認知バイアスとコーチング心理学 認知行動アプローチ
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認知行動コーチングから見るアンコンシャス・バイアス:わかりやすい実践ガイド
はじめに
認知行動コーチング(CBC)の視点から、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)について、わかりやすく解説します。コーチとして、また一人の人間として、どのようにバイアスと向き合い、成長していけるのかを、具体例とともにお伝えします。
第1章 アンコンシャス・バイアスとは何か?
1-1. バイアスは「自動思考」の一種です
アンコンシャス・バイアスとは、私たちが意識せずに持っている先入観や偏見のことです。認知行動コーチング(CBC)では、これを「自動思考(Automatic Thoughts)」と呼びます。
自動思考とは:
- 意識的に考えなくても、瞬時に浮かぶ判断
- 過去の経験や社会通念から作られた「思考のパターン」
- 脳が素早く判断するための「ショートカット機能」
具体例: コーチがクライアントの話を聞いて「この人には起業の能力がなさそうだ」と感じたとします。これは、過去の経験や社会的なイメージから自動的に生まれた判断です。このような自動思考は、私たちの行動を無意識のうちに方向づけています。
1-2. バイアスは誰にでもあります
重要なのは、バイアスを持つことは悪いことではないということです。人間である以上、誰もがバイアスを持っています。問題は、それに気づかないまま行動してしまうことなのです。
第2章 コーチングを妨げる「認知の歪み」
2-1. バイアスが生み出す4つの歪み
認知行動療法(CBT)と同様、CBCでもバイアスを「認知の歪み」として整理します。コーチング現場でよく見られるパターンは以下の4つです:
| 認知の歪み | コーチング現場での例 |
|---|---|
| レッテル貼り | 「年齢での転職はリスクが高い」 |
| 過度の一般化 | 「女性は家庭との両立が大変」 |
| 結論の飛躍 | 根拠なく「この人はリーダーに向いていない」と決めつける |
| べき思考 | 「仕事は効率重視であるべきだ」 |
2-2. なぜこれが問題なのか?
これらの歪みは、次のような悪影響をもたらします:
- クライアントの可能性を制限する
- 本来持っている能力を見逃してしまう
- 成長の機会を奪ってしまう
- コーチング関係の質を下げる
- クライアントが「理解されていない」と感じる
- 信頼関係が築けない
- コーチ自身の成長を妨げる
- 固定的な見方から抜け出せない
- 新しい視点を得る機会を失う
2-3. 研究で明らかになっていること
最新の研究では、認知バイアスが強いと以下のような問題が起こることがわかっています:
- 孤独感や精神的苦痛の増加
- 対人関係の質の低下
- コミュニケーション障害
- 精神疾患リスクの上昇
つまり、バイアスは**「認知→感情→行動」のサイクル**を通じて、私たちの人生全体に影響を与えるのです。
##第3章 バイアスに気づく4つの実践方法
研究によると、バイアスを減らす介入は、対人支援やコミュニケーションの質を高め、葛藤解決能力を向上させることがわかっています。ここでは、科学的根拠のある4つの方法をご紹介します。
3-1. ジャーナリング(思考記録)
これは何ですか? 自分の内面を可視化する方法です。セッション後に、自分の発言や態度、感情を振り返り、書き出すことで、バイアスに気づくきっかけが生まれます。
具体的なやり方:拡張版フォーマット
【1. 状況】
何が起きましたか?
例:クライアントが「40代で転職したい」と話した
【2. 自動思考】
その瞬間、どんな判断が浮かびましたか?
例:「年齢的にリスクがあるかも」
【3. 感情】
何を感じましたか?(強度0-10で評価)
例:心配(6)、懸念(7)
【4. 身体反応】
体にどんな感覚がありましたか?
例:胸のあたりが少し重い
【5. バイアスの種類】
どのバイアスが働いていますか?
☑ レッテル貼り
☐ 知識の呪い
☐ 敵意帰属
☐ その他
【6. エビデンス(証拠)】
この判断を支持する根拠は?
例:一般的に転職市場は若い方が有利と言われている
この判断に反対する根拠は?
