
👉 関係性システムコーチング (ORSC等)
- 特定のプロジェクトの生産性を上げたい場合
👉 機能的アプローチ
1. コーチング心理学基礎講座

プログラム概要
心理学・脳科学的な視点から、効果的なコーチングの土台となる要素を科学的に理解し、実践スキルとして習得します。
学習内容の詳細
心理的安全性の構築
- 脳科学から見た心理的安全性のメカニズム
- 扁桃体の脅威反応とパフォーマンスへの影響
- 心理的安全性を高める具体的な言動と環境設計
- チーム内での実践的な安全性指標の測定と改善
観察スキルの本質
- 非言語コミュニケーション(表情、姿勢、声のトーン)の読み解き
- 観察バイアスの認識と客観性の確保
- 行動観察による早期の問題発見手法
- 観察記録の効果的な活用方法
傾聴の科学的理解
- アクティブリスニングの神経科学的メカニズム
- 共感的傾聴と分析的傾聴の使い分け
- 傾聴を阻害する要因(先入観、解決焦り、評価思考)の克服
- 沈黙の効果的活用とペーシング技法
質問技術の体系化
- オープン質問とクローズド質問の戦略的使用
- 強力な質問(Powerful Questions)の構造と効果
- 問題解決を促進する質問フレームワーク
- 防衛反応を引き起こさない質問の設計
提案の心理学
- 受け入れられやすい提案のタイミングと伝え方
- 自己決定理論に基づく提案アプローチ
- 抵抗を最小化する提案技法
- 提案と押し付けの境界線の理解
倫理規定の重要性
- コーチングにおける倫理的ジレンマ
- 守秘義務と情報共有のバランス
- 権力関係の認識と適切な距離感
- ハラスメント防止のための境界設定
信頼関係構築の科学
- 信頼の神経化学(オキシトシンの役割)
- ラポール形成の具体的テクニック
- 信頼を損なう行動パターンの回避
- 長期的な信頼関係の維持戦略
ビジネスでの具体的活用シーン
新入社員のオンボーディング 心理的安全性を確保しながら、新入社員が質問しやすい環境を作ることで、習得スピードが平均30-40%向上します。傾聴と観察により、表面化していない不安や疑問を早期に発見し、離職リスクを軽減します。
チームミーティングの質的改善 発言しやすい環境を設計することで、会議での発言回数が増加し、多様なアイデアが生まれます。傾聴スキルにより、メンバーの本音や懸念を引き出し、プロジェクトリスクの早期発見が可能になります。
1on1ミーティングの効果最大化 質問技術と傾聴を組み合わせることで、部下自身が問題を言語化し、解決策を見出すプロセスをサポート。指示命令型から対話型マネジメントへの転換により、部下の主体性が向上します。
組織変革時の抵抗軽減 信頼関係が構築されていることで、変革への抵抗が減少し、スムーズな移行が実現します。心理的安全性により、変革に対する不安や懸念を率直に表現できる環境が生まれます。
コンプライアンス強化 倫理規定の理解により、ハラスメントや不適切な関係性を防止。組織全体の信頼性向上とリスク管理が実現します。
期待される成果
- チーム内のコミュニケーション量が平均2-3倍に増加
- 離職率が15-25%低減
- 問題の早期発見による対処コストの削減
- イノベーション創出件数の増加
- コンプライアンス違反の減少
2. フィードバックスキルコーチング

プログラム概要
心理的安全性を維持しながら、成長を最大化するフィードバックの科学と実践を学びます。批判と建設的フィードバックの違いを理解し、相手の可能性を引き出す伝え方を習得します。
学習内容の詳細
フィードバックの心理学
- フィードバックに対する脳の反応(脅威vs報酬)
- 防衛反応を引き起こすフィードバックパターン
- 成長マインドセットを促進するフィードバック設計
- フィードバックの受容性を高める要因分析
効果的なフィードバックの構造
- SBI(Situation-Behavior-Impact)モデルの実践
- ポジティブフィードバックと改善フィードバックのバランス
- 具体性と観察可能性の重要性
- タイムリーなフィードバックの効果
心理的安全性を保つテクニック
- 評価と観察の分離
- 人格否定と行動指摘の明確な区別
- フィードバックの双方向性の確保
- 相手の視点を尊重する姿勢の表現
フィードフォワード技法
- 過去の批判から未来の提案への転換
- 強みベースのアプローチ
- 具体的な行動提案の設計
- 実験的試行を促す言葉の選択
難しいフィードバックの伝え方
- ネガティブな内容を建設的に伝える技術
- 感情的反応への対処法
- 段階的アプローチによる受容性向上
- フォローアップの重要性と方法
フィードバック文化の醸成
- 組織全体でのフィードバック習慣化
- 上司から部下だけでなく、ピアフィードバックの推進
- フィードバックを求める文化の創造
- 継続的改善サイクルの構築
ビジネスでの具体的活用シーン
パフォーマンス評価面談 年次評価時の面談で、従来の「できていない点の指摘」から「成長のための具体的な行動提案」へ転換。評価面談後の部下のモチベーション維持率が大幅に向上し、離職リスクが低減します。
プロジェクトレビュー プロジェクト終了時の振り返りで、失敗の犯人探しではなく、学習と成長の機会として活用。チームメンバーが次回のプロジェクトで同じ過ちを繰り返さず、継続的に改善していきます。
日常的な業務指導 若手社員への指導で、「なぜできないのか」という批判ではなく、「どうすればできるようになるか」という建設的なアプローチを実践。若手の自信とスキルが同時に向上します。