例:40代は経験が豊富で専門性も高い。実際に成功している人も多い
【7. バランスの取れた思考】
より現実的で柔軟な見方は?
例:「年齢は一つの要素に過ぎない。この人の経験やスキルを丁寧に見ていこう」
【8. 次の行動】
次回、どう対応しますか?
例:年齢ではなく、強みや価値観に焦点を当てた質問をする
なぜ効果的なのか?
- 自動思考を「見える化」できる
- 客観的に検証する習慣がつく
- メタ認知(自分の思考を観察する力)が高まる
3-2. 多様性トレーニング
これは何ですか? 自分とは異なるバックグラウンドを持つ人々と対話を重ねることです。さまざまな視点に触れることで、自分の「当たり前」に気づくことができます。
具体例:リーダー像の違い あるトレーニングで「理想のリーダー像」について話し合いました:
- 日本人参加者の多く:「決断力がある」「率先垂範型」
- 海外からの参加者:「聞き上手」「共感力がある」
同じ「リーダー」という言葉でも、文化によって全く違うイメージを持っていることがわかります。このような経験を通じて、自分の価値観が「絶対」ではなく「一つの見方」に過ぎないことを実感できます。
効果的なトレーニングの要素:
- 視点取得訓練:他者の立場から状況を見る練習
- 文化的スキーマの認識:自分の「当たり前」を相対化する
- 反ステレオタイプ学習:固定観念に反する例を集める
- 共感力の育成:感情的理解を深める
なぜ効果的なのか? 研究によると、他者視点のフィードバックやバイアス教育は、短時間でもバイアス低減に有効で、社会的認知や感情的健康の改善に寄与することがわかっています。
3-3. フィードバックを受け入れる
これは何ですか? 自分では気づきにくいバイアスは、他者からの視点によって初めて見えることがあります。クライアント、同僚、メンターからのフィードバックを受け入れることは、成長の大きなチャンスです。
具体例:ジェンダーバイアスへの気づき あるコーチが女性のクライアントに対して、繰り返し「家庭との両立は大変ですよね」と発言していました。するとクライアントから「それは性別による思い込みではありませんか?男性にも同じことを聞きますか?」とフィードバックをもらいました。
コーチは良かれと思って言った言葉でしたが、そのフィードバックによって、自分がジェンダーに関するバイアスを持っていることに気づくことができました。
フィードバックを受ける時の心理プロセス:
- 認知的不協和の発生:「えっ、そうだったの?」という驚き
- 防衛反応の抑制:言い訳せず、素直に受け入れる
- 認知的再評価:自分の思考パターンを見直す
- 新しいスキーマ形成:修正された認知を定着させる
ポイント: フィードバックは痛みを伴うこともありますが、それこそが成長のサインです。防衛的にならず、「気づかせてくれてありがとう」という姿勢で受け止めましょう。
3-4. コーチ自身がコーチングを受ける
これは何ですか? コーチである自分も、一人の人間として思い込みや偏見を持っています。だからこそ、定期的にコーチングを受けることで、無意識に影響している価値観や信念を言語化・整理することが重要です。
具体例:効率重視の信念 あるコーチが、自身のコーチングセッションを受けた際、「仕事は効率重視であるべき」という強い信念を持っていることに気づきました。そしてこの信念が、クライアントに「早く成果を出す」という無言の圧力になっていたことがわかりました。
この気づきから、「プロセスを大事にする」「ゆっくり考える時間も尊重する」というスタイルに転換しました。結果として、クライアントとの信頼関係が深まり、コーチングの質が大きく高まりました。
スーパービジョン(専門的な振り返り)の機能:
- コア・ビリーフの特定:深層の価値観や信念を言語化する
- 認知スキーマの修正:硬直した思考パターンを柔軟にする
- 行動実験の設計:新しいアプローチを試してみる
- 自己効力感の向上:「変われる」という確信を得る
推奨頻度: 月1回の構造化されたスーパービジョンが理想的です。そこでは:
- セッションの録音・録画の振り返り
- バイアスの特定
- 代替的アプローチの検討
- ロールプレイでの練習
- 行動実験の設計
を行います。
第4章 エコロジカルチェック:全体を見る視点
4-1. エコロジカルチェックとは?