クライアント対応の改善 顧客対応での問題発生時、担当者を責めるのではなく、具体的な改善行動を一緒に設計。担当者の心理的負担を軽減しながら、サービス品質を向上させます。
チーム内の相互成長促進 ピアフィードバックの文化により、メンバー同士が互いに成長を支援。マネージャーの負担が軽減されながら、チーム全体のスキルレベルが底上げされます。
期待される成果
- 評価面談後の部下満足度が40-60%向上
- 若手社員のスキル習得期間が20-30%短縮
- パフォーマンス改善の実行率が向上
- フィードバックに対する抵抗感の減少
- 組織全体の学習文化の醸成
3. エンゲージメントコーチング
プログラム概要
部下の主体性と組織への関与度を高め、持続的な貢献意欲を引き出します。一時的なモチベーション向上ではなく、心理的な結びつきを強化することで、長期的なエンゲージメントを実現します。
学習内容の詳細
エンゲージメントの科学的理解
- エンゲージメントとモチベーションの本質的違い
- 自己決定理論(自律性・有能感・関係性)の実践応用
- 内発的動機づけと外発的動機づけのバランス
- エンゲージメント測定指標と改善サイクル
エンゲージメントリーダーシップ
- ビジョンと個人目標の接続技法
- 自律性を尊重しながら方向性を示す技術
- 成長機会の創出と提供
- 貢献の可視化と承認のタイミング
心理的安全性リーダーシップ
- 失敗を学習機会として扱う環境設計
- 多様な意見を歓迎する姿勢の表現
- 対人リスクを低減するコミュニケーション
- 包摂的なチーム文化の構築
主体性の引き出し方
- 指示命令から問いかけへの転換
- 意思決定への参加機会の創出
- 自己効力感を高める関わり方
- 裁量権の段階的拡大手法
関係性の質の向上
- 信頼構築のための一貫性ある行動
- 個人の価値観と強みの理解
- キャリア目標への関心と支援
- 人間的なつながりの深化
職場全体の活性化戦略
- チームエンゲージメント診断と介入
- ポジティブな相互作用の促進
- 協働とコラボレーションの文化醸成
- エネルギーを高める職場環境づくり
ポジティブメンタルヘルス
- ウェルビーイング(幸福感)の向上アプローチ
- ストレス予防とレジリエンス強化
- ワークライフバランスの支援
- バーンアウト予防の早期介入
ビジネスでの具体的活用シーン
組織変革プロジェクト トップダウンの指示ではなく、メンバー自身が変革の必要性を理解し、主体的に参画する環境を創出。変革への抵抗が減少し、実行スピードが向上します。
新規事業の立ち上げ メンバーの自律性を尊重しながら、ビジョンへの共感を醸成。不確実性の高い状況でも、チームが主体的に問題解決に取り組み、イノベーションが生まれやすくなります。
長期プロジェクトのモメンタム維持 一時的なモチベーション向上施策ではなく、プロジェクトへの心理的コミットメントを強化。中だるみを防ぎ、最後まで高いパフォーマンスを維持します。
リモートワーク環境でのチーム結束 物理的距離があっても、心理的なつながりを強化する関わり方を実践。孤立感を軽減し、チームへの所属感を維持します。
ハイパフォーマー人材の定着 金銭的報酬だけでなく、自律性、成長機会、貢献実感を提供することで、優秀な人材の離職を防止。組織の中核人材を長期的に確保します。
メンタルヘルス不調の予防 ポジティブメンタルヘルスアプローチにより、問題が深刻化する前に予防的に介入。休職者数の減少と生産性の維持を実現します。
期待される成果
- 従業員エンゲージメントスコアが25-40%向上
- 離職率が20-35%低減(特にハイパフォーマー)
- 主体的な業務改善提案が3-5倍に増加
- アブセンティーイズム(欠勤)が減少
- プレゼンティーイズム(出社しているが生産性低下)の改善
- 組織市民行動(自発的な協力行動)の増加
4. 解決志向コーチング

プログラム概要
問題の原因追及に時間を費やすのではなく、解決策と強みに焦点を当てる実践的アプローチ。短期間で成果を出したい場面で特に効果的で、部下の自信を高めながら実践的な行動を促します。
学習内容の詳細
解決志向アプローチの哲学
- 問題志向と解決志向の本質的違い
- 「原因分析」の限界と「未来志向」の力
- 例外の発見と活用(うまくいっている時の分析)
- 小さな変化の積み重ねによる大きな成果
ミラクルクエスチョン技法
- 理想的な未来状態の明確化
- 「もし問題が解決したら」という視点の転換
- 具体的な変化の兆候の特定
- ゴールイメージの共有と合意形成
スケーリングクエスチョン
- 現状の客観的評価(0-10スケール)
- 小さな進歩の可視化と承認
- 次のステップの具体化
- モチベーション維持のための測定
リソース(強み・資源)の発見
- 個人の強みと成功体験の棚卸し
- 利用可能なリソースの特定
- 過去の成功パターンの再活用
- 周囲のサポートリソースの活用
例外の探索
- 問題が起きていない時の分析
- うまくいっている要因の特定
- 成功要因の意図的再現
- ポジティブな逸脱の活用
解決志向リーダーシップ
- ポジティブな言語の意識的使用
- 「できること」への焦点化
- チーム全体への解決志向文化の浸透
- 迅速な意思決定プロセスの構築
行動計画の設計
- スモールステップの設定
- 実行可能性の高い最初の一歩
- 進捗確認とフィードバックループ
- 柔軟な軌道修正
ビジネスでの具体的活用シーン
プロジェクト遅延からの回復 遅延の原因追及会議で時間を浪費するのではなく、「どうすれば挽回できるか」に焦点を当てることで、チームのエネルギーを解決行動に向けます。過去のうまくいった経験を活用し、短期間でプロジェクトを軌道に乗せます。
営業成績の低迷打破 できていない理由を責めるのではなく、過去に成功した案件を分析し、その成功パターンを再現。営業担当者の自信を回復させながら、具体的な行動改善を実現します。
顧客クレーム対応 クレームの原因追及だけでなく、「顧客満足を回復するには何ができるか」という解決思考で対応。迅速な解決により顧客関係を維持・強化します。
チーム内の対立解決 誰が悪いかの追及ではなく、「どうすれば協力できるか」という未来志向の対話により、建設的な関係性を早期に回復。生産性の低下を最小限に抑えます。
新規事業の壁の突破 失敗分析に終始せず、小さな成功事例を見つけて拡大。試行錯誤のスピードが上がり、早期に成功パターンを確立します。
部下の自信喪失からの立て直し 失敗体験で自信を失った部下に対し、過去の成功体験や強みに焦点を当てることで、自己効力感を回復。前向きな挑戦姿勢を取り戻します。
期待される成果
- 問題解決までの時間が30-50%短縮
- チームの心理的エネルギーが向上
- 前向きな組織文化の醸成
- 意思決定スピードが2-3倍に向上
- 失敗からの回復力(レジリエンス)強化
- イノベーション試行回数の増加
5. 創造的問題解決コーチング(クリエイティブ・コーチング講座)

プログラム概要
表面的な現象と真の課題を区別し、本質的な問題解決を支援します。イシュードリブンやビジョンドリブンのフレームワークを使い、部下自身が創造的な解決策を見出せるよう導きます。
学習内容の詳細
問題と課題の本質的区別
- 表面的症状と根本原因の識別
- 問題の階層構造の理解
- 真の課題(イシュー)の定義方法
- 解くべき問題の優先順位付け
イシュードリブンアプローチ
- 「何を解決すべきか」の明確化
- イシューの構造化と分解
- 仮説思考による効率的な問題解決
- データと直感のバランス
ビジョンドリブンアプローチ
- 理想状態の明確な描写
- 現状とのギャップ分析
- バックキャスティング思考
- 創造的な解決策の発想
システム思考の応用
- 因果関係の可視化
- フィードバックループの理解
- レバレッジポイントの発見
- 部分最適と全体最適のバランス
創造的思考の促進
- 固定観念からの脱却技法
- ブレインストーミングの効果的運営
- 多様な視点の統合
- アナロジー思考の活用
問いのデザイン
- 本質を突く質問の設計
- 前提を疑う質問技法
- 創造性を刺激する問いかけ
- チームの思考を深める対話設計
実行計画への落とし込み
- アイデアの実行可能性評価
- プロトタイピングとテスト
- 段階的実装計画
- PDCAサイクルの高速化
ビジネスでの具体的活用シーン
事業戦略の策定 「売上が伸びない」という表面的な問題ではなく、「顧客に提供している真の価値は何か」という本質的な課題を問うことで、戦略的な方向転換や新規事業創出につながります。
業務効率化プロジェクト 「残業が多い」という現象だけでなく、「なぜその業務が必要なのか」という本質を問うことで、業務そのものの廃止や抜本的なプロセス改革を実現。対症療法ではなく根本解決を達成します。
製品開発の方向性決定 競合の模倣ではなく、「顧客が本当に解決したい課題は何か」という本質的な問いから出発することで、独自性の高い製品開発が可能になります。
組織改革の推進 「コミュニケーション不足」という表面的な問題ではなく、「なぜコミュニケーションが必要なのか」「どのような協働を実現したいのか」という本質を問うことで、効果的な組織設計を実現します。
顧客満足度の向上 個別のクレーム対応ではなく、「顧客体験全体のどこに課題があるのか」というシステム的視点で分析することで、抜本的なサービス改善を実現します。
イノベーション創出 「新しいアイデアが出ない」という問題に対し、「どのような環境や問いがあれば創造性が発揮されるか」という視点で環境設計することで、持続的なイノベーション文化を構築します。
期待される成果
- 同じ問題の再発が70-80%減少
- 戦略的意思決定の質が向上
- イノベーション創出件数が増加
- 無駄な業務の削減(20-30%の効率化)
- 競争優位性の確立
- 長期的な企業価値の向上
6. 認知行動コーチング(CBC)
プログラム概要
思考・感情・行動の関連性を理解し、建設的な行動変容を支援します。ネガティブな思考パターンを認識し、より生産的なアプローチへと導く科学的手法です。認知バイアス,感情的なハラスメント対策。ビジネスにおける問題解決,意思決定などに関わります。
学習内容の詳細
認知行動モデルの理解
- 出来事→思考→感情→行動のサイクル
- 認知が感情と行動に与える影響
- 自動思考(オートマティック・ソート)の発見
- スキーマ(深層的信念)の理解
認知の歪みの識別
- 二分法思考(白黒思考)
- 過度の一般化
- 破滅的思考(catastrophizing)
- 感情的推論
- 「べき」思考
- レッテル貼り
- 個人化(すべて自分のせいと考える)
思考の検証技法
- 自動思考の客観的検証
- エビデンスの確認
- 代替的解釈の探索
- バランスの取れた思考への転換
行動活性化
- 回避行動パターンの認識
- 小さな行動変容の設計
- 成功体験の積み重ね
- 行動実験による学習
感情調整スキル
- 感情の受容と観察
- マインドフルネスの実践
- ストレス対処法の多様化
- 感情と思考の分離
レジリエンス強化
- 逆境からの回復パターン
- 成長マインドセットの育成
- セルフコンパッション(自己への思いやり)
- 困難を成長機会と捉える視点