エコロジカルチェックとは、クライアントの目標や計画が、その人の人生全体(エコシステム)にどのような影響を与えるかを、事前に確認するプロセスです。
確認する3つのポイント:
- 短期的・長期的にどう機能するか?
- 他の生活領域(家族、健康、趣味等)にどう影響するか?
- 本当に本人の価値観と一致しているか?
4-2. なぜ重要なのか?
エコロジカルチェックは、複数の認知バイアスを防ぐ「多角的評価システム」として機能します:
| バイアスの種類 | 陥りやすい罠 | エコロジカルチェックでの対応 |
|---|---|---|
| 確証バイアス | 都合の良い情報だけを集める | 反対意見や障害も探索する |
| 楽観バイアス | リスクを過小評価する | 制約も現実的に評価する |
| 現在バイアス | 目先のことだけ考える | 長期的影響も考慮する |
| 集団思考 | 周囲に流される | 個人の価値観との整合性を確認 |
4-3. 実践的な質問例
クライアントと一緒に、以下のような質問を探索していきます:
【1. 多角的影響評価】
- 「この目標は、あなたの人生の他の領域(家族、健康、趣味など)にどう影響しますか?」
- 「得るものは何ですか?失う可能性のあるものはありますか?」
【2. 時間軸の検討】
- 「1年後、この選択をどう振り返っていると思いますか?」
- 「5年後、10年後の自分は、今の決断をどう見ているでしょうか?」
【3. 価値観との整合性】
- 「これはあなたが本当に大切にしている価値観と一致していますか?」
- 「『〜すべき』という感覚ではなく、『本当にしたい』という感覚がありますか?」
【4. システム全体への影響】
- 「この変化は、周囲の人々(家族、同僚など)にどう影響しますか?」
- 「支援してくれる人は誰ですか?抵抗する人はいますか?」
【5. 認知バイアスチェック】
- 「楽観的すぎませんか?悲観的すぎませんか?」
- 「他の選択肢も十分に検討しましたか?」
第5章 クライアントのバイアスにも気づく
5-1. コーチの気づきがクライアントを支援する
コーチ自身がバイアスに気づけるようになると、クライアントの「制限的信念(Limiting Beliefs)」にも気づきやすくなります。
制限的信念とは:
- 「私には無理だ」
- 「年齢的にもう遅い」
- 「学歴がないから」
など、クライアント自身の可能性を制限している無意識の思い込みのことです。
5-2. 具体例:SNSでの比較
【状況】 クライアントが「SNSで友人の海外旅行や結婚報告を見ると、自分は何をしているんだろうと落ち込む」と話しました。
【認知行動コーチング的分析】
【自動思考】
「他の人のほうが幸せそうだ」
「私はもっと幸せであるべきだ」
【認知バイアス】
・過度の一般化:「他人の成功=自分の失敗」
・べき思考:「人は努力すれば幸せになるべき」
・選択的抽出:SNS上の「幸福な瞬間」だけを根拠にする
・レッテル貼り:「私は劣っている人間だ」
【感情】
劣等感、焦り、虚無感、羨望、罪悪感
【行動】
・SNSを頻繁にチェックしては自己否定的になる
・比較対象を増やし、自己効力感が下がる
・幸せそうに振る舞おうと無理をする
【結果】
・自己価値が「他者との比較」に依存し、不安定化
・本来の価値観や幸福の定義が曖昧になる
5-3. CBC的介入の流れ
このようなケースでは、以下のステップで支援します:
ステップ1:自動思考を特定する 「SNSを見た時、どんな考えが浮かびますか?」
ステップ2:ソクラテス式質問で検証を促す
- 「SNSに投稿されているのは、その人の人生のどの部分ですか?」
- 「幸せの基準は、他者との比較だけで決まるものでしょうか?」