職場での応用
- パフォーマンス不安への対処
- 完璧主義の調整
- 対人関係ストレスの軽減
- ワークライフバランスの認知的アプローチ
ビジネスでの具体的活用シーン
プレゼンテーション不安の克服 「失敗したら評価が下がる」という破滅的思考を、「多少のミスは許容される。重要なのは伝えたい内容」という現実的思考に転換。プレゼンテーションの質とパフォーマンスが向上します。
失敗後の立ち直り支援 「一度失敗したから自分はダメだ」という過度の一般化を、「この特定の状況でうまくいかなかっただけ。学びを次に活かせる」という思考に転換。早期の回復と再挑戦を促します。
完璧主義による非効率の改善 「100%完璧でなければ意味がない」という二分法思考を、「80%の質で早く出して改善する方が価値が高い」という柔軟な思考に転換。アジャイルな働き方を実現します。
対人関係のストレス軽減 「同僚が挨拶しなかったのは自分が嫌われているから」という個人化思考を、「相手が忙しくて気づかなかっただけかもしれない」という代替的解釈へ導きます。職場の人間関係が改善します。
変化への抵抗の軽減 「新しいシステムは絶対に使いこなせない」という破滅的思考を、「最初は難しくても、練習すれば徐々に使えるようになる」という成長思考に転換。変革への適応力が向上します。
バーンアウトの予防 「すべて自分がやらなければならない」という「べき」思考を、「適切に委任することがチーム全体の成長につながる」という思考に転換。マネージャーのストレス軽減と組織力向上を同時に実現します。
慢性的ストレス状態の改善 長期的なストレスで「もう無理だ」と感じている社員に対し、思考パターンの転換と小さな行動変容を支援。心理的負担を軽減しながら、パフォーマンスを回復させます。
期待される成果
- ストレス起因の休職が40-60%減少
- パフォーマンス不安による生産性低下の改善
- 失敗からの回復時間が短縮
- チャレンジングな目標への挑戦意欲向上
- 職場の心理的ウェルビーイングが向上
- 変革への適応力が強化
プログラムの統合的活用
ケーススタディ1: 新規事業立ち上げ
状況 既存事業の成長が鈍化し、新規事業開発が急務。しかし、メンバーは失敗を恐れ、保守的な提案しか出てこない。
統合的アプローチ
- コーチング心理学基礎講座で心理的安全性を確保
- 失敗を学習機会として扱う文化を醸成
- アイデアを自由に出せる環境を構築
- 認知行動コーチングで失敗への恐怖を軽減
- 「失敗=キャリアの終わり」という破滅的思考を転換
- 「失敗は成功への学習プロセス」という認知へ
- エンゲージメントコーチングで主体性を引き出す
- 新規事業のビジョンと個人のキャリ
-
- 自律性を尊重した意思決定プロセスを設計
- 創造的問題解決コーチングで本質的な顧客課題を発見
- イシュードリブンで「解くべき本当の問題」を明確化
- ビジョンドリブンで理想の顧客価値を設計
- 解決志向コーチングで迅速な試行錯誤を促進
- 小さな成功を見つけて拡大
- ポジティブな実験文化を構築
成果
- 6ヶ月で15の新規事業アイデアが創出(従来の5倍)
- 3つのアイデアがプロトタイプ化され、1つが本格事業化
- メンバーのエンゲージメントスコアが45%向上
- 失敗を恐れない組織文化が定着
ケーススタディ2: 営業チームの業績改善
状況 営業チームの成績が低迷。メンバーのモチベーションも低下し、離職も発生。
統合的アプローチ
- コーチング心理学基礎講座で1on1の質を向上
- 傾聴により、メンバーの本音や困難を理解
- 信頼関係を再構築
- フィードバックスキルコーチングで成長を促進
- 批判的な評価から建設的なフィードバックへ転換
- 成功事例を承認し、自信を回復
- 解決志向コーチングで過去の成功パターンを活用
- うまくいった案件を分析し、成功要因を特定
- その成功パターンを他の案件に適用
- 認知行動コーチングでネガティブ思考を転換
- 「自分には営業の才能がない」→「スキルは学習で向上できる」
- 断られることへの恐怖を軽減
- エンゲージメントコーチングで長期的なモチベーションを維持
- 個人のキャリア目標と営業活動を接続
- 自律性を尊重した目標設定
成果
- 3ヶ月で営業成績が平均35%向上
- メンバーの離職が停止、逆に他部署から異動希望が増加
- 1on1への満足度が70%向上
- チーム全体の心理的安全性が高まり、情報共有が活発化
ケーススタディ3: 組織変革の推進
状況 DX推進のため、新システム導入が必要。しかし、現場からの抵抗が強く、プロジェクトが停滞。
統合的アプローチ
- コーチング心理学基礎講座で現場の声を傾聴
- 抵抗の背後にある不安や懸念を理解
- 心理的安全性の中で率直な対話を実現
- 創造的問題解決コーチングで真の課題を特定
- 「システム導入」という手段ではなく、「業務効率化」という目的に焦点
- 現場が本当に解決したい課題を明確化
- エンゲージメントコーチングで変革への参画を促進
- トップダウンの押し付けから、現場主導の設計へ
- システム設計に現場メンバーを巻き込む
- 認知行動コーチングで変化への恐怖を軽減
- 「新システムは使いこなせない」→「段階的に学べば使える」
- 小さな成功体験を積み重ねて自己効力感を向上
- フィードバックスキルコーチングで改善を促進
- システムの問題点を建設的にフィードバック
- 継続的な改善サイクルを構築
成果
- プロジェクト期間が当初予定の半分に短縮
- システム導入後の現場満足度が80%超
- 想定していた抵抗がほとんど発生せず
- DX推進のベストプラクティスとして全社展開
プログラム受講の推奨順序
基本パターン(全6講座を受講する場合)
フェーズ1: 基礎構築(1-2ヶ月)
- コーチング心理学基礎講座
- すべてのコーチングの土台となる
- 心理的安全性、傾聴、質問などの基本スキルを習得
フェーズ2: 実践スキル(2-4ヶ月) 2. フィードバックスキルコーチング
- 日常的に最も使用頻度が高いスキル
- 基礎講座の応用として自然な流れ
- エンゲージメントコーチング
- 中長期的な関係性構築に活用
- チームマネジメント全体に影響
フェーズ3: 問題解決スキル(4-6ヶ月) 4. 解決志向コーチング
- 即効性が高く、成功体験を得やすい
- ポジティブな変化を実感できる
- 創造的問題解決コーチング
- より高度な問題解決に挑戦
- 戦略的思考力を強化
フェーズ4: 深化(6ヶ月以降) 6. 認知行動コーチング(CBC)
- より深い心理的アプローチ
- 難しいケースにも対応できる
カスタマイズパターン
パターンA: 緊急の業績改善が必要な場合
- コーチング心理学基礎講座
- 解決志向コーチング
- フィードバックスキルコーチング
パターンB: 離職率改善が優先課題の場合
- コーチング心理学基礎講座
- エンゲージメントコーチング
- フィードバックスキルコーチング
パターンC: イノベーション創出が目的の場合
- コーチング心理学基礎講座
- 創造的問題解決コーチング
- エンゲージメントコーチング
パターンD: メンタルヘルス対策が必要な場合
- コーチング心理学基礎講座
- 認知行動コーチング(CBC)
- エンゲージメントコーチング
各プログラムの実施形式
研修スタイル
集合研修(2-3日間)
- 理論の体系的学習
- ロールプレイによる実践練習
- 参加者同士のディスカッション
- ケーススタディの分析
オンライン研修(半日×4-6回)
- 柔軟なスケジュール対応
- 地理的制約がない
- 録画による復習可能
- チャットでの質問対応
- 実践サポート
フォローアップセッション(3-6ヶ月)
- 実践での困難や疑問に対する個別相談
- 成功事例の共有と分析
- スキルの定着確認
- 追加トレーニング
コーチング実践記録
- 実際のコーチングセッションを記録
- 講師からのフィードバック
- 継続的な改善サイクル
ピアラーニング
- 参加者同士の学習コミュニティ
- 事例共有と相互支援
- ベストプラクティスの水平展開
期待される投資対効果(ROI)
定量的効果
人材関連コスト削減
- 離職率20-35%低減 → 採用・育成コストの大幅削減
- 1人あたりの採用・育成コスト200-500万円として、10人の離職防止で2,000-5,000万円の削減
生産性向上
- エンゲージメント向上による生産性15-25%向上
- 100人組織で1人あたり年間500万円の付加価値として、7,500-12,500万円の価値創出
問題解決スピード向上
- 意思決定期間30-50%短縮
- 機会損失の減少と市場投入スピード向上
休職・離職コスト削減
- メンタルヘルス起因の休職40-60%減少
- 1人あたりの休職コスト(代替要員含む)300-800万円として、5人の休職防止で1,500-4,000万円の削減
定性的効果
組織文化の変革
- 心理的安全性の高い組織文化
- イノベーション創出の土壌
- 学習する組織への進化
リーダーシップの質向上
- マネージャーの成長と自信
- 次世代リーダーの育成加速
- 組織全体のマネジメント力底上げ
企業ブランド向上
- 働きやすい職場として評価向上
- 優秀人材の採用競争力強化
- 顧客満足度向上(従業員満足が反映)
持続可能な成長基盤
- 短期的な成果だけでなく長期的な組織力
- 環境変化への適応力
- 持続的なイノベーション能力
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本プログラムは、貴社の具体的な課題や目標に応じて、内容・期間・実施形式をカスタマイズすることが可能です。
心理学に基づくビジネスコーチングは、単なるスキルではなく、組織文化を変革する力を持っています。
エビデンスベースの理論と実践的なアプローチを組み合わせることで、あなた自身が組織の成長エンジンとなり、人材育成のプロフェッショナルとして活躍できるようになります。
自律型人材が育つ組織、エンゲージメントの高いチーム、そして持続的に成長する企業文化。それらを実現する第一歩が、ここにあります。
*以下は,専門的な方への情報です。
コーチング心理学とビジネスコーチング:研究から見た関係と効果
コーチング心理学は、心理学理論とエビデンスに基づきコーチングを体系化する学問領域であり、その主要な応用領域の一つがビジネス/ワークプレイス/エグゼクティブコーチングです。研究は、この心理学的アプローチが個人のウェルビーイングだけでなく、目標達成や職務パフォーマンス、組織成果にも影響し得ることを示しています。
コーチング心理学とは何か
- コーチング心理学は、ポジティブ心理学や認知行動療法などの理論を基盤に、働く人の学習・成長・パフォーマンスを高める専門実践として位置づけられる (Seligman, 2007; Grant & Cavanagh, 2007; Palmer & Whybrow, 2018)。
- ポジティブ心理学コーチングは、「強みや資源を同定・活用し、ポジティブな状態・特性・行動を高める、短〜中期の協働的関係」と定義される (Van Zyl et al., 2020)。