- 「あなた自身が大切にしたい幸せとは、どんなものですか?」
ステップ3:代替的な見方を探索する
- 「SNSは『ハイライト集』であって、日常のすべてではない」
- 「幸せは相対的ではなく、自分の価値観に基づくもの」
- 「他者の成功を喜べることも、一つの豊かさ」
ステップ4:新しい行動実験を設計する
- 「1週間、SNSを見る時間を制限してみませんか?」
- 「自分が本当に心地よいと感じる活動を3つ試してみましょう」
- 「日々の小さな幸せを記録する『感謝日記』をつけてみませんか?」
第6章 バイアス修正の5段階モデル
研究によると、バイアス教育は短時間でもバイアス低減に有効で、これは脳の神経可塑性を示しています。つまり、バイアスは固定的ではなく、学習と訓練で変化可能なのです。
バイアスが変わっていく5つの段階
【第1段階:気づき(Awareness)】
- 「自分にもバイアスがある」と認識する
- メタ認知的モニタリングを始める
- 例:「あれ、今の判断は思い込みかも?」
【第2段階:脱自動化(De-automatization)】
- 自動思考を一時停止する
- 意識的な認知処理に切り替える
- 例:「ちょっと待って、本当にそうかな?」
【第3段階:認知再構成(Restructuring)】
- バランスの取れた思考を形成する
- 代替的視点を統合する
- 例:「別の見方もあるかもしれない」
【第4段階:新しい自動化(Re-automatization)】
- 柔軟な認知パターンが定着する
- 新しいスキーマが形成される
- 例:無意識に多角的に見られるようになる
【第5段階:統合(Integration)】
- 無意識レベルでの変化
- 日常的実践への組み込み
- 例:自然に偏見の少ない判断ができる
重要なポイント: このプロセスは一直線ではありません。行ったり来たりしながら、少しずつ変わっていきます。焦らず、継続することが大切です。
第7章 日常的なバイアス管理の実践
7-1. セッション前の準備(3分間)
1. マインドフルネス瞑想
- 静かに座り、呼吸に意識を向ける
- 思考が浮かんでも、ジャッジせず流す
2. 自分の状態チェック
- 今日の疲労度は?(0-10)
- ストレスレベルは?(0-10)
- どんな感情がありますか?
3. 意図設定
- 「ニュートラルな状態でクライアントと向き合おう」
- 「先入観なく、話を聴こう」
なぜ重要? 研究によると、ストレス状態や疲労時は、バイアスが強まる可能性があります。コーチ自身のセルフケアが、バイアス管理の前提条件なのです。
7-2. セッション中の実践
1. クライアントの言葉をそのまま受け取る
- 解釈を加えず、まず聴く
- 「つまり〜ということですね」と確認する
2. 即座の判断を保留する(「pause」の技法)
- 瞬時に浮かんだ判断を、いったん脇に置く
- 「この判断は本当に正しいだろうか?」と自問する
3. 複数の仮説を並行して保持する
- 一つの解釈に固執しない
- 「もしかしたら、こういう可能性もあるかも」と考える
4. 自分の身体反応をモニタリングする
- 胸が締め付けられる感じはないか?
- 無意識に身構えていないか?
- 身体の感覚は、バイアスのサインかもしれません
7-3. セッション後の振り返り
構造化ジャーナリング(15分間)
- 第3章でご紹介した「拡張版フォーマット」を使う
- バイアスの特定と分析
- 次回への改善点を明確にする
ポイント: 振り返りは「自分を責める」ためではなく、「気づいて成長する」ためのものです。「今日もまた一つ学べた」という姿勢で取り組みましょう。
第8章 身体障がい者支援の例から学ぶ
最後に、実際の経験から学んだことを共有します。
8-1. 何が起きたのか?