- コーチング心理学プログラムは、ポジティブ心理学単独プログラムよりも、目標達成・自己洞察・解決志向思考を強く高めることが示されており、「目標に向けた自己調整」という構造化された関係が付加価値を生むとされる (Grant & Atad, 2021)。
ビジネスコーチングの定義・種類・位置づけ
- ビジネスコーチングは、「指定されたコーチとクライアントが、リーダーとしての課題を理解し、制約に挑戦し、新たな可能性を探り、目標達成の責任と支援を確保する、フォーマルな関係」と定義される (Blackman et al., 2016; Bozer & Jones, 2020)。
- エグゼクティブ、リーダーシップ、チーム、起業家向けコーチングなどに分化し、ビジネス成長・競争力向上のHRD(人材開発)ツールとして扱われる (Grover & Furnham, 2016; Kotte et al., 2020; Blackman et al., 2016; Nazarenko, 2025)。
- 起業家コーチングは、従来の職場コーチングとスタートアップ・コンサルの中間に位置づけられ、プロセス志向と専門家助言のバランスをとる枠組みが提案されている (Kotte et al., 2020; Bozer & Jones, 2020)。
ビジネスコーチングの主なサブタイプ
| 種類 | 主対象・目的 | 特徴 | 引用 |
|---|---|---|---|
| エグゼクティブコーチング | トップ層のリーダー | 戦略的視野・リーダーシップ開発 | (Grover & Furnham, 2016; Blackman et al., 2016; Nazarenko, 2025) |
| チームコーチング | チーム全体 | チームワーク・目標整合 | (Blackman et al., 2016; Nazarenko, 2025; Garengo & Betto, 2025) |
| 起業家コーチング | 起業家・中小企業 | 事業成長と個人の両面支援 | (Kotte et al., 2020; Bozer & Jones, 2020; Mudjijah et al., 2025) |
Figure 1: ビジネスコーチング主要タイプと特徴の整理
効果:個人・組織・ビジネス成果
- 個人レベル
- メタ分析では、職場コーチングは目標達成(g≈1.3)、自己効力感、ウェルビーイングなどに中〜大の効果を持つと報告される (Wang et al., 2021; Grover & Furnham, 2016; Garengo & Betto, 2025)。
- フィールド実験では、コーチングが心理的資本(希望・楽観・レジリエンスなど)を高め、それを介して仕事満足などの態度を改善し、その効果が数カ月維持される (Fontes & Russo, 2020)。
- コーチング心理学/ポジティブ心理学両方の講義は主観的ウェルビーイングを高めるが、コーチング心理学の方が目標達成・自己洞察・解決志向に追加的効果を示した (Grant & Atad, 2021)。
- 組織・ビジネスレベル
- 組織内のビジネス/エグゼクティブコーチングは、リーダーシップ、パフォーマンス、モチベーション、チーム機能などにポジティブな影響を与える傾向が体系的レビューで示されている (Grover & Furnham, 2016; Blackman et al., 2016; Wang et al., 2021; Wiginton & Cartwright, 2020)。
- 中小企業では、コーチングがコミュニケーション、チームワーク、目標設定などのパフォーマンス測定・管理(PMM)実践を改善し、それを通じて業績向上に寄与する「間接効果」が示唆される (Garengo & Betto, 2025; Mudjijah et al., 2025)。
- 企業調査では、多くの経営者がコーチング投資に対して「投資額を上回るリターン」があると報告しているが、サンプルバイアスなどの限界もある (Wiginton & Cartwright, 2020; Sukhanova, 2025)。
ポジティブ心理学・AIなど新潮流との関係
- ポジティブ心理学ベースのツール・技法は、強みの活用、価値明確化、リフレクションなどとしてコーチングの各フェーズに組み込まれている (Richter et al., 2021; Van Zyl et al., 2020; Biswas-Diener, 2020; Wang et al., 2021; Seligman, 2007)。
- 認知行動アプローチとポジティブ心理学アプローチを統合した「統合的コーチング」が、パフォーマンスとウェルビーイングの両方に最も効果的とするメタ分析結果もある (Wang et al., 2021)。
- AIコーチ/チャットボットなどの台頭は、コスト・時間面の利点をもたらす一方で、人間コーチの脅威として捉えられやすく、コーチ自身の脅威感情を下げるために「責任あるAI+倫理的に訓練されたコーチ」というハイブリッドモデルが提案されている (Diller et al., 2024; Sukhanova, 2025)。
研究上の課題と今後
- 長期フォローアップやランダム化比較試験はまだ限られており、コーチング心理学は「発展途上の科学」と位置づけられている (Grant & Cavanagh, 2007; Blackman et al., 2016; Bozer & Jones, 2020)。
- 誰にどのアプローチが最適か(マッチング)、組織コンテクストや三者関係(コーチ・クライアント・ステークホルダー)の影響など、メカニズム解明が今後の焦点とされる (Blackman et al., 2016; Fontes & Russo, 2020; Wang et al., 2021; Bozer & Jones, 2020)。
Summary
コーチング心理学は、ポジティブ心理学や認知行動理論などのエビデンスに支えられた「心理学ベースのコーチング」を提供し、その主要な応用領域としてビジネスコーチングが発展してきました。研究は、適切に設計されたビジネスコーチングが、個人の心理的資源・目標達成・ウェルビーイング、さらには組織のパフォーマンスや中小企業の業績に良い影響を持ち得ることを示しています。一方で、長期的効果や最適な設計・実装条件、AIとの共存など、多くの問いが残されており、「実務的には有望、科学的にはなお進化」という段階にあると言えます。
References
Grover, S., & Furnham, A. (2016). Coaching as a Developmental Intervention in Organisations: A Systematic Review of Its Effectiveness and the Mechanisms Underlying It. PLoS ONE, 11. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0159137
Richter, S., Van Zyl, L., Roll, L., & Stander, M. (2021). Positive Psychological Coaching Tools and Techniques: A Systematic Review and Classification. Frontiers in Psychiatry, 12. https://doi.org/10.3389/fpsyt.2021.667200
Sukhanova, N. (2025). Coaching and mentoring as a strategic tool for business growth. Coaching and mentoring: theory and practice. https://doi.org/10.31483/r-126653
Van Zyl, L., Roll, L., Stander, M., & Richter, S. (2020). Positive Psychological Coaching Definitions and Models: A Systematic Literature Review. Frontiers in Psychology, 11. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2020.00793
Kotte, S., Diermann, I., Rosing, K., & Möller, H. (2020). Entrepreneurial Coaching: A Two‐Dimensional Framework in Context. Applied Psychology. https://doi.org/10.1111/apps.12264
Biswas-Diener, R. (2020). The practice of positive psychology coaching. The Journal of Positive Psychology, 15, 701 – 704. https://doi.org/10.1080/17439760.2020.1789705
Blackman, A., Moscardo, G., & Gray, D. (2016). Challenges for the Theory and Practice of Business Coaching. Human Resource Development Review, 15, 459 – 486. https://doi.org/10.1177/1534484316673177
Fontes, A., & Russo, S. (2020). An Experimental Field Study on the Effects of Coaching: The Mediating Role of Psychological Capital. Applied Psychology. https://doi.org/10.1111/apps.12260
Mudjijah, S., Meirina, A., & Artanta, P. (2025). Business Performance Model: The Role of Management Abilities and Entrepreneurial Character in Penta helix Coaching Collaboration. Qubahan Academic Journal. https://doi.org/10.48161/qaj.v4n4a973
Wang, Q., Lai, Y., Xu, X., & McDowall, A. (2021). The effectiveness of workplace coaching: a meta-analysis of contemporary psychologically informed coaching approaches. Journal of Work-Applied Management. https://doi.org/10.1108/jwam-04-2021-0030