私は以前、身体障がい者の方の旅行をサポートするボランティアに参加しました。お風呂での出来事です。
相手の体を拭いた後、「待たせてはいけない」と思い、自分が先に服を着ていました。ふと見ると、その方は自分で洋服を着ていました。
8-2. 認知行動コーチング的分析
【自動思考】
「障がいがある=全面的な介助が必要」
【認知バイアス】
・過度の一般化
・レッテル貼り
・善意の押し付け(良かれと思って)
【行動】
本人に確認せず、先回りして着替えた
【結果】
本人の自律性を奪ってしまった
【感情】
申し訳なさ、反省
8-3. より良いアプローチ
本来すべきだったこと:
1. 事前の質問
- 「どのようなサポートが必要ですか?」
- 「ご自身でされたいことと、お手伝いが必要なことを教えていただけますか?」
2. 各段階での確認
- 「これから〇〇しますが、よろしいですか?」
- 「次は何をお手伝いしましょうか?」
3. 学習のサイクル
- 経験→振り返り→認知修正→次回実践
8-4. この経験から学んだこと
「介助が必要」という自動思考を検証せずに行動した結果、相手の自律性を奪ってしまいました。これは、認知が行動に直結し、意図せぬ結果を生む典型例です。
善意であっても、バイアスによって相手を傷つけることがある。だからこそ、立ち止まって確認することが大切なのです。
第9章 まとめ:科学と実践の統合
9-1. エビデンスに基づく5つの原則
1. バイアスは普遍的かつ修正可能
- すべての人がバイアスを持っています
- でも、訓練と意識化で変化できます
2. 多層的介入の有効性
- ジャーナリング、教育、フィードバック、スーパービジョン
- 複数のアプローチを組み合わせることが効果的です
3. 社会的支援との相乗効果
- コーチング関係自体が、認知機能を支えます
- 質の高い支援は、双方向の成長を促します
4. メタ認知力が鍵
- 自分の思考について思考する力
- 継続的なセルフモニタリングが重要です
5. エコロジカルな視点
- 部分ではなく全体を見る
- 短期と長期の両方を考慮します
9-2. 認知行動コーチングの統合モデル
【継続的成長サイクル】
コーチのメタ認知力向上
(継続的な自己訓練)
↓
セルフケア
(認知資源の維持)
↓
セッション前の準備
(マインドフルネス・意図設定)
↓
セッション中の実践
・自動思考の一時停止
・複数仮説の保持
・エコロジカルチェック
・クライアント中心の探索
↓
セッション後の振り返り
(構造化ジャーナリング)
↓
定期的スーパービジョン
(バイアスの特定と修正)
↓
(最初に戻る)
9-3. 実践への招待
認知バイアス修正介入は、対人支援の質を高め、社会的認知や感情的健康の改善に寄与することが、研究で明らかになっています。
これは、アンコンシャス・バイアスへの取り組みが、コーチ個人の成長にとどまらず、クライアントの変容、そして社会全体のウェルビーイングに貢献することを意味しています。
9-4. 最後に:可能性を応援しあえる世界へ
アンコンシャス・バイアスへの対応は、認知行動コーチングの中核的実践そのものです:
- 自己観察(Self-monitoring):自分の思考パターンに気づく
- 認知再構成(Cognitive Restructuring):バイアスを検証し、バランスの取れた見方を育む
- 行動実験(Behavioral Experiments):新しい関わり方を実践する
- メタ認知の強化:思考について思考する力を高める
認知→感情→行動のサイクルを意識し、認知の柔軟性を保つこと。これがコーチとしての成長であり、クライアントの可能性を最大限に引き出す鍵となります。
自分自身のアンコンシャス・バイアスは、コーチングに限らず、仕事や家族など、あらゆる場面にあります。ぜひ立ち止まって確認し、気づいたら「別の見方もあるのでは?」と考えてみてください。
そうすることで、可能性を応援しあえる世界に、一歩ずつ近づいていけるのではないでしょうか。
参考文献
- Neenan, M., & Palmer, S. (Eds.) (2022). Cognitive Behavioural Coaching in Practice: An Evidence-Based Approach (2nd ed.). Routledge.
投稿者プロフィール

- 徳吉陽河(とくよしようが)は、コーチング心理学研究会・コーチング心理学協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士(心理調査)、ポジティブ心理療法士、として教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。教育プログラム、心理尺度開発なども専門としている。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『ナラティヴ・セラピー BOOK』、『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語(ナラティブ)に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」(ワークショップを含む)、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省 航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師など。教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。学校法人・企業法人・医療法人(リハビリ)など、主に管理職に関わる講師を数多く担当。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。
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