Wiginton, J., & Cartwright, P. (2020). Evidence on the impacts of business coaching. Journal of Management Development, 39, 163-180. https://doi.org/10.1108/jmd-09-2018-0266
Seligman, M. (2007). Coaching and positive psychology. Australian Psychologist, 42, 266-267. https://doi.org/10.1080/00050060701648233
Diller, S., Stenzel, L., & Passmore, J. (2024). The coach bots are coming: exploring global coaches’ attitudes and responses to the threat of AI coaching. Human Resource Development International, 27, 597 – 621. https://doi.org/10.1080/13678868.2024.2375934
Grant, A., & Cavanagh, M. (2007). Evidence-based coaching: Flourishing or languishing?. Australian Psychologist, 42, 239-254. https://doi.org/10.1080/00050060701648175
Nazarenko, H. (2025). Business coaching strategies: a comparative analysis. International Journal of Research Publication and Reviews. https://doi.org/10.55248/gengpi.6.0325.12186
Grant, A., & Atad, O. (2021). Coaching psychology interventions vs. positive psychology interventions: The measurable benefits of a coaching relationship. The Journal of Positive Psychology, 17, 532 – 544. https://doi.org/10.1080/17439760.2021.1871944
Bozer, G., & Jones, R. (2020). Introduction to the Special Issue on Advances in the Psychology of Workplace Coaching. Applied Psychology. https://doi.org/10.1111/apps.12305
Garengo, P., & Betto, F. (2025). The improvement of business performance through coaching interventions: an empirical investigation in SMEs. Measuring Business Excellence. https://doi.org/10.1108/mbe-03-2025-0027
Palmer, S., & Whybrow, A. (2018). Handbook of Coaching Psychology. **, 80-90. https://doi.org/10.4324/9781315820217
投稿者プロフィール

- 徳吉陽河(とくよしようが)は、コーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士(心理調査)、ポジティブ心理療法士、として教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。教育プログラム、心理尺度開発なども専門としている。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『ナラティヴ・セラピー BOOK』、『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語(ナラティブ)に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」(ワークショップを含む)、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省 航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師など。教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。学校法人・企業法人・医療法人(リハビリ)など、主に管理職に関わる講師を数多く担当。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。








